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2009年01月30日

文芸社の思惑

 昨日の記事の続きです。

 渡辺勝利氏は、「自費出版を殺すな2」の中で私個人のことについても触れていますので、補足させていただきます。私は渡辺氏が文芸社から提訴されたという情報を得て裁判に役立ててもらうべく資料を提供しましたが、それが渡辺氏と連絡をとることになったきっかけです。

 渡辺氏とは電話で何回か話しをしたほか、事務所を訪ねてお話しを伺ったことがあります。訪ねたのは裁判が終わってからのことです。渡辺氏との話のなかでとても印象に残っていることがあります。

 文芸社が渡辺氏に「自費出版クラブに入れてもらえないか?」というようなことをいってきたというのです。自費出版クラブとは、自費出版業界の健全化のために渡辺氏が自費出版業者の方たちに呼びかけて立ち上げた組織で、彼はそこで業界のガイドラインのようなものを作りたいと話してくれました。

 渡辺氏は裁判が終わってからも「文芸社商法の研究」という裁判記録を出版して文芸社に批判的な立場をとっていましたが、そんな彼に文芸社のほうから近づいていたということです。提訴した相手に同調するようにして近づいてくるとは、なんとも不可解な会社だと私はいぶかしく思いました。いったいこれは何を意味したのでしょうか? 私には何らかの思惑があったのではないかと思えてなりません。

 自費出版クラブについては詳しいことは知りませんが、活動が停滞しているという話は聞いてもガイドラインを作ったとは聞いていません。では渡辺氏が望んでいたガイドラインはどうなったでしょうか? それは彼がリタイアメント情報センターの自費出版部会に部会長として関わることで達成されました。そしてそのガイドラインには文芸社も賛同業者として加わっています。しかし、尾崎浩一氏の深く関わるリタイアメント情報センターは、文芸社との癒着疑惑が持たれているのです。

 私は渡辺氏が尾崎氏に利用されるのではないかと懸念して、尾崎氏の疑惑を彼にメールで伝えたことがあります。しかし、彼からは何の返事もなくその直後に自費出版部会長に就いたのです。それが彼との最後のやりとりです。渡辺氏は尾崎氏の疑惑を知りながら無視したということでしょう。このことをとても残念に思っています。

 ところで、渡辺氏は自著「自費出版を殺すな」(東京経済)の最後の部分で文芸社のことについて触れています。この中で彼は文芸社が渡辺氏との論争を参考にして軌道修正してきたとして一定の評価をしているのですが、文芸社については「…からだと聞く」「…成功したようである」「…心がけているという」というように、多くのことを他者からの間接的な情報によって判断されているようです。では、その情報は誰からもたらされたのでしょうか? 私は文芸社と関わった方たちの声を直接聞いていますが、そこから見えてくる文芸社の実態は渡辺氏の認識とはかなり違うものです。彼のところには真実が伝わっていないのではないかと思えてなりません。そのような情報をもとに彼が私を批判しつづけるとしたら、とても虚しく、また危険なものを感じます。

 私は、渡辺氏が同業者でありながら果敢に共同出版を批判してきたことに敬意を表していますし、渡辺氏の行なっている流通型の自費出版も評価していますので、まさか公の場であのような誹謗中傷に近い発言をされるとは思ってもいませんでした。批判されるのはご自由ですが、渡辺氏には自分の置かれている状況を見つめなおしていただきたいと心から思っています。

 なお、渡辺氏は「この人はかつて筆者のところにも何度か連絡をしてきた。共同出版の問題について質問に応えたり、意見を交わしたりしたことがある。ある時、筆者がその考え方に間違いがあると指摘すると、それから連絡はなくなった。新風舎騒動の時も『おかしな事を言い続けているな』と思っていたが、あの時期に批判をしてもかえって事態を混乱させるだけだと思い、ほうっておいた」と書いています。

 お互いに見解に違いがあることは認識していましたが、彼から私の考えに間違いがあると指摘された覚えはありませんし、連絡を絶ったのは渡辺氏の方です。意見は異なっていても、お互いの見解は尊重していたと認識していました。細かいことに目くじらを立てるつもりはありませんし記憶違いということもありますが、公の場でこのように書かれるのは正直なところ心外ですので、ここに指摘しておきます。

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渡辺勝利氏への反論 第1弾
渡辺勝利氏への反論 第2弾
渡辺勝利氏への反論 第3弾


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この記事へのコメント
読みました‥‥‥すんげぇ失礼な人ですね(汗)
でも、気にすることないですよ。こちとら、心から正しいと信じられることを堂々と主張するだけです! 

何だかんだ言っても、やっぱり松田様の方が余裕があるように思えますよ。弱い犬ほどよく吠えるってんじゃないけど、やっぱり後ろめたいことがある人ほど、躍起になって他者を攻撃したり、陥れたりしようとするものですから。
あと、ついでに、つるみたがる‥‥‥もとい、団結(笑)したがる?

NHKだって悪いことすりゃ叩かれるんです。大衆は最後には正しい方を選びますよ。姑息な情報操作なんか一顧にされる余地もなしに。
Posted by M at 2009年01月30日 21:55
M様

私は渡辺氏自身が私を陥れることを目的に書いているとは思ってはいないのですが、彼をけしかけている人がいるかもしれませんね。

それにしても、あの書き方はちょっと品格が・・・・・・。誤ったことを言って誹謗したなら名誉毀損になるのですけど、彼の主張の中にはどう考えても誤りがあります。
Posted by 松田まゆみ at 2009年01月31日 06:32
渡辺氏の発言はちゃんちゃら笑わせる。そもそも「自費出版」という言葉の法律的な定義はないのである。また、これからも「自費出版」という言葉が法律的に定義されることはないだろう。まあ、だいたい、自分で金を出して自分の本を作る、という漠然ととらえられているだろう。さて松田さんが文芸社の問題点をジャンジャン記事にした時は、文芸社は、はっきり、「企画出版」「協力出版」「自費出版」という三つの言葉を使い分けていた。そして宣伝でも、渡辺氏を訴えた裁判でも文芸社は、「協力出版は自費出版ではない」と、やっきになって訴えていました。また、渡辺氏は裁判で完全な無罪とならず、文芸社の「協力出版」という言葉を「自費出版」と深く考えず、安直に使ってしまったため、名誉毀損の一部が裁判で認められてしまいました。そもそも共同出版した著者が消費者トラブルの相談機関に相談しても、協力出版は消費者ではなく、事業者なのだからと相談の適応外と見なされ、相談者は断わられています。これをどう説明するというのか。すずめの涙の印税でも、売れた本に対し、著者に払われるのであるから、当然である。
渡辺氏のやっているMBC21の自費出版を流通する、というのは、本の所有権は著者にあり、不当な水増しもないという点で、文芸社の共同出版よりは、はるかに良心的である。しかし、渡辺氏のブログ記事、「自費出版をなめるな」を読むと、いささか強引な所がある。まあ、言ってしまえば渡辺氏のMBC21は文芸社ほどの悪質さはなく、批判の対象とはなりえないが、それでも、やはりいささか強引な所もあるといえる。
渡辺氏もガンとして敵対していた文芸社が、みせかけだけとはいえ著作者保護制度をつくったことが、自分が文芸社を反省させ変えさせたと、とらえて嬉しくなって文芸社に手心を与える気持ちを起こしてしまったと推測される。また、文芸社にしたてに出られ、おだてられ、また氏の権力欲も加わって、リタイア情報センターに加わってしまったものだと思われる。文芸社は敵を抱き込んで自社の権力を強めようとします。文芸社の悪質さにも、問題があるが、渡辺勝利氏の権力欲にも問題がある。したてに出られ、おだてられて、なにより氏にとっては自費出版における権力を手中に出来ることは嬉しいこと限りないのである。
では、文芸社の「無料出版」は何なのだ。無料どころか、著者を顧客にして確実に水増しした金で儲けているではないか。こんな悪質な会社を認めるようになっては、氏の人間性も落ちざるを得ない。
文芸社は一刷の印税を低くして全部、売れても著者には一万程度しか入らない。しかし二刷からは、印税が上がる。ほとんどの著者は一刷でおわりである。つまり素人の本はまず売れないから一刷の印税は極めて低くし、一刷りが完売され確実に売れるとわかった本なら印税を上げるのである。実に慎重というか狡猾というか、自分らは絶対、損しない商法である。
渡辺勝利には、まず「無料出版」という言葉が適切だということを、ちゃんと説明して欲しいものである。また文芸社の「流通出版」は名前を変えただけの「協力出版」に過ぎない。
しかも消されてしまった動画でもあったが、元をとれるためには一万冊以上、売れなくてはならないのである。一刷を千部とすれば、10刷りでやっと元が取れるのである。儲けるためにはベストセラーとならなくてはだめなのである。しかも流通も店頭平積みではない。しかも流通も一つの箱にごちゃ混ぜに入れただけで形だけ書店に置いとくだけで10刷りなどまずあり得まい。不況で職がなく、本で儲けてみようなどと考えている人は、それこそ多額のローンが払えず債権者の取立て、自殺にもなりかねない。こんな悪質な会社を認める渡辺氏の人格も、もはや落ちてしまったとしかいいようがない。氏は「自費出版」という言葉の使い方で文芸社に、裁判で一部、負けてしまったのだから、裁判後は「自費出版」の言葉の定義をしっかりやるかと思ったら、それが、ブログをやめ、権力の座につくことに目がくらみ、文芸社におだてられリタイア情報センターの人間になってしまって、いかがわしい流通出版に加担し、自費出版、共同出版問題をますます混乱させる方を選んでしまったのだからなげかわしいかぎりである。

渡辺勝利氏のブログ「自費出版 老師のブログ」を名前の「α」でリンク致しました。氏は完全にブログで発言しなくなりました。氏は文芸社との裁判で、裁判を続けると自分の言論が制限されるため、文芸社と和解したと言っています。なのに何も発言しないというのはおかしいですね。また氏のHPであるMBC21では、以前、文芸社との裁判の記事も内容も、協力出版問題を理解する上でわかりやすいと言って、発表していましたが、ずっと前から「文芸社商法の研究」の裁判の記事の内容「文芸社商法の研究」裁判概要の内容が消され、今では記事のタイトルのみとなってしまいました。「ニュース」のところをクリックしてみて下さい。消えてなくなっていますね。おかしいですね。

MBC21はhttp://www.alpha-line.co.jp/mbc21/ です。
Posted by α at 2009年02月01日 23:55
α様

渡辺氏のコラムへの具体的反論はこれから展開します。今のところ、すべて論破できます。

乞うご期待!!

私はどちらかというと瞬間湯沸かし器、つまりすぐ頭に来るほうでして、あれを読んだときにはかなりカッカときました。でも、何日かして落ち着いてくると、なんだか渡辺氏が哀れに見えてきます。だいいち、あの論理は恥ずかしい。協力出版は流通出版印税タイプと名を変えてつづけられているのに、もうなくなったといって私を批判しているのです。誤った認識のもとに誹謗しているのですから名誉毀損ではないでしょうか。JANJANの記事が誤りなら大問題なわけで、証拠を添えて修正を求めるべきなのです。

そして、あのサイトの管理者はクダンの尾崎浩一氏。彼も掲載を許可しているのですから責任がありますね。

長岡義幸氏も共同出版批判者でしたが、同じサイトでコラムを書いています。尾崎氏とかなりご親密なのでしょうか? 新風舎批判ではいろいろ記事を書いていましたけど・・・。
Posted by 松田まゆみ at 2009年02月02日 09:29
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