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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 昆虫 › マイマイガの大発生のゆくえ

2010年08月04日

マイマイガの大発生のゆくえ

 8月3日の北海道新聞(十勝版)に「マイマイガ 幼虫80~100%死滅」という記事が出ていました。十勝総合振興局森林室がマイマイガ幼虫の死骸確認状況調査を行ったところ、十勝の東部と北部の主な公園などで幼虫の死骸率が80~100%だったそうです。幼虫の大量死の主な原因は、カビの一種の疫病菌とウイルスによる膿病とのこと。

 一昨年あたりからマイマイガが大発生していたのですが、マイマイガの大発生は終息に向かっているようです。

 ところで、十勝北部の我が家の近くでは、街灯の柱にマイマイガの仲間がたくさんついていました。いちばん多いのがノンネマイマイのようで、カシワマイマイも交じっていますし、少数ですがマイマイガもいました。マイマイガが減って、こんどはノンネマイマイが増えてきたようです。とはいっても、ほとんどの葉が食べられてしまった木はないようですので、大被害が発生しているというわけではありません。




 このノンネマイマイというのも、マイマイガと同じようにカンバやカラマツなどいろいろな樹種を食害します。下の写真はノンネマイマイの幼虫に食べられたと思われるカラマツです。枝の先端(長枝)の葉が残っていますが短枝はみごとに食べられています。マイマイガの仲間はこのような食べ方をします。

訂正:下の写真はノンネマイマイではなくカラマツハラアカハバチによる食害であることが後日わかりました。詳しくは「カラマツハラアカハバチの大発生」をお読みください(8月10日追記)




 ところで今年は食害にあっているカシワがとても目につき、ちょっと気になっていました。カシワを食べていたのはカシワマイマイだったのでしょうか?

 来年以降、ノンネマイマイやカシワマイマイの発生がどうなるのか、気になるところです。


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Posted by 松田まゆみ at 14:02│Comments(2)昆虫
この記事へのコメント
 一昨年の夏から十勝地方ではマイマイガが大発生していますね。昨年は一昨年よりもすごい状況でした。近くのコンビニの広い窓一面に隙間なく張り付いていて、店内から見ると鳥肌が立ちました。いくら蛾が好きな私でも、蛾の裏側の腹や足で視界が埋め尽くされている光景は衝撃的でした。ヒッチコックの「鳥」を思い出しました。
 今年の8月には帯広市、音更町、池田町の公園や森林で、シラカバ、ミズナラ、ハルニレなどの樹幹で終令の幼虫が軒並み干涸らびて死んでいました。瀕死の幼虫も数えると158匹中3匹だけが元気、という例もありました。壊滅状態です。読んでいた「森林微生物生態学」(二井一禎、肘井直樹 編著 朝倉書店)によると病原体は昆虫疫病菌類のEntomophaga maimaiga のようです。これらの微生物は宿主が大発生すると疫病でたいてい大発生を終息させてしまうということです。1986年鹿児島県の無人島、馬毛島でトノサマバッタが大発生しましたが、翌年に疫病菌の一種のEntomophaga grylli による流行病が発生してバッタが全滅した例が有名です。
 これらの菌群のうち他の昆虫寄生菌に較べ寄生性がとくに強いものは(1)生活環が昆虫の生態と密接に結びついている (2)流行性が強い (3)宿主特異性が高い (4)培地上での生育が悪く、培養が比較的困難 という特徴を持ち害虫防除への利用が研究されています。
また、この病原菌群は野外昆虫の生態に依存して進化してきたためか、管理された環境で飼育される蚕には発病させないということです。
 マイマイガの大発生と終息に進化のドラマを見たような気がします。

 また、おきまりのようにマイマイガの幼虫群の傍には、コマユバチの繭が多数ありましたね。ブランコサムライコマユバチだそうです。見るからに寄生蜂とおぼしき小さなハチがマイマイガの幼虫の周辺を彷徨いていましたから、きっとそれだったのでしょう。
 マイマイガのだ発生は3〜4年で終息するというのは本当でした。興味深い自然の法則をまた一つ体験しました。
Posted by 鏡 坦 at 2010年09月06日 12:44
鏡 坦 様

私のところでも、今年はマイマイガはだいぶ減りました。今年は家の壁に産み付けられた卵の除去も容易にできそうです。昆虫の大発生が数年で終息するというのは、自然の摂理なのでしょう。うまくできています。
Posted by 松田まゆみ at 2010年09月06日 17:23
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