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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › クモ › タカネコモリグモの分布は何で決まるのか?

2007年07月31日

タカネコモリグモの分布は何で決まるのか?

タカネコモリグモの分布は何で決まるのか?
 日本には高山性といわれているクモがいくつかいます。登山道を歩いていて、よく目につくのは、網を張らずに歩きまわっているコモリグモ類でしょう。日本では高山性のコモリグモとしてタカネコモリグモ、ダイセツコモリグモ、アシマダラコモリグモの3種が知られています。その中でもっとも広く分布しているのはタカネコモリグモ(写真参照。お尻につけている青緑の袋は卵のう)で、北海道や本州の高山帯の砂礫地などに生息しています。

 ダイセツコモリグモやアシマダラコモリグモが高山帯だけに生息している真正の高山性クモ類であるのに対し、タカネコモリグモは高山帯だけに生息しているわけではありません。

 たとえば、大雪山国立公園の然別湖周辺には、森林帯の中に岩塊地が点在しているのですが、このような岩塊地にも生息しています。標高は約800メートルから1200メートルほどです。つい先日、札幌の手稲山に登りましたが、ここの中腹の標高720メートル付近にある岩塊地にもタカネコモリグモが生息していました。やはり森林帯の中の岩塊地です。

 もっと驚くのは、弟子屈町の硫黄山(アトサヌプリ)です。ここは活火山で、山麓部にはハイマツやエゾイソツツジ、ガンコウラン、コケモモなどの高山植物が広がっていますが、ここにもタカネコモリグモが生息しています。標高は約200メートルです。

 火山の影響を受ける暖かいところにも生息しているのですから、気温によって分布が決まっているわけではなさそうです。エゾイソツツジやガンコウラン、コケモモなどの分布も同様に、気温だけで決まっているわけではありません。これらの植物は強い酸性土壌でも生育できるために、強酸性になっている火山地帯や湿地にも生育できるのです。

 とすると、タカネコモリグモは、岩礫地や火山地帯の裸地、高山の砂礫地など、生物にとって厳しい環境に適応してきた種といえそうです。裸地や岩礫地などの厳しい環境にも棲めるタカネコモリグモは、おそらく氷期には平地まで広く分布していたのでしょう。その後の温暖化による森林の発達とともに、高山や岩礫地、火山周辺の裸地になどに取り残されたのではないでしょうか。

 ところで、高山性の動植物の多くは「氷河時代の生き残り」といわれ、同種や近縁種が北極をとりまくように分布をしていますが、タカネコモリグモは日本と千島列島でしか分布が知られていません。この分布パターンもとても興味のあるものです。


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Posted by 松田まゆみ at 21:56│Comments(7)クモ
この記事へのコメント
ちょっと前にマツダタカネオニグモで検索してて
辿りつきました。
生き物の専門家とかではないけどちょっと書いてみます。
もともとクモ嫌いだったこともあってクモ暦はまだ短いです。
野営するときにクモが怖いので、それを克服するために
なんとかがんばって慣れようと
ポケット図鑑を買ったとこから始まりました。
始めは怖くてフクログモのページとかは開けませんでした。
部屋の中に出没するハエトリも子供の頃から恐怖の対象でした。
沢山飼育するようになって大部慣れたものの
オニグモとかはまだ怖くて素手では触れません。
素手で触れるのはマメオニグモとか小さいのどまりです。

最近、タカネコモリグモとヤマハリゲコモリグモが
どこで入れ替わってるのか気になって
ちょこちょこ山に登ってますが、
混生してるところというのはまだ見てません。
山上から見下ろすと、荒地環境が山麓まで
続いてる場所もあるので均等に混生してる場所
があるのではと想像してます。
通常の山道ルートだと
タカネが出現する手前に40度くらいの急登というのがあって
クモのことを忘れて必死に登ってゆくと
開けた場所に突然タカネが徘徊してるのを
見つけるといった状況です。
何か黒くてかっこいいクモだと思います。

他にカワベコモリグモって高山の岩礫地で見るけど
平野の河原にもいる。
途中はどこで繋がってるんだろうか?
分断されて、子グモが風にでも乗ってきてるんだろうか?
というとこを調べてみたところ
森林限界のガレ場はそのまま川の源頭に繋がってることが
多いこと、
高地ではタカネコモリグモーカワベコモリグモ。
山地ではガレた場所でヤマハリゲーカワベコモリグモ
山麓から平野に至る河川ではキシベコモリグモーカワベ
と、どうもpardosaと混生してることが多いことも
知りました。
高山の稜線にある小型の草本などの植物が
雪崩や強風で種子が散布されて
競合する高茎草本の少ないすぐそばの山麓の
河川の中州などに飛び離れて散在する下降現象があるので
カワベも高山の石の下で卵嚢作ってるウスリーハエトリ?などと共に
こういった現象の一つかと思ってました。
あと、その山域では河川の上流域で
シノビグモとカワベコモリグモの混生域も見つけました。
別の山域で源頭部でpirataの小型種との混生はみたものの
山域が違うと混生状況が大きく変わるのが面白いです。
シノビグモは飼育中に♂に成長すると突然高速化するのが
面白いです。

高地だと気温の高い夏季には雲の発生が多いので
乾燥しやすい高山帯のレキ地での
餌以外からの水分供給についての疑問も解けました。
平地では河川沿いに見られるメガネドヨウグモと同じようなものが
高山帯のレキ地や亜高山針葉樹林の林内でよく見られるので
植生学的には大きく違うこれらの環境の
湿度環境などの共通性について考えてます。

弟子屈という地名、全国気象台の現在の最低気温ランキングで
よくトップの方にでてきてて結構印象的な地名だったので
暖かいというのは結構意外でした。
また、山地で冬期の最低気温が-8度くらいになると
着雪してないエリアでの落葉下からクモが
ほとんど得られなくなることについてここのblogで
その答えを知りました。
リター層の厚さや着雪量と地表・地中温度の関連を
調べた研究など以前読んでて、さて冬場はクモはどこへ移動するんだ

ろうと考えてました。
寡雪地で冬期に地上に落下した木の実が冷気にさらされて
死亡するか否かの研究で、
落葉の遮断効果は高いの地表が-20度くらいでも
ある程度の落葉の厚さがあれば土壌の表面の温度は-5℃程度に
留まるとかあったと思います。

恵山で見られる群落については
矮小なツツジの仲間は風衝やそれに伴う冬期の着雪量なんかも
パラメータになってると思います。
また寒冷地の湿原などでは水を利用する効率の関連で
耐湿性でなく耐乾性が問われるそうで、
グイマツなどで研究されてるようです。
火山から硫化水素が噴出して
それによって高木が枯死する環境では
風をさえぎる物がない状態が維持され
風衝地の景観が長期維持されるようです。
風が吹けば桶屋が儲かるという喩えのように
分布要因を解明するのはなかなか難しい作業のようです。

地温が高くて気温が低い(弟子屈の特徴)と
着雪量が少なくなるので耐凍性の高い植物が
優位になると思います。
ガンコウランは耐乾性も高い植物として知られており
土壌水分量の少ない場所や風の強い場所で
優占する傾向があります。
土壌凍結による水分供給の抑制や強風による蒸散の促進とか
に対する耐性が非常に高くて、
火山地帯の場合は全シーズンを通じて土壌の水分保持力が弱いため
特に群落が発達しやすいかもしれません。
植生の構成が一致してれば地理的に離れてても
環境が共通してるといえるかもしれません。

タカネコモリグモは
ウヅキなどの種類から古い時代に分化して
氷河期に普遍的に分布して
現在ではヤマハリゲやウヅキなどとの競争で
一部の岩礫地に取り残された種類なのかと想像してます。
分布が日本~千島列島までとなると
最後の氷河期以降分化したのか、
大陸にいた同じまたは近似の種類が消滅したのかもしれないし
大陸にいるものの広大な土地だけあって
クモ好きの目に触れてないだけかもしれませんね。
多分誰かが遺伝子を調べてpirataやpardosaの系統関係を
整理するのではと思ってます。

もともとはタカネコモリグモは風に乗って
高山から高山へあちこち旅して
ある程度冷涼な山域なら普遍的に分布してると思ってたので
出現しない山域というのも興味深いです。

ハイマツ帯を除く樹林帯では
他の地表徘徊性のクモとの競争に負けてしまうのでは
ないかとなんとなく考えてます。
場所によってはハイマツの群落や湿原、ササ群落など
開けた環境に限らず全域的に徘徊してるのが面白いです。

ハイマツについてはグイマツの林床植生として
日本にやってきて、その後気温の上昇などで
グイマツが消滅したためハイマツが優占する植分が
高地に残存し、
実生が他の植物との成長競争に勝てるかどうか
などが分布の制約になっており、
気温との関連では気温が上昇すると
氷河期の生き残りの立場として衰退するのでなく
成長量が増えて群落が拡大するのではと予想されてたと思います。

恵山にハイマツがないのは氷河期以降の火山だからでしょう。
ハイマツの場合は周辺に種子がこぼれるほかは
種子を食べる齧歯目や
ホシガラス、カケスなどの貯蔵忘れから芽生えると聞きます。
矮小なツツジ科の場合は、種子が非常に小型で風で散布されるか
液果などで鳥やネズミ・イタチの仲間などの
小動物の糞に種子が混じって分散というのが
繁殖パターンであるうえ
マメ科と共に菌根性ということもあって噴火後の土地には
根づきやすいです。

富士山なんかも新しい火山のためハイマツが存在せず
代わりに見られるのがカラマツで、
タカネがつく生き物としては
中部山岳では普遍的に高地に出現するタカネノガリヤスの代わりに、
低山でも見られるヒメノガリヤスが高地に現れる(代替種)
ことで知られてます。

裸地環境だと、どうやって小鳥のような目のよい捕食者から
逃げるかというのも重要になってくると思います。
この場合、夜行性になると大部分が昼光性の小鳥の
採餌活動は回避できることになります。

分布について考えるときは数値化できるデータだけでなく
周辺の生物の生態なんかを調べると
色々と思考材料が得られると思って色々外堀を埋めてってます。

もともとただの遊び人なので、文章書く機会もなくて
頭の中があんまり整理されてないので
読みにくいのを脈絡もなく書いてしまいましたが、
長々とすみません。
Posted by (`・ω・´) at 2008年01月13日 17:02
体験に基づいた詳細なコメント、ありがとうございました。お詳しいですね。いろいろ参考になります。

本州の山地でのクモの分布状況はよくわかりませんが、北海道の場合タカネコモリグモは高山帯の礫地のほかに、岩塊地や火山地帯の裸地にまで分布しているものの、孤立した新しい火山にはほとんど分布していないようです。裸地的環境要素のほかに競合種の存在も関係もあるようで、分布については今後も調べていきたいと思っています。ご指摘のように比較的古い時代から日本列島に分布していたのだと思います。

カワベコモリグモは、私はそれほど高いところでは確認していませんが、砂利の豊富な渓流では高標高地にも生息できると思われます。

クモはバルーニングによって広く分散することができますが、分布パターンから考えると、バルーニングで分布を拡大させている種はそれほど多くはないと思っています。バルーニングで遠方に移動することはできても、定着できる可能性は非常に低いのではないでしょうか。

メガネドヨウグモは平地から山地に分布し、キタドヨウグモはメガネより高標高地に分布しますが、接するところでは分布が重なっています。分布が単に標高だけで決まっているのかどうかはわかりませんが、興味深いですね。

ご指摘の高山の礫地や亜高山の針葉樹林に生息しているメガネドヨウと同じような種というのは、もしかしたらヤマキレアミグモではないでしょうか? キタドヨウはメガネと同様に渓流や湿地などに生息しているのが普通です。

氷期に北海道に分布していたグイマツが、その後絶滅してしまった原因はわかりませんが、サハリンでは低湿地にグイマツとハイマツの両方が生育していて、北海道も氷期にはこんな光景だったのかと思いをめぐらせました。現在は北海道にカラマツもグイマツも自生していないのが不思議ですね。両種とも植えれば育つのですが。

また気がついたことなどがありましたら、ご教示ください。
Posted by 松田まゆみ at 2008年01月14日 06:58
ヤマキレアミグモは、以前避難小屋の隅に営巣してた
カレハヒメグモまたはそれに近いものをそれと思って
ぬか喜びしてたことがあります。
採集したときに不規則網だったのを思い出して
ちょっとがっかりしました。
ただこの間違えたクモも飼育中には他のクモと
比べると、ちょっとした刺激で
やたらと死んだ振りする点が興味深かったです。

件のクモは背甲の斑紋がキタドヨウグモと
メガネドヨウグモの中間のように見えるものを
♂成体まで育ててみたものの、
キタドヨウグモとメガネドヨウグモのどちらなのか。
この2種で触肢のどこが違うのか千国図鑑と見比べてみても
千国図鑑の写真がただ撮影角度が違うだけ程度にしか
見えなくて、よくわかりませんでした。
また河川中流域で得られたはるかに大きな
メガネドヨウグモの触肢と見比べても
結局違いがわからなかったです。
チシマカニグモの♂のほうなんかも
今のところは見分けられそうにないです。
♀は低山帯で得られてるので♂を見分けるのが目標です。

そのチシマの得られた登山口の特定の場所の
落葉間でオビボソカニグモが
冬期に安定してまとまって得られるので
色々想像してみて、
山麓のスギ・ヒノキの植林地のうち
谷に沿って伸びる林道や登山道の脇にポツンとみえてる
周りよりも明らかに成長したスギの樹の根元には
ある程度Ao層が発達してて
そこを探ると得てしてオビボソが得られるとの予想してみたところ
結構あたってるような気がしてきました。
狙いにくいだけで、山麓には普遍的にいる種類だと予想してます。
調べるのは主に冬期なので夏季はどうなのかが
これからの課題です。
以前は、冬期は樹の下部で越冬し
夏季は樹冠で生活してるため
他のカニグモと比べ人目に付きにくいのでは
と想像してました。
カミキリなんかだとこういった生態の種類が
次々と生活環が判明して
珍種から格下げされたようです。

もう一つ、このような状況でオビボソが得られる場合に
他のXycticusまたはオチバカニグモ類とは
混生しないのでは?と予想してて、
この予想を自分で覆すのを楽しみにしてます。
飼育してても中々♂にならないので
新しい図鑑を見るまでは、まさか
ナナフシみたいに単為生殖なのでは?と妄想を膨らませてました。

去年はカラコモリグモを調べてたところ
カラはもともとグラウンドのような環境に偶発的に出現するのかな?
と思ってたものが、主な繁殖地はその隣に広がる
広大なオギやクズの群落内部で、
クズをはがすとその下に卵嚢を抱えたものが
うじゃうじゃいることがわかりました。
あとはイナダハリゲやハリゲとはどのくらい
環境的に住み分けてるのか
見てみようかといったところで、
一方そこでよく目にしたのがオオヤミイロカニグモで、
開けたグラウンドの芝地では雄や雄幼体がよく得られたこと。
一方背丈を超えるクズやオギの群落の地表で得られたものが
全てオオヤミイロカニグモの雌に成長して
雄がほとんど見られなかったこと。
河原に近い別の芝生状のパッチでもオオヤミイロの雄が
得られたこと。
その周縁のオギ群落の地上を探索するとやっぱり雌がいること。
なぜかアズマやヤミイロが混ざってなかったこと。
(別の季節には近い場所でよく採集されたような・・)
など、ただの偶然のような気もしますが
いろいろ面白いことがありました。
他にもオオヤミイロの淡色系のものと思ってたものが
成熟して濃色になるなど、面白いこともありました。

以前タカネエビスグモを育ててたときに
色々なカラーバリエーションを取って来たはずが
成熟すると全部同じ配色になって
驚いたことがあります。
結局カラカニグモを狙えると思ってたグラウンド周辺は
なんの興味も持てない場所となるかと思ってたら
ワスレナグモの幼体の拡散を確認したので
次は、在来植物の生育を困難にするほど草刈の頻度が高い
エリアにはワスレナグモの生育に適した環境が出来る?
とちょっと回りくどい予想を立ててます。
現在は河川の土手の在来希少植物の保護の観点から
草刈の頻度を下げようかという話も多く見られて
見るからに植生としては価値の乏しそうな
人為的なにおいのする環境も残しておかないと
ワスレナグモ的に困るのでは?と考えてます。
この種は「生態的に見つけにくいだけで実は沢山いるクモ」の一つ
なのではないかと想定してます。
除草剤の影響はわからないものの、調査できないゴルフ場や高速の法

面などの
芝地環境に結構生息してるのではないかと想像してます。

オオヤミイロの話に戻ると
元々は図鑑の写真を見て、色の薄いのがアズマカニグモで
濃いのがオオヤミイロやヤミイロカニグモなどだと
思ってたクチです。
これは誰もが通る道だと思います。
オオヤミイロは特に雄が名前から想像されるような
シナカニグモのような大型のものに比べると、
異常なほど小さくて、自分みたいな素人泣かせなので
いつか和名変更があったらいいなと思ってます。

現在飼育中のメガネドヨウグモの斑型のドヨウグモは
コタヌキランなどの生える強風のふく岩場で
営巣してました。あと数メートル登るとハイマツ帯
といった環境でした。
そこのエリアでは石起こしを除くと
唯一の営巣中のクモの採集でした。
採集しはじめるのを見て、ちょうど通りがかった外国の
青年が目を丸くしてじーっと見てました。
別の地域の亜高山の場合は同じようなものが
比較的林床に苔の多いところ、
それとまた別の地域のハイマツ帯の場合は
植生環境を選ばずに全域的に見られました。

飼育中のものを取った時はシーズン遅れなのか、
あちこちの足元にクモの横糸が見えてるものの
地表性のクモ以外は殆ど取れず
オオシラビソ等混合林の樹林帯のビーティングでは
コシロブチサラグモしか取れないといった状況で、
逆に他のクモが取れない中、なんでコシロブチだけが
まだ営巣してがんばってるんだろう?
ちょっとだけ他のクモと性能が違うのかな?
などと新しい興味がわいてきました。
色々な地域で少しずつ時期をずらして構成の変化を調べてみる
必要がありそうです。
コシロブチの幼体と思ってたものを以前いくつかとってきて
庭に放したところコシロブチとなったものの他に
アシナガサラグモに成長したものが
あって、これは幼体の時期に結構間違えてたのかな。
と気がつきました。

渓流環境以外では、この手のドヨウグモと思しきもので
大きく成長したものは捕ったことはないです。
また、ブナ帯より若干下に広がる
クリーミズナラのエリアや更に下のカシの生える領域では
水から大きくはなれた場所では採集したこともないです。
なので霧が発生しやすく空中湿度が高い環境や
海からの湿った風が吹きつけ、かつある程度標高が
あって日中の気温が(雷雲が発生しやすいなどの
夏季の気象条件を含め)
上がらない山域では、幼体の時期は
水辺から離れて生息域を展開してるのかと
想像してみたしだいです。

ある山域では、
雪解けの始まるのは梅雨の時期であること。
梅雨以前の時期のアメダスをチェックしてると
積雪の多い冬が終わり
春ごろになると雷雲が発生しやすくなり、雨雲がかかり続けてること


夏は山腹では晴れてるものの
ハイマツ帯の辺りは午後には雲が発生して
霧に覆われることが多いこと。
秋になると日本海側から大量に雲が押し寄せて
稜線を乗り越えていくことが多いこと
再び積雪下になる時期を考えると
一見乾いた風の通り抜けそうな稜線ながら
実際は渓谷と同じような湿性環境が通年保たれてるのでは
と想像してみました。
北海道周辺だと知床半島や利尻・礼文なんかが
通年、そういう環境なのかなあ
と思ってます。
雲の発生や動きに興味が芽生えたのは
その山域の小屋に滞在中に、休息しに来たおじさんとの会話中に
「ちょっくら滞在してクモを取ってます」と言ったのを
「雲を撮ってます」と聞き違えたらしく
色々な雲が撮れるんですか?などと尋ねられました。
それを境に、一日の雲の活動を眺めてみるのも意外と面白い
分野に思えてきて、観察や撮影の対象になりました。

ドヨウグモの卵嚢をみたのも去年が初めてで、
コニーデみたいな姿にはちょっと感動しました。
その山麓の渓流で千国図鑑でタニマノドヨウグモと記載されてる
ものと外雌器が同じものを採集しましたが
これがチクニドヨウグモらしいですね。
現地ではどの個体も背甲の縦の暗斑部分には
明るい部分がなかったです。

最近ではカラオニグモ思われるものが
飼育中に赤っぽくなって斑紋が消えてきたり
黄色っぽくなって斑紋が浮き出てきたり
色を変えることがあることを再確認しました。
ちょうど日本のクモ図鑑の写真で
カラオニグモとオガタオニグモの間を行ったりきたりする
感じです。
餌もそうかわりばえしまいし
脱皮してるわけでもないのに
気がつくといつのまにか違う色になってるのが不思議です。
マメオニグモでは飼育中に色が変わるのは
見たことがありません。

ドヨウグモの仲間については
亜高山針葉樹林からブナ帯上部にかけて林中(尾根筋)
で得られるものの背甲の斑紋を見てると、
図鑑にあるようなキタドヨウグモのような型と
メガネドヨウグモのような型。
またどちらとも判別できないものと
連続的で、これはひょっとして雑種もいるのかな?
などと想像してました。
ドヨウグモの他の類との判別は大体は腹部の下面の線状の対斑で
目星をつけてるのですが、
この特徴は出嚢したばかりのものでもはっきり現れるようです。

ウヅキコモリグモとタカネコモリグモの関係については、
タカネの分布域に達するのが重労働なため、
身近なとこで観察できるササグモとクリチャササグモの関係
からなんかヒントが得られればいいなと考えていて、
クリチャが(比較的暖地の)河川の中流域にパッチ状に分布していて
それが偶発的なものでなくて再生産してること。
そのパッチは高水敷寄りで、環境の破壊の可能性があるのは
数年に1度くらいであること、かつ最大規模の破壊でも
区画の完全流出はしないこと。
産卵時期に適当な立ち枯れたセイタカアワダチソウなどの
草本やイネ科の草本が残ってること。
(刈り込みや清掃活動の影響を受けると思われる)
それらの枯れたものが保護色として成立しやすいこと。
年末になるとそのパッチでは
最も個体数の豊富な優占種となってること。
翌夏になるとそうでもないこと。
(場所によってはヤドカリグモやハリゲコモリグモが優占)
拡散し始めの頃は周辺のオギ群落などのエリアでも稀に
見られるものの、着色して成長してるものが
得られないところを見ると、特定のパッチ以外では
被食的に生存率が下がってるのではないかということ。
(ササグモが繁殖してる庭に色々な段階で
まとめて連れてきても姿を見るのはいつも数日程度です)

また幼体の成長していく冬期は河川全体の
枯れた植物でやや白っぽく色抜けした
感じになるのに比べると、遠めに見てクリチャの分布パッチは
赤茶けて見えること。
河川の中ではオギ群落の中にパッチ状に芝地が出現するような
雰囲気で、このような環境を好むセグロイナゴの出現や
カワラケツメイ、ハタザオなど流域では分布が非常に限られてる
乾地性の植物の出現。
(クリチャが河川のなんらかの環境指標になる?)
ササグモはそのパッチ内部では少ないものの
それを取り囲むようにして豊富に存在すること。
クリチャの成長時期が同じパッチに豊富に生息し、
卵嚢も形成してるカマキリ類のサイクルと上手くずれてる
のではないかということ。
このパッチに地上で採餌するような小鳥(特に個体数が多くなる冬鳥

)があまり侵入してこないこと
(見通しが利くので周辺で徘徊してる事の多いイタチなどの
捕食者から見えやすい為かと想像してましたが
周辺の草むらや梢での活動の様子を見ると
単に人間がいるからかもしれません。
イタチは夏季は殆ど夜行性、冬期になると昼にもよく活動するように

なると聞いたことがあります。)
クリチャの優占するパッチの一つでは
他にも冬期にメドハギの枯れたものに、基物と同色系のアシハグモが
群がってるという面白い状況に出会いました。
ピンポイントで被食率が下がってるのかと思います。

実は周辺の山地や山麓ではクリチャの採集経験がありません。
ササグモの方も山地では採集経験がありません。
山での生息状況は河川のそれとは多分違うのだろうと
想像してます。
どこかで見かけた伐採地に大量に現れることがあるとの記述は
多分草木の枯れたものが繁殖するのに保護色として適してるからなの

ではと考えてます。

同様にハモンエビグモの中流域での大量発生についても
ちょっと観察してるのですが、これもそれらの流程の上部に広がる
山地や山麓でみたことはありません。
秋口の台風の到来などで上流から流されてくるだろうと
想像してたのですが、
ヤマメ域の始まる中流上部のエリアから上では採集されないこと。
夏季には姿を見ないものの、今のところ10月頃から
ある程度成長した状態で突然出現すること。
出現エリアでは、やや大型のクモとしては
夏季優勢だったナガコガネグモ、コクサグモが入れ替わるように
忽然と姿を消してしまうこと
(増水の影響でパッチが開いてそこに侵入してるのでしょうか?)
低水敷のツルヨシ、オギの分布するバンドに
分布の中心があると思われること。
同時期に見られる似たようなクモとしては
ヤマトヤドカリグモが高水敷よりに
ハモンエビグモが低水敷方面に展開してると思われること。
同時に採集されることもかなり稀にあるものの
この場合はヤマトヤドカリグモのほうが腕力的に強い
と予想されること。
オギの枯れた葉が目立つ群落の中で
ハモンエビグモがオギの草上で見られるクモの9割近くを占有してる

場合があること。
(この場合はより小型のクモをどんどん捕食していったのかと
思います。)
どこもかしこもハモンエビグモだらけという場所と
まったく出現しない場所が隣接してるのは
クリチャと似てると思います。
クリチャの分布が小さな空間なのに比べると
ハモンは川に沿って線状に分布してるようです。
オギやツルヨシの枯れたものと似た色ということで
同じような色彩のキザハシオニグモと比べると
冬期には同時に取れることも多いものの
キザハシのほうが高水敷にも分布を展開してること。
夏季、ハモンの幼体を見てないのは
他のエビグモと見分けられないだけかもしれません。
飼育環境だと室温の上昇には非常に弱い印象で、
タカネエビスグモがまだまだ元気な状況でも
パタパタと死んでいきます。
飼育環境を変えると生存率が上がるのかもしれません。

比較ということでキザハシの幼体が夏季どれくらい見られるか
チェックしてみたものの、思ったより個体数が少なかったです。
キザハシもハモンエビグモも50匹以上捕らえてきて
庭に放してみたものの
キザハシはまったく確認できず。
ハモンは屋内に侵入。
結局定着しませんでした。
ハモンについては人や乗り物・荷物にくっついて分布を広げる
可能性も考えてます。
偶発的に冬期見られる程度なら、
河川で毎年行われてる橋の架け替えや護岸工事などの
大規模な工事に伴う国内移入なのかなと考えてたこともあります。

タカネコモリグモについては、
高地で見られるクモとしては
タカネヒメグモ、サザナミサラグモなどと共に
飼育環境では春に向かって室温の上昇していく中で
わりとよく温度上昇に耐えるほうだと思います。
以前はハイマツの出現標高との関連を考えてたものの
ハイマツが出現するよりも更に低い標高で出現してたので
とりあえず関係はなさそうだと考えるようになりました。
ウヅキとタカネの関係に近いもの?に
ヒロバネヒナバッタと高山性のタカネヒナバッタの仲間というのがあ

って
平地でも見られるヒロバネが高山帯まで見られるため
標高だけでは高山種とは判別できないとどこかに書かれてました。
このバッタは、pardosaと同時に見る機会が多く
以前はタカネヒナバッタの類とタカネコモリグモと
高山性のフキバッタ類が
標高をあげるゆく中でほぼ同時に出現するのではないかと
想定し、更に
ヒナバッターウヅキコモリグモ
ヒロバネヒナバッターヤマハリゲコモリグモ
タカネヒナバッタ類ータカネコモリグモ
というなんかの生物ラインみたいなものを想像してました。
今まで個人的に想像してみた分布のラインのようなものを
現実には大体の生き物が高い移動力で乗り越えてきます。

飛べない高山性のフキバッタや高山性のヒナバッタが山域によって
分化してるのに比べ、タカネコモリグモが
特に分化してないというのも面白いです。
バッタやキリギリス類の場合は高速道路や道路沿いに
分布を拡大することが多いそうで
地域によってはどこそこの峠の道路を乗り越えて
分布を拡大してるようだ、などといったところまで
調べられてるようです。
最近ではスーパー林道などが開発されたことにより
鹿が道路沿いの草を食べながら、今まで
亜高山の深い樹林帯で分断されてた高山帯の草原に進出し
今まで防護ネットなどの対策もされてた山地帯だけでなく
高山帯の草本も激減してるとの
研究がされてるようですが
pardosaもこういった道路沿いに分布幅を
広げて、いままで出会うことのなかった種類と
遭遇するのかな?と妄想を膨らませてます。

今年は、脱皮中とケースの移動が重なってしまって
タカネコモリグモを次々に落としてしまいました。
飼育してる限りでは
高地性のクモの生存が厳しくなるのは
最高気温でも平均気温でもなく
夜間の最低気温の上昇のようで
これは高山植物と同じようです。
夏季の気温上昇が緩やかな渓谷や谷間では
山岳性またはかなり高地で見られるクモが
生息の中心から飛び離れて発見されやすいのでは
と想像してます。

オニグモのトゲに地域変異があるのは始めて知りました。
いままでは山麓の民家に近いとこにオニグモ。
そこから山に少し入ってしばらくするとヤマオニグモに入れ替わり
(腹部下面の白斑で識別)
どんどん登っていくと普遍的なヤマオニに混じって
ツノオニグモが出現し、がんばってもっと登ると
ツノオニに混じってマルコブが出現。
となんとなく考えてましたが
再検討してみる必要がありそうです。

標高による種構成の変化、植生による種構成の差、
近似の2種間でのすみわけなどは
ベイトトラップで調査しやすいためか
ゴミムシでよく研究されてるようで
同じ肉食仲間ということで
ちょくちょくblogとかPDFとかを参照してます。
垂直分布の幅の非常に広いクロナガオサムシなんかは
クロヤチグモに似たとこがあると思います。
ゴミムシは山岳性のものが
増水で河口まで流されてくることが知られてますが
クモの場合は、川に落として見てると
川の流れの縁には岸へ向かう小さい波が立ってることが
多く、自然と元の岸に戻れることが多いこと。
風に吹かれて帆掛け舟のように岸に戻れることがあること。
水辺には、体毛が水を強く弾くか
また弾かなくてもアメンボのように水面に乗れるような体型の
クモが多く、水面を自由に歩けるものが多いこと。
(ムカデなどを試してみると普通に溺れるようです)
ゴミムシの場合は水面に乗った時に
クモと比べるとおなかをすってしまう上
扁平な体型のため風の作用を利用しにくいようで
相当体力を消費しないと岸に戻れないこと。
(ゴミムシのほうが流されやすい?)
通常の場合は色々な昆虫は流されてる最中に捕食されると
思われるものの増水時には魚が適当な場所に避難するので
流されてる間に捕食されるリスクが減ること。
一度水中に没した昆虫が
仮死状態になって、それが息を吹き返すことがあること。
色々と想定して
クモが川の流れでどのくらい拡散するのだろうか
などと考えてみてます。

カワベコモリグモについては
河川上流域では穿入蛇行の地形の外側上部に
高密度の集団が得られること。
(ちょうどいい感じに石が溜まるため?)
砂が堆積してツルヨシの群落が形成されてるところには
エビチャコモリグモのほうが多くなること。
車が乗り込んだりしてバーベキュー場と化すと
クロガケジグモが代わりに
多くなることなどを想定してみてます。
あとエビチャとカワベが冬期に大きく活性が下がる一方
(ほとんど動かないので素手で採集できる)
同じ場所で見られる、より小型のpardosaは活性が比較的
高いままというのが興味深いです。
冬期は大型の餌を十分に得られないから
大型のものは活性が下がるのかとか色々想像してます。
カワベについて河川の石がゴロゴロした地形との結びつきを
調べてみたところ、予想とは違って
泥岩の露出して石は洗い流された区域でも
表面の土泥が乾いてひびわれて捲れあがったギャップなどを
利用して活動してることがわかりました。
増水後に石の下部のギャップが砂やシルトなどで
埋められてしまった箇所や増水後に冠水して石の下が
過湿になってしまった中州には、しばらくは出現しないようです。
そういった中州ではコサラグモの仲間は石の隙間に見られるものの
小さい流れを挟んで岸側に沢山いるキシベも見られなくなりました。
「キシベがすぐに流れを渡って、洗い流された新しい空間を
利用する」というのが当初の予想でした。
完全に洗われてしまった中州での植生の復元や
それに伴うクモの種構成の変化については
誰か研究してると思います。

またカワベコモリグモの日中と夜の活性について
家で集団飼育してみたところ、
あんまり夜昼は関係がないようで、集団で飼育してるときは
どこかに隠れるような傾向も少なかったです。
屋外だと日中幼体をよく見るのと比べ
成体が走り回ってるのを見るのは
人が来ないところや人が途切れる時間帯。
夕暮れ時など、かなり限定されてたので
クモが成長過程で経験をつんで
日中は何らかの脅威から隠れてるのかと思ってました。
単独飼育のときは、足を前のほうへベタっと伸ばす
この種類の独特の隠れようとしてる?姿勢が見られます。
眼域を見てるときに、これは他のコモリグモと比べて前方よりも
上方の視覚能力が特に高いのかな?
などと思いました。
あと、同所的にいることの多いキシベなどとカワベの歩行時の体勢を

見てて
キシベのほうが(歩行時の体勢が砂漠の生物に見られるような感じで


夏季の日中の河原等の高温環境での活動に適応してるような気がしま

す。
カワベの場合は生活域の表面が熱くなるとキシベと比べたときに
活性が下がるのかなどは、メタハラなどを使って
表面の温度上昇と活性の変化などを
屋内で実験できるのかもしれません。

ザトウムシなどだと渓流沿いにも沢山見られるものの
水に落とすとアシナガグモみたいに
そのうえを歩くような器用さは見られず、
実際、川が地理的障壁になってるそうです。
河川の石の裏に特徴的に生息してる種類は
ちょっと違うのかもしれません。
山に登ってみると広い標高差に
ザトウムシの見た目の同じようなものがいるので
足が長いだけあって山を乗り越えて分布を広げることは出来そうです


ナミハグモについて山麓から山頂まで1000mを越える標高差に
同じようなものがいること。
その一方で稜線を2つほど超えた同じ標高の谷では
同じサイズの別の種類がいること。
どこにどのようなものがいるのか
想像がつかないのが面白いです。
部分的には河川が境界になってるのかもしれません。

シノビグモについては、ある地点では
ハコネサンショウオ+ヒダサンショウウオ
他の地点ではハコネサンショウウオ+トウホクorクロサンショウウオ
が周辺で見られ、
離れた地点同士で他の生物群では際立った共通要素もないので
(川虫は難しいのでよくわかりません)
この手の小型サンショウウオと同じような環境要求なのでは
と予想してます。
また山行のblogなどをチェックしてると
周辺と比べて採集地点には積雪が残りやすい傾向があるようです。
逆にオビボソカニグモは、周辺で南方系(暖地性)のイノデ類が
見られやすいことから、降雪時に着雪しにくい場所で
よく見つかるのではと考えてます。
シダはメッシュ上に区切って各種の全国の分布状況を
細かく記した詳細なデータを東大かなんかが出してたので
結構参考にしやすいです。
シダの場合は比較的食害の影響を受けにくいことや
胞子で拡散するため地理的障壁や動物などのほかの生物の媒介要素が

低くて
その土地の気候や小さな範囲の微気候条件を
推測するのにちょうどよいのではないかと思ってます。
ただ山岳域や寒冷地だとシダがあまり目安にならなくなる
ようです。
かわりにスゲの種構成の変化が、
なんかに使えるのではないかといろいろチェックしてみてます。
山岳域でルートから外れてあちこち移動してると
自分がコモリグモになった気分にちょっとだけなります。

積雪時に低山の源頭環境に設営して
シノビグモを調べてみようと思ったところ
沢周辺の石が全て凍結しててひっくり返すことが
出来ず、空振りに終わりました。
そもそも沢の石が凍結すると持ち上げることすら
かなわなくなることを知らなかったのです。

シノビグモについては三重のほうで?
生態の殆どが解明されてると思われるので
そのうちネット上に情報がでてくるのかな?
と楽しみにしてます。

庭で昔から見られるオニグモとしてはサガオニグモ
が、大型のクモとしては子供の頃からジョロウグモを
見てたようなのですが、
これらについてはネットの情報でサガオニグモは
気温が上がると見られなくなるとありました。
そこで観察してみると、
ある程度成長して梅雨近くになると
ヒヨドリが時々ホバリングしてあちこちの網を
探索するようになり、どうやら
ある程度のサイズになるとヒヨドリの捕食対象に
なってしまうようです。
庭にクモを連れてくるようになってから見られなくなったのが
ジョロウグモで、
一方で近くの庭園ではあちこちに設営して減ってるわけでもありませ

ん。
これは外から連れてきて庭で優占種となったコシロカネグモ
と競合して負けてしまったのか
または庭を徘徊してる自分が網を壊してしまってるのか
と想像して、
今度はジョロウグモの卵嚢をセットしてみました。
すると網を隣接させて結構仲良く成長してるのが
確認されたものの、夏山に登って戻ってみると
ジョロウグモだけが消滅してました。
多分、庭に人が出てこなくなったのを知って
ヒヨドリが平らげてしまったのだと思います。
実は山に出てる間に家族に頼んでおいた
庭への放水活動に原因があったのかもしれません。

コシロカネグモの場合は水平円網を張ってることが多く
かつ、比較的低い位置から草むらに向かって
下に飛び降りることが多いので
ヒヨドリも捕らえにくいようです。
ドヨウグモの場合は支糸を伝って
葉蔭などに隠れようとするのでその間に捕食されそうです。
ドヨウグモの仲間も移植後の定着率が悪いものの
(巨大なケースに水を張っておくとその周辺に
しばらく定位する)
これは適当な餌が得られずにどこかへ移動してるのかもしれません。

昼行性のコガネグモの仲間もすぐに下に飛び降りない
タイプのものは、ヒヨドリの適食サイズになると
影響を受けると思います。
コガネグモとコガタコガネグモを庭に放したところ
越冬後に草むらの中に営巣してたコガネグモが
成長して上空へと営巣場所を変え、カシの樹を支柱にして
2階の高さの開けた場所に設営しました。
完全に丸見え状態のなか、しばらくは
鳥に襲われる様もなかったものの
数週間すると網だけになってました。
コガタコガネグモについては足が結構取れてるのに
よくがんばってるなあ・・とか別のとこに気が行ってしまって
殆ど何にもわからなかったです。
コガネグモの類については
詳しい人が色々調べてるようなので集大成の
コンテンツが出来上がるのを待ってるだけで
いいかなと思ってます。

昨年は、海岸の洞窟に入ってみたところ
いきなりコガタコガネグモが天井から落ちてきたので
ビックリしました。
庭で放し飼いにしてみたコガネグモ類は
いずれも鳥のほうがコガネグモの仲間を見たことがなかったので
食べるまで躊躇していたとか、クモのほうがもっと餌の取れる環境へ
移動したのか細かいことはわかりませんでした。
川魚を観察していると
単独生活で縄張りを作るタイプのものは
一つの対象が食べれるか食べれないか吟味することには
慎重で、流下してくるものをなんでも食べるわけでもなさそうです。
一方で、集団で暮らしてることの多い川魚は
仲間と競争して我先にと口に入れる習性があるのか
流下してくるものをとにかくまずは口に入れて確保する傾向が
強いようです。
クモの食性については
どうもそれぞれの個体のグルメ嗜好というのがあるようで
pirataの中でも、あるものは
網に次々にウンカがかかってもチェックするだけで
食べようとはせず、ほかのものは
マメに捕食するとかあるようです。
ヒメヨコバイなどを食べるものと嫌うものがあることについては
ヨコバイ類が食草から得たケイ酸を蓄積して
体を武装してるのかな?と思ってます。
イネ科の植物などではコブナグサなどは
ケイ酸の含有率が特に高いため、鹿も食べないらしいです。

キクヅキコモリグモは昔から研究が盛んだったようで
キクヅキコモリグモを移植して南西諸島で水田の
害虫防除に使うプランというのを聞いたことがあります。
クモが滑って登れないような平滑な枠を設ければ
脱走する危険性もないのでは
という専門家の意見でしたが、
1.平滑面にゴミが付着する
2.それとなく糸が付着する
3.降雨などで水滴がつく(他に泥の跳ね返りなど)
これらの混合で結構脱走に成功する勇者が
でてくるのではないかと思ってます。
人工的な平滑面を登れる登れないの話では
ハエトリはプラスチックなどのすべすべの容器を
全部登れるのかと思ってたら、
ハエトリの中では今のところ唯一
カラスハエトリの雄が頭胸部が発達しすぎて
重たいのか、滑って登れないのを知ったのが去年の発見でした。

ヒヨドリは昔は都市部には存在しなかった純粋な山奥の鳥で
年配の人に聞くと、ヒヨドリは昔はみなかったねーなどと言ってます


都市化によって増えたのが
ハクセキレイ、イワツバメ、ヒヨドリ、キジバト、メジロなどだそう


ヒヨドリとメジロは冬でも咲いてる園芸の花びらや蜜を
目当てに山から下りてきたのではないかと
考えられてるようです。
自宅の庭でも冬になるとツバキの花びらを食い散らかしてます。
都市部や里山のクモはヒヨドリやガビチョウのように急速に増えた
鳥の影響を受けてるのではないかと考えてます。

キジバトなどでは砂嚢で食べた種子をすりつぶしてしまうため
繁殖地域では植生が影響を受けるそうです。
また都市部や近郊地域ではヒヨドリの好みそうな種子をつける
園芸に用いられる植物が増殖しており
シュロやピラカンサ、ナンテン、トウネズミモチなど
以前とは林床植生が変化しつつあるそうです。

以前ナカムラオニグモを庭に連れてくるのに
大型のスゲやヒメガマなどの生える本格的なビオトープも用意したも

のの、
そこに滞在することもなく姿を消してしまい、
数ヵ月後にベランダの軒下で見違えるほど成長したものを
発見しました。
朝になると隠れ家へ戻るようで
寝床に戻る時間と鳥の起床時間を見てみると
クモが寝床に戻るのは鳥の起床からだいたい1時間以上は遅れてまし

た。
もともとは、餌がなくなってくると大きく成長したクモは
もっといい環境に移動するのかな?程度に思ってたので
鳥が起きてからどれくらい立つと採餌行動を開始するかについて、
気をつけてみようと思ってます。

都市部の河川沿いに夜になるとズグロオニグモやオニグモが
設営してますが、
コウモリはホバリングできないのと
夜になるとコウモリの飛び交う小屋の中で観察してたところ
細かい急停止とかはかなり苦手のようなので
空を飛んでる羽虫を捕獲するのには長けてても
クモにとってはあまり脅威ではないと想像してます。
コウモリの生態をネットで色々調べてるときに
フライフィッシャーがコウモリをフライで狙って釣れる
と書いてたのも面白いです。
コウモリの接近中に非常に強くて高密度な感じの
比較的低い周波数の音が聞こえてくるので
衝撃波を出して羽虫を捕らえてるのかと
想像してました。
この音は山中に設営してると
夜間度々聞こえてきて、河川では夕方になると
コウモリの活動と共に聞こえてきます。
聞こえなくなるころがコウモリの越冬の時期というのは去年
初めて知りました。

結局、ベランダのナカムラオニグモはある日忽然と姿を消してしまい

ましたが
オニグモの仲間で夜間営巣して日中には自分の網を自分で食べて片付

けてしまう行動?は
視覚的な記憶力の(人間よりも)高い鳥に対して
そこで美味しそうな何かが生活してると
悟られないためにも多少は有効だと思います。
オニグモ類の造網行動については(特に大きな種類はちょっと怖いと

いうこともあって)殆ど観察してないので
よくわかりません。
クモだとカラフトオニグモやマメオニグモなんかで見られる
ああいった色の多型が、単に様々な環境での保護色の成立の
可能性をあげるだけでなく、
記憶されにくくなる効果があるのかどうか
誰かが研究してくれればいいな・・と心待ちにしてます。
色についてはキシベコモリグモの色型が河川の地面の色と
対応して生存率に関わってるのか観察してみようかと
思ったところ、黄色っぽいものが地面が黄色っぽい河原でよく見る
とこまではよかったのですが、他の黒っぽい群、白い毛が多くて白っ

ぽく見えるもの、青灰色っぽい一般的なものと見てたところ
大きな増水後に真っ白っぽくなった石河原には
想像してたような白や灰色系のものではなく
黒っぽいものばかり。他の環境でも黒っぽいものが優勢だったので
あんまり関係ないような気がして、今度は季節性があるのかどうか
見てみようかと思ってます。

また水際に生えて風で大きく揺れてるヒメガマの葉の上で
お尻から糸を出して何かしようとしてるキシベの雄と思われる個体が

いました。
お尻から出した糸が隣の葉にくっつくとそれを辿って
移動してみるものの、また元に戻って糸を回収。
強い風が吹いた瞬間に飛び立つのかと思ってたら
別にそうするわけでもなく糸を出したりしまったりを
10分ほど繰り返して、結局何かの目的を達成できないと
判断したのか草の根元へと降りていきました。
pardosaは大体が足元を逃げていくのを
とにかく捕獲してゆくイメージしかなかったのですが
接近して撮影できたのは貴重でした。
雌を探して離陸するとかなら物語として面白かったのですが。。

岩壁を除けばコモリグモを腰から上で
見ることはあまりないのですが、
河川敷でフジイコモリグモがムクノキの幹をどんどん登ってるのを
見たことがあります。
河川でヒノマルとフジイが土壌の発達と結びついてるのかと
予想してましたが、ヒノマルのほうは
どうも外れだったようです。
以前、特定の場所でヤマハリゲを採集しようとしたものの
長時間探しても中々見つからなくて、仕方がないので
荷物を置きざりにして周辺の探検にでて戻ってきたら
何匹もヤマハリゲが荷物の上に登ってきてて
なにかに登りたがる特性のようなものを垣間見ました。
フジイも荷物に登ってるのを採集することが多いです。
昨年は谷あいの集落にフジイとヤマハリゲが同じくらいの量で
大集団を形成してる環境を見つけました。
この場合逃走行動に差が出て、フジイはとりあえず草に登る。
ヤマハリゲはひたすら逃走し続ける
その結果ヤマハリゲのほうが道脇の草むらから
道路に出てくることが多いといった感じだったと思います。

海水魚の海中でのストック用に作った
アイスピックをさして穴だらけにした大きなペットボトル
(現在ではバッタやコモリグモ大量運搬グッズ)を
もってって沢山家に連れて帰って放してみました。
この運搬グッズを草むらにおいといてクモを採集してたところ
中にアリの行列が侵入してて
コモリグモが全滅してたことがあります。
そのとき、アリは小さくてもかなり強いことを知りました。
ミジングモと戦わせて見ると
以外にもミジングモはアリと肉弾戦となることがあるものの
そのなかでアリが、"ハチのように舞いアリのように刺そう"と
腰を一生懸命曲げても針がミジングモに届かない
という面白い状態も観察されました。
ハチを与えるとどんなに小さくてもクモが敬遠する傾向があるようで
クモに寄生する小型のハチが容易に産卵出来るのは
ハチは小さくても捕食されにくいからではないかと考えてます。
何か臭いや化学物質のようなクモが嫌がるものを
出してるのかな?といつも見てて思ってます。
また蛾の行動を見てるといくつかの種類のクモの網の場合は
鱗粉が剥がれることでクモの網を弾いてるような
気もします。この辺はよくわかりません。
ヨトウムシのようなものを与えてもクモはあまり好まないとか
コクサグモの網にイモムシを置くと
捕食される前に暴れて外に脱出するとか
イモムシも無力ではないようです。

キシベに続いてヤマハリゲの色彩について、
林道建設中や採石場の駐車場で見られた
白っぽい個体群の中には、肉眼だと黒っぽくみえるものや赤茶っぽく

見えるものが現れないようで、
そこからどんどん植林地の中を登っていくと、
よく見られるコゲチャっぽいタイプに切り替わって
白っぽいものは出現しないようなので、
この辺をもう少し観察してみようかと思ってます。

ヒヨドリの行動を見てると
クモを見つけるというよりも網を目ざとく見つけて
ホバリングしながらそこをじーっと見てるようです。
網をチェックされてもなお生き残ってたワキグロサツマノミダマシ
がいましたが、これは餌として小さ過ぎたのか
どうやって上手く逃げたのかなどは謎です。

他の庭を訪れる小型の鳥についても、人間が思ってるほど
保護色は有効ではないようで、シャクトリムシとか
~に擬態してるとされてる生き物たちが
次々とついばまれてます。
観察でもしようかとコオニグモモドキや
ヒシガタグモの仲間数種を沢山連れてきて庭に放したときは
群で盛んに何も見えない枝をついばんでたので、ちょっと
やられたなと思いました。

ただ、鳥以外の虫を食べそうな生き物は
視覚はさほどでもない生き物が多そうなので
保護色作戦というのは有効だと思います。
視覚の研究では色彩の弁別(輪郭の抽出)は劣ってても
カエルのように動くものだけには物凄く敏感とかあるようです。
その場合は徹底した死んだ振り作戦が
生かされるのかと思います。
次に動き出すまでが長いので、シフティング中にトタテグモの仲間を
見失ってしまうことがあります。

様々な生物において、
性徴として特定の色彩が現れるものはその色をピークにした
視覚ユニットをもってて、それが多彩であれば
高度な色覚を。
ただのコントラストに留まるのであれば
色覚はさほど発達してない?
また、保育行動を行う生き物については
保育を行う性が隠蔽色で、そうでないものに色彩的な性徴が現れ
両性が保護活動を行う場合は両性とも隠蔽色。
または腹の下側とか羽根の下側とか
普段目に付かないところに色彩的な性徴が現れる。
~という風に頭の中でまとめてて、
クモの場合は触肢に強いコントラストが現れるものは
概ねパラパラダンスのような行動が発達?(予想)
あと触肢だけ見てて
漠然と真っ黒なイナダハリゲよりコントラストのある
ハリゲやテジロハリゲのほうが更に時代の先を行ってる
種で、分岐年代が割と新しいかったりしたらいいなーと思ってます。

大型のクモの雌で成熟すると腹部下面などが赤くなるものは
体格で劣る雄が餌になってしまうリスクを減らすために
またこの場合雌と同じ面から近寄るのでなく
赤を目印にして網の反対面から近づいていく?
赤くなるまでは(青いトマトは食べない)
近づかないようにしとくなどの利点があるのかな?
またティンバーゲンのカモメのヒナの研究のように
赤いマーキングがある「ある種の模型」に
雄が猛烈に反応するのかな?などと想像してます。
(見る機会もなさそうな)ニシキオニグモなんかが
亜成体のうちから腹部の下面に赤いマークが現れるとすると
この想像は結構外れてるのかも知れません。
またオニグモの仲間でヤミイロオニグモの仲間など
腹部の下面の白斑が種類によって違うというのも
コントラストによる交尾相手の選択のときの識別コード
になってるのかな?などと想像を膨らませてます。

目の前の対象が自分の交尾相手にぼんやりと似てるものの
交尾の対象にならない場合は、
近づけば、それだけ自からをただの餌として提供してしまうリスクが
大きくなるので、
雄の側から見てある程度の距離から確認できるような識別キーがあっ

たほうが
いいのかな?と思います。
そもそも雄がキーを認識できなければ意味がなくて
たまたまそうなってるだけというのも
よくあることのようなので
たまたま差があるだけなのかもしれません。

また話があっちへいったりこっちへいったりして
長くなってすみません。
Posted by (`・ω・´) at 2008年01月19日 20:18
思ったより沢山書き込んでしまったようです。
そのうえ改行がガタガタになってみづらくなってスミマセン<(_ _)>
Posted by (`・ω・´) at 2008年01月19日 20:24
クモだけではなく多方面にわたって、大変いろいろな観察や飼育をされているのですね。楽しく読ませていただき、感心するとともに、いろいろ参考になりました。

メガネドヨウとキタドヨウの雄触肢は確かに似ていますが、よく見ると違います。千国図鑑の写真の触肢はたしか私がお貸しした標本のものだったと思いますが、間違いなくキタドヨウのはずです。雌のほうが区別しやすいですね。
また、頭胸部のメガネ状の斑紋はメガネもキタもあまり違いはなく、これだけでは区別はできません。やはり生殖器を見ないとダメです。

Xysticsも外見はよく似ていますから、同定は難しいです。チシマの触肢は個体変異もあります。

コモリの仲間も外見は本当に似ているものが多いので、同定は気をつかいますね。私は、カニグモやコモリに限らず、基本的に同定をするときは、必ずといっていいほど生殖器を確認します。それでも、間違うことがありますけれど。

それから、クモは一般的にアリを嫌うように感じています。落葉層などでも、アリが多いところはクモが少ないようです。アリの専門食であるミジングモも、糸をつかうからこそ捕食できるのでしょうね。

恵山のオニグモですが、普段見慣れているタイプとは明らかに違いますので、同種かどうかも定かではありません。もしかしたら別種という可能性もあります。オニグモも同定が難しいですからね。

クモの世界も、わからないことがいろいろあって奥深く、興味はつきないのですが、最近は他のことに追われてなかなかじっくりできません。しかも北海道は半年が冬・・・。

でも、野外でいろいろな生き物を見ているときが一番楽しいですよね。

いろいろ教えていただき、ありがとうございました。
Posted by 松田まゆみ at 2008年01月19日 21:42
色々ありがとうございます。
ドヨウグモはもうちょっとがんばってみます。

完全にネタ切れだったのですが
布団に入ったらなんかまた連想が始まって
色々なクモ考が明け方まで続いてしまいました。
普段は別に何も考えないでパンパン木の枝を
叩いてるので
(取ることで頭が真っ白)いい機会になってます。

ミジングモを飼育してると結構色々なものを食べてます。
結局アリを与えないまま成体にまで成長したものもありました。
アリ専食と聞いてたので
どこかで成長障害でも起こすかと思ってました。
普段食べてないものを徐々に学習して
食べ始める感じでもないので、
アリをうまく捕食できる生き物の場合は
それを待ち伏せして狙ってると餌の効率が
非常に高いので
アリを待ち伏せて捕食する
シーンばかり目に付くようになる場合があると
思いますが、観察されやすいだけで
(アリが吊り下げられてる様子や捕食場所が
比較的目に付きやすい一方で、目に付かないところで
アリ以外のものを捕食してても
観察されにくいとか・・)特にアリ専食ではないの
ではないかと想定してみました。
もともとはアリ専食というのを鵜呑みにしてたのですが
よく考えてみると、
食べ跡から判別できたりホストに群がったりする
植物食(対象は移動しない)の生き物と比べると肉食の生き物は捕食対象が移動するため、
どこかで定点観測というのが難しく
胃の内容物、糞の中身から推定するのが
一般的と思われ
また、タヌキの糞からでてくる
サワガニの爪のようなものはわかりやすいのですが、
わかる形で残る部分が少なくて
よく消化されてしまってわからない部分というのも多い
(例えば河辺で活動してるどの動物が
アオグロハシリグモを捕食してるかなどはわかりにくい)のと比べると
造網性(のなかでも目立つとこに網を張るもの)
でないタイプのクモの食性をどうやって
屋外で調べるのだろうか?などの疑問がありました。

クモを飼育してて感じたのは
アリを餌として与えたときには
アリがそのまま死骸で残るので
アリを食べたということがわかりやすいものの
他のものを食べたときに、特に双翅の食べかすは
屋外では認識しにくいのでは?という点。
痕跡からは食性全体が把握しにくいケースです。

もう一つの可能性はミジングモの捕食方法に何か秘密があって
閉鎖的な飼育環境では双翅などを捕獲できるものの
屋外ではそれができないなどです。
ミジングモが葉の裏に糸を引いてぶら下がって
何かアリの餌になりそうなものの振りをして
それを伝って降りてくるアリの足元に糸を絡めて?
その後動けない状態に縛り上げたものが
よくアリが葉からぶら下がってるあの状態になってる
とかそういう感じだとすると、
跳躍器を持つ半翅類や飛翔力を持つ双翅類が
その手には乗らないのが容易に想像つきます。
ミジングモの仲間は種類によって捕食行動に大きな差がありそうですね。
このグループは観察してる人が多いようなので
果報は寝て待てと思ってます。
コアカクロミジングモについては
確実にここで取れるというのが
わかったのが去年のことで、(かなり狭い範囲)
小さすぎて、飼育中に観察することはなかったです。
適度に小さいアリをいれたつもりが反撃されて殺された?ようなケースなどもありました。

ミジングモは沢山飼育してても、格闘はともかく
実際に餌を捕食する瞬間が
ほとんど見られないクモなので
(消灯後に捕食してる?)
屋外で観察するのは結構難しいことと思います。
集団で飼育してると他のクモのグループと比べると
共食いの傾向が低いようですが
まったくしないわけでもなかったような気がします。
またクモをよく知らないころ
一番最初に集団ごととって来たときには
アリ以外のものを食べてなかったような気もします。

ほかに興味深いのはカニミジングモなどで
成体になると背甲がぼこっと凹むことで
初めはアリに攻撃されて陥没したのかと思いました。
あれはいったいなんだろう?と関心を持ってます。
ミジングモについてはアリの蟻酸などの毒性に対する
抵抗力を多少もってるのかもしれません。
最近読んだ本の中では、
イソガニが、フグ毒を蓄積するタイプの生き物が
自家中毒を起こさないようにするために
生産するのと同様なフグ毒を中和するタンパク質を
持ってるものの、
フグ毒とは関係ない生活を送ってるため
今のところ生態的なメリットや何故そんなものを
持ってるのかということについては不明。
という話が面白かったです。
この場合は、餌となる藻類やゴカイなどの小型の生物がフグ毒を持ってて
このカニがそれに中毒しても死亡には
至らないようなメリットとしてそのような
タンパク質を持ってるとか、
生息地ではイソガニ自体の優占傾向が強く
また雑食性が強いことから、
更に考えを発展させて、
人間(研究者)にまだ知られてない
中毒を緩和する物質をいくつも持ってることで
他のカニから資源競争の中でのなんらかの
優位を得て、
後述するところの色彩戦略が必要なくなってるの
かもしれません。

イソガニは、微妙に住み分けてる近縁の数種のカニ
(ナントカイソガニ)との大きな違いとして、
近縁の多くのものは概ね色彩的に多型なのに対して
この種類だけ不思議なくらい色型が安定してるという点があります。

カニつながりでオビボソカニグモの色彩が
安定してるのが結構面白いです。
リターをチェックしてるときには、
動かなければ周辺環境にあるスギの朽ちた木屑
のようなものに背甲の斑が混ざって
見失いやすくなります。
ただシフティングしてると腹部の下面の色が明るくて
結構目立つのですぐに見つけられます。
樹皮面で生活してれば腹部の下面は誰にも
見られないので明るくて結構・・・なのかもしれません。

Xysticusのなかでもオビボソは
環境の選好性が高いとなると
色彩的に安定してることに一つのメリットが
あるかもしれません。
色彩の安定してる~カニグモの中でも
アシナガカニグモについては、
今のところ得られるエリアがかなり偏ってるので、
茎や葉の裏、葉柄などが多毛な植物の
出現率の高い(多毛なアシナガカニグモが隠れやすい)
パッチに現れやすいのかなと想像してます。
ただ調べるのに丁度よいのが、
暑くてまぶしい時期なので
誰か細かく調べる人がでないかな?
と待ってるとこです。
このアシナガカニグモはただ待ち伏せするでもなく無防備に歩き回ってるのを
見つけどりすることが多いです。
小さい初期の幼体を知らないので
ペアリングして見てみようかと挑戦したものの
飼育環境が暑すぎてへたばってしまいました。
また、これが安定して得られるパッチ
(恐らく繁殖してるエリア)に
ハナグモ、コハナグモ、アズチグモが出現せず
周縁にはそれらが出現してるのが興味深かったです。
地上ではXysticus(多分複数種)が徘徊してました。
地域によってはアシナガカニグモはハナグモなどと
普通に混生してるのかもしれません。

また、草丈の高いエリアの草の根元に
アシナガカニグモが沢山いる場所が
あるとか見つけにくい事情があるのかも知れません。
ということで、最近は背丈を越える草をなぎ倒してって
いろいろ探索してることもあります。
今のところそういって探した先には
ヤミイロカニグモの仲間が見られることが殆どです。
比較的見つけやすい待ち伏せ方の
白っぽいクモについては
昆虫の視覚で重要になる紫外線の帯域で
何らかの隠蔽色が現れてる可能性があるのでは?
と予想してます。
捕食や被食関係のないヒトには凄く目立つ色彩でも
虫から見ると隠蔽色になってるケースです。

更に興味深かったのは、隣接したオギ?のパッチに
寒い季節にキエビグモの幼体の集団が
出現してたことで、この種はずっと上流のエリアで
稀に見られる程度のものだったのですが
特に保護色が生かせるような環境にも思えず
不思議でした。
クリチャササグモの経験からすると
近くに繁殖源のようなものがあるのかもしれません。
周辺では似たタイプのクモとしてはキエビグモが現れることはほとんどなく、
アサヒエビグモの仲間が見られることが殆どなのですが
これは色彩の出現率が周辺の環境の色に対応してるように見えたのが面白かったです。

アサヒエビグモとキンイロエビグモについては
キンイロだと思って飼育してたものが
飼育中に模様を消して図鑑の写真で見る
アサヒエビグモの姿になってしまったので
それ以降、見分けるのをやめてしまいました。
この仲間の捕食パターンとして
葉の裏でまってて葉の表に止まった虫を
素早く表に回りこんでキャッチするのを
観察してたのですが
日光に照らされてできる虫の影と振動で
葉の向こう側の様子を認識してるようで、
振動以外にも葉の蔭から相手を知る
(何者かもわかるのかも?)
手段があったのが発見でした。
秋頃、山岳で日当たりのいいところでやけに
コガネエビグモばっかり取れ、
北面に入ると急に出現率が下がった
ような気がしたのは、
陽だまりが暖かいからだけでなく
このような事情もあるのかもしれません。

ちかくのムクノキでは木の幹にくっついてるジョロウグモ
の卵嚢の裏側にアリグモの赤い幼体が
集団で越冬してて、
これは色彩・保温など考えると素晴らしい選択だと
思いました。
更に、その木のビーティングで同じようなサイズの
赤いアリグモ幼体にまじって黒い大きな成体が
一匹だけ落ちてきたこと。
赤いアリグモ幼体を飼育したら最後の最後で
黒いアリグモになってしまってがっかりしたこと。
ここで気がついたのが
河川では小型の小さい赤いアリとやや小さい赤茶系の
アリが見られ、アリグモの成体に近いサイズになると
クロアリが見られること。
また、他にも以前から気になってたのが
ヤサアリグモが活動してるとこで同じような細長い
アリが活動してること。
アリは難しいので後回しにしてますが
webに専門のサイトがあるので
いつか調べてみようと思ってます。
ヤサアリグモが細長いアリとなんらかの
コミニュケーションがあると面白いと思ってます。

他にアリに擬態してると思われるのが
シロブチサラグモとかクスミサラグモとかが所属する
あの辺のグループの雄で、
これは亜成体までは雌と同型ながら
雄として成熟するとアリのような色になって
急にスピードアップするようです。
体格的に歩行能力も上がるんだと思います。
移動中にアリに擬態することで
被食率が下がるのでしょう。
(特に空中に造網する)クモの場合は鳥と違って
雄が小さくて地味なのは
どこかに定位してる雌を探すために移動するときに、
なるべく目立たないようになってるのな?
と考えてます。
徘徊性の種類がそうでもないのは
雌雄ともに動き回ってるからかもしれません。

前書き込むときにオニグモの仲間の腹部下面の色彩が
雄の種の識別キーになってるのかな?
となんとなく思いついたのですが、
今、急にこの辺のサラグモの仲間の腹部下面の斑が
色々浮かんできて、
今まで考えてきたすみわけのようなものと共に
再構成されました。
なんか千国図鑑を見てると並んでるので
ちょっと整理してみたかったというのもあります。

それをまとめてみると、
シロブチーアシナガサラーコシロブチの間では
シロブチーアシナガ、アシナガーコシロブチに
それぞれ生息域の重なる部分があると思われ
この場合成熟したものは腹部下面の
斑型はそれぞれで同じものの
アシナガのそれがなにか色づく(赤味、黄ばみ?)ので
重なってる生息域でも(雄が)明瞭に識別できる。
(・・・できる可能性がある?)
コシロブチと大体同時に現れるのがハンモックで
これはコシロブチのグループとは腹部下面斑が違うので
(雄が)見分けやすい。
では、ハンモックに似たもの同士ではどうなってるのかな?と考えてみると
クスミサラグモ、ムネグロサラグモ、ツリサラ、ハンモックを見てみると、
春先にクスミが営巣した箇所とまったく同じ場所に
夏になるとムネグロが営巣してて、
これは時期がずれてるのだと
想像できます。(タイムスケジュールによる生殖隔離)

クスミ、ムネグロ、ツリサラの混生域では
ツリサラは定位が他の種と比べて逆位なこと(たまにそうでもない?)
が雄から見て雌が自分のお仲間だと識別可能な点、
ハンモックとツリサラの混生域ではやはり同様。
他に、
シロブチとコシロブチ、クスミとハンモックはなかなか出会わないのではないかということ
(うちの庭ではたまに出会います)
またこの2つの組み合わせでいずれも山麓に展開してる種のほうが一回り大きいこと。
(成長に利用できる期間の長さによるものでしょう)

今度はシロブチやアシナガサラグモと同じような空間を
利用してることもあるチビサラグモを見ると
これは幼体の時期からシロブチの類との差は
色彩的には一目瞭然で
見間違えることはなさそうですが
チビサラグモは、幼体の時期はほとんど斑紋が出ずに
クロテナガグモのような
姿をしてるというのも面白いです。
成熟雄は各種それぞれがなんとなく似てるというのは
雄の色彩的な差はあまり重要じゃないからでしょうか。
この辺は似た種類同士で雄に色型の差が出てくることのあるpardosaとは大きく違います。
山地ではコウシサラグモのグループと
コシロブチやハンモックとは
利用空間の高さや場所である程度すみわけが成立してるものかと思います。

斑紋のパターン認識については
雌を色々な角度で撮影してPCにとりこんで
サイズを調整し、
その前にアクリル容器などをセットして
そこに雄を入れて画像を適当に動かしてみると
なんか反応するのかな?などとちょっと想像してます。
多分無反応なんだろうなあ・・と思ってます。

部屋で徘徊してるアダンソンハエトリの雄は
飼育中のいろいろなハエトリに過敏に反応して
よってきてます。
とくにどの辺に興味を示してるかが今後の宿題です。

他に庭で気がついたのは小鳥がやってきても
ニホンヒメグモやコシロブチサラグモなどの営巣場所の横で採餌してても、
特に巣を襲うことはないことで、これは
鳥の習性として嘴や目の周りに
クモの糸がまとわりついて
汚れたりするのを嫌うからなのかなと想像してます。
コシロブチやニホンヒメグモなどはかなり目立つ色彩を
してるように見えますが、鳥の捕食対象に
なりにくいので少なくともその辺は問題ないのでしょう。
ニホンヒメグモの巣で子育て中に
なんか枯れ葉をくっつけてるのは、
隠蔽行動じゃなくて、なにか保育環境を微気候的に調節してるのではないかと思ってます。
さらにこの葉が雄に対しての
「もう近づいてきてもムダよ!」
とかなんらかのサイン、または雄がこれを見ると
生理的になにかの行動傾向が抑制されるとかだったら
面白いなと思ってます。

また糸器周辺の黒斑パターンが、同所的に住んでる似たものから
自分の配偶相手を区別するサインになってたら面白いかなと思ってます。

クモの子育てとしては
ミヤマタンボグモなんかは
保護してた親が死んでしまって
飼育してたビンを洗うのもめんどくさくて
何ヶ月も放置されてた卵嚢から次々に
子グモが出嚢してきて、
あわててカビだらけのビンから孵化してたクモを取り出したことがあります。
ずっと何もでてこなかったので
卵膜を自分で食い破れないで中で死亡してるか未受精卵だろうと想像してました。

このクモの場合は屋内と屋外の気候条件などの
大きな差に関わらず
次の世代の成熟や産卵開始の時期が
綺麗に親と一致してるところを見ると
かなり安定した体内時計(概年リズム、またはライフサイクル)をもってる種なのかと思います。
第二世代のペアリングで形成された卵嚢からは
何もでてこなかったのが残念です。
かなり飼育しやすいクモのようなので
何世代か飼育して成熟などのタイミングが
ずれるのかチェックしてみたかったです。
交尾前に雄がなにか触肢を舐めて?身づくろいしてたり
交尾の時間が10秒以下(数秒)と結構短いのが面白かったです。
他の徘徊性のクモだと、
交接時のこう着状態が長すぎて観察する
気にもなれないとか
気がつくと雄の触肢がころがってるとか
そういうことが多かったです。
屋外だと卵嚢の表面にゴミを口で細かく刻んで
くっつけて偽装するものと思われ、
まああれで親が死んで卵嚢だけ放置状態になっても
みつからないようにするのかな?と思ってます。
飼育中はまだ乾ききってない食べかすをくっつけたり
してました。

ソウシチョウやウグイスを筆頭に膨大な鳥が生活してる
ブナ帯で、半端じゃない量のハンモックやコシロブチの
網が見られることについて、
庭での観察で網の形状によって小鳥の捕食圧から逃れやすいのではという
一つのヒントが得られました。

スズタケの密生エリアで
ソウシチョウが急速に勢力を拡大してる地点で
クモの取れ方の変化を時々見てるのですが
いまのところ、環境のよいとこで取れるクモが
相変わらずよく取れるよいポイントになってる
というのは変わってないです。
ただここでは黄色系のクモの比率が高いのが面白いところです。
この地点に設営すると夜中に近づいてくる動物の種類も数も他のとこよりも多く、
フクロウの日中の活動や臭いをかぎながら山道に
ひょっこり顔を出すクマなども見れます。
そんなとこから採集してきた
コガネヒメグモを放し飼いにしていたところ
成長するにつれ低い場所から
より網を縦に展開できるような空間へと移動してゆき
結局金色のものが宙に浮いて目立ってる状態が続いて
ある日巣を破壊されて主も消滅してました。

地上スレスレに営巣するものは別として
ある程度の高さを利用してるサラグモについて
あの網の底で生活してれば、
上面にいても下面にいても
鳥からするとかなりやっかいな構造物に
阻まれてるのかもしれません。
「や、よく鳥がああいう網をつついてるよ!」
とのバードウォッチャーの観察があれば
これらの話はがらがらと崩れます。
あのてのものを効率よく捕食するために
長い嘴が上向に伸びたハチドリのようなものを
想像して楽しんでます。

クスミサラグモは庭に持ってくると
図鑑にもときどき書かれてるように、
とにかく樹木などの枯れ枝
間に集中して営巣する選好性が面白いです。
ただ、屋外だと足元の草の間に営巣してたりして
全域的に空間を利用してるようです。
スギの林内のかなり高いところにも同じような
網が見えるので垂直方向にかなり生活圏を
広げたサラグモなのかと思ってます。

ユノハマサラグモについては都市部では見られなくなるといわれてるそうですが、
たしかに庭に持ってきても定着しません。
都市化によって夏季の夜間の最低気温があがること、
または都市化によって空中湿度が下がることが
関係してるのかもしれません。
コケなんかは都市化との関連がよく調べられていて
排水性の悪い都市の地面環境で塩類が流れずに
蓄積してphが高くなった土壌に適応したコケが繁殖してるとか
いろいろ話が細かかったと思います。
逆に時間のたったスギ林では特にスギの根元周りの
土壌のphの低下が著しくて
スギの根元はこのような環境に適したコケばかりになります。
最近では樹種によって樹幹流
(幹を伝って流れ落ちる雨水)の成分バランスが
異なってて、その基部の土壌が影響を受けて栄養バランスがかわるとかの研究もされてて、
こういうのは観察ではわからないので
誰かが研究したのを読むくらいしか出来ないです。

まだクモには縁のなかったころ、
山中で急な雷雨を避けるために
ずっと大木に寄りかかって
休んでたところ、幹を伝って流れてくる水で
雨ざらしの状態よりもかえってずぶぬれになったことがあります。
また、長期山行の初日に荷物の中のポリタンクの蓋が
移動中に外れてて水を大部失ってしまったときに、この樹幹流の
お世話になったことがあります。
トビムシが水面を覆ってる何かのお茶のような
ものは、水に飢えてたせいか意外とおいしかった覚えがあります。
せっかくなのでトビムシごと飲みました。
いまだと天気が悪い日は外にでないで小屋の中で
情報を整理してたりするので、
なかなか雨にぬれる機会もないです。
コケなどが着生してる樹幹の微小な生物の
生態系についてその基部の土壌と同じような
トビムシ、ダニなどが出現し
その構成があまりかわらないまま
林冠近くまで達してて?
特に樹幹ならではの生物相の特異性が見られなかった
という感じの研究をみたことがあります。

温量指数のようなものは植物と比べると
クモの場合はあまり重要でないと思います。
また植物の場合は(自宅の庭では)冷温障害を起こして
群落が消滅してさらに実生更新も停止した
温度ラインよりも、さらに低温になる地域にも
その当該植物の群落があるなど
数値では予測がつかないようなところもあります。

クモにとっては特に夏季に晴れ続き(低湿度)の日が
あると大きな負担になるようです。
コシロカネがだらーんと網から垂れ下がってるときが
ああ、暑いんだなと感じるときです。
秋ごろに河川でクモを探索しおわって住宅地に入ると
夕暮れ時で河川よりも5度くらい気温が上昇することがあります。
日中は河川敷のほうが気温は高いです。
河川敷(自然環境の河原)が日が傾き始めてからの
放射冷却が顕著なのに比べ
アスファルトには大きな保温効果があるようで(冷えるのが遅い?)
冬の山中でも舗装部分の陽だまりで寝そべってると
とにかく暖かいです。
近所の道路で実験的に排水性のあるアスファルトに張り替える
工事をしてました。看板には吸音効果についても書かれてましたが
これとは別にアスファルトの表面に塗ることで赤外線を反射させて
夏季の日中の路面温度を10度くらい抑制する塗料もあるらしいですね。
アスファルトの特性を発電にでも生かせれば合理的なのですが。

最近よく見られる温暖化と分布拡大を全て結びつける
思考方針には疑問を感じてます。
温度が上昇しても下降しても温度とは関係なく
結構北方系の生き物が南進したり、南方系の生き物が
北限を伸ばしたりしてるのではないかと思います。
複合要因による気温上昇や都市化による局所的な気温上昇に便乗した
プロパガンダが行き過ぎてると思います。
ただ研究費が落ちやすいのでここぞと便乗してる研究者も沢山いるのでしょう。
ただ色々な研究資料がネットで閲覧できるので
便利な状況だと思ってます。

アリと他の生物の関係ではクモの餌を発生させるのに
バケツに生ゴミを溜めてると、ある程度暖かくなると
ショウジョウバエなどの幼虫を狙ってアリが行列し始めます。
それに続いて、ハエトリの類が双翅を狙って誘引されてきて
さらに暖かくなるとヤモリも訪れるようになります。
こうなるとクモの餌が集まらなくなります。
この場所でコシロカネグモが上方に定位して
発生する餌を占有して、他の場所のコシロカネよりも早く成長したりいろいろと面白いです。
ここで気がつくのはアリが発生し始めると
ショウジョウバエなどの発生が減る一方で
ハネカクシなどは減らずに逆に増えてる
気がすることです。
ハネカクシなどはアリヅカムシを筆頭に
アリと上手くやってける生き物なのかもしれません。

Xyticusの食性の面白いところは
アリなどをよく食べるほかに、甲虫を捕食してるのを
よく見ることです。
庭で造網してるクモも甲虫を網に捕らえても
そのまま放置してることも多いようです。
網に引っかかったままもがかれると
網が破壊される可能性があるから
とりあえず縛っておくとかただそれだけのことなのか、
捕まえてみたけど処分に困ってるのか
緊急時の食料として保存してるのか
いろいろ想像はつきません。
コガネムシの仲間は強い足の力と
重量戦略で脱出することが多いようです。
飼育中の大型のヤチグモのケースに
そのへんのビロードコガネなどを入れても
餌がやってきたというよりも
なんか部屋にいきなり朝青龍が入ってきた!
という感じになります。
あれで抱きつかれるとクモの方もただでは
すまないと思います。
縛っておいても損はないでしょう。

ヤチグモなどにゴミムシやゴミムシダマシを与えると
大きな衝撃を覚えるようで
これは食べ物になりえないと一度で学習します。
ゴミムシダマシの臭いは個人的には好きなのですが
クモは嫌いなようです。
ゴキブリなんかも食べないので
大きな蛾の食べかすなどの清掃係として
同居させることもあります。
砂地の飼育環境の場合は、掃除係に乾燥に強いコスナゴミムシダマシの仲間なんかを使ってます。
アシダカグモがゴキブリを捕食するとよく聞きますが
ゴキブリを糧に長い船旅を満喫し
ゴキブリと共に世界中の暖地を旅してるのかも
しれません。

河川だと石をひっくり返すと
メキリグモの巣にコオロギの残骸がくっついてるのを
よく見かけますが、
クモに襲われることのない
ハサミムシ、ゴミムシダマシ、ゴミムシ、テントウムシと
冬の河原の石の下で越冬してる生き物たちの多くが
異臭や汁などで武装してるのが面白いです。

テントウやクサカゲロウ、ヒメカゲロウもなにか
忌避物質のようなものを分泌してるようで、
クモに与えても敬遠することが多いです。
これらが冬期クモと一緒にビーティングでよく落ちてくるのもなんとなくうなずけます。
一見無防備にみえるものの何かで防備してるようです。
落葉中には越冬中の甲虫や春になると
羽化してくる甲虫、
ほかにハネカクシやケシガムシのような
小型の甲虫類が通年大量にいるものの、
装甲が厚いためか元気なうちは
アリには意外と襲われないようで
この辺の生き物たちの関係が面白いです。

肉食を進化させた生き物には
機動力を高めるために装甲を犠牲にしたものが多いようですが
ツクネグモやヨロイヒメグモのような小さいクモが
再び装甲してるが興味深いです。
ツクネグモをよく見るとなにか腹部が
相当不思議な形をしてて
同じようにヨロイヒメグモも不思議な形、
ハラダカツクネグモも不思議な形。
なんかツノゼミの世界を思い起こします。

ハラダカツクネグモはクモを取りはじめたころ
ヨツデゴミグモだと思って飼育してた時期がありました。
周辺で色々とイソウロウグモが取れることもあって
他のクモの網に寄生するイソウロウグモのような習性だったら面白そうだなとか想像してます。
多産だったとこで、年をおいて同じ時期に採集しにいってもまったく見つからなかったことがあり、
その年は超大型の風台風が直撃して周辺の崖が崩れたり樹が倒れたりして
環境が変わった年でもありました。
これはたまたま見つからなかっただけか
種構成が変わってしまったのかいろいろ考えてます。

小さいクモにダニを与えてみたら
装甲で武装した動きの遅いダニも
足が長くて素早いダニも両方ともクモには
ほとんど捕食されず、クモがダニを次々に
襲っていくような想像が大部外れました。
それらの装甲やアリの蟻酸をものともしない?
のがXyticusということで
なかなか奥が深い生き物だと思います。

ミジングモについては
アリを捕食することよりも、
クモの中ではアリの多いところで生活する(できる)
ことで
他の捕食者(クモ含む)から身を守ってると考えることも
出来ると思います。
(クモの最大の天敵はクモ?)
または、クモ同士の資源競争の中では
アリの生息域の中に
資源を確保できるなどの優位性があると思います。
また、アリがよく取れるリターの中に住んでる
クモはアリをうまく捕食できる種類のクモが多いような
気がします。これは気のせいかもしれません。
アリと同様なフェロモンを分泌して
アリを誘導して捕らえるクモがいると面白いですね。

モミジなどにアブラムシが沸いて
アリが行列してるシーズンには
フクログモ、ヤチグモの仲間やカニグモの仲間を飼育するときには
アリが大量に供給できるいい餌になってます。
ヤチグモの場合は他の餌供給のときと違って
アリに噛み付いたらいったん離れることが多いです。
なにかが危険なのを知ってるのでしょう。
逆に比較的体格差のない大型のクモを入れると
離すのは危険とばかりにガッチリ噛み付いたままに
なるようです。

一方で気難しいのがコモリグモで
双翅類が手に入りにくいときの代用食の小型のクモを
殆ど食べない一方で、
ペアリング中に気がつかないところで雌ばかりが餌を独占して
しまいに空腹のあまり体格で劣る雄が雌を
食べてしまったこともありました。
雌が体格で劣る雄を捕食するのが常と思ってたので
かなり意外なことでした。
カワベコモリグモを集団で飼育してたときは
餌の供給が遅くて、なんか共食いでどんどんと数を減らしていき
何もいなくなったところで水分補給もストップして
ケースを放置してたところ、1ヶ月以上はたった?ある日砂の中から
子グモを乗せた雌が出現しててびっくりしました。

河原のきめの細かい砂と、山岳の粒子の荒い花崗岩砂のエリアを作って、
どっちを好むのか見てたのですが
特にどっちを好むともなかったものの、
子育てのために営巣したのは
巣を固定しやすい花崗岩砂のほうでした。

初めてカワベを見たのは、高山帯の山頂に広がる
岩の路頭の基部の砂地帯斜面で雌が地表を走ってきたという状況で、
カワベの好む条件の中に、子育てをしやすい地面状況というのも
あるのかもしれません。
初めて見たときは周辺で2匹見たチリよりも大きくて
6日間の滞在でたったの一匹しかみなかったことから
これがタイリクコモリグモか!模様がカッコイイ!
と感動してました。
時を経て平地の河川敷でも稀に見られることを知り、
さらに団居してる場所もあることを知って
ちょっとガッカリしました。

カワベについてはツルヨシなどの植生が発達してきて
根茎が土壌を固定し始めて硬い土質?が増えて
堀りにくくなるとエビチャコモリグモなど
柔らかい土の場合はヒノマルコモリグモなど
と交代してくるのかな?などと想像してます。
コモリグモでも穴を掘るタイプのものは
膝節が発達してるように見えます。
ここで孵化した幼体も徐々に成長していき
餌やりがめんどくさくなったので、ふとおもいついて
ショウジョウバエなどをわかせるケースを中に設置して
庭においておいたところ、そこにアリの行列がやってきてクモも全部片付けられてしまいました。

ハエトリも小さいクモを与えても殆ど食べないのですが
あ、これは共食いもないのかと思ってキレワハエトリ
を複数飼いしてたらどんどんと数を減らしていったことがあります。
山地で時々クモパックと呼んでる20リットルくらい入る
ビニル袋にビーティングで落下したものをどんどんと流し込んでいったものを
作ってそれと一緒に山を歩き回って、
最後は家に持ち帰ったりしてるのですが、
その中で危険なのがコオニグモモドキ、フクログモ、
イオウイロハシリグモなどでこの辺がまざってると
中のクモがどんどんと減っていきます。
意外と危険ではないのがヤマトカナエグモやセンショウグモなどの
クモ食といわれるクモで、あまり脅威になったことはありません。

アオグロハシリグモについて生息環境に他のクモが沢山見られることで
一つ疑問がわいたので、
アオグロハシリグモと周囲で見られる
徘徊性のクモを一通り入れてみて観察したところ、
自分よりはるかに小さいクモでも結構怖がるようで
空腹に耐えかねて襲うことはあっても積極的に
捕食することはないようです。
でも個体差や環境差があって
他の人がやってみると次々に
クモを襲って捕食とかもあるのかもしれません。

ついでに河川敷きの石の下つながりということで
エビチャコモリグモ、カワベコモリグモ、キシベコモリグモ
と同居させてみると
エビチャ>カワベ>キシベと
想像通り体格の勝るものが最終的に
勝ち残ってました。

アオグロハシリグモにとって何が脅威になってるかには
興味があるのですが、その逃げ方からすると
小型の哺乳類が最大の脅威なのではと思ってます。
タヌキ(またはアナグマ共用?)の溜め糞を
どっさり取ってきて解体してると、アオグロ環境で
多数見られるサワガニとかハサミムシとか
沢沿いの石裏に潜んでる生き物の残骸が次々と見つかります。

ときどき庭にアオグロを放流しては見るものの
大型のクマネズミが水辺で吸水したりして頻繁に出没してるのでこの辺が片付けてるのではと思ってます。
ハシリグモの中では庭に放流したときに
傾向としてスジアカは特定の葉上にずっと定位、イオウイロは放浪してどこかへいってしまいます。
スジアカの斑紋のコントラストの明瞭さと定位へのこだわりはちょっと面白いです。
縄張り意識がかなり強いのかもしれません。
洗面器の中に漬物石を置いて雨水が勝手に溜まったものの中に
小さい幼体で捨てたアオグロがしばらく定位して
どんどん成長していったことがあります。
ただ、同じような設備を作っても
再現はされませんでした。

アオグロの分布要因になってるのは
冷涼さよりむしろ湿り気+十分な隠れ家のような気がします。
都市部には大型のクマネズミとドブネズミが沢山いるので
環境が整ってても生活は苦しいと思います。
攻撃性が低くて体が大きいことで動物から見たときに餌としての
価値が上がってしまってるような感じがします。

ヤマジドヨウグモが結構色々なところに出現して
目に付くので
ヤマジドヨウグモーイオウイロハシリグモ(沿海地、林縁・林床)
ヤマジドヨウーアオグロハシリグモ(寡雪地域?、沢)
ヤマジドヨウーシノビグモ(多雪地域、沢)
など、キシダグモ科の中から
適当な関連付けを行って遊んでます。

アオグロとは対照的なのがイオウイロハシリグモで
自分と同じサイズのクモも積極的に襲うので
採集時にはとりあえずこれを弾くことにしてます。
一頃はいくつかのコモリグモの幼体と
イオウイロの幼体の区別がつかなかったので
小さいクモを入れてみて襲い掛かるほうをイオウイロ。
大人しいのをコモリグモと識別してました。
いまでもシッチコモリグモなんかをキシダグモの仲間の
幼体と間違えたり、スジアカの幼体を
コモリグモと間違えたりしてます。
眼列の違いが、微妙にわかってないようです。
ヤチグモとナミハグモの仲間の識別は
小さいケースに入れたときにすぐに営巣活動を始めるか
数日は縮こまってじっとしてるかで
見分けてます。
小さい幼体だとよくわからないことがあるものの
いつもじっとして活性が低いほうにはナミハとラベルしてくとけっこうあたってるようなきがします。
尾根を2つ越えると同じ標高の谷に
同じサイズの違うナミハグモがいるというのは
去年知ったのですが、
いまふと気づいたのが生き物の
種構成のそう変わらない2つの谷には
ベッコウマイマイなどの小型マイマイの出現傾向
のほかに決定的な違いが一つだけあって
片方は石灰岩の谷、
片方はチャートの谷ということでした。
石灰岩地のほうが色々な小型のマイマイが取れる傾向があるそうです。

ナミハグモの分布が現在の状態になった?のは
実はものすごく古い年代で、さらにこのクモも
かなり古くから形態を変えてないクモなのかなとか想像してます。
周辺で色々な生きてる化石を見る機会が多いので
これも生きてる化石だったらいいかなと思ってます。
クモ自体が生きてる化石だという考え方もあるかもしれません。
クモは琥珀などに取り込まれないと
なかなか化石にならないらしいですね。

石灰岩の地域で石灰岩地域は地下の空間が複雑に
入り組んでて(想像)それを通じてアケボノユウレイグモがあちこちで這い出してきてるんじゃないか、
ほかに石灰岩のコケ調べというテーマで谷を源頭まで遡ってちょっと探索してみたものの
アケボノは空振りでした。
探し方がまずかったのか季節性があるのか
ダンプカーが出入りしないとダメなのかいろいろ
考えることが増えました。
ただクチマガリスナガイという見た目のかっこいいのが
コケに混じってたのがなかなかいい収穫でした。
アケボノが沢山出現する条件については
日が当たりにくい、水はけがよい、風のとおりがよい
空中湿度が保たれる、植生には共通点なし、
岩に細かいハングがあるなどの共通点は
ありそうなのですが人間の活動から大きく離れた
とこでは見られなさそうです。

同じような環境のクモでは
アオグロハシリグモとコアシダカグモ
それぞれの幼体を
屋外での採集時には平滑面を登れるか否か
シフティング中は息を吹きかけたときの縮こまった姿勢の違いで見分けてます。
他に面白識別法として
Ao層の小さくて赤いやつの中で目が体に対して馬鹿でかいのは
 → オオクマヒメドヨウグモの幼体 
とか遊びの要素を沢山取り入れてます。

オオクマヒメドヨウについては、
ドヨウグモに湿性種が多そうなことから
落葉樹林やヒノキ植林と比べ冬期の土壌水分量がそう下がらないほか、
営巣に適したギャップの多い
(また風雨などの物理的作用を受けにくい)スギ植林のAo層を選好する傾向がある~とかだったら
綺麗にまとまるのでいいな。と思ってます。

照葉樹林の場合は仮に湿度が保たれてても
落下してくるスギの葉と比べシイやカシの
未分解の葉は
網をかけにくいのではないかと思ってます。
これは多分大きな飼育ケースの中に
スギ林の落下物や土壌表層、カシ林の落下物や
土壌表層をいれてどっちかに選好性を示すかどうかで
様子を見ることが出来ると思います。
暖地のカシの極相林でもオオクマヒメドヨウグモが
豊富に得られるとなるとこの想像は
外れたことになります。

青木淳一の日本産土壌動物検索図説 という本の
検索が難しすぎて、まるで歯が立たないので
「猿でもわかるクモ検索」というのをいつも考えてます。

飼育環境で屋外を再現するのは困難な場合も多くて
オナガグモを飼育しようとして
色々小型のクモを入れたところ
何を与えてもまったく食べず、
あきらめて庭に放したところ軒下ではうまくクモを捕食してました。

味覚の話としてよく、鳥はジョウカイボンやベニボタルが
まずいので食べない。
なのでこのグループは甲虫の中でも鞘羽が硬くなる方向には進化しなかった。
また、まずいこれらのグループに飛び方まで擬態した甲虫が多くいる。
例えばベニボタルの場合はベニコメツキや
アカハネムシ、数種類のカミキリやベニヒラタムシなど、
一方ジョウカイボンは・・・と長々と続く
よく知られた話があるので、
ちょっとジョウカイボンをクモに与えてみたところ
羽根がやわらかいのをいいことに普通にむしゃむしゃ
食べてます。
ベニボタルも試してみなくてはと思ってるものの
いつも忘れてしまいます。
与えてみるまでは食べるかどうかは
予想できないところが面白いです。

また長くなってスミマセン。
Posted by (`・ω・´) at 2008年01月28日 21:33
詳細なコメントありがとうございました。

北海道のボカシミジングモなどを見ていると、大半はアリの巣の近くに網を張っています。やはりアリを好むミジングモはアリを捕食するように進化してきたのではないでしょうか。ただし、アリは必須条件ではなく、ほかの餌でも生存には不都合はないのだと思います。

一部のサラグモ類の雄がアリに似ているという発想は、大変興味を持ちました。全身が黒っぽいですし、そういえば形も似てますね。

北海道でも、シロブチ・アシナガ・コシロブチの生息域は、部分的に重なっています。また、ハンモックは普通にいますが、クスミはごく一部の地域でしか確認していません。クスミとハンモックでは、たしかに繁殖期はずれていますね。

寒冷地に生息するクモであっても、必ずしも暖かいところに棲めないわけではないので、温度条件と分布は必ずしも相関があるわけではないと思います。ただし、温度条件に左右される種もあるでしょうから、温暖化で北上するというものもあるのでしょう。今後の研究が待たれますね。

以前、黄色いヒメハナグモが赤い花にとまっていたことがあります。人間にはとてもよく目立つのですが、昆虫には見えないのかもしれませんね。でも、鳥にはどうなのかしら・・・と思ってしまいました。

いろいろ、ありがとうございました。
Posted by 松田まゆみ at 2008年01月30日 15:28
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タカネコモリグモの分布は何で決まるのか?
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