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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 自然保護 › 相変わらずの黒塗り公文書

2010年05月20日

相変わらずの黒塗り公文書

 サホロスキー場の拡張計画に関わり、サホロリゾート開発問題協議会の芳賀耕一さんが情報公開で北海道から公文書の開示を求めたのですが、そのかなりの部分が黒塗り状態です。以下のページを見てください。

道の公文書非開示に対する異議申し立て

 これが、道民がコピー代金を支払って入手した情報公開の実態です。私たちも美蔓貯水池(旧、美蔓ダム)の環境調査報告書で同じようなことを経験していますが、こうした黒塗りは北海道情報公開条例の趣旨に反するものです。しかも非開示の理由が意味不明。

 どういう部分が黒塗りにされているかは異議申立書に書かれていますが、環境調査を行ったコンサルタント会社の担当者名とか国家資格者である技術者の名前、希少動植物の情報などのようです。異議申立書にも書かれていますが、なぜそのようなことを非開示にしなければならないのか分かりません。たとえば、コンサルタント会社の担当者は職務として行っているのですから、名前の公表は個人のプライバシーに属するものではありませんし、「他人に知られたくないと思うことが通常であると認められる情報」にも当たるとも思えません。現に、森林環境リアライズのある職員は、共著論文において自分の所属(会社名)を明らかにしています。

 また、守るべき希少動植物の情報を黒塗りにしてしまったなら、もし開発行為で希少動植物が悪影響を受けたとしても、影響を受ける前の情報が闇に葬られてしまうことになるのです。これではどうやって希少動植物の保護をするというのでしょうか。非開示は重要な情報の隠ぺいに他なりません。

 何のために黒塗りにするのかが見えてこないのですが、あえて言うなら道民に知られたくないこと、追求されたくないことを隠しているとしか思えないわけです。いったい何のために情報公開制度があるのかと、隠ぺい体質の北海道に憤りを覚えます。

 ちなみに、この調査を請け負っている森林環境リアライズというコンサルタント会社は、前述の美蔓貯水池に関する環境調査も請け負っています。これに関してはすでに何回か報告していますが、問題が大有りの会社です。国有林での環境調査の際にしばしば登場する会社なのですが、林野庁が日ごろから懇意にしているのでしょう。林野庁―コンサルタント会社―北海道という癒着構造が透けて見える気がします。



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Posted by 松田まゆみ at 17:44│Comments(5)自然保護
この記事へのコメント
まったくでございます.
北海道は きちんと向き合って話し合おうとしない案件が
多すぎますよね. こちらはおかしい物を指摘して解決して
くださいね というしごく当たり前のお話をしている納税者ですのに
黒塗りでは解決しようという気がないと言ってるようなものですね
,解決しようとしない政府って どこを政府と呼んでいいものか.
希少動植物を守るのは国政と自治体のお仕事ってこと忘れて
しまったのが北海道の政治なのでしょうか.
パンフレットとブルーリストでアリバイ造りをして
幕引きしている気がします.
ちなみに 最近、私は 高橋知事の笑顔が解せません!
Posted by こるとれーんtone at 2010年05月20日 19:18
こるとれーんtone様

ほんとうに個人のプライバシーに関わる部分とか、公開したら重大な不利益をこうむることが明らかな情報のみが黒塗りにされているのなら納得もできるというものです。でも、まったくそうではないのですよね。むしろ逆で、非公開にすることで道民の知る権利が侵害され、公共の利益が損なわれています。専門家の名前など、なぜ非公開にするのでしょうか。名前を明らかにできない専門家なら、そんな専門家に依頼するのが間違いであり、無責任極まりない話です。

しかも、どういう情報を非公開にするのかということは役所によっても違っていて一貫性がありません。

高い料金を払って情報公開したら、ほとんど真黒の資料が出てきたなどというのは、市民を愚弄していると同然です。
Posted by 松田まゆみ at 2010年05月20日 23:35
評価書を情報公開すると、「北海道希少野生動植物の保護に関する条例」又は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の「目的を失わせ円滑な実施を著しく困難にする」そうです。だから、スキーコース予定地も調査範囲も黒塗り。

スキーコース予定地など、18年前から明らかになっているのに、何のために隠すのか意味不明です。

北海道情報公開・個人情報保護審査会も、さすがに、この非開示処分は認めないとは思いますが、どうなることやら…
Posted by SAHORO.COM(サホロリゾート開発問題協議会) at 2010年05月21日 02:14
現政権の民主党支部はこのことを知っているのかしらん。
前原国交大臣に直訴しても無理なのでしょうか。普天間
問題も宮崎県の口蹄疫騒ぎも優先順位は、上でしょうが
工事が進められてからでは後戻りできません。既成事実
作りがお得意の官僚や役人、それに群がる地元関係各社。
自分さへよければ後は野となれ山となれ....ではほとほと
呆れるばかりですね・・・。
Posted by 北の旅烏 at 2010年05月21日 08:56
SAHORO.COM様

美蔓ダム関係の調査報告書では、ナキウサギの情報は黒塗りにされていません。なぜなら、ナキウサギはレッドリストに掲載されていませんし、種の保存法でも指定されていないからです。ところが、事業者は希少動物として保全しなければならないという認識の上に調査を行っているのです。

保護すべきと認識しているナキウサギが黒塗りではなく、ほかのレッドリスト掲載種がすべて黒塗りになっていることを、誰もが疑問に思うのではないでしょうか。

「情報を隠してしまったら事業による影響が隠ぺいされる」のであり、「情報を隠してしまうことが保護になる」という理論は破たんしています。


北の旅烏様

「自分さえよければ後は野となれ山となれ・・・」その通りですね。スキー場が破たんしたなら、自然を破壊しただけで「あとは野となれ山となれ」ということになるのでしょう。そうやって、日本列島のそこかしこで自然が破壊され、野生動植物の棲家が次々と消えていったのです。いったい誰のせいなのか!と言いたいです。
Posted by 松田まゆみ at 2010年05月21日 11:15
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