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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › メディア › 匿名批判の無責任さを問う

2012年03月27日

匿名批判の無責任さを問う

 先日、ある方からメールで質問があった。その方はご自分のブログを知らせ、名前を名乗って自己紹介をされていたこともあったので、質問に対して返事のメールを差し上げた。

 しかし、今日、その方のブログを見てたまげてしまった。名前は書いていないが、私とのメールのやりとりを基にした私の批判が書かれていた。第三者には誰の批判なのか分からないだろうが、当事者の私には一目瞭然だ。

 その批判記事とは以下だ。

「自分の頭で考えない」ということ。 (「言い散らかし日録」)

 私は名前や所属を明らかにした上で私の意見を書いている。もちろんそれに賛同できない人は大勢いるだろうし、異論や反論があるのは当たり前だ。だから、自分のサイトで異論・反論を書いたり批判するのは自由だ(もちろん違法行為をしない範疇でだが)。

 しかし、上記の批判記事には正直いって呆れかえった。

 まず、ブログの著者であるahooさんは私が最後のメールに返信しなかったことを取り上げて「答えてくれなかった」と書いている。しかし、ahooさんは質問に対し返事を求めていないとメールで何度か書いていた。またahooさんの最後の質問メールには以下のように書いてあったから、私はあえて返信をする必要がないと判断した。

「『尊厳があるから死刑はダメ』『「改心する余地があるから死刑はダメ」と考える根拠を知りたかっただけです。これはいちばん初めの疑問に戻ってしまいます。しつこくてすみません。こちらの気持ちが正しく伝わればもうそれで構いません。」

 私は、「人間に尊厳があるから死刑に反対」という意味合いのことは主張していない。だから的外れなahooさんの質問に答えなかったにすぎない。私が死刑に反対する理由は以下の記事に書いてある通りであり、ahooさんには最初のメールでそれを伝えていた。

死刑について考える(その1)

 上記の記事より、私が死刑を支持しない理由をもう一度以下に転載しておく。これは私自身の考えである。私は「人間に尊厳があるから死刑に反対」などとは一言も書いていない。

 はじめに申し上げておきますが、私は死刑には反対です。一刻も早く、死刑制度を廃止すべきだと考えています。なぜなら、たとえどんなに残虐な殺人を犯した人であっても、その人は私と同じ血の通った人間であり、悪魔でもなければ鬼畜でもないからです。私自身、絶対に人を殺したくはないからです。おそらくその感覚は私の良心からくるもの、というより人間の生物としての本能のようなもの、人という生物に備わったタブーではないかと思うのです。「殺人はしてはいけない」と教えこまれなくても、人というのは、本来は殺人など安易にしない動物ではないでしょうか。

 「死刑では償いにならない」「冤罪であれば取り返しのつかないことになる」といった論理もその通りだとは思うのですが、それ以前に、人は同種である人を殺すようにできてはいない(犬や猫であればいいというわけではありませんが)と思えてなりません。もちろん、実際には人を殺してしまう人がいるのが現実なのですが、それには何らかの事情があり、どこかで道を間違えたり、あるいは迷ったり、追い込まれたということではないのでしょうか。生まれもっての殺人者などいるとは思えません。誤ったり迷ったり、追い込まれた人たちに与えるべきは、命を絶つことではないはずです。


 ところが最後のメールに返事をしないことをもって批判の対象とし、私のことを「このおばさまは霞(かすみ)を食べて生きているのか、または何かによって悠々自適の生活をしている苦労知らずのお嬢様だと思っている。現実感が希薄なのだ。こういったPTAの襷(たすき)をかけた公序良俗おばさんというのは実はいちばん始末に負えないのだ」と誹謗中傷しているのだ。

 また「自分が楽しいと思うことにしか興味を示さない」と書き、「このおばさまこそ『自分の頭で考えているのだろうか』と不審に思ってしまう」と批判している。

 私のプライベートなことなど何も知らず、想像だけでよくこれほどの誹謗中傷が書けるものだ。また、私が「自分が楽しいと思うことにしか興味を示さない」のであれば、共同出版(実質自費出版)の告発記事など書かないし、自然保護活動などしていない。告発をしているがために、どれほど嫌がらせをされたのか分かっているのだろうか。こうした活動は決して「好き」で、あるいは「楽しい」からやっているわけではない。

 ところがahooさんはコメント欄を開いていないので記事に対してコメントすらできない。いったい何を目的に私に質問メールをしたのだろうか。わざわざ時間を割いてメールに返信をしたのが馬鹿馬鹿しくなった。

 記事の中で私の名前やブログ名を出していないからこのような書き方をしても問題ないと思っているのかも知れないが、自分のブログのURLを私に教えておきながらこれほど失礼なこともないだろう。回答の義務もない質問に丁寧に返信している者に対し、こういう対応をするというのはあまりに礼節に欠ける。こんな失礼で無責任な対応ができるのも、匿名という隠れ蓑があるからだろう。そうでなければ堂々と名前を明かし、私のブログ名や名前も書いて批判していただきたい。

 私はahooさんの記事を読んで内田樹氏の以下の記事を思い出した。内田氏は主として現代の若者のことを書いているし(ahooさんは私より年上である)、ahooさんの批判は呪いという訳ではないが、共通するものが感じられる。

内田樹「呪いの時代に」ネットで他人を誹謗中傷する人、憎悪と嫉妬をまき散らす人・・・・・・異常なまでに攻撃的な人が増えていませんか(現代ビジネス)

 ブログでご自分の主張をされるのも他者の批判をされるのも大いに結構だが、批判には責任が伴う。批判をするのであれば根拠に基づいて論理的にすべきだ。推測で物を言ったり感情論になってしまえば批判ではなく誹謗中傷だ。また、自分と異なる意見も尊重するという姿勢を身につけてもらいたい。


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Posted by 松田まゆみ at 16:59│Comments(4)メディア
この記事へのコメント
こんばんは。

先日の「ぬまゆ」さんの記事でもコメントの酷さについて書かれてましたが、この記事のahooさんも酷い解釈をしてますね。

「こちらの気持ちが正しく伝わればもうそれで構いません」
と言っておきながら返事をしない事をも批判対象とするとは日本語が通じていません。

>私のプライベートなことなど何も知らず、想像だけでよくこれほどの誹謗中傷が書けるものだ。
本当にその通りですよ、こういう匿名批判をする輩は「自分の想像力が足りない」という事を自覚せず、自分の物差しだけでしか人を測れない上にそれを真逆の論法に摩り替えてくるんですね、よく。しかもこちらの意味を取り違えているクセに・・・。

当方にも最近変なのが来ていて、本当にマナーの酷いnet事情になってますね。
Posted by TK at 2012年03月27日 19:19
TK様

私はコメントやメールでの意見交換はお互いに理解を高めることが目的だと考えています。やりとりしても意見が平行線であれば、それは仕方ありません。ahooさんとも、そのようなつもりでメールのやりとりをしました。

しかし、ahooさんの批判記事を読んで、ブログで私を批判することが目的でメールで質問をしたのではないかとの疑問を持ちました。であれば、非常に失礼な話です。

もうこの方にメールをするつもりはありません。
Posted by 松田まゆみ at 2012年03月27日 21:09
 いやはや大変な時代になったものです。
 ブログをやっていると、まったく想像もしなかった人びとと接触することになるわけですが、まだ始めて一年弱の私でも、実際、あやうくダウンしかかるほどの仰天コメントが、コメント欄よりメッセージ欄に多くやってきます。
 で、投稿受け入れとクローズを繰り返しているのが現状です。

 縁もゆかりも梅干しもない人から、お前を支持してるんだからと善意の押し売りをされた挙句、ああしろ、こうしろ、と強烈に指示されたりするんですからね。こっちは、文句があるなら来ないでてめえのところでやりゃいいと思うんですが、自分の意に染まないブログとその作成者の存在そのものが許せない、というタイプが多くなっているのかもしれません。

 私んとこでこの騒ぎですから、長くこのサイトをやっている鬼蜘蛛ねえさんとこでは、それこそ一冊の本になるぐらいの不愉快体験がおありのことでしょう。御身御大切に!

 追伸
 かつて、鬼蜘蛛ねえさんが詐欺容疑で文芸社を告発なさったとき(結果、このクンちゃんが東京地検でいたぶられた、あのとき)の告発状をいずれ公開していただけないかなと考えています。

 というのは、いま文芸社の労働問題がひっかかってきちゃって、ああだこうだ書いているんですが、その関連で鬼蜘蛛告発の顚末をなるべく早くサイトアップしておきたいと思うようになってきました。
 あのとき、結局、私を含めて文芸社サイドには、検察から告発状そのものは一度も開示されなかったんです。まあ、すぐでなくてもいいんで、追い追いご検討をお願いいたします。では、また。
Posted by クンちゃん at 2012年03月28日 14:04
クン様

励ましありがとうございます。

ブログが普及して、誰もが自分の意見を発信できるようになったこと自体は喜ばしいのですが、匿名であるがゆえに言論への責任感が薄れている方もそれなりにいるようです。匿名掲示板や匿名ブログで他者を攻撃することで優越感に浸るような方もいるのでしょうね。一般の人が公の場で発言することがほとんどなかった時代には考えられなかったことです。

人にはいろいろ事情がありますので匿名自体を非難するつもりは毛頭ありませんが、匿名でも実名でも公の場での言論には責任があることを多くの人に自覚してもらいたいと思います。
Posted by 松田まゆみ at 2012年03月28日 16:23
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