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鬼蜘蛛の網の片隅から › 原子力発電 › 深刻な海洋汚染と放射能津波の恐怖

2013年05月21日

深刻な海洋汚染と放射能津波の恐怖

 福島第一原発事故による放射能は、日本の大地のみならず海を汚染しつづけている。メルスルーした原子炉からの汚染水は増えるばかりで、海への放射能の流出は止まりそうにない。考えただけでも身の毛がよだつ深刻な状況だ。

 海に放出された放射性セシウムは、海の表層に比べて深いところの方が濃度が高いとの調査結果が海洋研究開発機構などの研究チームによって発表された。

放射性セシウム、深部で濃度高く 海洋機構が分析結果(日本経済新聞)

 そういえば、江戸川産のウナギから基準値の100ベクレル/kgを超える放射性セシウムが検出されたそうだ。陸の放射性物質は河川にも流れ込む。

江戸川産のウナギの調査結果について(水産省)

 東京湾でも原発事故以来、奇形の魚が増えているという。

南房総の漁師さんが語る東京湾の現実「魚の放射能汚染状況と奇形魚」6/2米原幹太のもう朝ですよ!(内容書き出し) (みんな楽しくHappyがいい)

 海水が放射性セシウムで汚染されているだけではなく、海底土にも溜まっている。もちろん放射性物質はセシウムだけではない。ストロンチウムなどもかなり含まれているだろう。さまざまな放射性物質が海藻や魚などに蓄積されるから、東北や関東近海の「海の幸」は恐怖だ。しかも魚は回遊するから国境はない。海産物による被ばくは本当に心配だし、は敬遠せざるを得ない。こんな状態がいつまで続くのだろう。

 それと同時に気になるのは、津波である。「木村政昭氏の予測する伊豆・小笠原海溝の巨大地震(追記あり)」にも書いたが、大津波は3.11だけでは終わらない。そう遠くない将来、また太平洋側で大地震や大津波が起きる可能性が否定できない。3.11の大津波のときには濁って黒っぽい海水が押し寄せたそうだが、津波は海底の泥をまきあげて打ち寄せるのだろう。とすると、次の津波では放射性物質を大量に含んだ海底土が波とともに押し寄せるのではなかろうか。

 広島に原爆が落とされたあと、大雨が降ったために放射性物質がかなり流されたそうだが、放射能を含む大津波に襲われたならそれと逆のことが起こりかねない。福一の事故の影響はほんとうに図り知れない。

 東北や関東を襲う津波は放射能をたっぷり含んでいることを忘れてはならない。太平洋側で巨大地震が起き大津波が懸念される場合は、できる限り速やかに高いところに避難するほかない。



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Posted by 松田まゆみ at 15:57│Comments(0)原子力発電
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