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2011年12月04日
アナログ人間の私がツイッターまで始めた理由
私はどちらかというとアナログ人間だ。パソコンもインターネットも始めたのはそれほど早くはない。基本的にITは苦手だが、必要性に迫られて始めたといったほうが正確だろう。
はじめのうちは一人でいるときにパソコンをいじるのも避けていたくらいだ。ホームページの閲覧も恐る恐る・・・。使っていて操作が分からなくなったり、突然画面に意味の分からないダイアログがでてくるのが恐怖だった。
何しろ、私たちの世代は若い時にはパソコンやインターネットと無縁の生活をしていた。大学の卒論発表や学会での発表もスライドをつくっていた時代だ。ワープロなんていうものもなかった。学校の授業でもパソコンを使うような今の若い世代の人たちには、インターネットなど何も恐れることはないのだろうが、我々から上の世代はそうはいかない。やはりとっつきにくいのだ。中高年はパソコンやネットを恐れずに活用する人と、ほとんど活用しない人の二つに分かれるように思う。
本来なら私は後者の方に入るのかもしれない。しかし、今や原稿ひとつ書くのもパソコンがなければ仕事にならない。メールを使っていなければ、仲間たちとの情報交換にも参加できない。写真もデジカメになった。講演会や学会での発表もパワーポイントが必須だ。そして、数年前からは私の住む僻地でもブロードバンドが使えるようになった。こうなると、嫌いだとか苦手などと言っていられない。
本来アナログ人間の私も、2007年にはひょんなことからブログを始めた。でも、今年の春まではツイッターやフェイスブックにはまったく関心がなかった。ツイッターは流行りみたいなもんだろうと思っていたし、SNSは非公開で交流したい人たちの集いなのだろうから私とは関係のない世界だと思っていた。
そんな私がツイッターやフェイスブックを始めたのは、もちろん原発事故がきっかけだ。私は福島の原発事故のあと、数日は呆然として過ごした。それほどあの爆発は衝撃的だったし、これから日本はどうなるのかと本当に暗澹たる気持ちになった(今でもそうだが・・・)。というのも、チェルノブイリの事故についてたぶん一般の人より知っていたからだろう。
これから東電や政府による情報隠蔽が始まるに違いないと思った。福一が爆発したあとも、テレビでは「格納容器は健全です」と壊れたレコードのように繰り返していた。それを信じてマスクもせずに過ごしていた人が大半ではなかろうか。しかし、実態は福島を中心にチェルノブイリ同様の高濃度汚染地帯が広がり、首都圏も相当汚染されていたのだ。
そして最近になって、ストロンチウムなどの危険な核種が首都圏にも飛んできていることを南相馬市の大山こういちさんが指摘している。ガンダーセン氏もホットパーティクルの危険性を指摘していたから当然といえば当然なのだが、日本政府はずっと隠して国民を欺いてきたということだ。
日本政府が公表していない、驚愕な事実が見つかりました
米国データ「空間ストロンチウム 上位ランキング」
米国データ・アルファー線検出場所
私は3月下旬、7月中旬、11月初旬と3回東京に行ったが、外国人の姿が本当に少なかった。彼らは事実を知る自国政府から、避難するよう言われたのだろう。知らないで普通に過ごしていたのは日本人だけだったのだ。怒りがこみ上げてくる。
今さらながら、あまりにも酷い情報統制だ。私は爆発直後に原子力資料情報室による解説をよく見ていたが、やはり原発情報は絶対にインターネットで集めなければ分からないと実感した。そして、恐る恐るツイッターやらフェイスブックのアカウントを作成したのだ。だから、これも必要に迫られたということなのだろう。ツイッターによって情報量はだいぶ増えたが、自分が情報を得るためだけに使うのではあまり意味がないものなのだということも知った。
ツイッターというのはやってみないとその仕組みがよく分からない世界なのだが、使っているうちにどうやって情報が広まっていくのかということがだいぶ分かってきた。インターネットの世界でもとりわけ「情報伝達」を速やかに行い拡散させることができるのがツイッターという仕組みだろう。政府が嘘をつき、国民を騙そうとしているときこそ、国民は正確な情報を共有し、行動を起こさなければならない。ツイッターに参加する意味はそこにある。だから、原発事故が起こらなければたぶん私はツイッターにはずっと無関心だったと思う。
ところで、私の友人知人にはツイッターをやっている人はごくわずかだ。同世代あるいは年上の人でツイッターを使っている友人知人は誰も知らない。ツイッターどころか、ブログを書いている人もほとんどいない。それどころか、原発問題に関してインターネットで情報収集している人も非常に少ないのだ。自然保護や環境問題に関心が高くても、中高年ではインターネットを活用して情報集めをしている人が少ないことに驚いてしまう。関心はあるのに有用な情報から取り残されているのだ。
つまり、インターネットを活用している人とそうでない人の間に大変な情報格差ができてまっている。だから、テレビでくだらないバラエティ番組ばかり見ている人は、ほんとうに深刻な事態を理解していないのだろう。国は嘘情報をばらまいて国民を簡単にマインドコントロールできるのだ。
国が放置できないのは本当のことを流し拡散させるインターネットの世界だ。だからこそ政府はツイッターなどの監視を始めたのだ。反対派の情報を否定したりデマだとするツイートを流して妨害したり錯乱させる。まるで情報戦争の様相を呈してきている。
テレビや新聞の情報に頼る時代は終わった。自分たちの身を守っていくためにはインターネットを活用をしなければならない時代だろう。インターネットが苦手だなどと言っていたら、本当に騙されてしまう。しかし、インターネットにも情報操作をしようとする人たちがうごめいている。匿名が当たり前のネット世界では、デマや情報操作を見抜く目がなければならないと痛感する。
はじめのうちは一人でいるときにパソコンをいじるのも避けていたくらいだ。ホームページの閲覧も恐る恐る・・・。使っていて操作が分からなくなったり、突然画面に意味の分からないダイアログがでてくるのが恐怖だった。
何しろ、私たちの世代は若い時にはパソコンやインターネットと無縁の生活をしていた。大学の卒論発表や学会での発表もスライドをつくっていた時代だ。ワープロなんていうものもなかった。学校の授業でもパソコンを使うような今の若い世代の人たちには、インターネットなど何も恐れることはないのだろうが、我々から上の世代はそうはいかない。やはりとっつきにくいのだ。中高年はパソコンやネットを恐れずに活用する人と、ほとんど活用しない人の二つに分かれるように思う。
本来なら私は後者の方に入るのかもしれない。しかし、今や原稿ひとつ書くのもパソコンがなければ仕事にならない。メールを使っていなければ、仲間たちとの情報交換にも参加できない。写真もデジカメになった。講演会や学会での発表もパワーポイントが必須だ。そして、数年前からは私の住む僻地でもブロードバンドが使えるようになった。こうなると、嫌いだとか苦手などと言っていられない。
本来アナログ人間の私も、2007年にはひょんなことからブログを始めた。でも、今年の春まではツイッターやフェイスブックにはまったく関心がなかった。ツイッターは流行りみたいなもんだろうと思っていたし、SNSは非公開で交流したい人たちの集いなのだろうから私とは関係のない世界だと思っていた。
そんな私がツイッターやフェイスブックを始めたのは、もちろん原発事故がきっかけだ。私は福島の原発事故のあと、数日は呆然として過ごした。それほどあの爆発は衝撃的だったし、これから日本はどうなるのかと本当に暗澹たる気持ちになった(今でもそうだが・・・)。というのも、チェルノブイリの事故についてたぶん一般の人より知っていたからだろう。
これから東電や政府による情報隠蔽が始まるに違いないと思った。福一が爆発したあとも、テレビでは「格納容器は健全です」と壊れたレコードのように繰り返していた。それを信じてマスクもせずに過ごしていた人が大半ではなかろうか。しかし、実態は福島を中心にチェルノブイリ同様の高濃度汚染地帯が広がり、首都圏も相当汚染されていたのだ。
そして最近になって、ストロンチウムなどの危険な核種が首都圏にも飛んできていることを南相馬市の大山こういちさんが指摘している。ガンダーセン氏もホットパーティクルの危険性を指摘していたから当然といえば当然なのだが、日本政府はずっと隠して国民を欺いてきたということだ。
日本政府が公表していない、驚愕な事実が見つかりました
米国データ「空間ストロンチウム 上位ランキング」
米国データ・アルファー線検出場所
私は3月下旬、7月中旬、11月初旬と3回東京に行ったが、外国人の姿が本当に少なかった。彼らは事実を知る自国政府から、避難するよう言われたのだろう。知らないで普通に過ごしていたのは日本人だけだったのだ。怒りがこみ上げてくる。
今さらながら、あまりにも酷い情報統制だ。私は爆発直後に原子力資料情報室による解説をよく見ていたが、やはり原発情報は絶対にインターネットで集めなければ分からないと実感した。そして、恐る恐るツイッターやらフェイスブックのアカウントを作成したのだ。だから、これも必要に迫られたということなのだろう。ツイッターによって情報量はだいぶ増えたが、自分が情報を得るためだけに使うのではあまり意味がないものなのだということも知った。
ツイッターというのはやってみないとその仕組みがよく分からない世界なのだが、使っているうちにどうやって情報が広まっていくのかということがだいぶ分かってきた。インターネットの世界でもとりわけ「情報伝達」を速やかに行い拡散させることができるのがツイッターという仕組みだろう。政府が嘘をつき、国民を騙そうとしているときこそ、国民は正確な情報を共有し、行動を起こさなければならない。ツイッターに参加する意味はそこにある。だから、原発事故が起こらなければたぶん私はツイッターにはずっと無関心だったと思う。
ところで、私の友人知人にはツイッターをやっている人はごくわずかだ。同世代あるいは年上の人でツイッターを使っている友人知人は誰も知らない。ツイッターどころか、ブログを書いている人もほとんどいない。それどころか、原発問題に関してインターネットで情報収集している人も非常に少ないのだ。自然保護や環境問題に関心が高くても、中高年ではインターネットを活用して情報集めをしている人が少ないことに驚いてしまう。関心はあるのに有用な情報から取り残されているのだ。
つまり、インターネットを活用している人とそうでない人の間に大変な情報格差ができてまっている。だから、テレビでくだらないバラエティ番組ばかり見ている人は、ほんとうに深刻な事態を理解していないのだろう。国は嘘情報をばらまいて国民を簡単にマインドコントロールできるのだ。
国が放置できないのは本当のことを流し拡散させるインターネットの世界だ。だからこそ政府はツイッターなどの監視を始めたのだ。反対派の情報を否定したりデマだとするツイートを流して妨害したり錯乱させる。まるで情報戦争の様相を呈してきている。
テレビや新聞の情報に頼る時代は終わった。自分たちの身を守っていくためにはインターネットを活用をしなければならない時代だろう。インターネットが苦手だなどと言っていたら、本当に騙されてしまう。しかし、インターネットにも情報操作をしようとする人たちがうごめいている。匿名が当たり前のネット世界では、デマや情報操作を見抜く目がなければならないと痛感する。
Posted by 松田まゆみ at 16:51│Comments(1)
│原子力発電
この記事へのコメント
グーグルプラス
http://jp.techcrunch.com/archives/20110628google-plus/
もかなり機能的に健闘。
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もかなり機能的に健闘。
Posted by はなゆー(やきとりファン) at 2011年12月05日 12:01
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