詐欺電話がかかってきた
ニュースではしばしば電話やSNSによる詐欺被害を報じているが、いままではどちらかというと他人事のように思っていた。ところが、先日、我が家にも不可解な電話がかかってきた。
自動音声で総務省をかたり、2時間後に通信機器が使えなくなるので1番を押してオペレーターにつなげという内容だ。もちろんすぐに「詐欺だろう」と気づいたので切ったが、怪しさ満載だ。
まず、「2時間後に通信機器が使えなくなる」という予告がおかしい。総務省をかたるのも変だし、夕方の17時を過ぎているのも不可解だ。それに、伝えたいことがあるなら何もオペレーターを呼び出す必要はない。
さっそく調べてみたら、総務省のHPに注意喚起があった。
総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください
そして、今日もまた同じ電話がかかってきた。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で、おそらく固定電話の番号にランダムにかけているのだろう。
冷静に物事を判断できる人ならば、すぐにおかしいと気づくと思うが、焦って指定された番号を押し、指示に従ってしまう人もいるのだろう。北海道新聞にも毎日のように電話やSNSを利用した詐欺被害が報じられているが、高齢者だけではなく若い人もいる。嫌な時代になったものだと思う。
かつては名前と電話番号だけでなく住所も記載された電話帳が無料で配布されていて、それを利用した勧誘電話などもあったが、電話帳を配布しなくなってからはそんな電話もほぼなくなった。しかし、昨今は詐欺電話が横行している。商品の購入や投資などの勧誘電話よりたちが悪い。近年は同窓会名簿にも名前を載せてほしくないという人もいると聞く。かつては同好会などの会員名簿も普通に配布されていて何の問題も起きなかったものだが、そんなのどかな時代は過ぎ去ってしまった。
先日は、卒業アルバムを印刷する会社がサイバー攻撃を受けて、卒業生の顔写真や名前が流出した可能性があると報じられた。インターネットが普及したことで、個人情報の流出の危険性は格段に高くなってしまった。いつ、どこから個人情報が流出するか分かったものではないし、個人が注意していたら防げるという話でもない。
気にかかるのはマイナンバーカードだ。健康保険証や免許証も兼ねるようになってきているが、これもいつ個人情報の漏洩につながるか分かったものではない。しかも「任意」であったものが、健康保険証の廃止にまでなってしまった。そのうち銀行口座とも紐づけるのだろう。そしてマイナカードの情報が漏れてもおそらく誰も責任をとらないのだろう。
詐欺が身近になっているだけに、くれぐれも気を付けてほしいと思う。
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