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2008年01月26日
野鳥と餌付け
先日、帯広に行ったついでに十勝川温泉に行ってきました。温泉に入りにいったわけではありませんよ。ここの十勝川の河畔でハクチョウなどに餌付けをしているので、その様子を覗いてきたのです。
オオハクチョウをはじめとして、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ホオジロガモなどが、まるで家禽のように餌をもらっていました。
実は、ここには餌がちゃんと用意してあるのです。パンのような加工食品ではなく穀類なのは評価できるのですが、「客寄せパンダ」ならぬ「客寄せ白鳥」です。
中には自分で餌を用意して撒いている人も。加工食品には食塩や油脂などをはじめとしてさまざまな添加物が入っていますから、むやみに野生動物に与えるのは問題です。
野鳥だけではなく、シマリスやナキウサギなどへの餌付け問題にも共通しているのですが、不用意に野生動物に餌を与えることによって、病気などを広めることにもつながりかねません。
我が家でも以前は餌台を置いていたことがありますが、自然への影響を考えてやめました。どうしても保護が必要であるような特別な場合を除いては、あまり人が関るべきではないでしょう。
背中に発信機をつけたカモがいました。写真はヒドリガモのメスです。一見、背中から矢のようなものが突き刺さっているかのように見えますが、後ろに突き出ているのはアンテナです。衛星を利用して、移動ルートを調べているのでしょう。
渡り鳥の調査といえば、ひと昔前は足羽や首輪をつけて観察するやり方が主流でしたが、今はどんどん変わってきているんですね。でも、この機械いくらかかっているのかしら・・・なんて、ついつい気になってしまいました。
オオハクチョウをはじめとして、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ホオジロガモなどが、まるで家禽のように餌をもらっていました。
実は、ここには餌がちゃんと用意してあるのです。パンのような加工食品ではなく穀類なのは評価できるのですが、「客寄せパンダ」ならぬ「客寄せ白鳥」です。
中には自分で餌を用意して撒いている人も。加工食品には食塩や油脂などをはじめとしてさまざまな添加物が入っていますから、むやみに野生動物に与えるのは問題です。
野鳥だけではなく、シマリスやナキウサギなどへの餌付け問題にも共通しているのですが、不用意に野生動物に餌を与えることによって、病気などを広めることにもつながりかねません。
我が家でも以前は餌台を置いていたことがありますが、自然への影響を考えてやめました。どうしても保護が必要であるような特別な場合を除いては、あまり人が関るべきではないでしょう。
背中に発信機をつけたカモがいました。写真はヒドリガモのメスです。一見、背中から矢のようなものが突き刺さっているかのように見えますが、後ろに突き出ているのはアンテナです。衛星を利用して、移動ルートを調べているのでしょう。
渡り鳥の調査といえば、ひと昔前は足羽や首輪をつけて観察するやり方が主流でしたが、今はどんどん変わってきているんですね。でも、この機械いくらかかっているのかしら・・・なんて、ついつい気になってしまいました。
Posted by 松田まゆみ at 14:14│Comments(4)
│野鳥
この記事へのコメント
松田まゆみさん、
ついつい可愛くて餌を与えたくなりますが、自然に生きている鳥や動物たち
には迷惑なのですね。
特に人間の食べるものには、必要以上の塩分や脂肪が含まれていますから
自然の保護のためには、慎むべきことなのですね。
ついつい可愛くて餌を与えたくなりますが、自然に生きている鳥や動物たち
には迷惑なのですね。
特に人間の食べるものには、必要以上の塩分や脂肪が含まれていますから
自然の保護のためには、慎むべきことなのですね。
Posted by jijii at 2008年01月26日 15:01
jijii様
以前、礼文島に行ったとこのことなのですが、フェリーからカモメにカッパエビセンを投げている人がいて、びっくりしました。カモメはとてもうまくキャッチして食べるのですが・・・
スナック菓子は、塩分と油がたっぷり。あれを沢山食べていたらカモメの寿命が縮まるのではないかと思いました。
以前、礼文島に行ったとこのことなのですが、フェリーからカモメにカッパエビセンを投げている人がいて、びっくりしました。カモメはとてもうまくキャッチして食べるのですが・・・
スナック菓子は、塩分と油がたっぷり。あれを沢山食べていたらカモメの寿命が縮まるのではないかと思いました。
Posted by 松田まゆみ at 2008年01月26日 16:00
衛星追跡発信機のうち、鳥用の小型タイプの価格は40万円前後で、その後の受信に関わる衛星使用量も同じくらいかかるため、1個体の追跡だけでも大きな金額がかかります。
昔、知床の観光船乗り場で「カモメの餌」と称してカッパエビセンを販売していたこともありましたが、しばらく前にやめました。ウェブを探すと、今でもエビセンをウミネコに与えている観光地は多いようです。
私はウミネコへのスナック菓子の給餌には反対です。ただ、海鳥は塩類腺を持っており、塩分を多く摂取しても問題ない可能性があります。また、スナック菓子の植物油は魚介の動物油とは違いますが、エネルギーとしてしっかり消費されてしまえば問題ないようにも思えます。人間の体の常識は動物に当てはまるとは限りません。
私は、繁殖期に親鳥がエビセンのような澱粉質と脂質に偏った餌を雛に与えた場合、たんぱく質やカルシウムが不足して雛が健康に成長できない可能性があると考えています。飼育実験をすればはっきりするのですが。
昔、知床の観光船乗り場で「カモメの餌」と称してカッパエビセンを販売していたこともありましたが、しばらく前にやめました。ウェブを探すと、今でもエビセンをウミネコに与えている観光地は多いようです。
私はウミネコへのスナック菓子の給餌には反対です。ただ、海鳥は塩類腺を持っており、塩分を多く摂取しても問題ない可能性があります。また、スナック菓子の植物油は魚介の動物油とは違いますが、エネルギーとしてしっかり消費されてしまえば問題ないようにも思えます。人間の体の常識は動物に当てはまるとは限りません。
私は、繁殖期に親鳥がエビセンのような澱粉質と脂質に偏った餌を雛に与えた場合、たんぱく質やカルシウムが不足して雛が健康に成長できない可能性があると考えています。飼育実験をすればはっきりするのですが。
Posted by キノコハンター at 2009年08月05日 03:27
キノコハンター様
やはり、このような調査にはかなりの費用がかかるようですね。
何年か前に礼文島に行ったのですが、そのフェリーでも甲板からカモメにカッパエビセンを与えている人がいました。あちこちでやっているのですね。やはり、自然界にないものを野生動物に与えると、目にみえないような影響があるのではと気になります。
やはり、このような調査にはかなりの費用がかかるようですね。
何年か前に礼文島に行ったのですが、そのフェリーでも甲板からカモメにカッパエビセンを与えている人がいました。あちこちでやっているのですね。やはり、自然界にないものを野生動物に与えると、目にみえないような影響があるのではと気になります。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月05日 10:50
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