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鬼蜘蛛の網の片隅から › 森林問題 › 国際シンポジウムが開かれます

2008年06月12日

国際シンポジウムが開かれます

 北海道では天然林があちこちで破壊され、沖縄ではヤンバルの森が林道と皆伐で大きく壊されています。こんな森林の現状を何とかしたいと、今年3月に日本森林生態系ネットワークが立ち上げられました。28日に札幌で国際シンポジウムを開きます。ぜひお越しください。

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国際シンポジウム 救おう森のいのち!考えよう森の未来!

森林は、地球の生き物を支え、人間の健康、生活や文化に不可欠です。
しかし、日本列島の原生的な天然林は急速に失われています。
貴重な日本の天然林の世界的な価値を知り、アメリカやヨーロッパの森林保護のあり方を考え、日本の森と地球の将来を考えましょう。


日時 :2008年6月28日(土)   開場8:30  開会9:00 閉会:17:00
会場 :共済ホール  札幌市中央区北4条西1丁目共済ビル6F(全日空ホテルの北向)
主催 :日本森林生態系保護ネットワーク(CONFE JAPAN)
申込・問合せ先 : Tel 011-281-3343
参加費 :1000円(資料代を含む)
          
講演
  
英国諸島の森林植生と森林地帯の保護・保全
Michael Hutchings氏 (イギリス:英国生態学会誌・編集委員長、サセックス大学・教授)

北アメリカ大陸の天然林—その現状と森林保護をめぐって
Dennis Whigham氏 (アメリカ:スミソニアン環境研究センター・副センター所長、アメリカブナ研究の第一人者)

アメリカの国立公園、国有林における持続可能な森林管理のための法制度~その歴史、政策文化~
Charles Wilkinson氏 (アメリカ:コロラド大学ロースクール教授。1999年、アメリカ農務省科学者委員会のメンバーとして“Sustaining the people’s Lands ”を発表)

森林管理履歴からさぐる生物多様性
中静 透 氏 (東北大学生命科学研究科教授・ブナ研究の第一人者)

日本の天然林—その価値と保護・保全の実態
河野 昭一 氏 (京都大学名誉教授、IUCN 生態系管理委員会北東アジア担当副委員長、ブナ集団遺伝構造研究のパイオニアーで保全生態学者)

森からの報告

いのち輝く やんばるの森  平良 克之氏 (写真家  沖縄・山原(やんばる)の自然を歩む会)
神々(カム)の(イ)遊ぶ(ミン)庭(タラ) 大雪の森  寺島 一男氏 (大雪と石狩の自然を守る会代表)
アイヌモシリを森の国に   市川 守弘氏 (弁護士 日本環境法律家連盟理事、ザ・フォレストレンジャーズ代表)

パネルディスカッション 「救おう森のいのち!考えよう森の未来!」


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Posted by 松田まゆみ at 14:10│Comments(2)森林問題
この記事へのコメント
昨日のシンポジウムに参加しました。そのシンポジウムで一番共感したことは、森林を守るための法制度を見直すという、市川守弘氏の見解でした。たった10分ほどのレポートで彼は、最近決まった「生物多様性基本法」に触れていましたが、その法律にはさまざまな抜け道があるとのことでした。「生物多様性基本法」は無視し、既にある「生物多様性条約」を重視すべきだとの見解に興味を持ち、ネットで調べてみたのですが、wwfも賞賛するなど、反対派のサイトを見つけることができませんでした。
法の詳しいことはわかりませんが、どのような抜け道があるのか、もしご存知でしたら、松田さんの意見を聞かせてください。お願いします。
Posted by 石田愛子 at 2008年06月29日 12:17
石田愛子様

コメントありがとうございました。

大変申し訳ないのですが、生物多様性基本法についてはまだちゃんと理解していません。

市川弁護士のご意見は、生物多様性条約を締結したことによって国はさまざまな義務を課せられているのに、基本法の方はそれを無視しているというような指摘だったと思います。

生物多様性条約は国際条約ですから、国内法はそれに縛られています。日本は多様性条約の締結国になったことで「国家戦略が」つくられ、国内法が改正されました。基本法では、そのような位置づけを無視したことで抜け穴ができてしまっているのではないかと解釈したのですが・・・。具体的なことはよくわかりません。
Posted by 松田まゆみ at 2008年06月29日 23:15
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