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鬼蜘蛛の網の片隅から › 野鳥 › 畑のオオセグロカモメ

2009年05月10日

畑のオオセグロカモメ

 釧路でのイソコモリグモ調査を終えたあと、厚岸から標茶方面に向かったのですが、厚岸から7キロほどのところで不思議な光景に出会いました。なんと畑にオオセグロカモメの一群がいるのです。ハクチョウやガンが渡りの途中に畑で餌をとっていることは時々ありますが、こんな内陸の畑でカモメの群れを見たのははじめてです。どうやら、畑起こしで出てきたミミズや虫を食べているようです。

畑のオオセグロカモメ


 日本で繁殖しているカモメはオオセグロカモメとウミネコの2種ですが、どちらも基本的には海岸の岩場や孤島などで繁殖していて、内陸にはあまり入ってきません。もっとも、最近ではオオセグロカモメが札幌のビルの屋上などで繁殖するようになりましたから、餌と営巣場所があれば都会でも繁殖できるしたたかな鳥といえるでしょう。昨年旅行した北欧では、カモメが街中や公園でまるでハトのように振舞っていました。

 カモメといえばふつう日本では海岸の光景ですが、大陸では内陸で繁殖しているカモメも少なくありません。種によって違うのですが、必ずしも海岸の鳥ではないのです。だいぶ前のことですが、私の住む十勝の内陸部にカモメの幼鳥が迷行してきたことを思い出しました。どこをどう迷ってこんな内陸にやってきたものかと思ったものですが、交通事故で死んでしまいました。


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Posted by 松田まゆみ at 14:07│Comments(4)野鳥
この記事へのコメント
北区の住宅街の河川にもカモメの姿を見る事ができます。
最初見た時はびっくりしましたが、今では自然の風景に
とけ込んであまり違和感が無くなりました。(^^;)
街の中心地のビルの屋上に巣を作り繁殖している光景は
たくましさを感じると同時にやっぱり何かが違う・・・
と違和感を覚えます。
Posted by 北の旅烏 at 2009年05月11日 10:14
北の旅鳥様

札幌の場合は、豊平川など河川沿いに内陸に入ってくるのでしょう。
あの街中のオオセグロカモメはすっかり日常の光景になってしまいましたが、やはりオオセグロの姿は海岸で見たいものです。
Posted by 松田まゆみ at 2009年05月11日 11:45
これは農業からみるととてもほめられた光景なのです。
かつては、草地改良で起こすとカラスがいっぱいとなりました。ハヒボソカラスですが、今はとてもそんなにカラスは集まりません。
農地から有機物質が減ってきて、ネッキリムシなどの土壌中の微小昆虫すっかりいなくなったからです。40年前なら、森から草地にしたばかりのときなど、地面が真っ黒になるほどでした。
今はほとんど、カラスが来ることがありません。川沿いに、どん欲なカモメが来るくらいです。それでもこれくらいの数が来るなら、まだまだ見込みのある土地なのでしょう。
Posted by そりゃないよ獣医さん at 2009年05月11日 18:41
獣医様

ご教示ありがとうございます。なるほど、と思いました。
農地からも昆虫などがいなくなっているのですね。とすると、農地もかなり恐るべき状況になっているということでしょうか。
Posted by 松田まゆみ at 2009年05月12日 14:07
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