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2012年01月17日

過去の巨大地震と津波に学び防災の準備を!

 テレビはほとんど見ないのだが、一昨日は地震に関する番組があるというので「ザ・スクープスペシャル 過去からの警告」を見た。おおよその内容は以下のようなものだ。

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 宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区は東日本大震災で壊滅的な被害を受け、およそ一割の方が犠牲になった。古文書(日本三大実録)に869年に起きた貞観地震の記録があり、およそ千人が亡くなったとされている。現在の人口比で考えると約2万人にあたり、東日本大震災に匹敵する規模だった。防災対策基準では、閖上地区は沿岸部のわずかな部分しか浸水しないと想定されていた。東京大学地震研究所の古村孝志教授は、貞観地震を知っていたが古文書の記述は信ぴょう性がないと思って無視してしまったという。

 産業技術総合研究所の宍倉正展氏によると、今回の地震の浸水域は貞観地震とほぼ同じだという。南相馬市や浪江長でも貞観地震の痕跡が見つかっており、浸水することが分かっていた。東京電力は福島第一原発では、1938年の塩屋崎地震が最大級だとして津波の想定を5.7メートルと過小評価していた。産業技術相貌研究所の岡村行信氏は経産省の審議会で貞観地震について指摘し警告したが、東電は津波の想定を見直さなかった。3.11の津波は想定外ではない。

 東北学院大の松本秀明教授が仙台市若林区で海岸から2.5キロメートルのところで津波の痕跡の調査をし、2千年前の弥生時代にも津波の痕跡があったことを突き止めた。

 東海・東南海・南海地震でも10メートル以上の津波の可能性がある。大阪は4メートル50センチの津波でほぼ水没する。大阪では1854年に安政南海地震で津波が押し寄せ、2千人の犠牲者が出た。浪速区に安政大津波の石碑がある。

 1361年の正平南海地震では、液状化の痕跡が遺跡から見つかっている。宝永地震のシミュレーションによると、地盤が弱い平野部では長周期振動によって高い建物に被害が生じると言われている。大阪歴史博物館の大澤研一学芸員によると、正平地震のとき津波が到達したと言われているところが安居神社だろうと考えている。当時は安居神社は海岸から約2キロメートルのところにあり、大阪のほとんどは湿地帯だったという。太平記によると、津波がくる前の引き波が1時間もあり、魚を拾い集めようと浜に出てきた人たちが犠牲になった。

 東京大学地震研究所の郡司嘉宣准教授は、南海地震がおきると大阪の環状線の海側半分が被害を受ける可能性があるという。南海トラフは90~150年間隔で大地震が起きている。

 北海道大学の平川一臣教授は気仙沼市大谷海岸の地層調査をし、マグニチュード9クラスの地震が6千年に6回起きた痕跡があることを見つけた。1611年(慶長三陸地震)、869年(貞観地震)のほか2200年前、2500年前、3500年前(特に巨大)、5400年前の6回。岩手県宮古市でも昭和三陸津波、明治三陸津波、1739年の寛政三陸津波、1611年の慶長三陸津波、11世紀から12世紀の津波、869年の貞観津波の痕跡を見つけた。東北では何度も巨大津波があった。

 明応地震(1498年)では東海道の橋本地区が壊滅したことが古文書から推測される。浜名湖は巨大津波に襲われていたと考えられている。

 古文書では鎌倉の大仏殿は津波で倒壊したと書かれている。しかし、鎌倉市のハザードマップでは避難場所になっており、見直しを迫られている。鎌倉には1万人が住んでおり、被害が懸念される。

 14基もの原発が林立する若狭湾では過去に津波による被害記録はないとされ、津波調査がなされず、津波の想定は2.5メートルになっている。しかし、古文書には天正地震(1586年)による津波の記録があった。震源地は養老山脈ではないかと言われている。三方五湖でボーリング調査を行い、電力会社は津波の痕跡は認められないとしたが、平川一臣教授は点状のボーリング調査では不十分であり津波が来なかった証明にはならないと言う。

 地震考古学者の寒川旭博士は、巨大地震が襲った平安時代とよく似ていると指摘し、東北日本と西南日本の巨大地震が同じころに起きるのが現在ではないかと言う。日本三大実録には878年の元慶関東地震と887年の仁和西日本地震が記録されている。貞観地震の前に関東直下型地震、東海・東南海・南海地震が起きていた。関東直下型地震と南海トラフ地震が起きると、関東から関西まで被災する可能性がある。

 富士山では地震活動が活発化している。3月15日の富士山直下の地震で火山活動が活発化した可能性がある。活火山である富士山は必ず噴火する。貞観地震の5年前にも貞観大噴火が起きた。このときの溶岩流で青木ヶ原ができた。地下150メートルまで溶岩で覆われており、このときに出たマグマは14億立方メートルという。江戸時代には宝永大噴火があり、大量の火山灰が降った。富士山の噴火で農業被害などが想定される。富士山が山体崩壊するような噴火まで想定されていない。

 今後、関東での直下型地震、東海から南海にかけての大地震、噴火などが懸念される。

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 日本列島は過去に大きな地震や津波に何度も襲われていながら、そのような巨大な地震や津波を想定した防災対策がほとんど取られていなかったということだ。とりわけ原発の建設に関していかに史実を無視した甘い想定がなされていたのかと思うと、今さらながら腹立たしい。「災害は忘れたころにやってくる」とは良く言ったもので、過去の大災害も体験した人が亡くなり何十年、何百年も経つと忘れ去られてしまうのだ。忘れられないようにと刻まれた石碑すら、ビルの谷間に埋もれて忘れ去られている。

 そして忘れ去られた状態で、都市が巨大化して高層ビルが立ち並び人口過密状態になってしまった。マグニチュード8とか9クラスの大地震や大津波が日本列島に次々と襲いかかり、富士山が噴火するようなことが自分の生きている時代に来るかもしれないとは、大方の人が思っていなかっただろう。考えただけでも恐ろしい。

 大地震、大津波、そして原発事故がいつおきてもおかしくないという苛酷な時代に突入したようだ。気を引き締めなければならない。地震や津波を避けることはできないので、あとは被害を少なくするための対策をたて、備えてしていくしかない。

 私は見なかったのだが、同じ日に地震予知に関する番組もあった。以下がその動画。国際地震予知研究会の宇田進一理事長が、3.11にも匹敵する地震の再来について話をしている。宇田氏はさざなみ状の雲である大気重力波に着目し、1年以内にマグニチュード9クラスのアウターライズ地震(海溝の外側で起きる地震)があると予測している。この場合、再び大きな津波が想定される。

スクランブル 謎の雲で地震予知
http://www.youtube.com/watch?nomobile=1&v=Nz860ORaJGQ

 こうした地震予知を民間に頼らなければならないとは、なんとも情けない国だ。「地震ムラ」があるのだろう。
  


Posted by 松田まゆみ at 16:18Comments(0)地学

2012年01月04日

北海道東方沖で大きな地震の可能性

 地震、火山研究者の塩井宏幸さんが北海道東方沖での地震について警告している。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/154382154523086848
地理院の「最新の地殻変動情報」が12/4~12/17の2週分について1/3に更新されました。はじめに道東の地殻変動をチェックしたところ、東西変動が12月に入って東方偏位成分の増大が始まっている可能性があります。http://homepage2.nifty.com/h-shioi/Earthquake/EastHokkaidoGPS_EW_Movement111217.png

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/154382327609434113
増大とはいってもノイズレベルを超えるものではないのですが、道東に限って同期して発生していることは意味があると考えます。下記のグラフにはありませんが、十勝地方の大樹まで同様の傾向が見られます。2004年11月29日発生の釧路沖地震M7.1と東北地方太平洋沖地震前に注目して下さい。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/154382442361393152
2004年釧路沖の時は約1ヶ月前から、東北地方太平洋沖では約1ヶ月半前から東方偏位成分の増大~加速が発生しています。このような変動はおそらくプレート境界での先行スベリモデルでは説明不可能なため無視され続けていると思われますが、先行変動と言うべき現象は明瞭にとらえられているのです。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/154382535676264448
今回の道東での東方偏位成分の増大については次回の12/24までのデータで加速傾向が見られた場合、プレート境界の大規模地震につながる可能性は極めて高くなりますが、過去の例から見るとこの1週間の間に発生してしまうかもしれません。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/154382651090927616
もし次回の更新で加速がとらえられ、かつ、まだ対応する地震が発生していない場合、巨大地震につながる可能性もあります。根室半島より東方のデータがないので確定的ではありませんが、浦河沖~三陸北部までが「同時に」連動する超巨大地震につながる可能性は低いと考えられます。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/154390547031789569
道東の地殻変動については地理院のGPS迅速解が利用できれば現時点で大規模地震発生が切迫しているか判断できるでしょう。そのような立場の方がこのツイートを読まれているかどうかは判りませんが、情報拡散していただければ届くかもしれません。皆さん、よろしくお願いします。

 アー二ー・ガンダーセン氏によると、原発事故直後に高濃度セシウム2,000キロメートル沖合まで流れたと言う。海の汚染は凄まじい。

ガンダーセン氏が、太平洋の福島原発放射能の影響を語る。 (「新しい時代を作るのは老人ではない。」

 ふたたび巨大地震で日本列島が津波に襲われるとしたら、こんどは汚染津波が押し寄せると考えたほうがいい。海岸地域に住んでいる方は、大地震がきたならとにかく避難して欲しい。

  


Posted by 松田まゆみ at 14:37Comments(0)地学

2011年12月28日

北海道東方沖と茨城沖の二つの大地震が予測されている

 茨城・房総沖での巨大地震の予測に関しては、「巨大地震を警戒せねばならない時代になった」と「地震学者らが警告する茨城沖・房総沖の大地震」という記事に書いた。ところで、その後、東北から北海道沖にかけてもそう遠くない時期に大地震が予測されていることが分かった。

 以下は北大の森谷武男さんの大地震予測に関する記事だ。

「近づくM9クラス巨大地震」北大 森谷武男博士の最新研究(フレッシュビーンズ コーヒー日記)

 ここに掲載された図からも分かるように、3.11の東北地方太平洋沖地震で動いた地域の北側と南側に大きな圧力がかかっており、近いうちに大きく動いて大地震になる可能性があるのだ。

 北側である青森沖から北海道東方沖での地震に関しては、地震や火山の研究者である塩井宏幸さんも12月に入ってツイッターで予測している。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/146636698871283712
GPS基準点データ2011年11月26日時点の最新データで釧路市・根室2・斜里・北見の4点の東西・南北・標高変動をチェックしたところ、釧路市の垂直成分に11月6日急激な隆起傾向の変動がとらえられていることが判りました。 http://homepage2.nifty.com/h-shioi/Earthquake/EastHokkaidoGPS_VerticalMovement111126.png

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/146636732438298626
また、釧路市及び根室2の2011年 東北地方太平洋沖地震以降の標高変動が2003年9月26日の十勝沖M8.0から2004年11月29日の釧路沖M7.1までに見られた釧路市の隆起傾向、根室2の沈降傾向と同様の傾向を示していることが判りました。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/146636772833628160
これらの状況を総合するとやはり2012年1月~5月に釧路沖周辺でM7以上の地震が発生する可能性は極めて高いです。なお、東西及び南北変動には目立った変化はとらえられておらず、M9クラスの超巨大地震になる可能性は低いと考えられます。

 以下の日本経済新聞の記事でも北海道東方沖の海底でひずみの蓄積が進んでおり、近い将来大きな地震が発生する可能性を示唆している。

巨大地震、北海道東方沖が要注意

 以下は国際地震予知研究会が公表した森谷さんの最新のVHF電磁波・地震エコーのグラフだ。

http://www.npo-iaep.org/data/upDATA/newP.pdf

 このグラフからわかるように、今観測されている地震エコーは、東北地方太平洋沖地震前の時地震エコーより長期に渡って観測されており、少しずつ低下しているように見える(11月14日のあたりでゼロになっているのは欠測のため)。この地震エコーは単一の震源域からのものではなく、北海道東部沖と茨城沖の二つの震源域からのものが重なっている可能性が高くなってきた。

 とすると、どちらの地震が先にくるのかわからないが、両方の地域で大地震の警戒が必要になる。あくまでも予測だが、大津波が再び押し寄せる可能性があり、とりわけ沿岸地域に住んでいる方は防災対策をしっかりしていただきたいと思う。

 地震の規模が大きくならず、3.11のような被害が起きないことを願うばかりだ。

  


Posted by 松田まゆみ at 15:23Comments(0)地学

2011年11月24日

地震学者らが警告する茨城沖・房総沖の大地震


 3.11の悪夢のような地震・津波災害、そして福島第一原発の大事故は日本中に「原発震災」の恐ろしさを実感させた。あれから8カ月以上が経過したが、複数の地震学者が日本ではいつ大地震が起きてもおかしくないと言い、とりわけ茨城・房総沖での巨大地震に警告を発している。

 以下は地震学者島村英紀氏のホームページに掲載された週刊現代の記事。

「まもなく大地震が来る」

 日本は太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北米プレートという4つのプレートの境界にある。プレートは動いているのだから、大地震は必ず定期的に襲ってくる。3月11日の地震は太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込んでいるところで起きた海溝型の地震だ。しかし、3月11日の地震では茨城沖から房総沖にかけの地域は動いていない。ここには力が加わり続けていて、いつ動いてもおかしくないと言われている。以下の木村政昭さんのサイトでも、この地域では2012年プラスマイナス3年のうちに地震が起こる可能性が高いと指摘している。

http://web.mac.com/kimura65/Site2/Home.html

 ここでの地震が最近になって現実味を帯びて語られるようになった。「巨大地震を警戒せねばならない時代になった」でも書いたように、北大の森谷武男さんがVHF地震エコーの観測から東北地方南部沖から関東地方沖でマグニチュードの大きい地震が発生する可能性があると警告している。時期としては12月から2012年1月ころではないかと推測している。森谷さんの地震エコーのデータが最近更新されているので参照いただきたい。

http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/M99.htm

 このグラフから地震エコーの継続時間が徐々に短くなってきているのがわかる。3月11日の東北地方太平洋沖地震のときにも、これが短くなってから地震が発生している。

 また11月10日に「くるぞーくん掲示板」で宇田進一氏が警告を発している。総説の部分を以下に転載しておきたい。

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1. 総説:
 地震の発生を予測するということが、これほど切なくつらいものだとは思いませんでした。またも大津波が、それも前回(3.11)に倍するかもしれない大津波が発生するなどと発信するのは非常につらいものがあります。皆さん!生き残ってください。津波に負けないでください。3.11の時よりもはるかに高さと距離を稼いで逃げてください。介護の必要のある方々は海岸地方から予め逃げていてください。足腰の丈夫な人は、足で逃げてください。足腰の弱い人は自転車で逃げてください。自動車でみんなが逃げると渋滞に巻き込まれます。やむを得ず自動車で逃げる場合は、渋滞しないように交通整理が必要となるでしょう。あるいは事前に自動車避難許可証のようなものが必要でしょうか。今回は、アウターライズといって日本海溝より外側(アウター)の海底の隆起している部分(ライズ)で発生します。想定している断層から海岸までは3百数10kmありますので、地震発生から、津波到達まで3,11の時よりは少しだけ時間に余裕があると思われますので、パニックにならないように落ち着いて、行動してください。地震は昼間に発生するとは限りません。夜間に発生する場合は、照明が必要となります。

 津波の高さが2倍以上かもしれないという根拠は、マグニチュードが最悪9.2と考えられること、3.11の時に発生した断層は低角度の逆断層でしたが、今回予測している断層は、高角度の正断層なので、断層の(高さの)落差が、3.11の時のおそらく2倍以上になるだろうということです。

 太平洋戦争で300万人もの命を失ってなおかつ、日本中が焼け野原の状態から日本は立ち直りました。しかし、もしも再び、原子力発電所が大事故を起こせば、日本の復興はかなり困難になります。

 原子力発電所関係者は、巨大地震の発生を待たないで、予め対処してください。どうかお願いします。

 10/29に再び、予測震源域に約8時間、動かない雲が発生しました。最初は今年の4月1日でした(4/3の予測情報参照)。これは予測震源域からのガスの大量噴出を意味します。

 1993年7月12日の北海道南西沖地震(M7.8、奥尻島が大被害を受けた地震)の11日前に、後に余震域となる領域から大量の高温のガスが噴出し上空に雲を形成しました。この雲の型と余震域の平面分布が、まるで指紋を照合するようにぴったりと一致していました。(2002年合同大会講演予稿集参照)。

 今回の予測震源域からの第1回目の4月1日のガスの噴出を知った時は、北海道南西沖地震が11日後に発生しているため、非常に緊張しました。幸いにもこの時は発生しませんでした。しかし、今回が2回目であることを考えれば、非常に緊張を強いられます。

 この断層の北西端はN39.3, E145.7で、三陸はるか沖です。ここから南南西方向(S15°W)に約500km延びています。その終端は房総半島はるか東方沖となります。

 北大の森谷先生のえりも観測点での89.9MHzの地震エコーは、3.11以前とほぼ同等の値が現在観測されており、再度巨大地震の発生を見ると報告されています。これは3月以来提示し続けている、私どもの大気重力波その他の観測による予測と同じで、十分な注意が必要です。グラフ(地震エコーの一日あたりの継続時間(分)の変化)の最新情報は以下をご覧ください。なお再度巨大地震が発生する可能性があるという見解は北海道大学としての見解ではなく、森谷先生の個人的な見解ですので、十分注意して引用してください。
http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/index.htm

 最悪M9.2と予測されるアウターライズ地震の発生時期について検討してきましたが、直前信号と思われる現象が出現してきています。

1)京都観測点で現在進行している逆ラジオの振り切れるほどのデータが約3ヶ月近く継続していましたが、9月20日から終息気味となっています。
http://www.eonet.ne.jp/~ossoft/noise.html#k4

2)また非常に敏感な観測点である伊勢観測点での直前信号(断定は出来ませんが)と思われる高まりが継続しています。

3)岐阜大学の割石温泉のラドンが9月、10月、11月の上弦の月前後で高まりを示していません。
 また根尾谷断層上の福井県大野市和泉の平成の湯観測点のラドン値が、9月28日から9月30日に3.11大震災前の値より大きな値が観測された後、増減を繰り返していましたが、11/8に急降下しました。注意深くWATCHする必要があります。
http://lll.physics.gifu-u.ac.jp/~radon/mapselect.html

4)そもそもマグニチュードに関しては非常に正確な大気重力波によって最悪 M9.2を想定しているわけですが、3.11の前兆は何時始まったのかを時系列をさかのぼって確かめなければなりません。しかし膨大なデータ量なので、検討に非常に時間を要します。当初M8程度のアウターライズ地震も想定しましたが、もう既に6か月経過しており、M8ならば、既に発生しているはずで、発生を見ないという事はM9クラスの可能性が高くなったと言えるでしょう。
 膨大なデータをすべて照査する事はマンパワー不足で出来ません。間引いたデータでの検討もまだ終了していませんが、現時点では1年以上前から発生していた可能性があります。しかし2010年2月27日にチリ沖でM8.8が発生しており、これより前は両者の前兆の区別が出来ません。

5) 再度海水干退現象が直前に起きるのだろうか?

6) その他様々な、例えば温泉の急激な変化などのような宏観異常現象が発生するのだろうか?

7) 想定している震源域で、直前には中小地震が頻発する可能性があると度々述べていますが、発生が継続している様に見受けられます(Hi-net参照)。

8) 余震域より離れている地域では、予測より少し遅れて発生する傾向が出ています。地域別予測を参照してくだ
さい。
 3.11の大震災の前には約3ヶ月前よりこのような傾向があり、2010年12月以来この現象について述べておりました。

9) 京都観測点の地電流の値が乱高下していますが、急降下時に注意してください。

10)大気重力波の波長が通常10km程度のところ、このところ約2倍程度となってきており、発生が近いことを示しています。もっとも個別の中小地震でもこのような現象は見られます。

11) 11月の上弦(11月03日)前後では発生しませんでした。しかし、上記のように切迫性が認められるので、1年以上先の話ではなく、半年以内には発生するものと思われ、警戒が必要です。特に各月の上弦前後では注意してください。

 12月は2日が上弦です。5)、6)については皆様からの情報をお待ちしています。

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 また、以下のサイトでも大気中のラドン濃度の変化などによって茨城・房総沖での大地震を予測している。ここでも森谷さんとほぼ同じ予測をしている。

http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/ikase8f3.html

 思えば、戦後生まれの私の世代は大地震の少ない時代に生きてきた。私の父は子どものころ関東大震災で被災し、あちこちで火の手のあがる中、上野の不忍池で一晩を明かしたという。信州の諏訪に住んでいた叔母は、昭和19年の東南海地震の大きな揺れの恐怖が忘れられないという。しかし、その頃の東京は今のような高層ビルなどなかった。100年も経たないうちに都市はコンクリートの高層ビルの街へと大きく変わってしまった。東京湾の埋め立て地もどんどん広がり、多くのビルが建ち、多くの人が住んでいる。

 こうした大都市に大地震や大津波がどれほどの被害をもたらすのか、想像もつかない。今さらながら、地震大国にこのような大都市を建設してきたのは間違いであったのではないかと思えてならない。所詮、自然の力には人間は太刀打ちなどできないのだ。

 いつ発生するかわからないだけで、日本は必ず巨大地震に襲われる運命にある。茨城沖・房総沖での大地震、それに以前から言われている東海・東南海・南海地震もそれほど遠くない未来に起きるだろう。直下型地震もあるだろう。一部の研究者などがインターネットで地震エコーやラドン濃度などの観測による地震予測を公表するようになったのも、少しでも被害を少なくしたいという切なる思いからだと思う。彼らの警告に注意深く耳を傾ける必要がありそうだ。

 国土交通省は、地震災害を想定した首都機能バックアップを検討し始めたようだ。国も首都圏が大きな被害を受ける地震の発生を想定しているということだ。恐らく、原発震災も頭に入れているのだろう。

首都機能バックアップ検討へ(NHK)

 「備えあれば憂いなし」というが、3.11のことを思いだして準備を進めておいがほうがよいと思う。とりわけ茨城・房総沖の場合は大津波が懸念されている。自力で避難できない方は事前に安全なところに移動するくらいの用心をしてほしい。とにかく、地震や津波で命を落とす方が一人でも少ないことを願うしかない。

 そして、原発の状況にも気をつけてもらいたい。これからの巨大地震は地震と津波被害だけでは済まない。まさに「原発震災」の時代になったのだ。今や、日本に安心できるところはない。

  


Posted by 松田まゆみ at 18:43Comments(0)地学

2011年09月26日

島村英紀氏が語る人造地震(誘発地震)

 阿修羅掲示板では、今回の東北地方太平洋沖地震が人工地震であるという説がいくつか報じられている。あの地震が太平洋プレートと北アメリカプレートの境界で起きた海溝型地震であることは明らかだし、プレート境界では過去にも同じような大地震が繰り返されてきたのだ。人工地震論者は陰謀だと言いたいようだが、いったい誰が何のためにあのような地震災害を起こすというのだろう? 世の中には陰謀説が多々あるが、匿名でまことしやかに語られる陰謀説は要注意だ。

 もちろん、私は人工地震説などというものは馬鹿らしくて辟易としている。ところで、地震学者の島村英紀さんのホームページを見ていたら、人造地震(誘発地震)のことが詳しく書かれていたので紹介したい。

人間が起こした地震

 人間が地下深くまで穴を掘り、圧力をかけて水を注入すると地震が起こることが分かっているのだ。島村氏は「人間が地下に圧入した水や液体が岩盤の割れ目を伝わって井戸の底よりも深いところまで達して、その先で地震の引き金を引いたのに違いないと考えられている」としている。

 また、ダムが地震を起こすという事例も多いようだ。これについては「ダムが地震を起こすのは、ダムに溜められた水が地下にしみこんでいくことと、ダムに溜められた水の重量による影響と、両方が地震を起こすのに関係すると思われている。このため、ダムの高さが高いほどしみ込む水の圧力が高く、また水の重量も大きいだろうから、地震が起きやすいと考えている地震学者は多い」とのこと。

 そして、人工地震についても触れていて、「地球内部の研究をするためや、石油や鉱脈を見つけるために人工地震を起こすことがある。これらの人工地震は火薬を使ったり、圧搾空気を使って起こすのだが、本当の地震を起こすわけではない。しかし図らずも人間が起こしてしまったこれら『人造地震』は本物の地震だ。学問的には『誘発地震』という。この誘発地震の原因としては、鉱山、地熱利用、石油掘削、原油や天然ガスの採取、地下核爆発などが知られている」と説明している。

 たしかに、地震の中には人間が自然に手を加えたことで誘発されたというものもあるのだろう。人間の欲にまみれた自然改変に対する、自然からの警告とも言えるだろう。しかし、東北地方太平洋沖地震が何者かによって意図的に起こされた人工地震であるという説はあまりにも突飛だし、妄想としか言いようがない。人工地震説を主張している地震学者がいるとでもいうのだろうか?

 ところで島村氏は「追記4」として、「メルトスルーした核燃料は地下で水蒸気爆発や誘発地震を起こす可能性を否定できない。大量の水等による原発地下の岩盤への影響も懸念事項」という河村宏さんのツイッターを紹介している。

 東北地方太平洋沖地震が人工地震だったなどという戯言より、メルトスルーした核燃料の挙動こそ注視しなければならないのだ。

 人類は、核燃料が格納容器を突きぬけてメルトスルーしたという経験を持っていないし、それを取り出す技術ももちろんない。東電や政府はメルトスルーした今も「冷温停止」などという訳のわからないことを言っているが、これから何が起こるか分からないのだ。

 つい先日も、1号機の配管が水素で満たされていると報道された。配管が水素で満たされているということは格納容器も水素で満たされているということだろう。これが爆発したなら、3月の爆発の比ではない大惨事になるだろう。考えただけでも身の毛がよだつ。

 人類は自分たちの制御できない核という怪物に手を出してしまったのだ。核の恐ろしさを今ほど強烈に感じることもない。いつ巨大な地震に襲われてもおかしくない日本で原発を持つことの恐ろしさ、愚かしさを我々は身を持って体験したのだ。今でも原発を存続させたいと言っている人たちは頭がおかしいとしか思えない。
  


Posted by 松田まゆみ at 17:32Comments(6)地学

2008年04月29日

沈みゆく野付半島

 前回は野付半島でイソコモリグモの生息を確認したことについて書きましたが、私が野付半島を訪れたのは二度目です。最初に訪れたのは30年以上も前の学生時代の夏です。その時の記憶はさほど鮮明ではありませんが、30年ぶりの野付半島は脳裏の片隅に残っていた光景とは異なった印象を受けました。

 確かあの時はトドワラを抜けてアカアシシギを観察しながら歩き、野鳥の観察に夢中になっていたら放牧されていた牛に取り囲まれてしまった記憶がありますが、今は牛が放牧されている気配もありません。

 半島の中ほどにあるトドワラまで足を伸ばして、かつての記憶と印象が違った理由がわかりました。トドワラはかつて砂嘴に茂っていたトドマツの森が枯れてしまい、その枯れ木が独特の荒涼とした景観を作り出しているのです。なぜ森が枯れてしまったのかというと、海水面の上昇や砂嘴の沈降によって森林が海水の影響を受けるようになったからなのです。

 先日は満潮時と重なっていたからかもしれませんが、トドワラの端にある「トド橋」は海中に取り残されていました。かつては一面に立枯れ木が見られたたトドワラも、今では立っている枯れ木はごく一部になってしまいました(写真)。やがてはこの枯れ木も倒れてしまうのでしょう。

 野付半島は砂嘴(さし)といって砂礫の堆積によって形成されました。知床半島沿岸から海流によって砂礫が運ばれて砂嘴となり、それが少しずつ延びてきたのです。このために、知床側の海岸には砂だけではなく礫がたくさんあります。

 野付半島の過去と現在の写真を比べると、砂嘴の幅が驚くほど狭くなっているのがよくわかります。「道東の自然を歩く」(道東の自然史研究会編、北海道大学図書刊行会)によると、最近は海岸浸食が目立つようになり、1952年から1990年の間に最大60メートルもの汀線の後退が生じたそうです。

 川の流れが砂礫を海に運び、その砂礫を海流がさらに遠方に運んで砂嘴を形成する。その一方で沈降によって砂嘴が海中に没しつつあるのです。このような自然の力によって、野付半島はほんの数十年の間に大きく形を変え、景観まで変わってしまいました。

 今後、野付半島がどのように変わっていくのかわかりませんが、このまま沈降が続けば砂嘴はますますやせ細り、やがてイソコモリグモの生息地もアカアシシギの繁殖地も水没してしまうのかもしれません。

 野付半島がなくなってしまったら内湾の漁業などに大きな影響が出るとして浸食への対策が講じられているようですが、自然の摂理に対してどこまで人が手を加えるべきなのか、正直なところ疑問に思います。  


Posted by 松田まゆみ at 14:53Comments(0)地学

2008年04月01日

幻想的な幻日



 昨日は上湧別町まで足を伸ばしました。途中で遠軽町を通っていくのですが、遠軽町の駅のすぐ近くにはとても奇怪な岩が聳え立っています。「がんぼう岩」といわれるこの岩は、約730万年前に噴出した安山岩質火山角礫岩とのことで、この町のシンボル的存在です。

 アイヌ語では、この岩は「インカルシ」と呼ばれているそうで、「見晴らしのよいところ」という意味だそうです。インカルシからエンガルという町名になったようです。

 こんな岩があったら、やはり登りたくなってしまうものです。この巨岩の麓には「太陽の丘えんがる公園」があり、そこから簡単にこの岩に登ることができるので、帰りにちょっと寄ってみようと車の方向を変えたところ目の前の空に不思議な光景が出現しました。

 沈みかかる太陽の近くに赤い光りが見えるのです。よく見ると太陽の左右に光があり、その光は虹のように太陽に近いほうが赤っぽく、外側に向かって淡くなっています。遠くから見るとまるで太陽が3つあるかのような不思議な光景です。「太陽の丘」公園に行って太陽の不思議な現象を見てしまったのですから、なんとも偶然です。

 これは幻日(げんじつ)という現象です。この光りは太陽の片側にしか見えないこともあるそうですが、昨日は条件がよかったのか両側に綺麗に見えました。よく見ると左右の光は半円を描いて繋がっているようです。幻日とは、ウィキペディアによると「太陽と同じ高度の太陽から離れた位置に光が見える大気光学現象」とのことですが、やはりこういう自然現象というのはなにやら神秘的ですね。  
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Posted by 松田まゆみ at 15:55Comments(2)地学

2008年03月18日

北国ならではの凍上現象

 3月に入ってからは気温がどんどん上昇し、雪が見る見るうちに融けていきます。十勝平野はまだ3月中旬だというのに雪がほとんどなくなってしまい、黒い畑の光景に変わってしまいました。例年にない速さです。

 僻地住まいの私のところでも、道路の雪はすっかりなくなってしまいました。そして現れたのがデコボコの路面。

 特に、深く掘り込んで砂利を入れていない道路では、路面が大きく波打っています。道路の部分は除雪をするので、どうしても凍結深度が深くなるのですね。それで地面が凍って盛り上がり、舗装を壊してしまいます。北国ならではの「凍上」という現象です。今年は1月の冷え込みが厳しかったので、とりわけ凍上がひどいようです。

 凍上については「クモはどこで越冬するのか?」でもちょっと触れました。

 写真ではちょっと分かりにくいのですが、ひどいところではこのように舗装に亀裂が入ってしまうのです。写真の亀裂の部分では10cmほどの段差ができていました。春になると毎年、路面の補修が行われるので、つぎはぎ道路になります。

 北海道では家を建てるときに地面が凍らないところまで掘り込んで基礎をつくるのですが、我が家の場合も1.8メートル掘り込んでいます。基礎が浅いと、家がゆがんでしまうのです。永久凍土地帯に住んでいる人たちもいますが、家を持ち上げてしまう凍上には悩まされているようです。

 春の訪れは嬉しいものですが、あまりにも早いのはやはり気になりますね。生物にもさまざまな影響を及ぼしますから。

 春の足音だけではなく、温暖化の脅威も感じざるをえません。  


Posted by 松田まゆみ at 14:38Comments(0)地学

2008年02月03日

地球温暖化と永久凍土の融解

前回の記事 大雪山の永久凍土

 地球温暖化でもっとも気温の上昇の激しいところはシベリアやアラスカです。ですから、このまま温暖化が加速すれば、これらの永久凍土は消えていくことになります。でも、直接的な気温上昇だけで永久凍土が融解するわけではありません。

 北極海の氷がどんどん融けていることは、マスコミなどでもよく報道されていますね。温暖化で北極海の海氷が縮小すると、海面からの水分の蒸散が活発化します。蒸散した水蒸気は雪となって降り注ぐので、積雪が増えることになるのです。永久凍土帯に雪が厚く積もるとどうなるでしょうか?

 雪が冷蔵庫の役目をして凍土が保存されると思ったら大間違いです。深い積雪は断熱材となって冷たい外気を遮断してしまうので、冬でも地面が冷やされなくなります。その結果、凍土が融けてしまうのです。

 また、温暖化で気温が上昇すると、夏の気温上昇と乾燥によって森林火災が頻発するようになります。火災になると乾燥した泥炭が燃えるのです。地表を覆っていたミズゴケやハナゴケ、コケモモ、ガンコウラン、イソツツジなどの植物が焼失してしまうと、断熱効果がなくなって凍土を融かします。また焼けた地面は太陽の熱を吸収して、凍土の融解を促進させるのです。火災によって、凍土がなくなってしまったところもあるといわれています。

 さらに、永久凍土帯で木を伐ると、土壌の水分が蒸散されなくなって水溜りができます。すると、永久凍土の中に封じ込められていた嫌気性バクテリアが活動をはじめて、大量のメタンガスを発生させるのです。

 驚くべきことに、3万2000年前の氷からも生きたバクテリアが発見されているそうです。火災や伐採によって凍土が融けると、どんどんメタンガスが放出されてさらに温暖化が加速されることになります。

 このように、温暖化による気温上昇は火災や積雪を増加させて凍土を溶かし、さらに温室効果ガスの放出を加速させることになるのです。これを正のフィードバックシステムといいます。

 さてさて、このような状況を考えるなら、私たちは本気で対策を講じなければなりません。温暖化対策のためにどんな研究に力を注ぐべきか、何をすべきか? 各国が利権にとらわれずに真剣に考え行動することが求められます。
  


Posted by 松田まゆみ at 15:20Comments(0)地学

2008年02月01日

大雪山の永久凍土

前回の記事 北海道の永久凍土

 本州の山岳地帯は急峻なところが多く、北アルプスの稜線などはお花畑などもそれほど広大ではありませんね。それに対して、大雪山は山頂部に平らな部分が広がっています。赤岳から白雲岳一帯、高根が原などには、息をのむような雄大な光景が見られす。大雪山に魅了されて通っている方もいますが、ほかの山にはない広大な光景に惹きつけられるのでしょう。

 この平らな部分には、永久凍土地帯に見られる独特の地形があります。その中でも有名なのは構造土でしょう。砂礫地に多角形の模様ができるものです。

 冬に地面が凍結すると、収縮して多角形の割れ目ができます。干上がった田んぼに多角形の割れ目ができているのを見たことがあると思いますが、原理はあれと同じです。永久凍土の上の活動層では、地面が凍結と融解を繰り返すので、石などが動くのです。まさに「活動」しているわけですね。そして、長い年月をかけて割れ目に石が集まってきます。

 北極圏にいくともっと大規模な多角形度が見られるそうです。割れ目には氷が詰まっているのでアイスウェッジと呼ばれています。

 ほかにも、永久凍土のある泥炭地ではパルサと呼ばれる独特の地形が見られるのですが、大雪山でもパルサの存在が知られています。

 北極圏よりはるか南の北海道で、北極圏と同じような地形が見られるなんて、すごいですよね。でもどうしてポツリと離れて大雪山に永久凍土があるのでしょうか?

 それには風が大きく関っているようです。私は冬山には登らないので体験したことはないのですが、大雪山は冬になると強風が吹き荒れているそうです。ですから、山頂部の平らなところでは雪が吹き飛ばされてしまい、地表は寒気に直にさらされて、地下深くまで凍結することになります。

 高山帯には植物がほとんど生育していない砂礫地がありますが、冬に雪が吹き飛ばされて非常に厳しい寒さにさらされている証拠です。

 そして風下の斜面には深く雪が溜り、夏には雪渓となります。雪渓の雪が融けたところから高山植物が可憐な花を開いていくのです。

 アイヌの人々は、大雪山の高山帯をカムイミンタラと呼びました。「神々の遊ぶ庭」という意味です。短い夏には色とりどりの高山植物が次々と咲き乱れ、秋には目の覚めるような紅葉に彩られる大雪山。ここにたどり着いたアイヌの人々は、そのあまりに美しい別天地の光景に、神様たちが優雅に集う姿を思い浮かべたのでしょうか。

(つづく)  


Posted by 松田まゆみ at 16:39Comments(0)地学