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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 哺乳類 › エゾシカは減ってきたのか?

2008年03月27日

エゾシカは減ってきたのか?

 いつもこの季節になると悩まされるのが、エゾシカによる庭荒らしです。雪が融けて間もない頃は、エゾシカが餌となる植物を求めて市街地にまで出てくるのです。公園などの芝生や、庭に植えられた園芸植物・樹木が彼らのごちそうになります。人家の庭先のわずかな植物まで食べなくても・・・と思うのですけれど。

 といってもエゾシカが庭先にまで現れるようになったのは、十数年ほど前からでしょうか。はじめはチューリップが狙われました。何とチューリップが大好物なのです。それからクロッカスやヒヤシンス、ムスカリなども食べられました。どうやらユリ科の植物は特に好きなようです。

 ある年などは、プランターに植えて並べたばかりのビオラの花が一晩できれいになくなっていました。朝、窓から庭を眺めてそれを見つけたときには、ビオラの花だけがきれいに消えていたので目を疑ったものです。

 さらにエスカレートしていって、オニゲシやアイスランドポピー、フロックスなどの宿根草もことごとく食べるようになりました。最近では食べないのは毒のあるスイセンやサクラソウなどの一部の植物くらい。食性もどんどん変わっていくかのようです。

 樹木ではイチイの樹皮が齧られるほか、ツリバナやサクラの幼樹、バッコヤナギの枝もバリバリと食べられてしまいました。イチイとツリバナは大好物です。

 夜になると、本当にシカさんたちが家の周りを闊歩しているのです。20メートルくらい近づくとさすがに逃げますが、車に乗っているとかなり近くでも逃げません。時には昼間でも出てきていました。毎年、「今年こそ数が減って庭に来ないで欲しい」と思っていましたが、必ず来るのです。

 一時は庭の周りに網を張ったり針金で柵をつくって侵入できないようにしたこともありますし、懐中電灯を持って夜回りをしたことも。で、最近はもうあきらめて何もしていませんでした。どうぞ勝手に食べてくださいとばかり、そのままにしていました。

 ところが今年は来ないのです! 雪が多い年はエゾシカも餌がとれず、餓死して個体数が減るのです。でも今年は雪がすごく少なくて雪融けも早かったので、エゾシカにとっては餌がとりやすい年だったはずです。それなのに、来ない・・・。どうやらエゾシカの個体数が減ってきているようですが、どうして減ってきているのかが今ひとつわかりません。

 世界遺産に指定された知床半島では、エゾシカが増えすぎて食害が深刻な状況になっており駆除もしているようですから、場所によって違うのでしょうね。


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タグ :エゾシカ

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Posted by 松田まゆみ at 17:10│Comments(6)哺乳類
この記事へのコメント
こんばんは。

北海道は今年は雪が少なかったんですか?

私の地域(西日本)では、例年より雪が降る日が多く、降雪量自体も多かったです。

エゾシカ、
何も知らない素人意見ですが、
雪が少なかったので、雪解けが早かった山里でコト足りたので民家に来る必要がなかった。
との見方は間違いですか?
(普段なにを食べてるのか知らないので、素人考えですみません)

あと、松田さんのブログを私のにブックマークしてもいいですか?
Posted by まっつん at 2008年03月27日 18:51
まっつん様

エゾシカは冬の間は雪を掘り起こしてササを食べたり、ハルニレなどの樹皮をかじったりしています。ですから雪が多いと餌をとるのも大変ですし、移動するのも大変です。

春先にいつもエゾシカが沢山集まっている道路の法面があります。南向きの法面は雪が早く消えるので、法面に張られた芝を食べに集まってくるのです。でも今年はそこに集まっているエゾシカも少ないのです。明らかに全体的に個体数が減っているようですが、原因が思いつきません。

ブックマークはもちろんいいですよ。ありがとうございます。
Posted by 松田まゆみ at 2008年03月27日 23:39
そうだそうだ。
それを聞いて思い出しました。
道路の法面に群がっているエゾシカの映像を。
TVかなにかで見た記憶があります。

明らかに個体数が減っているとは、なにか環境の変化の影響があったんでしょうね。

ブックマークさせて頂きました。
有難うございます。
Posted by まっつん at 2008年03月28日 12:41
いつも感じるのですが、野生動物が人家の庭先にまで出没するという状況は本当に異常ですね。本来ならば彼らは人とは距離を保つはずなのですから、そうせざるを得ない状況に彼らを追い込んだものは何だろうと考えてしまいます。
そして今回のようにいつもと違うことが起きているということも気になりますね。大抵において自然環境の変化は野生の生き物たちの行動の変化により気づかされることも多いですから。
ただ、エゾシカの食害の件ですが、彼らの個体数が急激に増えた原因は狼を絶滅させたことだ言われています。イエローストーン国立公園のように日本の森でも狼を復活させようとする動きもあるようですが、これについては松田さんはどのようにお考えですか?
私の住む地域の山でもシカやイノシシの食害が起こっているようですが、私個人としては猟師の鉄砲の音よりも狼の遠吠えを聞きたいような気がするのですが、、。
Posted by らんだなお at 2008年03月30日 16:25
らんだなお様

エゾシカは人家の庭先においしいものがあると一度学習してしまうと、やめられなくなるようです。とりわけ雌は親子で行動していますから、親が死んでも子どもは餌のある場所を覚えているのでしょう。

また、一度人に慣れてしまうと、警戒心も薄れてしまうようですね。猟期にはかなり人に対して敏感になり警戒しますが、春の市街地は安心だという認識をしているのかも知れません。

オオカミはたしかにエゾシカを捕らえていたとは思いますが、個体数を大きく抑制させていたかという点については疑問をもっています。エゾシカは増えるときにはかなり一気に増加しますから、オオカミだけではコントロールには限界があると思います。

オオカミの復活については、オオカミの群れが暮らせるだけの環境が果たして日本に残されているかということになるかと思います。いくつものオオカミの群れを収容でき、彼らが自由に移動できるような豊かで連続性のある森は、すでに日本からはなくなってしまったのではないかと個人的には思っています。
Posted by 松田まゆみ at 2008年03月30日 17:34
なるほど、複数の狼の群れが自由に移動できる豊かで連続性のある森があることが彼ら自身の種の繁栄のためにも欠かせないポイントになりますね。
しかし、北海道のような広大な地域でもそういう森がないとうのは驚きです。まずは豊かな森の再生が急務かと思いますが、私は人間の力にも限界があると思います。
森はそこに住む生き物たちが作り上げてきた一面もありますから、その頂点に位置するものが失われたことによるマイナスの影響は計り知れないものがあるように感じます。
ただ、生態系のバランスを保つという点で一番問題なのは人間という種の独り勝ちかもしれませんが。
Posted by らんだなお at 2008年03月31日 14:02
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