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鬼蜘蛛の網の片隅から › 原子力発電 › 心配な4号機

2011年05月18日

心配な4号機


 平田オリザ氏がソウルでの講演で、低濃度汚染水の海への放出は「米の要請」と明かしたのには驚いた。

原発、汚染水放出は「米の要請」平田参与ソウルで発言(47NEWS)

 この記事によると、平田氏は「流された水は非常に低濃度で量も少ない」と釈明したそうだが、本当に「低濃度で量も少ない」と思っているのであれば、彼の認識を疑いたくなる。

 この発言以上に驚いたのは、4号機の建屋のことだ。

傾きが止まらない4号機建屋の補強工事(カレイドスコープ)

 ライブカメラによる福島原発の映像は時々見ているが、4号機の建屋が傾いていることには気づかなかった。隣の3号機の建屋があまりにも酷いので、そちらの方がむしろ気になっていたのだ。しかし、もう一度よく見ると、確かに傾いているように見える。

 福島原発一体では地震で地盤沈下があったとする情報もある。

福島原発で地盤沈下(院長の独り言)

 もし建屋が基礎ごと沈下して傾いているのであれば、今後の余震などでどんな状態になるのか分からない。ただでさえ4号機の燃料プールは水漏れしていると言われているのだ。その破損が大きくなったり、傾いた建屋が倒壊したならどんなことになるのか想像もつかない。東電や政府がこういうことを隠して何食わぬ顔で記者会見をしているのであれば神経を疑う。

 倒壊の危険性があるのであれば、ただちにその事実を公表して対応策に世界の知恵を集めるべきではなかろうか。危険なことは危険だと言わないと、同じ過ちを繰り返すことになる。とはいっても、今の東電や政府にはそのような英断は期待できそうにない。

 これが事実なら、とにかく倒壊を防ぐ手立てに全力をつくすべきだ。

   


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Posted by 松田まゆみ at 20:05│Comments(0)原子力発電
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