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鬼蜘蛛の網の片隅から › クモ › 2か月生きながらえた麻酔されたクモ

2015年10月03日

2か月生きながらえた麻酔されたクモ

 「狩り蜂に麻酔されたクモの行方」という記事で、狩り蜂に麻酔され動かなくなったクモが39日目に刺激を与えると脚や触肢を動かしたということを報告した。

 このクモはその後もしばらく同じような状態だったが、刺激したときの動きがだんだん鈍くなり、9月24日はわずかしか動かなくなった。そしてその頃には腹部に皺が現れた。ずっと絶食状態だったからだろう。下の写真は25日に撮影したもの。
2か月生きながらえた麻酔されたクモ


 翌25日にはとうとう刺激を与えても動かなくなったが、脚はまだ柔らかい。そんな状態が9月末まで続いたが、10月1日にはとうとう脚も乾燥して硬くなってしまった。どうやら完全に死んでしまったようだ。

 脚が柔らかいときまで生きていたと考えるなら、62日間、およそ2カ月もの間、何も食べずに生きていたことになる。クモは比較的絶食に強い動物だが、それにしてもよくこれだけ生きながらえたものだと思う。もし麻酔薬の量が少なければ生き返っていたかもしれない。


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Posted by 松田まゆみ at 09:41│Comments(2)クモ
この記事へのコメント
お久しぶりです。この麻酔には驚きました。
難病にかかったら、このハチに麻酔してもらって
病気を克服する医療技術が開発されるまで
寝ていたいですね
Posted by 中尾 at 2015年10月05日 11:07
中尾さん、お久しぶりです。

私もまさかこんなに長く生きた状態に保っておけるものとは思っていませんでした。蜂はどうやってこんな麻酔薬をつくりだしたのだろうと不思議に思います。昆虫やクモの世界もなかなか奥深いです。
Posted by 松田まゆみ松田まゆみ at 2015年10月05日 20:40
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    コメント(2)