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2011年01月26日

納得のいかないチャンネル北国tvのブログ削除方針

 今日、チャンネル北国tvから以下のようなお知らせが届いた。

こんにちは、チャンネル北国tvサポートセンターです。

このたび、チャンネル北国tvでは、サービス提供環境の改善のため、
長期間更新のないブログにつきまして、削除をさせて頂くこととなりました。
対象となるのは、以下の条件に該当するブログとなります。

≪2008年1月1日~2011年2月28日の間に、一度も記事投稿がないブログ≫

※削除されるのは該当するブログのみですので、会員IDは引き続きご利用頂けます。

※複数のブログをご利用の場合、上記条件に該当するブログのみが削除対象となり、
 条件を満たしていない(2008年1月1日以降に記事投稿があるブログ)は、
 引き続き、ご利用頂くことができます。

※現時点でブログの更新が止まっている方でも、
 2月28日までに記事を1件以上投稿頂ければ、削除対象とはなりません。
 ぜひ、この機会にブログの更新を再開頂ければと存じます。

今回のブログ削除は、活発にブログを更新して頂いている皆様に、
引き続き、価値あるサービスの提供をして参るための対応となります。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 チャンネル北国tvでは、一人で5つまでブログを持てることになっている。私の場合、「鬼蜘蛛おばさんの疑問箱」と「山の挽歌」の二つを持っているが、ログインすると両者の管理画面を切り替えることができる。つまり、管理者が同一のブログは連携しているのだ。

 ところで、「山の挽歌」の方は、作品ブログだ。しかも父の遺稿集だから、ひととおり作品を紹介してしまったら更新することはない。最後の更新は2010年の3月だからすぐに削除対象にはならないが、いずれ削除されるということだろう。

 ブログ運営会社にとって、更新もされずにそのままになっているブログは、新しい広告はつかないし、メリットはないのかもしれない。ブログに飽きてしまったとか、管理人が病気になったり亡くなったりして更新できないという人もいるだろう。だから何年も更新されていないブログを削除して整理したいというのは理解できなくもない。

 しかし、ブログといってもその内容はピンからキリまである。たとえ管理人が亡くなってしまったブログでも、内容的に非常に意義の大きなものもある。たとえば、昨年亡くなられた黒木昭雄さんのブログなどだ。岩手県で起きた殺人事件の真相を追っているブログであり、たとえ更新がなくても存在意義は非常に大きい。黒木さんが亡くなられた後は関係者の方が管理を続けられているようだが、このように故人の遺志をついで家族の方が迷惑コメント・トラックバックを削除するなどして管理しているブログだってあるだろう。病気療養中の方で、ブログを更新したくてもできない方もいるだろう。ヤフーは個人的には好きではないが、更新のないブログでも削除はしていないようだ。しかし、チャンネル北国tvの方針では、こういうブログも削除の対象だ。

 納得いかないのはそればかりではない。複数のブログを持てるとしていながら、その複数のうちの一つを「更新がない」という理由で勝手に削除するということだ。複数のブログのうち、ひとつでもそれなりに更新しているのであれば、管理人は健在ということだ。一つ目のブログの画像の容量が一杯になったので、続編として二つ目、三つ目をつくった人もいるだろう。そういう人は過去のブログを削除されてしまうことになる。これはどう考えたって利用者の立場を無視したやり方だ。

 私が父の遺稿集を作品ブログとして残しておこうと思ったのは、冬野由記さんの影響が大きい。芸術家であり、作家でもある冬野さんはメインブログ「冬野由記のチャンネル」のほかに作品ごとにブログをつくっている。メインブログはきちんと更新されているが、脱稿した作品ブログは当然のことながら更新がない。しかし、冬野さんの作品ブログは存在していることに意義があるのだ。このようなブログを、更新がないという理由で削除してしまうというのはとても納得できない。これは排除に等しいのではないだろうか。

 長期間更新しなければ削除するということがはじめから分かっていたなら、ブログを作るときにチャンネル北国tvを選択しない人だっているだろう。

 チャンネル北国tvは、過去に「死ぬのはやつらだ」さんの「反米嫌日戦線」を追放した経緯がある。「やつらだ」さんはその後「反米嫌日戦線『狼』」で記事を書いているが、旧ブログは削除されてしまうのだろう。チャンネル北国tvは、古いブログもそのままにしているところが良かったのだが、どうやらそのメリットもなくなるようだ。

 チャンネル北国tvがブログを削除する理由は「サービス提供環境の改善のため」「活発にブログを更新して頂いている皆様に、引き続き、価値あるサービスの提供をして参るための対応となります」だそうだ。「サービス提供環境を良くする」「価値あるサービスを提供する」のに、どうして削除することになるのだろう。私にはサービスの低下としか思えず、「ご理解のほど、よろしくお願いいたします」といわれたところで、理解はできない。

 チャンネル北国tvを利用している方で、私と同じような疑問や不満を抱いた方は、事務局に意見を伝えるとか、ブログで意見を表明するなど、意思表示をされることをここに提案したい。また、チャンネル北国tvには削除の見直しをしていただきたいと思う。

【2月2日追記】
チャンネル北国はユーザーからの要望を受け、2月1日に方針を転換した。2月20日までに連絡をすると、削除対象から除外されるとのことだ。詳細は以下をお読みいただきたい。今回のチャンネル北国の速やかな対応については、評価したい。


「追記」【重要】更新のないブログの削除について


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Posted by 松田まゆみ at 21:39│Comments(4)メディア
この記事へのコメント
実は無料版「ココログ」も1年間更新がないブログは削除できる、という規定になっています。ですから、社会派ブログはライブドアかハテナかシーサーかブロッガー(グーグル社のブログサービス)のいずれかを選択する人が多いです。
Posted by はなゆー at 2011年01月27日 04:59
はなゆー様

こんにちは。はじめからそのような規則をきちんと明示していればまだいいのですが・・・。私がもうひとつのブログとしてココログを選んだのは、会社の規模、運営方針、機能などを総合的に判断してのことです。でも、ブログ運営会社を選ぶというのは、結構難しいですね。希望をすべて満たすようなところはなかなかありません。それに、ライブドアとかハテナなども、いつ条件を変えるかわかりませんし・・・。

今回のチャンネル北国tvの対応ですが、少なくとも一人で複数のブログを持っていて、そのどれかで更新しているのなら、その人のブログはすべて保存するというような柔軟性を持ってほしいと思います。

気に入らないなら出ていけというような姿勢を取っていたなら、評判にも関わってくると思うんですけどね。
Posted by 松田まゆみ at 2011年01月27日 09:36
初めまして。

通りすがりで、失礼します。

北国tvで日々の思い出をいつまでも残しておこうと思ったのですが、
ほっておくと削除されると知り、驚き、非常に残念に思っております。

毎日そんなに更新するネタはないけれど、大切な人生の一ページを
アルバムとしてブログに残し、後から楽しんで振り返るつもりでした。

大切な思い出やその日その時感じたことをブログを通じて多くの人に
見てもらい、いつまでも残しておきたいと考える人は多いと思います。

常に新しいこと、情報、更新ばかりが大切なのでしょうか?

運営側にも事情はおありでしょうが、急にそのようなことを言われても
正直困ります。他に移ることも考えたけれども、そこでもまたこのような
ことになりはしないかと不安です。できれば、削除はやめて欲しいな。
Posted by 今回の件を非常に残念に思う一人 at 2011年01月31日 01:16
今回の件を非常に残念に思う一人 様

そうですね。更新さえすればいいというのはちょっと疑問ですね。今回のことに関しては、事務局に対して多くのユーザーが率直に意見を言ってほしいと思います。

でも、どうしても削除するという方針を変えないのであれば、たまに形だけでも更新して削除されないようにするという方法もあると思います。抗議の意味を込めて。
Posted by 松田まゆみ at 2011年02月01日 12:03
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