さぽろぐ

  日記・一般  |  その他北海道

新規登録ログインヘルプ


鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 大規模林道 › ようやく止まった北海道の大規模林道

2009年11月13日

ようやく止まった北海道の大規模林道

 昨日、高橋はるみ知事が、北海道の「山のみち」(大規模林道)3路線7区間すべてを中止する方針を固めたと表明しました。12日の道議会決算特別委員会での質問に答えてのこと。事実上の中止です。理由は、費用対効果が見込めない、地元の市町村が事業実施の意向を示していない、緊急性や優先性が低いとのこと。

 費用対効果については自然保護団体がずっと前から指摘していたことですが、ようやく認めました。林野庁の算出した費用対効果がいかにいい加減なものだったかが実証されたということです。これまで北海道はそのいい加減な林野庁の費用対効果を認めてきたのですから、その点もきっちりと反省してほしいところです。もっとも、北海道が算出した費用対効果にも疑問はありますが。

 大規模林道とは、林野庁による1973年の「大規模林業圏開発構想」に始まった林道整備。林道というのは名ばかりで、二車線の完全舗装道路です。北海道では1979年から建設され、3路線、総延長約200キロ。総事業費は937億円で、これまでに335億円を投入して46パーセントが完成していました。北海道の負担金は98億円で、すでに64億円を出資しています。完成したところも車はまばらで、大雨などのたびに崩れ、建設による自然破壊も深刻でした。

 1973年の計画ですから36年も前に策定された化石のような事業。それに延々と税金を投入してきたのです。士幌高原道路の反対運動も長い道のりでしたが、大規模林道も然り。なんども現場を視察し、林野庁に申入れをし、道庁で交渉してきた私たちにとっては大きな喜びです。

 とはいうものの、北海道以外の地域では中止が決まったわけではありません。広島では裁判になっていますし、福島では中止となったのは2区間だけ。これからも全面的な中止を求めていかなければなりません。

 どう考えても費用対効果はなく、必要性もなく、自然を破壊するだけの道路。多くの人が声をあげることで、他県の工事も止めることができるのではないでしょうか。


あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(大規模林道)の記事画像
北海道の決断は?
これが小動物の溺死防止策?
動物の生息地を分断する道路
貫通したけど、誰が使うの?
環境への配慮って何?
1キロで4億6千万円!
同じカテゴリー(大規模林道)の記事
 形式敗訴・実質勝訴の受益者賦課金裁判の意義 (2012-04-13 22:25)
 広島地裁が受益者賦課金の市による肩代わりを違法と認定 (2012-03-23 17:20)
 広島の細見谷林道の建設中止が決定 (2012-01-25 15:13)
 受益地と受益者負担の謎 (2009-11-09 14:13)
 大規模林道中止か! (2009-10-09 21:38)
 費用対効果が出せない「山のみち」 (2009-08-05 17:07)

この記事へのコメント
本当に長い間 お疲れ様でした.
大規模林道ネットワークさんの おかげで
道内で ひとつの無駄な事業に区切りがつきました.

高橋知事は 請け負うお金がないから中止したのでしょうが
お金があるときにこそ無駄を蓄財しないから
道経済は 危機的なのだと思います。
結局 開発行為は あれだけ山をこわしておきながら
経済振興できなかったということになりますね 
Posted by こるとれーんtone at 2009年11月14日 21:50
こるとれーんtone様

士幌高原道路中止のときもそうでしたが、反対運動が長くなってようやく中止が決まったときは、ほんとうにホッとします。ようやく終わったんだなあって・・・。

高橋知事の言い訳は釈然としません。こんな無駄な公共事業によって税金だけではなく、かけがえのない自然が失われることをもっと真剣に考えてほしいものです。
Posted by 松田まゆみ at 2009年11月15日 09:55
松田さん達の粘り強い活動でかけがえのないものが守られたのだと思うと全く頭が下がる思いです。
その間にマスコミ、主に新聞などはどのように伝えて来たのでしょう。
私の勉強不足もありますが、あまり重要に考えられる記事を目にする事は少なかったように感じます。

このような林道開発がありながら、松田さんの記事にもあった違法伐採が行われるというのは一体どうなっているのか。
新しい道路開発をストップするという民主党の政策は、北海道ではなおさらのこと支持したいと思います。
Posted by BEM at 2009年11月15日 18:14
BEM様

マスコミも取り上げたことはあったのですが、国立公園の中ではないし、問題意識は高くはなかったと思います。今回の北海道新聞も、「あれっ、これだけ?」と思うほどの小さな記事が夕刊に出ただけ。朝日新聞の方が大きく取り上げました。記者の問題意識の違いでしょう。

違法伐採の方は、ずっと昔から慣行のように行われているのでしょう。大規模林道とはまた別の問題なのです。

民主党の無駄な公共事業の中止は評価できますが、普天間問題はどうなっちゃったんでしょうね。鳩山首相が原子力発電を支持しているところも賛同できません。
Posted by 松田まゆみ at 2009年11月16日 06:47
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ようやく止まった北海道の大規模林道
    コメント(4)