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鬼蜘蛛の網の片隅から › 自然・文化 › 化粧品やトイレタリーの危険

2013年06月16日

化粧品やトイレタリーの危険

 私は基本的に化粧はしないし、化粧水すらほとんど使わない。理由はいろいろある。そもそも化粧そのものにほとんど興味がなく、化粧で見栄えを良くしたいと思わない。また化粧品の匂いが苦手で、特に自動車の中など狭い空間では香料の匂いで気持ちが悪くなる。化粧品をつけたときのベタベタした感触も好きになれない。しかし、何と言っても嫌なのは、得体の知れない化学物質を肌につけるという行為だ。

 化粧品の成分にはさまざまな化学物質が含まれているが、そういうものを長時間肌につけるというのはどう考えても有害としか思えない。それに、化粧品を使わなくても肌にトラブルは生じない。だから、つける必要を感じないのだ。ごくたまに日差しの強い日に外出するとき日焼け止め入りのファンデーションをつけることがあるが、帰宅したらすぐに顔を洗う。気持ち悪くて仕方ないのだ。

 同様に毛染めもしない。最近はかなり白髪が目立つようになってきたが、白髪染めをしたいとは思わない。第一に、髪や頭皮に良いわけがないから。それに、見かけだけ若くしたいとも思わない。白髪でも生き生きとして若々しい人は沢山いるし、何も髪の毛を染めてまで歳を隠す必要もないと思う。顔はどう見てもかなりの高齢なのに髪の毛は真黒という人をたまに見かけるが、かえって不自然だ。

 女性が化粧をしたり白髪を染めるのは「マナー」「身だしなみ」などと言う人がいるが、いったい誰がそのようなことを決めたのだろう? 男性は化粧をしないのが当たり前なのに女性は化粧をするのが当然だという発想は、私にとっては性差別としか思えない。

 化粧や染髪をしたい人がするのは自由だし、それを批判するつもりはないが、化粧しないことも個人の自由でありとやかく言われる筋合いではない。しかし、化粧品を長時間つけている女性は、化学物質のことを考えないのだろうかとは思う。それに、さまざまな科学物質が入った化粧品を洗い流すのは、水質汚濁や環境汚染にもつながるだろう。

 オーストラリア発の話題とのことだが、以下のような指摘がある。

女性は化粧品・トイレタリーに含まれる化学物質を年間2キロ肌から吸収(世界の三面記事・オモロイド)

 女性は年間平均2キロ、一日当たりにすると約5.5グラムもの化学物質を肌から吸収しているという。この数字は本当だろうか?と首をひねってしまうが、考えたら肌につける化粧品のほかに、それを落とすための化粧品にも化学物質が入っている。シャンプーやリンスなども入れたら、かなりの化学物質を肌から体内に取り込んでいることは確かだと思う。

 私は髪の毛を洗うのも無添加石鹸を使っているから、シャンプーもリンスも使わない。石鹸での洗髪(リンスは酢を使用)に慣れてしまうと、市販のシャンプーはまったく使う気にならない。ボディーソープももちろん使わない。洗濯用洗剤も無添加の粉石鹸を使っている。無添加の固形石鹸と粉石鹸があれば何の不便もない。歯磨き剤も洗剤成分の入っていない「ノンフォーム」をたまに使うだけ。化粧品やトイレタリーから化学物質を吸収することはほとんどない生活をしている。

 現代人は農薬をはじめとして様々な化学物質に汚染された食べ物を食べている。大気にも化学物質が漂っている。生活自体が化学物質にまみれているのだから健康を害するのは当然だ。アレルギーが増えている背景には、こうした汚染も関係しているのだろう。せめて生活必需品ではないトイレタリーなどは、極力減らしたほうがいい。メーカーの宣伝に乗せられるのは危険だと思う。



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Posted by 松田まゆみ at 16:51│Comments(0)自然・文化
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