さぽろぐ

  日記・一般  |  その他北海道

ログインヘルプ


鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 政治・社会 › こんな過疎地に誰がした?

2008年12月26日

こんな過疎地に誰がした?

 厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が、2005年の国勢調査を基に2035年の市町村別の人口推移を発表しましたが、これを見て思わずため息が出てしまいました。北海道の過疎化は深刻です。

 思えば、私が北海道にきたのは約30年前。その時から比べると私の住む町の人口はずいぶん減りました。それと並行するように生活はどんどん不便になっていったのです。

 公共交通機関では鉄道が廃止されてバスになり、そのバスも本数がどんどん減っています。地方の人たちは車がなければ生活できません。病院や医院も減る一方で、高度な医療を受けるためには遠方まで行かねばなりません。病院通いの必要な高齢者は、近くに病院のある街に移住していきました。すると、公共交通機関を利用する人はますます減って悪循環に陥ります。小さな集落にあった商店は次々と姿を消し、小学校も統廃合が進んでいます。郵政民営化で、郵便局も減りました。

 推移予測によると、このあとの30年では減少はさらに加速します。北海道の市町村の場合、半分以下になってしまうと予測されているところすらあります。人口がどんどん減っていけば、小さな自治体では医療も福祉もさらに縮小、切り捨てざるをえないでしょう。ところが、住民の半数以上が65歳以上のいわゆる「限界集落」とされる自治体は、現在の19から132にもなるというのです。これは恐ろしいことです。

 北海道では、本州などから退職者の移住を呼び込んでいる自治体もありますが、こんな状況では高齢者の移住などとても望めません。

 そもそも北海道の場合、人口(2005年では5,627,737人)の約三分の一が札幌市に集中しているのですが、それ自体が異常といえます。ところが、30年後にはさらに過疎化に拍車がかかり一極集中が強くなると予測されています。

 人口が減少しているとはいえ、これほどまでに過疎化が進むとは、いったい誰が想像していたでしょうか? やはり、地方・医療・福祉を切り捨ててきた政策に大きな問題点があったとしかいいようがありません。

 失業者が溢れているこんな時代にこそ、政府は無駄な公共事業を廃止し、地方の活性化に力を注ぐべきでしょう。フリーターなどの若者や失業者が地方で農業などに従事できれば、食糧自給率を上げ、地方を活性化させることにつながるのではないでしょうか。


あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(政治・社会)の記事画像
辺見庸氏の「1★9★3★7」インタビュードタキャンと日本共産党批判
札幌合同庁舎に設置された大仰なゲート
漁港と生態系
どこにテロリストが?
誰が望んで設置したの?
驚いた道庁の派手な広告
同じカテゴリー(政治・社会)の記事
 山本太郎氏の言動から見える彼の目的 (2020-06-16 21:21)
 資本主義がもたらしたもの (2020-01-17 17:01)
 山本太郎批判は野党を分断し与党を利するのか? (2019-12-18 14:29)
 消費税は大企業と富裕層の優遇目的に導入されたのか? (2019-11-22 11:19)
 野党共闘では消費税は棚上げに (2019-10-09 10:04)
 山本太郎氏への疑問 (2019-09-23 14:20)

この記事へのコメント
私も新聞記事を読んで愕然としました。
美幌町から札幌に移転して25年です。やはり都会への憧れというのはありましたが、第一は仕事がないという理由でした。このままでは今後も都市への人口流入、地方は減少という悪循環は止まらないでしょうね。
地元には農家の友達もまだおりますが、離農した家も多いのですが、現在も農業を続けている家も決してうまくやっている訳ではなく、どこもいつ潰れてもおかしくない状況のようです。
我が家も只今自営業で非常に厳しい有様で、これからは農業か?なんて話しもしますが、現役の人がやってられないのに新規参入なんてとても舐めた話しですね。
しかし限界集落どころか限界自治体という言葉もでるほど、深刻な地方の活性化はやはり農業・酪農しかありませんよね。道路を作るばかりが公共事業ではないと筈です。おっしゃるように食糧自給率を高めようとするだけで地方の活性化、雇用問題、都市の一極集中、工事による支出がかなり解決できるのではないかと思いますけどね。
Posted by BEM at 2008年12月29日 00:54
BEM様

スペインに行った人の話では、郊外の町でも若者がたくさんいて活気があるそうです。若者が都会に行かなくても仕事があるのでしょうね。地方を大切にするかどうかというのは、やはり国の姿勢なのではないでしょうか。

私の住む町では、だいぶまえから本屋さんもなくなってしまいました。週末には都市やその近郊の大型店に買出しに行く人も大勢います。これでは、ますます地方の商店は成り立たず、シャッター街になってさびれてしまいます。

大企業優先とか、大型公共事業による雇用の創出の時代はもう終わりでしょう。政府はこれからは地方や農業を大切にすることに重点を置いてほしいですね。
Posted by 松田まゆみ at 2008年12月29日 09:55
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
こんな過疎地に誰がした?
    コメント(2)