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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 大規模林道

2008年12月04日

提訴しました

 提訴といっても私が提訴したわけじゃないのですが…。広島県の大規模林道(緑資源幹線林道)の賦課金に関わる住民訴訟のことです。

 私が説明するより、以下のブログを読んでください。問題点がとてもわかりやすく書かれています。

http://hosomidani.no-blog.jp/jumintohyo/2008/06/post_5d7a.html

 大規模林道の賦課金、つまり受益者負担の計算というのはとても理解できないものなのです。ところが、不可解なことに林野庁はその計算した資料を廃棄してしまったといっているのです。林野庁の算出した賦課金の額は、本当に適正なものなのでしょうか? それを自治体が肩代わりすることは正当なのでしょうか?

 この裁判、注意深く見守りたいと思います。
  


Posted by 松田まゆみ at 09:20Comments(0)大規模林道

2008年11月17日

裁判に発展か?

 緑資源機構の解体によって大規模林道が「山のみち」と名前を変え、地方公共団体に引き継がれることになったわけですが、この道路の賦課金をめぐって裁判になりそうです。

 この林道の事業費は国の補助金と地方公共団体の負担金、賦課金でまかなわれます。

 賦課金とは、受益者負担のことです。森林整備のための林道事業ですから、受益者は林道の整備によって便益を受ける森林の持ち主になります。国有林であれば国、道有林であれば北海道、私有林であればその所有者です。

 さて、問題となっているのは広島県廿日市市の大規模林道「大朝・鹿野線、戸河内・吉和区間」です。ここには西山林業組合の組合員の土地があり、西山林業組合が受益者となっていて賦課金を支払っていました。ところが、実際には地元の自治体が林業組合に賦課金分の助成金を支払うことで肩代わりしていたのです。公共性がなく営利を目的としている私企業に地方自治体が助成金を支出するなどというのは違法ではないか? そう思った廿日市市の住民らが、廿日市市に監査請求をしていたのです。

 しかし、その監査請求は棄却されてしまいました。こういう理解しがたい棄却というのはしばしばあります。監査委員は何を考えているのか? 住民監査請求が棄却された場合、請求した住民らは裁判を起こすことができるんですね。住民訴訟です。私が原告となっている「えりもの森裁判」も、これと同様の住民訴訟です。

 ということで、監査請求をした方たちは裁判を起こすべく張り切っているようです。詳しくは、以下をご覧ください。
http://hosomidani.no-blog.jp/jumintohyo/2008/11/post_2e19.html

 実は、このように受益者が賦課金を支払わず、行政が肩代わりしているという例は他にもあるのです。私たちの税金が、営利を目的とした私企業に使われているのであればとてもおかしなことですよね。ところが、このようなことはこれまでほとんど裁判になってきませんでした。住民がそのような事実を知らないということもあるのではないでしょうか。

 大規模林道問題はついに裁判に発展しそうです。そして、これは広島だけの問題ではないはずです。
  


Posted by 松田まゆみ at 15:17Comments(0)大規模林道

2008年11月16日

北海道環境宣言を棚に上げないで!

 北海道の広報誌「ほっかいどう」11月号の一面と二面は、道民への環境対策の提言。その中の「オフィスは室温を20℃に、家庭では1℃下げて」というのが目に入りました。

 13日は大規模林道(山のみち)の意見交換会で道庁に行ったのですが、庁舎は「これでウォームビズ?」と思えるような暖かさ。デパートや大型書店もコートなどとても着ていられない暑さに辟易としてしまいました。「環境」だ「エコ」だと騒いでいるのに、いったいどうなっているのか!?

 その意見交換会については、以下の報告をお読みください。
http://nctokachi.sapolog.com/e737935.html

 つまり、緑資源機構という天下りの仕事作りをしていた組織が談合の発覚で解体され、大規模林道を北海道の事業として引き継ぐ立場になった途端、困惑しているという状況です。

 北海道は木材生産を目的とした施業はやめたのですから、木材生産を目的として計画された大規模林道の目的は、道有林では当てはまらなくなりました。国有林も同じような方向になってきています。しかも、道民の税金をなぜ国有林の林道整備に使わなければならないのでしょうか? こんな税金の使われ方を、道民は納得するのでしょうか?

 そして、何よりもこの林道事業は自然を破壊し、環境に大きな負荷を与えるのです。

 北海道では4月に「北海道環境宣言」を発信して道民への取り組みを求めていますが、そこには「身近な川や湖などを守る環境保全活動に参加しよう」とか「環境と調和した農林水産業や観光業をすすめよう」という項目があります。

 道民にこのようなことを求めるのであれば、北海道自ら率先して取り組まなければならないはずです。「山のみち」をつくることは、北海道環境宣言に反していることにほかなりません。

 高橋はるみさん、北海道環境宣言を棚に上げず、率先して守ってください。
  


Posted by 松田まゆみ at 13:45Comments(0)大規模林道

2008年11月11日

大規模林道の行方

 9日の毎日新聞北海道版に、「どうする3路線」として、北海道の大規模林道のことが大きく掲載されました。

 国の補助金が80パーセントであるものの、道有林の割合が高い「平取・えりも線」では、北海道に受益者負担が生じます。また、完成した道路は地元の市町村に移管されるため、地元では維持管理費が生じることになるのです。

 もろい地質のところに造られるのですから、大雨などで法面や路肩の崩壊があるのは目に見えています。何しろ、工事中から崩壊が発生していたのですから、移管された市町村は維持管理費にあえぐことになるのではないでしょうか。

 動植物調査も杜撰なうえに、費用対効果の根拠も不明。北海道は一年をかけて調査をするといっていたのですが・・・。

 北海道は10月の7日から10日にかけて、3路線の地元の7市町村で住民との意見交換会を開きました。会場によっては、地域の住民のほかに見るからに建設業界の関係者と思われる作業服姿の方たちも参加されていたようです。とりわけ、「平取・えりも線」では、業界関係者と思われる方の賛成意見が多かったようですが、直接の利害関係者が賛成意見を述べるというのも・・・。

 もっとも地域住民の方は必要性などに疑問を抱いている人も多かったとのこと。反対意見も活発に出されたようです。ただ気になるのは、一般の道民には大規模林道の問題点が広く知れ渡っていないと思われる点です。すでに開通しているところも車はまばらで、自然への影響だけではなく必要性そのものが問われます。

 北海道は来年の2月までに方針をまとめる予定とのこと。道財政は大赤字なのです。無駄な公共事業こそ真っ先に見直さなければなりません。一部の利害関係者の声に押されることのないよう、公平な判断をしてほしいと思います。
  


Posted by 松田まゆみ at 15:54Comments(2)大規模林道

2008年08月02日

北海道は大規模林道中止の決断を!

 昨日は、北海道新聞朝刊一面に「大規模林道の中止検討」との記事が掲載されました。北海道は、緑資源機構から「山のみち」として受け継いだ大規模林道(緑資源幹線林道)のうち、未完成になっている7区間の大半の建設中止を視野に検討に入ったという記事です。

 そもそも大規模林道は緑資源機構という天下り組織の存続のためにつくられてきたような道路です。その緑資源機構が談合の発覚で解体したにも関らず、道路だけは「山のみち」と名前を変えて地方自治体の事業として押し付けたのです。

 北海道は、費用対効果や自然への影響を検討するとして今年度は事業を見送っていましたが、この報道で大半は中止したいとの意向を示したといえるでしょう。住民説明会を開催して意見を聞いたうえで、年度内に結論を出すようです。

 新聞記事では「厳しい自治体財政や環境への影響などから、大半の路線が建設中止になる可能性が高い」としていますが、「滝雄-厚和」線の「滝上-白滝」区間のように進捗率の高い区間(87.6パーセント)もありますので、まだまだ油断はできません。

 この大規模林道は、完成すると地元の市町村に管理が移行するのです。大雨や台風のたびに崩壊を繰り返している道路ですから、地元の負担は大変なものになるはずです。

 今日の北海道新聞の帯広・十勝版には、足寄町と陸別町の「中止もやむを得ない」「事業中止は予想していた」という冷静なコメントが掲載されていました。

 この大規模林道は、1973年に林野庁が策定した「大規模林道開発構想」に位置づけられたもので、全国32路線が計画されました。全国各地で反対運動が起こりましたが、35年が経過した今、北海道3路線の進捗率は45.8パーセントです。無駄な道路がこんなに造られてしまったともいえますし、半分もできなかったいう見方もできます。

 昨日は、北海道新聞の報道を受けて大規模林道問題北海道ネットワークが道庁記者クラブで記者会見を開き、中止を求める声明を発表しました。費用対効果などについてなにも説明できない北海道は、きっぱりと中止の姿勢を示すべきでしょう。
  


Posted by 松田まゆみ at 14:47Comments(0)大規模林道

2007年12月04日

思い出したスーパー林道

 12月1日のシンポジウム「森を壊すのはだれ?」への参加と他の用事が重なって、4日ほど札幌に行っていました。

 1日のシンポジウムの、河野昭一先生の危機的な状況に置かれた日本の天然林の話しに改めてことの重大さをひしひしと感じ、大谷昭宏さんの林野庁が続けてきた自然破壊道路、無駄な道路の話しに、大きな怒りを覚えました。

 大谷さんがはじめに指摘したのは、スーパー林道によるイヌワシ生息地の破壊です。

 「スーパー林道」をご存知でしょうか? 緑資源機構の前身である森林開発公団が、「スーパー林道」と称して、1960年代半ばから全国に約122キロメートルもの峰越の林道をつけたのです。この道路は、当時、自然破壊道路として大きな問題となりました。

 私がこのスーパー林道による自然破壊を知ったのは、たしか高校生のころでした。南アルプススーパー林道、霧が峰のビーナスライン、尾瀬に計画されて中止になった観光道路などによる自然破壊が、その後私を自然保護運動に向かわせたといっても過言ではありません。

 とりわけ、「南アルプススーパー林道」では、森を切り裂き、土砂を谷に落とす自然破壊工事に批判が高まり反対運動が繰り広げられたのです。1970年代には、私も自然保護運動に参加していましたので、ふと思い出してその当時の資料を引っ張りだしてみました。

 1972年に全国自然保護連合が発行した「自然は泣いている 自然破壊黒書」を開いてみると、富士スバルライン、石鎚スカイラインなどによる凄まじい自然破壊の写真、そして大山国立公園などの皆伐写真がこれでもかとばかりに並んでいて、目が釘付けになりました。

 山岳道路や伐採による天然林破壊は、すでに35年以上も前から自然保護団体によって指摘され警告されてきたのです。本文の「国有林と自然破壊」では、「残り少ない原生林」「林野行政という名の破壊」「林野庁は自然破壊」という小見出しが踊っています。そして、そこに書かれていることは、今もほとんど変わっていないことにあらためて愕然とさせられました。

 さらに1977年の全国自然保護大会の資料を見ると、大規模林業圏開発計画の問題や取り組みが報告されています。当時は干潟の保護運動に関っていたので大規模林道に関してはあまり鮮明な記憶がないのですが、自然保護団体は30年も前から同じ問題を相手にしているのです。

 日本の自然をボロボロにしたスーパー林道の次ぎに林野庁が考えた山岳道路は、大規模林道(緑資源幹線林道)という、林道とは名ばかりの2車線の立派な舗装道路でした。それを担ってきた緑資源機構が官製談合で解体を余儀なくされた今、「山のみち地域づくり」としてなおも生残ろうと触手を伸ばしています。何がなんでも道路をつけようとする林野庁のあさましさに、この国の腐りきった姿を見る思いです。
  

Posted by 松田まゆみ at 14:01Comments(0)大規模林道

2007年10月27日

北海道の決断は?

 談合の温床となった緑資源機構の廃止にともなって、機構のメイン事業だった大規模林道は、「山のみち」として事業主体を道や県に移管することになりました。そこで、3つの路線を抱える北海道はどうするのかが注目されていたのですが・・・ 今日の北海道新聞では、来年度は工事をしないで検討をすることになったと報じられました。決断を先送りしたのです。

 北海道では大規模林道問題北海道ネットワーク(寺島一男代表)が、大規模林道の廃止を求めて北海道に何度も質問を行っています。ところが、これまでは事業主体が緑資源機構だったために北海道は費用対効果や環境問題について説明責任を逃れてきました。でも、事業主体が北海道に変わるのであれば、継続する場合はその必要性を道民に説明できなければなりません。

 北海道は来年の洞爺湖サミットを前に、環境問題を全面に押し出していかなければならない立場にあります。大規模林道は希少な動植物の生息地を破壊し、災害を招く道路として問題になっているのです。しかも、北海道は大変な財政難なのですから、巨額の税金を投入する以上、道民の理解が得られなくてはなりません。今回の決定見送りには、そんな背景があるのでしょう。

 この大規模林道は、もともと林業に必要な道路として計画されたのですが、もはや北海道も林野庁も木材生産より森林の公益的機能重視に方向転換しています。本来の目的はすでに破綻しているのになぜ続けられてきたのかといえば、談合のために必要な事業だったからにほかなりません。まず、そこをきちんと理解しなければならないのです!

 一昨日、すでに開通している滝雄・厚和線の一部を通りました。ハンターの車を2、3台見かけましたが、一般の人はほとんど利用しない道路というのが実態です。それもそのはず、人の住んでいない山の中の道路なんですから。

 北海道が環境問題を真剣に考えるなら、第一に見直さなければならないのは無駄な公共事業のはずです。大規模林道はその筆頭ともいえる事業ではないでしょうか? 税金は、庶民や環境保全のためにこそ使うべきでしょう。  

Posted by 松田まゆみ at 14:47Comments(0)大規模林道

2007年10月09日

これが小動物の溺死防止策?

 先日、大規模林道の「茂足寄・上螺湾」区間を視察した際、沢に取り付けられた排水口の枡に、写真のような丸太が設置されていました。どうやら、この中に落ち込んだ小動物が脱出するための工作のようです。

 なぜって、「様似・えりも」区間では、環境への配慮って何?に書いたように、このような排水溝の溜め枡にエゾアカガエルとエゾサンショウウオ落ちて出られなくなっていたのですから。とすると、緑資源機構の関係者は私のブログを読んでいて、このような対策を講じたのでしょうか?

 写真ではわかりにくいのですが、この枡はかなり深いので、丸太はとても勾配がきついのです。昆虫ならともかく、エゾアカガエルやエゾサンショウウオが落ちても、この急勾配の丸太を上手につたって脱出できるとは思えませんけど・・・。

 それに、大雨などで土砂や落ち葉、枯れ枝などが流れ込んだら、ここに埋め込んであるパイプはすぐに詰まってしまうのではないでしょうか? パイプが詰まれば、雨水は路面上を流れることになりますが、路肩が弱い部分があればそこから崩壊します。

 このようなことは、崩れる!壊れる!大規模林道で書いた台風による被害で実証されています。

 もちろん、どうしても必要な道路なら、自然環境に対する配慮はしていかなければなりません。しかし悪質な談合の温床となった大規模林道に関しては、それ以前の道路の必要性について、もっともっと議論されなければなりません。  

Posted by 松田まゆみ at 14:45Comments(0)大規模林道

2007年09月29日

次の名前は「山のみち」!

 緑資源機構の悪質な官製談合事件で、機構は今年度限りで廃止されることになりました。当然のことでしょう。その機構の中心事業である大規模林道も当然廃止されるべきです。何しろ大規模林業圏構想はとっくに破綻して必要性がないうえに、談合の温床になっていたのですからね。

 ところが、林野庁はどうしても林道事業を続けたいようです。そこで考えたのが、独立行政法人緑資源機構としての事業としては廃止し、県や道が主体となって国の補助事業として進めるというやり方です。その事業名は「山のみち地域づくり」。

 林野庁は、地方公共団体の判断により、必要な区間について実施できるよう、新たに「山のみち地域づくり交付金」を創設したのです。そして、財務省に予算要求です。またまた税金をこんな道路につぎ込もうとしています。いやはや、利権構造を確保するためには、いろいろと知恵を絞るものですねえ!

 はじめは「大規模林道」、その次は「緑資源幹線林道」、そして今度は「山のみち地域づくり」。自然をこわし、森林の公益的機能を低下させて、どこが「地域づくり」なんでしょうか?

 だいたい、この道路工事では多くの路線でアセスメント調査もきちんとやっていません。アセスを行ったところでは、その杜撰さが明らかになっています。しかもそのアセスは、はじめから工事をすることが前提になっているのです。生物多様性条約に反する自然破壊道路であり、災害を誘発する道路にほかなりません。生物多様性条約を締結している国として、あるまじきことです。環境省も物申すべきではないでしょうか?

 県や道は自然を破壊するだけの道を本当につくりたいんでしょうか? 北海道はただでさえ財政難であえいでいるのです。道民は、こんな巨額の税金がかかる事業をどう考えているのでしょう? その前に、「山のみち地域づくり」のことを知らない道民も多いのでしょうね。

 昨日は、大規模林道問題全国ネットワークなど、この道路にずっと反対を続けている団体が財務省と総務省に、「山のみち地域づくり交付金」を凍結するよう申入れにいき、分厚い資料を提出して問題点を説明してきました。ところが、なんと新聞記者はその会場に入ることを拒否されてしまったそうです。国が取材拒否ですよ! 

 マスコミが大きく報道しないのであれば、知っている人たち一人ひとりがこの問題を伝え、声を大にしていかなければなりません!  

Posted by 松田まゆみ at 12:09Comments(0)大規模林道

2007年08月21日

動物の生息地を分断する道路


 道路はしばしば動物の生息地を分断するとして問題にされます。ナキウサギも道路を横断して移動しますが、開けた場所を横断することで、外敵に狙われたり交通事故にあうなどのリスクが高まります。さらに、道路は人目につかない小動物にも大きな影響を与えてしまうのです。

 大規模林道の場合、幅が5メートルから7メートルもあります。このために急傾斜のところでは大きな法面が必要になり、非常に大きく森林を切開くことになります。森林の落ち葉の下にはさまざまな昆虫や無脊椎動物が生息していますが、それらの中には飛んで移動することができないものがたくさんいます。彼らにとって、道路や広大な法面は、渡ることが不可能な川のような障害物になるのです。

 落ち葉や石の下を棲みかとしているオサムシやゴミムシ、マイマイ(カタツムリ)や、クモ、ザトウムシ、ムカデなどは湿った環境を好みます。木陰があり、落ち葉がたまるような従来の林道であればまだしも、直射日光があたり乾燥している法面や道路は、湿った場所に生息する小動物にとってはまったく異質な世界ですから、それを越えて移動することはほとんどないでしょう。このような移動性の小さな動物では、生息地が分断されると個体群が小さくなって孤立し、遺伝子の交流が絶たれてしまいます。

 大規模林道では、道路の脇の排水溝に落ちた小動物が脱出できるよう、排水溝の側面の一部に斜面を設けるなどの工夫がされています(写真)。しかし、移動性の小さな森林性の小動物の場合は、開けた法面に出て行く可能性自体が少ないのですから、そうした工夫もあまり意味がないように思われます。しかも、そのような工作物は、道路の法面側にしかつけられていないので、結局は道路を横断することができないのです。

 そういえば、砂利道を通る機会の多かった頃は、夜によくトガリネズミが道を横断するのを見かけましたが、どうしたことか最近ではすっかり見かけなくなってしまいました。道路の舗装化が関係しているのでしょうか?

 森林の施業・管理のための道路というのは、幅3メートルほどの従来の林道で十分ですし、そのような道であれば動物たちにとっても大きな障害にはならないでしょう。  

Posted by 松田まゆみ at 11:30Comments(0)大規模林道