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鬼蜘蛛の網の片隅から › 共同出版・自費出版 › 戸籍と住民票の不正取得で逮捕された事例があった!

2012年11月27日

戸籍と住民票の不正取得で逮捕された事例があった!

 東京の金坂滋行政書士が私の戸籍を勝手に取得し、それが興信所に流れていたことは何回も報じてきた。私は戸籍法違反で行政書士と興信所経営者を刑事告訴したが警察は受理しようとせず、東京地検は受理したもののあっという間に不起訴にした。

 しかし、昨年11月に発覚したプライム事件では探偵会社や司法書士を逮捕し、組織的な犯罪であることが解明された。プライム事件では個人情報の取得に用いた職務上請求書が大量に偽造されて1万を超える不正取得が明らかになった。たしかにこれだけ悪質だと立件するのは当然だ。

 罰金刑の戸籍法違反ていどでは捜査機関はなかなか動かないのかと思ったら、そんなことはない。一例の違法取得から容疑者を逮捕している事例があったのだ。以下をお読みいただきたい。

本人通知で不正発覚(部落解放同盟中央本部NEWS & 主張))

 一人の戸籍・住民票の不正取得から、鹿児島県警は実行犯や信用調査会社を割り出し、組織的犯罪であることまで突き止めた。強制捜査権をもつ警察ならこうした背景を解明するのは難しいことではない。

 この事例では、本人通知制度で自分の戸籍と住民票が勝手に取られたことを知ったAさんが弁護士に相談して被害届を出し、鹿児島県警が捜査に乗り出して不正取得の事実を突き止め逮捕したという。捜査によって、指示役・実行犯・行政書士・信用調査会社が絡んでいることがわかり、他に12人分の戸籍や住民票の不正取得があることも発覚した。

 行政書士と信用調査会社の間に指示役や実行犯がいたというのだから、行政書士は信用調査会社と直接取引をしていたわけではないようだ。実行犯とされる人物(S容疑者)がAさんに成り済まして行政書士に戸籍の取得を依頼したということなのだろうか? どうやら、戸籍や住民票の違法取得では探偵会社(調査会社・興信所)と行政・司法書士を仲介している者がいる場合もあるようだ。こうした犯罪ネットワークの解明が急がれる。

 もし私の事例が発覚する前にプライム事件が発覚していたなら、東京地検ももう少しまじめに捜査をしたかもしれない。まあ、それもおかしな話なのだが・・・。

 この本人通知制度は戸籍などの違法取得の発覚や防止に有効なのだが、なんと日弁連が「弁護士が訴訟や債権差し押さえなどの準備をする際、住民票などを請求したことが相手に知られると、財産を隠されたりする恐れがある」として強硬に反対しているという。日弁連がそこまで反対するのなら、それに代わる有効な対策を提示してもらいたいものだ。

本人通知、不正取得に効果=反論も、普及進まず―個人情報漏えい(とれまがニュース)

【関連記事】
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Posted by 松田まゆみ at 16:39│Comments(4)共同出版・自費出版
この記事へのコメント
松田 まゆみ 様

お世話になっております。
東京管理職ユニオン 文芸社支部
支部長:小川 秀朗でございます。

興味のあるニュースです。
当労組文芸社支部の最新ニュースより
リンクを張らせて頂いております。

文芸社関連のニュースを掲載の際は、
東京管理職ユニオン 文芸社支部までご一報いただければ幸いでございます。

どうか、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Posted by 東京管理職ユニオン文芸社支部 at 2012年11月28日 22:31
小川さん、こんばんは。

文芸社が興信所をつかって私の個人情報を取得していたことがクンちゃんのブログで発覚したわけです。情報公開で戸籍の不正取得のしっぽをつかんだのに、捜査機関がまじめにやらないので真相解明はうやむやに・・・。文芸社はいったいどこの興信所に調査を依頼したものやら。

文芸社の嫌がらせが続いているようですが、くれぐれも体に気をつけて頑張ってください。

リンクはどうぞご自由に。
Posted by 松田まゆみ at 2012年11月28日 22:57
鬼蜘蛛ねえさん、おはようございます!

いろんな「書士」の職務上請求書にまつわる不正が一向になくならないのは、ゆるすぎる行政や各「書士会」の処分が最大の要因と思います。警察官や役人の不祥事では、表面的に軽い処分でも現実には退職を余儀なくされる場合が多いですが、
今度のように1か月の“お休み”だけでは、なんともはや。もっとも、警察官や役人の不祥事も後を絶ちませんから、どうしたもんか!?

それと、UN文芸社支部の小川さん(元・西瓜谷南瓜さん)もかなり文芸社=日本文学館から痛められているはずですが、結構お元気なようですね!ひと安心です。最近の様子などご投稿ください。(勝手にこの場をお借りしました、すいません。)

さらに、別の話で恐縮なんですが、過日、文化勲章の件にからんで、クンショウがいかに反権力の仮面やら装いやらを放棄させるについて有効か、というようなねえさんの記事がありましたね。
大いに同感しました。
で、産経新聞・フジテレビグループを相手に40年も闘っている松沢弘さんという元記者がいて、常々敬服していたんですが、反リストラ産経労のホームページを見たら、その松沢さんが「多田謡子反権力人権賞」を受賞し、来月、授賞式があると報じていました。
心から祝福するとともに、国がくれるクンショウとの対比に思いをいたした次第です。
   http://www006.upp.so-net.ne.jp/fujisankei/ 
Posted by クンちゃん at 2012年11月29日 10:17
クンちゃんさん、こんにちは。

職務上請求書をつかった不正取得では、被害者がまったく気がつかないということも問題なのだと思います。だから発覚するのはほんの氷山の一角です。私もクンちゃんブログを見なければ知らないままでした。その発覚した事例ですら1カ月のお休み程度の軽い処分なんですから、これじゃあたいして反省もしないでしょう。

本人通知制度を義務付ければこんな不正は働けなくなると思うのですが・・・。捜査機関も忙しいのは分かりますが、せめて尻尾をつかんだ事例くらいはまじめに取り組んでもらいたいものです。

悪質商法をやっている会社というのは、社員に対してもまともな対応をしないことが露呈しましたね。武富士などサラ金も同じ体質ですよね。ほんとうに困ったものです。

松沢弘さん、多田謡子反権力人権賞ですか。反権力で闘っている人にとってはこういう賞こそ光栄というものでしょう。
Posted by 松田まゆみ at 2012年11月29日 14:43
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