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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 大規模林道 › 費用対効果が出せない「山のみち」

2009年08月05日

費用対効果が出せない「山のみち」

 昨年、北海道は「山のみち」の費用対効果を計算して道議会に提案し、今年の2月には方向性を出すと説明していました。ところが2月になっても動きがなく、3月になるとの話も先送りされ・・・。結局、6月の道議会にもかけられなかったようです。昨年の道庁交渉の際、道の職員は費用対効果の算出に苦労していると言っていたのですが、どうやら未だに費用対効果を示せないようです。

 林道建設は、投じた費用を上回る効果がなければつくることはできません。したがって、費用対効果の数値は1.0以上なくてはならないのです。林野庁が過去に算出した大規模林道の費用対効果は実に不思議な数値で、どう考えても1.0以上になるように意図的に操作されていた、というか「はじめに数値ありき」で算出されたとしか思えないものでした。そして林野庁はその算出の資料を廃棄してしまったというのです。

 北海道は大規模林道を「山のみち」事業として引き継ぐかどうかを判断する際に、費用対効果を独自に算出しなければならないのですが、まともに計算したなら1.0以上になるわけがありません。そのために、いつまでたっても費用対効果の計算ができないのではないでしょうか。

 今、「山のみち」事業の中止に向けて頑張っているのは、北海道と広島県です。広島では受益者賦課金の公的助成が違法であるとして住民訴訟が起こされましたが、先月、新たに住民監査請求がなされました。

第二次監査請求

 多額の税金を使う事業である以上、事業の正当性などが明瞭に説明されなければなりません。自然破壊などによるさまざまなマイナス面も検討されなければなりません。いつまでも費用対効果が出せないような事業は、さっさと手を引くべきです。北海道は、潔い態度を示してほしいものです。


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この記事へのコメント
やまのみち 事業は 大地を潤す雨の恵みを受ける深い山中で行われていますね.
本来、人の立ち入る場所ではない. 立ち入る理由もない聖域です.
道路族は本当に野生獣の住む場所さえ残せない血税eaterなんですね.
幌満やえりもの山中 では シマフクロウ.クマタカ.ハイタカ.オジロワシ
ナキウサギ珍しいコウモリなど国内希少種絶滅危惧種の飛翔棲息が確認され 
ゴヨウマツや北海道南限のケショウヤナギ林が存在していると聞きます.

万象の生物の為に大雨を降らせ山が水を蓄える地 .. この道路は集中豪雨で
崩壊することが目にみえていますね.
危険で無駄な道に血税投入することは許されません.
費用対効果はマイナス無限大 so捕らえます.

確かこの道路は談合で解体した緑資源機構の失敗事業だったはずですね.
それを北海道が請け負うが白紙で考えると言った .. という
費用対効果を示せない場合、高橋はるみ知事は自分の発した
北海道環境宣言に沿って 白紙撤回するのが筋というものでしょう.
Posted by こるとれーんtone at 2009年08月05日 20:18
こるとれーんtone様

えりもの一帯は希少な動植物の宝庫ですし、置戸・阿寒線もナキウサギなどの希少生物が生息しています。森林の整備は既存の林道で十分なのです。えりも一帯のもろい地質のところに道をつくったら、崩壊するのは目に見えています。日高横断道による開削がそれを証明しています。その事実をしっかり見つめて欲しいですね。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月06日 09:19
 山の道に限った事ではありませんが、この手の公共工事では
>「はじめに数値ありき」
ですね。
もともと地元住民などの要望でもなくて
はじめに「ゼネコンの利権ありき」でしょう。


>林野庁はその算出の資料を廃棄してしまった

って、そんな事通用させてはいけませんね。意図的に都合の悪いデータを廃棄した事は明らかですが、少なくとも工事が完成するまで資料廃棄なんてしてはいけないでしょう・・・これだけで、工事を凍結する理由に十分になるでしょう。


>まともに計算したなら1.0以上になるわけがありません

の通りで、林野庁が2000年に出した緑資源機構などが費用対効果算出の元にしていた
「林野公共工事における事前評価マニュアル」
の内容は、詐欺と言っても過言ではないとんでもない内容です。
カーブミラーやガードレールの設置費用や環境アセスの経費までが、便益とされるのです。つまり、支出ではなくて収入見込みにされるのです。
 もっと酷いのは
炭素固定便益で
林道が出来た時点で適切な森林管理が可能となり、その結果空気中の炭素が固定されると言うのです。そして、便益として計算されるのです。
このふざけた「炭素固定便益」の考え方を出す前は、林野庁は、
酸素ボンベの値段に換算していたのです。・・・怒りを通り越して笑ってしまいます。

まともに費用対効果を考えれば、効果は0.1以下なんて事になるでしょう。・・それどころか、マイナスになるでしょう。・・・つまり、道を作った事によって、マイナス面の悪影響ばかり出てくるでしょう。

 たとえ計算上費用対効果が1を超えても、環境負荷の面からこれ以上の新規の山の道の建設は一切行うべきではないでしょうね。
Posted by 雑草Z at 2009年08月23日 13:18
雑草Z様

なにもかも、おっしゃる通りだと思います。

費用対効果の資料も、意図的に紛失したのではないでしょうか。間違って廃棄されること自体があまりにも不自然ですから。

費用対効果などといっていますが、悪影響しかないでしょう。
Posted by 松田まゆみ at 2009年08月24日 19:07
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