さぽろぐ

日記・一般  |その他北海道

ログインヘルプ


鬼蜘蛛の網の片隅から › 原子力発電 › 誤解をされている方へお願い

2013年08月11日

誤解をされている方へお願い

 木下黄太氏への批判に関し、ツイッターで何人かの方が私に意見を言ってきたが、私の記事をよく読まずに誤解している人が多い。

 また、木下黄太氏の8月9日のブログ記事によると、木下氏に対し意味不明の攻撃が続いているとのことだ。具体的なことが書かれていないので誰からどのような攻撃があるのか分からないが、もし、私が書いた一連の記事を誤解して木下氏を批判したり質問をする人がいるのであれば由々しきことだ。

 そこで、私が気付いた「誤解」に関して以下に指摘しておきたい。誤解に基づいて木下氏に理不尽な質問や批判をすることがないようお願いしたい。

1 主催団体は会計に関し説明義務があるという誤解
 私は講演会の主催団体が会計について外部に説明する義務があるとは一切言っていないし、義務がないことは百も承知である。このことは、こちらの記事において「他団体のことだから、私が会計報告に口を出すことにはならない」と書いている通りである。説明義務はないので、説明したくないならそれまでだし、仮に個人が報酬を得ていたからといって違法行為ではない。ただし主催団体のメンバーは会計報告を求める権利がある。

 また、ボランティアで協力した共催団体や講演会の参加費を支払った人は直接の利害関係者なので、説明を求められれば主催者は説明する責任があると思う。

2 説明責任についての誤解
 前述したように、木下氏は部外者に対して説明をする義務はない。しかし講演会をビジネスにしているという指摘が公になされている以上、説明をする社会的責任があると考えている。私が主張する「説明責任」とは、木下氏が2012年のバンダジェフスキー講演会主催者である「放射能防御プロジェクト」のリーダーであること、この団体は記者会見なども開き広く認知されていること、木下氏はブログやツイッター、フェイスブックなどで多く人の支持を得て社会に影響を与えていることから、投げかけられた疑惑に対し説明する社会的責任があるという意味である。「責任」という言葉に法的な意味合いがあるわけではない。

3 カルディコット講演会についての誤解
 私はカルディコット氏の講演会の会計について木下氏に説明を求めてはいない。私は木下氏に対し「『木下黄太のネットカルト』を考えます」というサイトの記事が事実であるかどうかの確認を求めたが、この記事にカルディコット講演会のことまで書かれていたために、木下氏への質問メールでもカルディコット講演会のことにも言及する形になった。しかし、記事をよく読めば分かるように、カルディコット講演会の会計の公開を求めているわけではない。私が説明を求めたのは、2012年に「放射能防御プロジェクト」が主催したバンダジェフスキー講演会の利益を報酬として得ているか否かである(2013年の講演会の収支に関しても疑問は呈したが、説明は求めていない)。

 したがって、もしカルディコット講演会の収支について木下氏に開示を求めている人がいるのであれば不適切だ。主催者に問い合わせていただきたい。

4 「妨害」という誤解
 私の批判に対して「妨害」という声があるようだが、妨害とは「邪魔をすること」である。私は木下氏に身の潔白について説明を求め、彼の回答について批判した。また、納税義務について指摘したほか、「バンダジェフスキー講演プロジェクト」のメンバーの説明に齟齬があることも指摘した。これらは質問、批判、教示、疑問の提示であり、活動の邪魔をしているわけではない。木下氏に活動を止めるように言っている事実はなく、DVDの制作・販売に関しても邪魔をするようなことは一切していない。

5 私の批判の意図に関する誤解
 「木下氏も生活しなければならないので報酬を得るのは当たり前」という主張がある。もちろん木下氏が会社または個人事業主として営利目的に講演会の企画・開催等を行っているのなら、そこから得られた利益を自分の報酬とすることは何ら問題ない。ただし、その場合も営利目的であることが分かるようにして行うべきだと考えている(つまり非営利団体の主催とするべきではない)。

 もし非営利を標榜している市民団体(フェイスブックの「放射能防御プロジェクト」は非営利団体を名乗っている)が、事業によって生じた利益を個人の報酬にしているのであれば「看板と実態が異なる」のであり、騙しに近い。また、市民団体を個人のお金儲けに利用するのであれば、市民活動のあり方が問われるのであり倫理的に問題があるということを私は主張しているのである。

6 疑惑と書いているにも関わらず断定とする誤解
 私は2012年のバンダジェフスキー講演会で得られた利益が個人の報酬になっているということを断定してはいない。あくまでも仮定形で書き、疑惑としている。ところが、私が断定していると誤解している人がいる。

 以上、くれぐれも勘違いしないように注意していただきたい。



あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(原子力発電)の記事画像
巨大噴火の国に生きる日本人
家庭菜園の収穫と原発事故
同じカテゴリー(原子力発電)の記事
 大地震に警戒を (2024-01-04 16:13)
 二つの大罪 (2023-08-24 13:40)
 汚染水を海に流すという犯罪 (2023-08-14 10:21)
 原発事故から10年 (2021-03-11 23:15)
 被ばくによる健康被害を「風評」にしてしまう人たちを信じてよいのか (2019-04-19 09:57)
 早野龍五氏「見解」の嘘で濃厚になった捏造疑惑 (2019-02-11 21:31)

Posted by 松田まゆみ at 22:07│Comments(6)原子力発電
この記事へのコメント
「木下さん」と「松田さん」の間に、争いは無い。

争いとは、「潰し(つぶし)あい」や「訴訟合戦」のことである。

争いが無ければ、一種の意見の交換であり、有意義になる場合もある。
今回の件では、両者の認識に意見の違いはある。

木下さんの講演会に出席した私も、今回の件は知りたいことであり、重要視している。
Posted by ひで at 2013年08月12日 00:07
ひでさん

そうですね。「攻撃」とか「妨害」などというものでもなく、お互いにブログという意見表明の場で意見を述べ合っている状態、つまり公の場での対等な意見交換だと思います。

林さんにしても、木下さんとの対話を重視されており、潰すとか撲滅などという目的で告発サイトを書かれているのではないと思います。

木下さんに関する記事では、非公開依頼のあったコメントを除き、基本的にコメントを承認しています(ただし、誹謗中傷、罵詈雑言、明らかに嫌がらせとわかるもの、その他非常識なものは承認しません)。ですので、いろいろな方の意見を寄せていただけたらと私は思っています。
Posted by 松田まゆみ松田まゆみ at 2013年08月12日 10:29
ツイッターでの木下氏とのやりとりを拝見しています。
おつかれさまです。

松田さんの方から何も言わなくても、木下氏がblogやツイッターでちょこちょこ挑発というか、支持者向けに「俺は引いたわけじゃない」アピールのために松田さんの名前を出していたのは実に不快でしたね。
されてもいないDVD販売妨害などを松田さんと絡めたり、「頭がおかしい人」と決め付けて煽るなど、正々堂々という言葉からはかけ離れた行動でした。
そして他者(林さん)の信仰を悪意を交えてコメントする様は人として最も醜いものを感じました。

2012バンダジェフスキー講演会会計についてのやりとりでも相変わらず論点をずらし、質問と異なることを平気で述べていますね。
逆に松田さんの主張・意見には一貫性があり、矛盾がありません。
もはや放射能に関しても木下氏の信用はがた落ちでしょう。
Posted by hiroki at 2013年09月04日 14:35
hirokiさん

私は自分の意見を一通り書いているので、新しい動きがなければ木下氏の批判をするつもりはありません。それなのに、未だに木下氏が私の名前をツイッターで持ち出すのはとても恣意的に感じられます。ご指摘のように、支持者に向けて挑発しているのでしょう。

ただし、偏ったあるいは事実と異なる発言をそのまま放置することにもなりませんので、面倒ですが返信をしています。

木下氏は私の返信を迷惑だと言っていますが、自分で不正確あるいは事実と異なることを拡散させておきながら身勝手な言い分です。

これほどいい加減なことを平気で拡散させるのですから、彼の放射能に関する情報もどれだけ信用できるか疑問です。少なくともバイアスはかかっているでしょうね。
Posted by 松田まゆみ松田まゆみ at 2013年09月04日 15:32
木下氏はいよいよ有料メルマガをはじめるみたいですね。
そのためか、最近は小野医師や武田先生への批判を強めていますね。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b22cae03198fcd0babc962b990424e9d
↑では相変わらず「お金に関する妨害活動で足を引っ張られた」などと書いてます。

まぁ有料の方がすっきりしそうではありますね。
Posted by hiroki at 2014年01月20日 13:50
hirokiさん、こんにちは。

木下氏は私の私的が妨害としか受け止められないようですね。

木下氏が仕事を持たずにあのような活動を続けていくには、もちろんお金がかかるのは分かります。ならば、いっそのこと寄付を募るなどしてジャーナリスト活動をすればいいのに、と私には思えます。そうやっているジャーナリストは何人もいますから。

非営利組織とかボランティアを標榜する団体の活動で得られた利益を生活費にしているという指摘があるからこそ、それについて説明を求めただけですが、それを妨害というのは理解しがたいことです。活動で収益を得たいのなら、非営利組織やボランティアなどと言わず、はっきりビジネスだといえばいいと思うのですが。

メルマガには興味はありませんが、その方がすっきりするとは思います。
Posted by 松田まゆみ松田まゆみ at 2014年01月21日 12:21
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
誤解をされている方へお願い
    コメント(6)