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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 光市事件 › 光市事件とは何だったのか?

2008年09月10日

光市事件とは何だったのか?

 世の中、マスコミ報道だけでは見えてこないものがいろいろあります。そのひとつが、光市で起きた少年による母子殺人事件。

 この問題については、ジャーナリストの綿井健陽さんが積極的に取材して報道してきました(綿井健陽さんの視点とジャーナリズムの危機参照)が、「光市事件 弁護団は何を立証したのか」(光市事件弁護団編著、インパクト出版)を読んで、マスコミの無責任さと廃退した裁判所の現実をまたも突きつけられた思いでした。

 安田好弘弁護士が、元の最高裁の弁護人の依頼を受けてはじめて少年に会ったとき、彼は開口一番に「実は強姦するつもりはなかったんだ」といい、次ぎに会ったときに「実は殺すつもりもなかった」といったのです。それまで本人が事件をそのまま認めていると聞いていたのに、全く異なる発言が飛び出てきました。そこで、安田弁護士は最高裁に調べなおしをさせて欲しいといったのです。そのためには少なくとも3ヶ月は必要と判断し、弁護の延期を申し出ました。弁護人として当然の判断でしょう。

 ところが、最高裁は決められた日にちに弁論せよといってきました。しかしそれではとても準備ができません。しかもその日は弁護士会の仕事も入っていて物理的にも無理。ところが最高裁は弁護人から事情聴取することすらせず、理由も不明のまま延期の申請を却下したのです。

 弁護人は弁論の前日に最高裁に欠席届けを出しました。それにも関らず最高裁は弁論を強行したのです。そして、最高裁は弁護人が欠席のまま検察官に弁護人を非難する意見を述べさせ、自らも弁護人を非難した。さらに、次回の弁論日程を一方的に決めて弁護人に出頭命令と在廷命令を出し、これに反すると処罰するとしたのです。

 私は弁護士が裁判を欠席したという報道がなされたとき、その理由がよく理解できませんでした。マスコミの報道は実に一方的であり、被告の少年の弁護団ばかりを非難するかのような論調だったと記憶しています。マスコミは検察側からの情報ばかりを流したのですから、当然ですね。

 こうやって、弁護団を非難する構図が最高裁と検察によってつくられたのです。それをそのままマスコミが報道したことで、弁護団へのバッシングが一気に高まりました。

 その後の弁護団バッシングでは、さすがに「これは変だ!」と思いましたが、このような経緯をきちんと報道したマスコミはあったのでしょうか?

 この本では、少年に強姦の故意も殺意もなかったことを弁護団が立証してきた経緯が詳細に説明されています。少年に強姦の故意も殺意もなかったのであれば、傷害致死であり法定刑は有期懲役です。しかも、少年は父親から激しい暴力を受け、精神的にも極度に幼い状態にあったのですから、刑事罰ではなく少年院などの保護処置が必要でした。

 しかし、弁護団の真摯な主張は無視され、本来保護が必要な少年が、検察の捏造と責任を放棄した裁判所によって死刑とされてしまったのです。なんと恐るべきことでしょう。この判例が今後の裁判にも影響を与えていくに違いありません。

 この現実に、驚き戸惑い、そしてこの国の腐りきった司法と悪質な検察に気が遠くなってきます。この国の司法はとんでもない方向に進んでいるとしか思えません。ぜひ多くの人に読んで欲しい一冊です。


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Posted by 松田まゆみ at 14:05│Comments(37)光市事件
この記事へのコメント
>この本では、少年に強姦の故意も殺意もなかったことを弁護団が立証してきた経緯が詳細に説明されています。

ほ~、どう説明されているのカネ?


当然、窒息死については勉強してますヨネ?
Posted by マユリ at 2008年09月10日 20:54
初めてコメントさせていただきます。

たしかに興味があるのですが、著者が光市弁護団とすると、この書物も
中立的立場からの視点とはいえないように思います。

やはり、本の著者はルポライター・ジャーナリストがマスコミ・検察側の意見
と弁護士段の意見双方を拝聴し、まとめたもの(勿論食い違っているところ
が多々あるでしょうが、それも並記する形で)が望ましいと思います。

また、マスコミがこぞって話題にした「ドラえもんが~」や「死姦は生命蘇
生のため」や「リボンをかけてあげようと思った」などについての記述も気
になるのですが、これは果たして被告少年本人の本心だったのかが疑問
です。(実際的な証拠として、この少年が恋人に宛てた「オレは少年だから
死刑になることはない」みたいな手紙がWeb上で流出していたはずです。
これらとの齟齬が否めません)


鬼蜘蛛おばさんさんのご意見を伺いたいです。
Posted by たつみ at 2008年09月11日 07:05
光市事件のことを書けば、このようなコメントがくるかもしれないことは予想もしていました。

マスコミ報道はまったく中立的ではありませんでした。明らかに、検察や裁判所寄りでした。また、被害者遺族の発言ばかりが印象づけられました。物事を中立的に見るためにも、弁護団の主張を真摯に受け止める必要があります。

検察のまとめあげた少年の自白については、この本の中に書かれています。それを踏まえたうえで、事実を立証しているのです。少年の「ドラえもん」などという発言についても、彼の生育環境、精神的な発達の側面から捉えなければなりません。それを怠ったのも検察や裁判所です。

自白強要や証拠の捏造など、捜査機関の驚くべきやり方は今にはじまったことではありません。捏造をする検察や、検察に擦り寄って責任を放棄した裁判所の言い分を聞くことが中立なのでしょうか?

真実を追究することにこそ目を向けなければいけません。
Posted by 松田まゆみ at 2008年09月11日 09:08
「書かれている」と言っても、その内容を書かないと何の意味がないと思いますガネ。
Posted by マユリ at 2008年09月11日 11:05
光市事件については、以前から関心があり注目していました。5月に大阪の弁護士グループ主催で、安田好弘弁護士を招いた講演会がありました。この講演会では、いかにして当時幼さを残した青年が犯行に至ったかについて、非常に丁寧な経緯説明と記録写真(検証)を示して、伝えられました。そして、安田弁護士がマスメディアに左右されないで、事件を分析している方だということがよく分かりました(弁護団の報告集会記録が手元にあります)。
一人の市民として、裁判がどう進行されていくかが理解でき、一般的なメディア(新聞・テレビなど)が一面的でしかないことを再認識した次第です。
殺人事件だけでなく、環境問題や人権問題などについても信頼できる情報を自分できちんと見つけることが大切ですね。
それこそが、松田さんの表現する「神筒の追及」ですから。
Posted by ターニャ at 2008年09月11日 20:58
先ほどの表現で誤字です 神筒→真実 です。失礼しました!
Posted by ターニャ at 2008年09月11日 21:02
被害者殺害の経緯
扼頚時の手の状態
扼痕の図面
左下顎の傷の成因
被害児に重ねた人物
被害児殺害について
押し入れの捉え方


これらについて、上告審と差戻し控訴審では内容が異なっている。
Posted by 無名Y at 2008年09月11日 21:33
ターニャ様

安田弁護士は、常に事件と真摯に向き合い、真実を追究される方です。ところが、そのような当然の弁護活動がこの国では批判の対象になってしまうことに異常性を感じざるを得ません。

厳罰化したい国、検察の面子、裁判官の自己保身などに大きく起因するのでしょうが、その片棒をかついでいるのがテレビや新聞などのマスコミですから、情けないかぎりです。市民は、自分自身で真実を伝える情報を見つけていかなければならないのが、この国の現実ですね。

光市事件のことを書けば、荒らしとも受け止められるコメントが入ります。それが嫌でこのような問題に触れない人もいるのではないでしょうか。またブログで批判的な話題を取り上げる方はコメント欄を閉じてしまう方もいます。ネットを利用して荒らしや批判をする人が多数いるという現実も、憂うべきことです。
Posted by 松田まゆみ at 2008年09月12日 09:29
被告の作業服のホックボタンのタイプはバネホック?リングホック?どっち?

前任の定者弁護士は12月1日に「基本的な所で見直したいから弁論を延期してくれ」と最高裁に要請したようだけど、この「基本的な所」って何?

同じく、定者弁護士は12月6日に最高裁に「弁論は安田弁護士に任せるつもりでいる」と言ったようだが、この時既に、彼は、安田弁護士と連絡を取り合っていたの?

仕事を休むつもりでいたのに、仕事道具と称してガムテープとカッターナイフを持ち出した理由は?

友人が注文の品を取りに行った先の店は何処にあるの?友人宅からどれくらい離れているの?

午後3時に現場付近のゲーセンに待ち合わせという約束をしたけど、この場所と時間は、被告が決めたの?その友人が決めたの?
Posted by 無名Y at 2008年09月12日 12:31
本日(9月13日)の記事「滑稽な嫌がらせ」にも書きましたが、11:05に投稿した「マユリ」氏と「無名Y」氏は同一IPアドレスです。嫌がらせを目的とした書き込みだと考えています。
Posted by 松田まゆみ at 2008年09月13日 14:37
ここが本題の記事なので、ここにも書かせてもらいます。
私は疑問に思った事を述べただけですよ。
それを「嫌がらせ」って何を考えているんですか?貴方は。
Posted by 無名Y at 2008年09月13日 19:03
 詐欺集団がそれを記事で暴露されたときに、告発を妨害したり報復しようとする行為は
「嫌がらせ」
と言えるかと思いますが、
「マユリ」氏と「無名Y」氏が、同一人物と言うのは姑息かも知れませんが、彼(等)の主張は、嫌がらせと言うより反論でしょう。・・確かに書き方は嫌らしいですが。彼の言うように

>「書かれている」と言っても、その内容を書かないと何の意味がないと思います

はその通りだと思います。それは自分で読め・・・では、全部読まないと議論できない事になりますね。・・・上の記事を読んでも説得力もないし、松田さんの憤慨のみ伝わる記事です。



 私は少年法は必要だとは思っていません。小学生でも殺人はしていけない事は十分にわかっていますし、他人の痛みはわかる筈です。
 普通の人間には出来ない、赤ちゃんを床に叩きつけて殺す・・・なんて事を出来る人間に刑罰を与えるなと言うなら、犯罪に対する罰は必要ないと言う議論になります。

>刑事罰ではなく少年院などの保護処置が必要でした。

には全く賛成出来ません。

 ネットなどでは、ご主人の本村さんに対する嫌がらせも沢山あります。マスコミの報道が一方的だと言いますが、マスコミもそれ以外の人々もマスコミに踊らせられたのではなくて、本村さんの一連の行動、発言に共感したのでしょう。
彼を真摯と言わず、弁護団を真摯と言う松田さんのご意見には賛成出来ません。
 死人に口なし・・・とでも言うように、被告の少年の言う事のみ鵜呑みにするのは如何なものでしょうか?

この事だけで
>この国の腐りきった司法と悪質な検察
と述べる事にも賛同出来ません。


松田さんがこれを敢えて記事にする動機がわかりません。
ただ、この問題で松田さんと議論しても不毛な感じがいたします。
公共工事の不要論などでは考え方も一致してますが、残念です。



 
Posted by 雑草Z at 2009年08月13日 01:08
雑草Z様

この記事のコメントでも触れていますが、以下の記事に「無名Y」氏が嫌がらせ目的でコメントしてきたと考えている理由が書かれていますので、お読みいただけたらと思います。この記事は後に削除要請があったものですので、ココログに転載しました。この記事にも「無名Y」氏がコメントをしていますが、それらのコメントはワード文書にして記事からリンクさせてあります。私は「光市事件とは何だったのか?」の記事にコメントが多数つけられたように記憶していたのですが、コメントが多数つけられたというのはこちらの記事でした。私の記憶違いです。私が「光市事件とは何だったのか?」の「無名Y氏」のコメントへ対応をしなかったのはこのような理由からです。「無名Y」氏は私を疲弊させることを目的に、いちゃもんをつけるようなコメントをしたのではないかと考えています。

滑稽な嫌がらせ
http://onigumo.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-218a.html

この記事を読んだうえで、「無名Y」氏について、あるいはこの記事が具体的理由も説明されずに削除要請されたことについて、雑草Zさんがどんな感想を持ったかお聞かせいただけると幸いです。

なお、光市事件については、「光市事件 弁護団な何を立証したのか」という本のほかに、今枝仁弁護士による「なぜ僕は『悪魔』と呼ばれた少年を助けようとしたのか」という本にも詳述されています。今枝弁護士は途中で弁護団から抜けた方ですか、その事情もこの本に詳述されています。これらの本は弁護人が被告の少年本人と直接話しをして得られたことなどについても書かれています。光市事件に関心をもっておられる雑草Zさんには、是非これらの本を読んでいただけたらと思います。

雑草Zさんは、少年が「赤ちゃんを床に叩きつけて殺す・・・」と書かれましたが、その情報はどこから得たのでしょうか? それが真実だと信じるに足る証拠を得ているのでしょうか?

供述調書では、赤ちゃんを彼の頭上から床に後頭部から仰向けに思いきり叩きつけた、それから首を両手で絞め、首を紐で二重に巻いて、力一杯引っ張って首を絞めた、となっているそうです。ところが、弁護団が法医学者に依頼して赤ちゃんに残った痕跡を分析したところ、すべて否定されたそうです。つまり赤ちゃんには思い切り叩きつけられた痕跡もなければ、紐で首を絞めたという痕跡もなかったということです。ですから供述調書は信用できないといえるのではありませんか? 赤ちゃんを床に叩きつけて殺したのかどうかについては断定できませんし、そうではない可能性の方が高いと思います。

今枝さんの本に少年のこんな言葉が書かれています。「実は裁判で言われているのと僕がやったことが違っているんです」、「検察官に、『このままいい加減なことを供述していたら君に死刑を求刑することになる。君を死なせたくない。生きて償いなさい』と言われ、僕は泣き崩れ、検察官の言う通りに供述調査を作ってもらうことにした」と。このことは「弁護団は何を立証したのか」でも触れられています。これが真実なら、捜査段階で少年が真実を言えない状況にさせられたわけですし、嘘の供述をさせられたうえに裏切られて死刑にされてしまったといえるでしょう。

供述調書は判決に大きく影響したはずです。判決が正しいと鵜呑みにすべきではありません。その判決をうけてのマスコミ報道も疑ってかかる必要があります。

雑草Zさんは、先の足利事件の菅家さんの冤罪はどうお考えですか? 光市事件は冤罪ではありませんが、少なくとも捜査段階では足利事件と同じような構図があったと私は考えています。私は日本の刑事裁判や冤罪の問題についてもいくつかの記事で言及し、日本の捜査機関と裁判所のおかしさを指摘してきました。光市事件についても、まったく同じことがいえると思っています。日本の刑事裁判において、真実が明らかにされているのか、なぜ真実が隠蔽されるのかということを知ってもらうためにこの記事を書いたのです。

なお、私は本村さんについては言及していませんが、被害者遺族として計り知れない苦しみをされていることについては十分理解できますし、彼の発言などについてもちろん否定するものではありません。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月13日 10:58
雑草Z様

追記です。

今「裁判員拒否のすすめ」(伊佐千尋・生田暉雄 編著)という本を読んでいますが、興味深いことが書かれていましたので以下に一部を引用します。

「広島広大で、光市母子殺害事件の差し戻し控訴審が行われていた2007年(平成19年)12月、白木勇判事(現・東京高裁長官)が広島高裁長官に就任しました。白木判事は、安田好弘弁護士が被告人となった競売妨害事件で、1審無罪を破棄して逆転有罪判決を出した東京高裁の担当裁判官でした(罰金10万円。判決言い渡しは池田耕平裁判長)。光市事件で主任弁護人を務めていたのは安田弁護士でしたから、関係者からは「あれは完全に安田シフトだった」と指摘する声が漏れたほどです。つまり、白木判事は広島高裁の判断に睨みを利かすためにやってきたというわけです。そして、広島高裁は最高裁の意向通りに、2008年(平成20年)4月、光市事件の被告に死刑を言い渡したのです。最高裁は自らの意向をきっちりと反映させた判断を、暗黙のうちに下級裁判所に求めているということなのです」

この記述から、光市事件の死刑判決というのは最高裁の意向を反映させたものだったということがわかると思います。裁判では事実に基づき証拠を積み上げて判断されなければなりません。しかし、この国では諸外国に例をみない長期間の逮捕・拘留が行われ、取調べには弁護士の立会いも認められず、違法な取調べが行われても検証できない仕組みになっています。そのような中で自白が強要され、その供述調書が裁判で最有力証拠になっています。このようにして冤罪や不当な判決が国によって生み出されているのが実態でしょう。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月13日 12:22
松田まゆみ様

 「無名Y」氏の嫌がらせについては了解いたしました。ここのコメントだけではなかったのですね。

光市の母子殺害事件については、こちらでコメントを書いて置いてすみませんが、ここで長く議論してもあまり意味がないと考えます。松田さんのご推薦の本を読むつもりも毛頭ありません。この事については、その本を読んだとしても、普通にネットなどで論争されている以上に掘り下げた議論は出来ないと思います。

 ただ、私は光市の母子殺害事件については、世間が大きく騒ぐ前の時期から本村さんを気持ち的にずっと応援していましたが、当初は本村さんのほうが、裁判所などから理不尽な扱いを受けて司法と戦っていました。はじめは寧ろ司法は被告の少年の味方でした。

>検察の捏造と責任を放棄した裁判所

と言うよりも元村さんの粘り強いはっきりした意思が、世論の支持を得て頑なだった司法を動かしたのです。


彼が、死刑ではない判決に同意出来なかったからこその再審であって、この再審は、マスコミや司法が煽ったのではなく、本村さんの意志そのものです。

>刑事罰ではなく少年院などの保護処置が必要

と言う松田さんの主張は、本村さんの主張に真っ向から対立するものです。

>彼の発言などについてもちろん否定するものではありません

では、矛盾しています。

母と子どもを殺した事実に間違いはありません。その動機や真実に対して、生きている被告の言葉だけを信じるわけにはいきません。
過失なら兎も角(・・・それでも許せないでしょう・・)妻子を殺されて、少年を
>精神的に幼いから少年院などの保護処置
では済ませられないのは当然です。
松田さんの娘さんが同じような目に遭わされても、保護処置を主張しますか?。
Posted by 雑草Z at 2009年08月13日 12:54
雑草Z様

雑草Zさんが議論を望まないのであればこれ以上の議論はやめたいと思いますが、「松田さんのご推薦の本を読むつもりも毛頭ありません。この事については、その本を読んだとしても、普通にネットなどで論争されている以上に掘り下げた議論は出来ないと思います」というご発言については、とても残念に思います。また上記コメントの雑草Zさんの認識についても賛同できません。本を読んでいただければ、この事件をめぐるさまざまなことが理解できると思います。

本村さんが死刑を望んでいたのはもちろんよく存じていますし、遺族の方がそのような心情になられることは理解できます。「彼の発言などについてもちろん否定するものではありません」と書いたのは、彼の気持ちや行動・発言は尊重するという意味です。誤解を招いたのであれば訂正します。

私が本村さんと同じ立場に置かれた場合、死刑を望むかどうかは、真実がどうであったかによって違ってくると思います。

弁護団は一審の事実認定から間違っていたということを立証しています。弁護団は強姦の計画性や二人への殺意があったかどうかという点について立証を重ねており、そのうえでそれらがなかったとしています。本村さんはどこまで事実を知ったうえで行動されていたのでしょうか? 弁護団が関わったのは差し戻し控訴審からであり、本村さんは一審での事実誤認は知る術もなかったはずです。

「刑事罰ではなく少年院などの保護処置が必要」というのは弁護団の見解ですが、私もそれを支持します。罪をおかしたことに刑罰が必要ではないとは思いません。しかし、この事件に関しては、加害者である少年の精神的幼さやそれを生じさせた生い立ちなどから考えても、刑事罰より施設による更生が適切なケースだと思います。

「元村さんの粘り強いはっきりした意思が、世論の支持を得て頑なだった司法を動かしたのです」というより、国は裁判員制度を視野に入れ、本村さんの被害者感情を厳罰化に利用したと私は捉えています。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月13日 16:06
 私は、どんな職業にも、悪い人間もいるし良心を失わない人もいると思います。
足利事件の菅家さんの冤罪事件と光市母子殺害事件を同列で語るのはおかしいと思います。取調官も検察官も裁判官も同じメンバーではないでしょう。

 死刑になるかも知れない犯罪者が後から自分に有利なように証言を撤回しても不思議ではありません。本人が後から

>実は強姦するつもりはなかったんだ

>実は殺すつもりもなかった

と言ったから鵜呑みにするに足る十分な理由があるのでしょうか?
実際に強姦も殺人もしています。計画性が無くても十分に極悪非道な事です。(たとえ法律上違っていても・・)


>検察官に、『このままいい加減なことを供述していたら君に死刑を求刑することになる。君を死なせたくない。生きて償いなさい』と言われ、僕は泣き崩れ、・・・

これは事実ですか?その検察官が認めていますか・・・事実だとしても、

>検察官の言う通りに供述調査を作ってもらうことにした

と言うのは、検察官が嘘の供述を作ったのではなく、検察官が彼から事実を引き出しながら書いたと考えるのが普通でしょう。・・・その検察官が被告に不利な創作話を作らなければならない理由はないと思います。

・・・その検察官が嘘つきで、被告が正直者とお考えになる根拠は?・・・少年は安田好弘弁護士なら自分を救ってくれるかもしれないと、前言を撤回し、自分に有利な事を色々彼に引き出して貰った・とも十分考えられます。安田弁護士も頼られれば悪い気はしないで鵜呑みにする・・・そう言う構造がない・・・とどうして言えますか?


それから

>本村さんはどこまで事実を知ったうえで行動されていたのでしょうか? 

随分軽率な酷い事をいいますね。あの本村さんはかなり調べつくしているに違いありません。・・・公判は毎回傍聴していたでしょうし、殺人現場の第一発見者です。
・・少なくとも松田さんよりは遥かに知っていただろうし・・松田さんに
>どこまで知っていただろう?

と言われたら心外でしょう。・・・・検察の嘘を鵜呑みにしている・・・とでも言うのですか?
私は、安田好弘弁護士よりもずっと知っていたと思います。

>本村さんの被害者感情を厳罰化に利用した

この手の犯罪に対する厳罰化は世論の支持がある事でしょう。
日本社会は理不尽なモラルハザードだらけです。

 私がこの記事を読みたいと申した理由は、松田さんがこの事に言及されたとき、松田さんは被告と弁護士側の立場かな・・と感じたからです。ちょっと残念な感じがいたしました。


>本を読んでいただければ、この事件をめぐるさまざまなことが理解できると思います。

との事ですが、松田さんの上の記事を読む限りにおいて、読む必要がないと判断しました。記事を読む限りにおいて全然説得力がないからです。・・・他に優先的にやる事は山ほどあります。
・・・たつみさんのコメントにもある通り本村さん支持者に読んでもらいたいと思ったら、ここにこう書いてあるからこの本は読む価値がある・・・と記事かコメントに書くべきではないでしょうか?
そして、松田さんも本村さん側の出版物も読むべきではないでしょうか?
 
Posted by 雑草Z at 2009年08月13日 19:49
雑草Z様

「足利事件の菅家さんの冤罪事件と光市母子殺害事件を同列で語るのはおかしいと思います。取調官も検察官も裁判官も同じメンバーではないでしょう。」

日本の捜査機関の自白強要というシステムが、冤罪や不当判決を生み出しているという意味で同じだといっているのです。

「実際に強姦も殺人もしています。計画性が無くても十分に極悪非道な事です。(たとえ法律上違っていても・・)」

そのことは十分に理解しています。
しかし検察の供述調書が真実だとする証拠もありません。

「>検察官に、『このままいい加減なことを供述していたら君に死刑を求刑することになる。君を死なせたくない。生きて償いなさい』と言われ、僕は泣き崩れ、・・・
これは事実ですか?その検察官が認めていますか・・・事実だとしても、
>検察官の言う通りに供述調査を作ってもらうことにした
と言うのは、検察官が嘘の供述を作ったのではなく、検察官が彼から事実を引き出しながら書いたと考えるのが普通でしょう。・・・その検察官が被告に不利な創作話を作らなければならない理由はないと思います。」

一般の人が普通であり当たり前だと考えるようなことが行われていないというのが、この国の捜査の実態だと思います。だから菅家さんのような冤罪が生まれるのです。

「・・・その検察官が嘘つきで、被告が正直者とお考えになる根拠は?・・・少年は安田好弘弁護士なら自分を救ってくれるかもしれないと、前言を撤回し、自分に有利な事を色々彼に引き出して貰った・とも十分考えられます。安田弁護士も頼られれば悪い気はしないで鵜呑みにする・・・そう言う構造がない・・・とどうして言えますか?」

弁護士らの本に嘘は書かれていないと判断したからです。ここで私がいくら説明してもお分かりになっていただけないでしょう。今枝弁護士の本はとても説得力があります。ですから、実際に被告と接してきた弁護士の書かれた本をお読みになってほしいといったのです。

「>本村さんはどこまで事実を知ったうえで行動されていたのでしょうか? 
随分軽率な酷い事をいいますね。あの本村さんはかなり調べつくしているに違いありません。・・・公判は毎回傍聴していたでしょうし、殺人現場の第一発見者です。
・・少なくとも松田さんよりは遥かに知っていただろうし・・松田さんに
>どこまで知っていただろう?
と言われたら心外でしょう。・・・・検察の嘘を鵜呑みにしている・・・とでも言うのですか?
私は、安田好弘弁護士よりもずっと知っていたと思います。」

弁護団の事実調べによって、一審も二審も事実調べをまともにやっていないことがわかったのです。本村さんが毎回公判を傍聴していても、事実調べもきちんと行われていない裁判からは事実はわかりません。

「>本村さんの被害者感情を厳罰化に利用した
この手の犯罪に対する厳罰化は世論の支持がある事でしょう。
日本社会は理不尽なモラルハザードだらけです。」

日本の捜査や裁判がいかにおかしなシステムになっており、それによって多数の冤罪や不当判決がつくられているかということを国民はどれだけ知らされているでしょうか? 知らないで厳罰化を支持している人が多いのではありませんか? それに加担しているのがマスコミです。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月13日 21:11
松田まゆみ様

 素早いお返事有り難うございます。ちょっと議論が面白くなってきましたね?・・・私がこの件に対して松田さんとの議論を終わりにしようとも考えるわけを書かせて戴きますと、

 私のほうからコメントしておいて何ですが、
議論は平行線で終わると思います。
何故なら、私は本村さんを支持する方針は変わらないだろうし、
松田さんの今までの主張にも、説得力を感じないからです。
松田さんも、持論を変えないでしょう?(笑)

で、それでいいんですよ。何故なら、裁判は苦渋をなめ続けた本村さんの努力が実った形に決まりましたし、
私の拘る問題は、ただ一点
脱経済成長と持続可能な社会
ですから、その点で一致すれば、他の価値観は色々でもいいんです。他の事にも拘りはありますが、(・・だから今議論している訳ですね?・・・)そんなに議論している余裕はないのです。
 だから、松田さんとこの件で意見が合わなくても
松田さんが脱経済成長に賛同してくださればそれで同志ですし、
松田さんの公共工事反対の主張や生態系の尊重などには賛同しています。
 確かに現在の公共工事裁判などに対する司法の判断はどうしようもないもばかりですが、自白強要システムとは全く別の話ですからね。

  ×××××   ×××××     ×××××    ×××××

 さて、私のスタンスをはっきりさせたところで、
光市母子殺害事件の事に戻ります。

>日本の捜査機関の自白強要というシステムが、冤罪や不当判決を生み出している

ぜんぜん違います。松田さんはお答になっていませんが、
国家権力に刃向っている訳でもないポリシーのない殺人者のこの被告に真実ではない自白を強要する事にどんな意味があるのかを松田さんにお尋ねしているのです。

>検察の供述調書が真実だとする証拠もありません。

ってそんな事言ってたら裁判は進みません。真実でないなら検察の狙いは何ですか?

>一般の人が普通であり当たり前だと考えるようなことが行われていないというのが、この国の捜査の実態だと思います。

同じ事の繰り返しになってますが、この事件に関してそうする理由は見当たりません。裁判員制度云々の話は事件があった当初はまだまだ先のお話でした。

松田さんは、日本の司法が腐り切っていて、どこでも全て滅茶苦茶と言いたいのでしょうか?・・

>弁護団の事実調べによって、一審も二審も事実調べをまともにやっていないことがわかったのです

それも弁護団の発表で彼らの憶測の範疇です。安田好弘弁護士がどんな事実を知っていると言うのでしょうか?・・・被告の少年の言葉を鵜呑みにしたところから始まっているだけでしょう。

本村さんは
事実として、殺害現場を見ていますし、事件当時からずっと事件を追っています。

>日本の捜査や裁判がいかにおかしなシステムになっており、それによって多数の冤罪や不当判決がつくられているかということを国民はどれだけ知らされているでしょうか?

確かに冤罪や不当判決はあると思いますが、それなら松田さんはどれだけの事件をどんな証拠で確実に冤罪と言い切れるのでしょうか?・・不確実なものばかりでしょう??植草一秀氏の事件も事実は藪の中でしょう?



話が逸れましたが、この記事のタイトル

>光市事件とは何だったのか?

も非常に気に入りません。本村さんに対して非常に無礼です

>植草一秀氏事件とは何だったのか?

ならば、松田さん風な解釈は理解出来ます。
国家権力による不当逮捕と考えていらっしゃるのですから・・・

それに対し

>光市事件とは何だったのか?

って基本は、極悪非道な少年による母子殺人事件です。
冤罪事件でも不当逮捕でもありません。・・私は不当判決とも思っていません。
 全然答えて下さってませんが、松田さんや弁護団の方々は、母親や赤ちゃんをどのように殺したから、

>刑事罰ではなく少年院などの保護処置

と考えているのか、本村さんと支援していた人にも納得のいくようにお答えください。

 本村さんが司法の判決を不服として、却下されまくったのを不屈の精神で再審まで漕ぎ着き、逆転判決を得られた・・・と言う構造です。
どこに国家権力の陰謀があると言うのですか??
 国家がこの少年を陥れる理由も見当たりません。

>裁判員制度を視野に入れ、本村さんの被害者感情を厳罰化に利用

ですか??何の為??この裁判が始まった頃は、そんな議論はまだまだ先でした・・・・何でもかんでも陰謀説には同意できません。
Posted by 雑草Z at 2009年08月13日 22:46
雑草Z様

「議論は平行線で終わると思います。
何故なら、私は本村さんを支持する方針は変わらないだろうし、
松田さんの今までの主張にも、説得力を感じないからです。
松田さんも、持論を変えないでしょう?(笑)」

私も、雑草Zさんが本をお読みになる意志がない以上、平行線のままだと思います。持論というより、本を読んで弁護士の説明が信頼できると判断し、それに基づいて意見を言っているということです。

「私の拘る問題は、ただ一点
脱経済成長と持続可能な社会
ですから、その点で一致すれば、他の価値観は色々でもいいんです。他の事にも拘りはありますが、(・・だから今議論している訳ですね?・・・)そんなに議論している余裕はないのです。」

もちろん、私もいろいろな価値観を認めます。物事によっては雑草Zさんと意見が異なってしまうことも当然のことだと思っています。意見が違うからといって非難したり信頼しないということはありません。

正直いって、私も平行線の議論に時間をとられてしまうことはつらいです。私から議論をふっかけるつもりはなく、ご意見や質問を書かれるのでそれに答えているだけなのですが。

  ×××××   ×××××     ×××××    ×××××

「>日本の捜査機関の自白強要というシステムが、冤罪や不当判決を生み出している
ぜんぜん違います。松田さんはお答になっていませんが、
国家権力に刃向っている訳でもないポリシーのない殺人者のこの被告に真実ではない自白を強要する事にどんな意味があるのかを松田さんにお尋ねしているのです。」

国家権力に歯向かったものや冤罪の事例だけが自白を強要されているわけではありません。安田弁護士の書いた「死刑弁護人」や「裁判員拒否のすすめ」を読んでいただきたい。検察にとって自白を強要することが有利であるようになっている、また真実ではない自白を強要しても彼らは何の罪にも問われないし責任も負わない、としかいいようがありません。

「>検察の供述調書が真実だとする証拠もありません。
ってそんな事言ってたら裁判は進みません。真実でないなら検察の狙いは何ですか?」

裁判では事実に基づいて判断がなされなければなりません。裁判を進行させるために事実を無視していいということにはなりません。弁護団は、事実がどうだったのかという立証を法医学の鑑定や実験などによって時間をかけて行っています。供述調書が真実だとする証拠がないのであれば、「疑わしきは被告人の利益に」を適用させるのが原則です(実際はそうなっていない場合も多々あり、それが問題なのです)。もし殺意がなかったのなら死刑は不当な量刑です。

一審では事実調べもまともに行われなかったのに検察は死刑を求刑しました。事実調べがきちんと行われなかったのは一審の弁護士にも裁判所にも責任があります(これについても是非本を読んでいただきたい)。検察は死刑を求刑したものの、判決は無期懲役でした。検察はメンツがありますから求刑どおりの死刑を求めて控訴することはおかしなことではありません。「弁護団は何を立証したのか」には、控訴について「検察官は『100回負けても101回目をやるんだ』と言っていた」とあります。検察のすさまじい執念が伺えます。このとき検察が決め手としたのは、例の刑務所で隣りの房にいた人への手紙です。この手紙が書かれた背景や少年の心理については今枝弁護士の本に説明されており、手紙の言葉だけを真に受けてしまうことへの疑問が書かれています。

「>一般の人が普通であり当たり前だと考えるようなことが行われていないというのが、この国の捜査の実態だと思います。
同じ事の繰り返しになってますが、この事件に関してそうする理由は見当たりません。裁判員制度云々の話は事件があった当初はまだまだ先のお話でした。」

本を読めと言うと議論から逃げるといわれそうですが、これについても今枝弁護士の本や「裁判員拒否のすすめ」を読んで細かい事実を知ることで理解できることだと思います。

「松田さんは、日本の司法が腐り切っていて、どこでも全て滅茶苦茶と言いたいのでしょうか?・・」

すべてが滅茶苦茶だとはいいませんが、日本では捜査機関と裁判所が異常な状況にあり、それによって多くの冤罪や不当判決が生み出されているというのは事実だと思います。

「>弁護団の事実調べによって、一審も二審も事実調べをまともにやっていないことがわかったのです
それも弁護団の発表で彼らの憶測の範疇です。安田好弘弁護士がどんな事実を知っていると言うのでしょうか?・・・被告の少年の言葉を鵜呑みにしたところから始まっているだけでしょう。」

憶測ではありません。法医学による鑑定や実験などを行って供述調書が信用できないことを立証しています。少年の言葉と照らし合わせても、供述調書は整合性がないということです。

「本村さんは
事実として、殺害現場を見ていますし、事件当時からずっと事件を追っています。
>日本の捜査や裁判がいかにおかしなシステムになっており、それによって多数の冤罪や不当判決がつくられているかということを国民はどれだけ知らされているでしょうか?」
確かに冤罪や不当判決はあると思いますが、それなら松田さんはどれだけの事件をどんな証拠で確実に冤罪と言い切れるのでしょうか?・・不確実なものばかりでしょう??植草一秀氏の事件も事実は藪の中でしょう?

それは現場の実情を知る捜査機関の関係者や法律関係者にしかわからないことです。ですから、そのことを知っていて多くの人に知らせたいという弁護士などが本を書くなどして努力されているのです。今枝弁護士の本や「裁判員制度拒否のすすめ」あるいは安田弁護士の「死刑弁護人」などの著書を読んでも、多くの冤罪や不当判決があることは理解できます。私は彼らの言っていることが嘘だとは思えません。

「全然答えて下さってませんが、松田さんや弁護団の方々は、母親や赤ちゃんをどのように殺したから、
>刑事罰ではなく少年院などの保護処置
と考えているのか、本村さんと支援していた人にも納得のいくようにお答えください。」

強姦の意図も殺人の意図もなかったとしたら、死刑は不当ではありませんか? 家庭裁判所では、少年の発達レベルが極めて未熟であり矯正の可能性と保護の必要性を認めています。家裁では検察とはまったく違う事実認定をしています。しかし検察は家裁の意見によって事件を見直しませんでした。著しく発達の遅れた被告人を刑事罰に処するのは不適切だと私は考えています。ただし、本村さんがそのように考えられないのは当然であり、彼の気持ちは尊重します。

「本村さんが司法の判決を不服として、却下されまくったのを不屈の精神で再審まで漕ぎ着き、逆転判決を得られた・・・と言う構造です。
どこに国家権力の陰謀があると言うのですか??
 国家がこの少年を陥れる理由も見当たりません。
>裁判員制度を視野に入れ、本村さんの被害者感情を厳罰化に利用
ですか??何の為??この裁判が始まった頃は、そんな議論はまだまだ先でした・・・・何でもかんでも陰謀説には同意できません。」

それは本村さんの側の視点ですね。本村さんの視点は私も尊重します。
「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が成立したのは2004年です。しかし当然のことながらそれよりずっと前から立案が計画されていたはずです。最高裁の弁論のときにはすでに成立していました。死刑判決に向け、国家が裁判員制度をも視野にいれ、マスコミを利用して被害者感情を煽ったということは十分に考えられます。

********

私は弁護士らの本を読んで、それに基づいて自分の意見を書いているのです。本を読んで真実を知るための努力をする気のない方に、これ以上時間を費やすつもりはありません。あなたの質問に答えるためにかなりの時間をかけて本を読みかえさなければならないのです。

あなたは弁護士の説明を頭から疑っているようですが、真実を究明しようと心血を注いだ弁護士の説明に耳を傾けようとしない姿勢は理解できません。私は何事においても真実に基づいて考え行動すべきだと思っていますし、とりわけ関心を持っていることついては真実を知る努力をするべきだと思っています。雑草Zさんはそう思いませんか?

時間がないから本を読まないで質問だけして済ませようというのは失礼です。弁護士の説明を信じることができるかどうかは、本を読むことでしかわかりません。ご自分で確かめるのが筋ではありませんか?

本を読んでも信じられないのなら、見解の相違としかいいようがありません。それはそれで尊重しますが、議論しても無駄です。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月14日 10:11
松田まゆみ様

  その本を読まずに終わりにするのがいいと思います。
私がその本を読んでしまったら、松田さんにもっとネガティブな思いを持ちそうです。何故なら、松田さんが引用された部分に共感出来ないからです。時間と手間とお金の無駄と思う可能性が大です。支持してない方に印税を払う積もりは毛頭ありません。ネットに書かれているなら多少読んでも構いませんが。

>本を読んで真実を知るための努力をする気のない方

上の記事は書評ですか?・・違いますよね。松田さんのご意見、主張です。だからそれにコメントを書いたのです。
 私も弁護団の著作物の書評のつもりでこのコメントを書いてないのはコメントを読めば一目瞭然ですね。
書評でないのに本を読んでからでないと議論が出来ないと言うスタンスには全く同意出来ません。その本の内容を受けて、ご自分で語れないのなら、その本の内容を知っているとも言えないでしょう。

>あなたの質問に答えるためにかなりの時間をかけて本を読みかえさなければならないのです

松田さんもその作業をやりたくないようですし、私もそんな本は読みたくないのでこれで終わりに致しましょう。もしもその本を読んで議論するなら、本の読みなおしの作業の時間はもっと増えるでしょう。因みに面倒くさがりの私でも、議論の為に支持する本の読みなおしは何度でも行っています。


もし、松田さんのように、著作物を読まなければ議論できないと言うのなら、松田さんは本村さんの著書及び、本村さん側の著作物の多く(沢山あるでしょう・・)を読まなければ、上の記事を書いてはいけない事になるでしょう・・・私はそうは思いません。

 ご自分は内容を読まずに
>地球温暖化問題懐疑論へのコメント
に反論出来ないなら・・・と言う松田さんのスタンスも矛盾しませんか?


>ご意見や質問を書かれるのでそれに答えているだけなのですが。

そうですね。失礼いたしました。
賛成出来なかったのでコメントを書いてしまったからいけないですね。

私のスタンスは前のコメントに書いたとおりです。
Posted by 雑草Z at 2009年08月14日 13:01
雑草Z様

これ以上書かないつもりでしたが、あまりにも失礼なコメントだと感じましたのでひと言だけ言わせていただきます。

「引用された部分に共感できない」なら、本そのものを読んでいただくしかないではありませんか。私にネガティブな思いをもつことになっても、私は一向にかまいません。

「支持していない方に印税を払うつもりはない・・・」「そんな本は読みたくない」というのは、結局、本村さんを「支持している」という事実が先にあり、彼の心情に相反する事実は知りたくないから目を瞑るという姿勢です。真実を知ろうと努力する姿勢ではありません。そのことを大変残念に思います。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月14日 14:12
松田まゆみ様
  

 その本を買って読まなければ議論しないと言う松田さんの姿勢のほうがおかしいと思います。


>「引用された部分に共感できない」なら、本そのものを読んでいただくしかないではありませんか。

この論理は変です・・・松田さんが引用された自信のある部分ですら同意できないと言ってるのです。

 
 私は賛同しない記事にいちいち反論は書きません。
 松田さんのブログの記事が素晴らしいのに、この記事には賛同出来なかったから一言書いたまでです。

>彼の心情に相反する事実は知りたくないから目を瞑るという姿勢

ここまで決めつけられたらヒステリーと言うしかありません。そう言う積もりは全くありません。読む価値を感じないと言ったまでです。言いたい事はここで書けばいいまでです。

>真実を知ろうと努力する姿勢ではありません。


 真実は被告の少年が母子を殺してしまった事です。SFのような理解しがたい事が起こらない限りこの殺人に関して

>刑事罰ではなく少年院などの保護処置

と言う松田さん達の主張に賛同しないまでです。

>あまりにも失礼

なのは、その本を読むつもりがないと書いただけで、御自分で説明する事を放棄して

>真実を知ろうと努力する姿勢ではありません

と言う松田さんでしょう。
Posted by 雑草Z at 2009年08月14日 15:01
雑草Z様

このコメントに本の一部を引用するなどして説明したからといって、私には弁護士の本当の気持ちや意見をあなたに理解していただけるようにうまく伝えることは到底できません。読んで背景なども知っていただかなければ非常に理解することが困難な複雑な事件なのです。

「彼の心情に相反する事実は知りたくないから目を瞑る」わけはないとのことですので、この発言は取り消してお詫びします。失礼しました。

本はお貸ししてもいいですよ。メールで郵送先を教えていただければお送ります。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月14日 15:38
雑草Z様

今枝弁護士の本の序章に書かれていることを、一部引用して以下に紹介しておきます。本当はもっと引用したいのですが、著作権法の関係もありますので、これだけにしておきます。

「さらにこの本が、光市母子殺害事件のご遺族や関係者の方々が、この事件の原因や真相、F君(松田注:被告の少年)という人物を理解する上で、少しでもお役に立てば幸いである」

「このような方法(松田注:今枝弁護士が本を出版すること)を本村洋さんをはじめ被害者遺族が受け入れてくれるかどうかわからないが、もし許されるならば、この本の出版により僕が得る利益の相当割合は、このような凄惨な事件に巻き込まれた被害者のご遺族の方に受け取ってもらいたいと考えている。当事者にとっては、二度と思い出したくないであろう忌まわしい事件の詳細を再度記し、あくまでもF君の側に立つ僕が、このような形で情報発信することで改めて傷つけてしまう恐れもあり、そのせめてもの償いと思っていただきたいからだ。そして、これは同時に、F君の希望でもある」
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月14日 16:38
 松田まゆみ様

 お返事有り難うございます。すみませんが、ここの記事に関係ない事から書かせて戴きます。

 私は、ここのブログの愛読者です。
>鬼蜘蛛おばさんの・・

と言うタイトルも素敵で気に入ってます。

 何より内容が素晴らしく、環境問題・自然保護・生態系から、生物の事、殆ど素晴内容の濃い読み応えのある記事ばかりだと感じています。
 読む価値のない薄っぺらな環境問題のブログが巷に溢れている中で このブログはしっかり本質に踏み込んでいます。
 大規模林道や河川・ダム問題の、行政批判の部分も大いに賛同しています。
・・この手の問題で見解が一致している事は松田さんも感じている事と思います。

 これだけ読み応えのある優れたブログは殆ど見つけられません。
いつも楽しみに訪問しているブログはこことBEMさんのところくらいです。

 いつかお会いしてお話したいくらいに思っておりました。

だから、
2008年07月15日付 温暖化懐疑論と反論
のコメントのやり取りで

>光市の母子殺害事件や、グリーンピースの鯨肉持ち出し問題について書いた記事にも嫌がらせと思われるコメントが多数入りましたが、

という松田さんのコメントを読んだときはちょっと嫌な予感がしましたが、その記事を読んでみたいと思い、記事の場所を紹介して戴きました。


 読んでみて・・案の定でした・・・同意できない旨のコメント一言の積りが長くなりました。ただ、私はこの事件について詳しく調べている訳でもないし、自分が特に拘っている主題でもないので、その旨を何度かお伝えしました。
 

 自身は真の環境問題・・・脱成長など・・の事だけで目一杯だと思っています。だから私のブログでは他の問題に関して敢えて言及しません。・・今のカテゴリーだけでも十分に広過ぎるかも知れません・・・松田さんほど広範囲ではありませんが・・(・ここのブログの内容は非常に広範囲ですね。)
 その分、他のサイトの他の話題にもコメントしています。
言いっ放しは良くないと思いながらも、光市の母子殺害事件については、持論を持ち出して議論を展開したら、長くなってお互い消耗するだけかな・・・と率直に書かせて戴きました。・・・さらにそれなら、はじめっから書いたのが軽率だったかな・・という旨もコメントに書きました。
 だから本を紹介されても読んでまで議論しようとは思いませんでした。しかし、その本を読む努力をしないと議論をする資格がない・・・みたいな松田さんの主張にも納得しませんでした。

 どのような真相であったとしても、本村さんの奥様と子どもを殺した被告には、それ相応の罰が必要で、保護処置は必要ないと考えます。本村さん一家に理不尽なこれ以上酷い事はない仕打ちをした被告を許すわけにはいきません。本村さんの無念が身にしみます。

 しかし、上の二つの松田さんのコメントで、松田さんが、その本を読むべきだと主張する理由はよく解りました。
 あとは私の中での優先順位の問題です。

 
 はっきり言える事は、これからもここのブログの他の記事にはコメントしていきたいという事です。宜しくお願い致します。
Posted by 雑草Z at 2009年08月14日 21:00
雑草Z様

丁寧なお返事、そしてブログの評価をありがとうございました。雑草Zさんのブログも大変興味深く拝見させていただいています。また、これからもコメントさせていただくつもりです。

私は子どものころから昆虫や野鳥が好きで、自然に興味を持つようになりました。自然保護に関心をもっていったのも野鳥の好きな方たちとの出会いなどがあったからです。学生時代は社会や政治のことなどあまり関心を持っていませんでしたが、自然保護に関わるようになってからは社会の仕組みが自然破壊を引き起こしているのだということを知り、日本の社会システムや構造に大きな疑問をもちました。

また、「えりもの森裁判」をはじめ自然保護でともに行動している市川守弘弁護士は、だれもが敬遠する北海道警察の裏金問題に大きく関わっている方でもあり、その影響もあって警察の裏金などの問題にも興味を持つようになりました。そして警察・検察・裁判所の酷い構造についても関心を持つようになったのです。日本では企業と政治家・官僚の癒着構造がさまざまな問題を引き起こしていますが、それと似た構造は司法の世界にまで広がっています。こうした問題の根っこは同じであり、権力とお金による支配です。私が人権問題にも関心を持つようになったきっかけはここにあります。

このようなことがあって、はじめは自然や自然保護に関わる話題を中心にと思っていたブログの内容もだんだん幅広くなってしまいました。

光市事件が起きた当初はマスコミの報道でしかこの事件のことを知りませんでしたし、その報道が事実だと思っていましたが、弁護団へのバッシングでさすがにおかしいと思ったのです。安田弁護士については雑誌記事などで人格的にとても魅かれる方だと思っていましたが、安田弁護士の本を読んで大変尊敬のできる弁護士の一人となりました。

その弁護団がバッシングされていることがとても不可解で弁護団の本を読み、さらに深く知りたいと思って今枝弁護士の本も読みました。今枝弁護士の本は彼の生い立ちも含め、彼がこの事件にどう向き合い関わってきたのかが彼の生々しい本心とともに詳述されています。彼はマスコミなどによって歪めて伝えられているこの事件の真相について知らせることで、司法のあり方を訴えています。とても感動しました。

光市事件については、マスコミによって真実が隠蔽されてしまったと思っていますし、裁判の判決には国家権力が大きく関わっていたとしか思えません。それはこの事件の真実とこの国の捜査機関や司法の実態から照らし合わせてみるとよく理解できることなのです。

本村さんについては本当にお気の毒ですし、死刑を望む気持ちもよくわかります。彼を避難するような気持ちは毛頭ありません。また彼を支援し支える方たちの気持ちもわかります。しかし、その本村さんとて事件の真相をとても知りたがっていたのです。私は遺族の本村さんや彼を支援する人々にも、是非、真相を知っていただき真実に向き合ってもらいたいと思っています。

雑草Zさんが少なくとも今は本を読む気持ちがないことは理解しました。しかし、先にも書いたように、この国の司法や人権に関わる多くの問題は、環境問題と同じようにこの国の構造的な問題なのです。だからこそ、環境問題に関心を持ち、また本村さんを支援される雑草Zさんには、光市事件や捜査機関と司法の問題まで知っていただきたいと思ったのです。

今は本を読まれる意志がないことは理解しました。しかし、もしお読みになりたいと思うようになったときにはご一報ください。喜んでお貸しします。この国の捜査機関や司法、裁判員制度の問題などについては、これからも書いていくつもりです。それらの記事も読んでいただけると嬉しく思います。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月15日 05:43
 読む気が湧かないものは読みたくないのですが、
ネットで中古本を見つけて購入しました。
購入の理由は、読みたくなった・・と言うよりも松田さんが、それほど人に読んで欲しいと思う本・・てどんなものだろう・・と言う興味です。
Posted by 雑草Z at 2009年08月18日 21:26
雑草Z様

そうだったのですか!

私はこれらの本を読んだことで、マスコミなどが記者クラブ発表によって検察側の主張ばかりを伝えたのだと知りました。そして多くの人が真実を知らないままに、弁護団のバッシングをしたのだと悟りました。

雑草Zさんが本の内容をどのように受けとめ、どんな感想を持たれるのかわかりませんが、たとえ私と違う思いを抱いても、もちろんそれはそれで尊重しますよ。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月18日 22:31
本が届いてみたら、意外に中身の少ない本だったのですぐに読み切れました。

 弁護団が言うところの事件の真相は
客観的事実をもとに、弁護団として考えられる被告に対する罰が最も少なくて済むと考えられるストーリーの一つ
 としか言えないと思います。

 取り調べた検事をかなりバッシングしていますが、検事は被告の言う事を疑ってかかって当然でしょう。まして被害者が死んでしまった場合、被告の一方的な証言ばかりを鵜呑みにしてたら、検察として失格だと思います。


 本書を読んで、以前、上に書いたコメントのどれも、撤回する必要はないと感じました。



 上の松田さんのコメントで出てきた弁護士で最も素晴らしいと感じたのは
>市川守弘弁護士
です。

>「えりもの森裁判」をはじめ自然保護でともに行動している市川守弘弁護士は、だれもが敬遠する北海道警察の裏金問題に大きく関わっている方でもあり

彼の存在を知った事は非常に有意義でした。正義感と勇気のある、社会に必要な弁護士だと感じました。
Posted by 雑草Z at 2009年08月23日 13:08
雑草Z様

本をお読みいただいたうえでのコメント、ありがとうございます。

どうやら、この問題に関しては基本的に私と雑草Zさんとでは視点が違うのだと思いました。雑草Zさんは、あくまでも被害者の立場・視線からこの問題を捉えているようですね。それはそれで尊重しましょう。ただ、ひとつの事件にはいろいろな側面・いろいろな視点があります。ですから、どんな問題であっても多面的な見方や報道がなされるべきだと私は思いますが、光市事件に関しては決してそうではありませんし、異常な報道がなされたと私は思っています。

市川守弘弁護士は、ほかの弁護士がやりたがらないような国の組織の不正を暴いたり、お金にもならない環境問題や自然保護問題に精力的に取り組まれています。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月24日 19:03
こんにちは。
私も松田さん、雑草Zさんの環境に対する考えかたに大変共感し、その知識にいつも感服している一人です。

この記事に対してもこれほどの議論ができることに頭が下がります。

私がこの事件に関して考えていた事は、光市事件に関してだけでなく、確かに司法の問題、警察の問題、報道の問題があることは否定しませんが、この弁護団がカメラの前で話したことはとても信じるに値する物ではありませんでした。
コメント二人目のたつみさんのおっしゃるような、被告少年が「死刑になる事はない」という手紙は安田弁護団に変わる前の話しであり、その後にドラえもんや生命蘇生など少年に不利になるとしか思えない発言があって、少年を助けようとしているのかとても疑問に感じ、下手な言い訳をしているようにしか聞こえませんでした。

弁護士という者は依頼者の無実を信じているのかもしれませんが、犯罪を犯した加害者に対して真摯に反省を促す立場にいるのではないかと思いますが、被告が無実を訴える限り、あった事実、証拠を見て判断するしかないのでは? とも思います。
それをもねつ造だとなれば真実は闇の中ですが。
Posted by BEM at 2009年08月25日 00:03
BEM様

コメントありがとうございます。

私は弁護団がカメラの前で話したことを聞いてはいないのですが、それを聞いた方の多くがその話を信じられないと感じることも理解できます。なぜなら、私自身も当初は被告の少年の発言には反省の姿勢もないし、荒唐無稽なことを言っていると思いましたから。弁護団の立証した事実や被告の少年の生い立ちなどを知らされないまま、弁護団の説明(放送では肝心なところをカットされている可能性もあるでしょう)を聞いただけでは、弁護団が少年に有利なストーリーをつくりあげただけだと信じても無理もないと思います。

被告少年の問題発言については、少年の生育環境などを無視することはできません。小さいときから少年と母親は少年の父親から激しい暴行を受けていたのです。ところが最愛の母親は自殺してしまったことで拠り所を失って孤立してしまいました。それ以降、精神面での発達が止まってしまったとされています。少年鑑別所によるTAT(絵画統覚)検査では「罪悪感は浅薄で未熟であり、発達レベルは四、五歳と評価できる」とされているのです。ドラエモン発言など、一般の人たちからみれば荒唐無稽としか思えないことも、そうした精神面から捉えれば決して荒唐無稽として片付けられることではありません。

被告少年が友人の少年とやりとりした不謹慎で反省の姿勢がまったくない手紙のことについては、今枝弁護士の本で詳しく言及されています。以下に一部を引用します。

「これらの手紙はF君(被告少年)が自ら進んで書いたものではなく、拘置所で知り合った友人、A君からの手紙や面会時の発言に触発されて、『迎合』して書いたものなのだ。A君というこの友人はF君から届いた手紙を検察庁に提出し始めた後も、さらにF君を煽り立てて手紙を書かせ、それも次々と検察庁に提出していた。過去の記録にも、F君は周囲の期待に合わせておどけて見せる傾向がある、との記載がある」

つまり、家族から見放され、検察官の言うままに事実と異なる供述をさせられ、裁判でもその供述調書が採用されて孤立し混乱するなかで、友人をつなぎとめておきたいという心理から相手が期待するようなふざけた手紙を書いてしまったと考えられるのです。検察官が控訴の拠り所としたこの手紙の背景には、検察の恣意性すら感じられます。

被告少年はその手紙の少年とは別に、少年時代に強盗強姦殺人事件を起こして一審で死刑になったものの、控訴審で無期懲役になった先輩とも文通をしており、その手紙で生きて償うことの意味を理解し、深く反省しています。しかし、裁判所はこの無期懲役の先輩との手紙を証拠採用せず、挑発されて書いた不謹慎な手紙の方のみを証拠採用したのです。このために、マスコミは不謹慎な手紙のことだけを報道し、少年が凶悪で反省の気持ちなどないことを強調しました。裁判所とマスコミによって謝った少年像がつくりだされたといえるでしょう。

今では少年は反省と贖罪の中で生きていくことを決意できるまでに成長していることが弁護団の意見陳述でも述べられ、被害者へ謝罪の手紙も書いています。

小さい頃から父親から激しい暴行を受け、精神面での発達が著しく遅れ、社会への適応もうまくできないという背景から考えなければ理解できない複雑な事件なのです。ところが、検察とマスコミによって、そのような背景や事実は無視されて凶悪性ばかりが強調されました。検察側の説明の方が、荒唐無稽とも受け取れる弁護団の説明より一般の方にとってははるかに理解しやすいものですし、マスコミも基本的に検察寄りの報道ばかりしたのです。

もっとも、いくら私がこのような説明をしたところで、さまざまな視点からこの問題を捉え、事実に基づいて問題点を理解しようとされない方には理解できないことなのかも知れません。

被害者遺族の方の悲しみや苦しみ、怒りはもっともなことですが、私達は被害者の側の論理や視点だけで物事を判断すべきでしょうか? マスコミ報道だけで物事を判断すべきでしょうか? 私は決してそうではなく、さまざまな視点から捉えなければならないと思います。まずは事実がどうであったかをきちんと立証し、それに沿って裁判を進めなければなりません。検察側のつくりあげたストーリーと、弁護団が法医鑑定や実験によって立証したことのどちらが信頼できるのでしょうか? 弁護団は決して理由もなく少年に有利なストーリーを描いて弁護しているわけではありません。現在の捜査や司法の現状を踏まえるなら、私にとっては弁護団の立証のほうがはるかに信用できるのです。

私は、国はこの複雑な背景をもった事件を巧みに利用して少年事件の厳罰化をはかり、また裁判員制度を視野に入れ、本村さんの被害者感情をも巧みに利用して、被害者に同情する意識を国民に浸透させたと強く感じています。

また別の機会に書きたいと思いますが、国は市民参加の名の元に、裁判員制度を利用して国家権力に従順な国民をつくりあげていこうとしているとしか思えません。弁護団の本や今枝弁護士の本を読む限り、光市事件はそのために利用されたとしか思えないのです。光市事件でマスコミ報道を信じて弁護団をバッシングした人たちは、半ば国とマスコミに騙されたと同然ではないかとすら感じています。そのような国にしっかりと対峙し、手弁当で尽力した弁護団の方たちを私は心から尊敬していますし、今の社会になくてはならない存在だと思っています。

私は、いまの時代は国家権力が徐々に強まり、まさに国民の多くが騙されてしまった戦前のようになりつつあると感じています。植草氏の冤罪の件もそうですが、国家に逆らうものは簡単に投獄されてしまう時代になりつつあります。国家が司法制度を利用して国民を支配し、マスコミがそれに加担してしまうことほど恐ろしいことはありません。このまま突き進めば、国民を騙して戦争に駆りたてることなど簡単にできるでしょう。国家権力に逆らったならすぐに投獄ということにもなりかねません。

それだけに、光市事件の背景や事実認定、問題だらけの裁判について理解していただけない方が多いことをとても残念に思うと同時に、偏ったマスコミ報道だけが事実だと信じてしまう方が多いことに恐怖感すら覚えます。正直なところ、本を読んでくださっても理解していただけない方がいるという事実は、私にとっては非常にショックなことでした。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月26日 12:21
横から失礼します。

>本を読んでくださっても理解していただけない方がいるという事実は、私にとっては非常にショックなことでした。
>さまざまな視点からこの問題を捉え、事実に基づいて問題点を理解しようとされない方には理解できないことなのかも知れません。

これは私の事も言っていると思いますので、簡単に書かせて戴きます。


>いまの時代は国家権力が徐々に強まり、まさに国民の多くが騙されてしまった戦前のようになりつつあると感じています。
>国家権力に逆らったならすぐに投獄ということにもなりかねません

と言う事と

>少年事件の厳罰化
>本村さんの被害者感情をも巧みに利用して、被害者に同情する意識を国民に浸透させた

を一連の同等の事として語る弁護団と松田さんの考え方は、飛躍のし過ぎだと思います。
別のお話です。

まあ、色々書いても平行線でしょうから、ここでやめますが、
 BEMさんもその本を読みますか?・・・私はお勧めではありませんが、手元に置いておく価値が全くない本なので差し上げます。
 私のHPのBEMさんのコメントへのお返事のところにでも私のメールアドレス入れておきますので、住所をお知らせください。お送りします。・・・勿論読んでみたい時だけで結構です。私にとっては読む前の予想通り、全然賛同出来ないし手元に置いておく積もりもない本ですので、遠慮は無用です。
Posted by 雑草Z at 2009年08月26日 22:16
雑草Z様

私の発想が飛躍のし過ぎだと受け止められるとのことですが、私は決して別のことではなく土台は同じだと強く感じているからこそ大きな危機感を抱き、このような捜査機関や裁判所の問題をしばしば取り上げているのです。

雑草Zさんは、環境政策の誤りを鋭く指摘されていますね。それは私も同感です。そして、司法の問題にも同じくらい(それ以上かもしれません)国家による騙しの構造を感じ取っているのです。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月27日 23:18
雑草Z様

BEMさんへのコメントの中で、「本を読んでくださっても理解していただけない方がいるという事実は、私にとっては非常にショックなことでした」という雑草Zさんに関わる感想を書いてしまったのは、雑草Zさんに失礼だったと思いました。お詫びいたします。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月28日 16:15
松田まゆみさん

>雑草Zさんに関わる感想を書いてしまったのは、雑草Zさんに失礼

そんな事は、お詫びの必要全くありません。御自分が絶対に読むべきだと断言した本を「読む価値がない・・・」と言った人間に対して、「理解が足りない」と思われたと言う正直なお気持ちでしょう。
 ネットの書評見ると、私よりネガティブな評価をしている方もいますね。・・・これを読んでも私のように弁護団の主張に同意できない人が多いだろうと思います。BEMさんはどうでしょう?

 実際、どこかでの会議を録音して文に起こしただけの部分が大半のチープな作りで、『真摯』・・などと言う言葉は絶対に使えない内容だと感じました。突っ込みを入れたくなる部分だらけで独善的な内容に感じました。

>雑草Zさんは、あくまでも被害者の立場・視線からこの問題を捉えているようですね。

怨恨による事件は別として、通り魔的犯罪に対して、被害者の立場から犯罪を捉えないでどうします?どう考えても、この事件で犯人よりも遺族を含めた被害者のほうが遥かに辛い思いをしています。救済すべきは遺族です。本村さんは、被害者の家族が排除されている法廷の場を改革したのです。件の本によると弁護団は、被害者は裁判に口出しするな・・・仇討の場ではない・・みたいな論調ですね。そこにも共感出来ません。私は最近の通り魔的犯罪事件に対しては、犯人に同情する部分は結構あります。しかし、「光市母子殺人事件」を敢えて「光市事件」と「母子殺人」を意図的にとる弁護団と松田さんのやり方には賛同出来ません。

>私の発想が飛躍のし過ぎだと受け止められるとのことですが、私は決して別のことではなく土台は同じだと強く感じているからこそ大きな危機感を抱き、


松田さんがそういう主張をしているのを踏まえて、そこがおかしいと言ってるのですが(特に返事を求めてはいませんでしたが・・・)
松田さんのこのコメントは
「そう思っているんだから、そう思ってるんだよ」
と言う内容の無意味なお返事です。
Posted by 雑草Z at 2009年08月29日 00:31
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光市事件とは何だったのか?
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