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2008年06月26日
皆伐で沢に異変?
昨日は、28日のシンポジウムで講演する海外ゲストと自然保護団体のメンバーで、大雪山国立公園の幌加とタウシュベツの皆伐地の視察に行きました。
海外ゲストの生態学者の方は皆さん、生態系全体を破壊する皆伐が国立公園の中で行われていることに大変驚いていました。とりわけ表土が全面的に剥ぎ取られたタウシュベツの光景には唖然としていました。
アメリカでもかつては酷い伐採があったそうですが、市民から批判されて今ではかなり改善されてきているとのこと。もちろん国立公園の中では、風倒木が発生しても基本的にはそのままにするそうです。
木材生産面でも、公益的機能の保全という側面から考えても、持続的な森林管理が大前提とのことです。考えてみれば当然のことですね。
タウシュベツでは前回には気付かなかった変化がありました。沢底の岩に藻類が付着しているのです。特に皆伐地近くで著しく、直射日光のあたるところでは岩にびっしり藻がついています。山の中の小さな沢でこのような藻が発生している光景は見たことがありません。異変といえる状況だと思います。
原因ははっきりとはわかりませんが、伐採による水温の上昇や水質の変化などが考えられます。沢の生態系まで破壊され深刻な事態になってきています。
石狩川源流部の国有林違法伐採プレスリリースの考察
大雪山国立公園の石狩川源流部で驚くべき過剰伐採
越境伐採を隠ぺいした北海道森林管理局
石狩川源流部違法伐採合同調査での林野庁のおかしな説明
名前ばかりの「受光伐」
森林生態系保護地域等設定委員会の意味不明の議事録
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森林生態系保護地域等設定委員会の意味不明の議事録
Posted by 松田まゆみ at 15:35│Comments(2)
│森林問題
この記事へのコメント
松田さん
国立公園内で皆伐が行われているとははじめて認識しました。(ありえそうなこととは想像できましたが)
報告ありがとうございます。
国立公園内で皆伐が行われているとははじめて認識しました。(ありえそうなこととは想像できましたが)
報告ありがとうございます。
Posted by Tao at 2008年06月26日 22:41
tao 様
コメントありがとうございます。
国立公園内の皆伐については、カテゴリーの「森林問題」の中でも何回か書いています。興味があるようでしたら、お読みください。
ほかにも日高地方のえりもの道有林で行われた皆伐問題で、「えりもの森裁判」の原告の一人として関っています。
コメントありがとうございます。
国立公園内の皆伐については、カテゴリーの「森林問題」の中でも何回か書いています。興味があるようでしたら、お読みください。
ほかにも日高地方のえりもの道有林で行われた皆伐問題で、「えりもの森裁判」の原告の一人として関っています。
Posted by 松田まゆみ at 2008年06月27日 05:49
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