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2009年10月09日
大規模林道中止か!
北海道の自然保護団体が長年にわたって反対してきた大規模林道(山のみち)という、税金の無駄遣いの典型ともいえる公共事業が中止になる公算が大きくなってきました。
今日の北海道新聞には、「道、事業継続は困難 中間報告 年明けにも中止決定」というタイトルで、ほぼ中止といえるスタンスの記事が掲載されました。一方、朝日新聞では、「大規模林道8割中止か 道方針事業化可能1区間」とのタイトルで、必要性や費用対効果などについて検討した結果、3路線7区間のうち6区間は中止となりそうだという内容で、道新より詳細な記事になっています。
朝日の記事によると、事業化の可能性のあるのは「平取・えりも線」の「静内・三石区間」だけとしています。しかも、この区間とて新ひだか町は「費用負担は困難」としている上、事業費は67億5700万円もかかる見込みだそうです。ここは一日の平均の交通量は2台とか・・・。こんな道路に税金を使うことに納得する人など利害関係者以外はいないでしょうね。それにしても、どうしてこの区間だけは費用に見合う効果が見込めるという結論になったのでしょうか。不思議、不思議・・・。
まだ本決まりではありませんが、中止の決定まであと一歩というところでしょうか。
一年くらい前に北海道に費用対効果について質問したところ、計算をしている最中だといっていたのですが、その数値はずっと公表されませんでした。林野庁はこれまで費用対効果はあると主張していたのですが、今回の北海道の試算によってそれは覆されたといえそうです。林野庁の試算がいかにいい加減なものだったかということがわかります。
北海道の大規模林道の進捗率は46パーセントで、すでに半分近くが建設され335億円を費やしたとのことですが、建設途中で中止に追い込まれた部分は「負の遺産」として立て札でも立てておくといいでしょう。「この国では、かつてこんな不要な道路を造って自然を破壊し、税金の無駄遣いをしました」という証拠として。
今日の北海道新聞には、「道、事業継続は困難 中間報告 年明けにも中止決定」というタイトルで、ほぼ中止といえるスタンスの記事が掲載されました。一方、朝日新聞では、「大規模林道8割中止か 道方針事業化可能1区間」とのタイトルで、必要性や費用対効果などについて検討した結果、3路線7区間のうち6区間は中止となりそうだという内容で、道新より詳細な記事になっています。
朝日の記事によると、事業化の可能性のあるのは「平取・えりも線」の「静内・三石区間」だけとしています。しかも、この区間とて新ひだか町は「費用負担は困難」としている上、事業費は67億5700万円もかかる見込みだそうです。ここは一日の平均の交通量は2台とか・・・。こんな道路に税金を使うことに納得する人など利害関係者以外はいないでしょうね。それにしても、どうしてこの区間だけは費用に見合う効果が見込めるという結論になったのでしょうか。不思議、不思議・・・。
まだ本決まりではありませんが、中止の決定まであと一歩というところでしょうか。
一年くらい前に北海道に費用対効果について質問したところ、計算をしている最中だといっていたのですが、その数値はずっと公表されませんでした。林野庁はこれまで費用対効果はあると主張していたのですが、今回の北海道の試算によってそれは覆されたといえそうです。林野庁の試算がいかにいい加減なものだったかということがわかります。
北海道の大規模林道の進捗率は46パーセントで、すでに半分近くが建設され335億円を費やしたとのことですが、建設途中で中止に追い込まれた部分は「負の遺産」として立て札でも立てておくといいでしょう。「この国では、かつてこんな不要な道路を造って自然を破壊し、税金の無駄遣いをしました」という証拠として。
形式敗訴・実質勝訴の受益者賦課金裁判の意義
広島地裁が受益者賦課金の市による肩代わりを違法と認定
広島の細見谷林道の建設中止が決定
ようやく止まった北海道の大規模林道
受益地と受益者負担の謎
費用対効果が出せない「山のみち」
広島地裁が受益者賦課金の市による肩代わりを違法と認定
広島の細見谷林道の建設中止が決定
ようやく止まった北海道の大規模林道
受益地と受益者負担の謎
費用対効果が出せない「山のみち」
Posted by 松田まゆみ at 21:38│Comments(3)
│大規模林道
この記事へのコメント
つくづく無駄遣いをしたものだと思います.
昔の峠道のような細い道に急斜面、雨が降ると崩落してしまう
道に軽トラックが一台 走っていたのをみました.
どうみても 危険な道に血税がつぎこまれていたのですね.
国策の予算の出方を自由にすることから改善していかないと
公共事業が ほんとうに公共の為になってはいかないと思います.
はるみ知事をはじめ 各首長はクレームばかりいっているのではなく
そういう改革の陳情をどんどんしていくべきです.
そして現況を見て本当に公共の為になるものへ移行させていく努力をしなくてはなりません. 土建の受け皿も必要ですし
水産、農業にも改革が必要です、
それができてはじめて政治と呼べるのだと思います.
道内の政治家が本腰をあげるのは いましかないと考えます.
昔の峠道のような細い道に急斜面、雨が降ると崩落してしまう
道に軽トラックが一台 走っていたのをみました.
どうみても 危険な道に血税がつぎこまれていたのですね.
国策の予算の出方を自由にすることから改善していかないと
公共事業が ほんとうに公共の為になってはいかないと思います.
はるみ知事をはじめ 各首長はクレームばかりいっているのではなく
そういう改革の陳情をどんどんしていくべきです.
そして現況を見て本当に公共の為になるものへ移行させていく努力をしなくてはなりません. 土建の受け皿も必要ですし
水産、農業にも改革が必要です、
それができてはじめて政治と呼べるのだと思います.
道内の政治家が本腰をあげるのは いましかないと考えます.
Posted by こるとれーんtone at 2009年10月11日 22:13
山奥での林野庁官僚による自然を食い物にした大規模林道事業がようやく終わりになりそうです。この問題に少し係わってきたものとしては嬉しい限りです。道理がとおるのにどれほどのエネルギーと時間を要したことでしょう。誰かがようやく「普通の先進国になった」といっていましたが、利権マフィアの復活を許さないようにしなければなりませんね。
Posted by ミユビゲラ at 2009年10月12日 06:47
こるとれーんtone様
これまでに完成した区間も、大雨などのたびに崩れていくことでしょう。道路を移管された地元の市町村も、維持管理費に悩まされるでしょうね。
高橋はるみ知事は、無駄な公共事業の見なおしは非常に消極的でしたが、これを機に考えを改めてほしいものです。
ミユビゲラ様
士幌高原道路もほんとうに長い闘いでしたが、大規模林道も地道に闘ってきた成果だと思います。まだまだ無駄な公共事業はたくさんありますので、逐次見なおしをし、真に国民のために必要なことに税金をつかってほしいと思います。
これまでに完成した区間も、大雨などのたびに崩れていくことでしょう。道路を移管された地元の市町村も、維持管理費に悩まされるでしょうね。
高橋はるみ知事は、無駄な公共事業の見なおしは非常に消極的でしたが、これを機に考えを改めてほしいものです。
ミユビゲラ様
士幌高原道路もほんとうに長い闘いでしたが、大規模林道も地道に闘ってきた成果だと思います。まだまだ無駄な公共事業はたくさんありますので、逐次見なおしをし、真に国民のために必要なことに税金をつかってほしいと思います。
Posted by 松田まゆみ at 2009年10月12日 20:29
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