2013年バンダジェフスキー講演会の収支も闇の中(追記あり)
昨日、「バンダジェフスキー講演プロジェクト」の会計をしていると名乗るY氏から私のブログ記事に関してメールがあった(そのメールはCCで木下黄太氏にも送信されている)。Y氏は「このメールは私の私信ですので、ネットに公開するのはお控ください」ということだった。役職名を名乗っているのに「私信」とはおかしな話だ。私はY氏の説明に対していくつか質問をし、メール非公開のことに関しては「私信を無断で公開することはしませんが、ネット上で公開している記事について異論や反論その他ご意見があるのなら、ネット上でやりましょう。私はそう提言しています。つまり、公開できる説明をしてください。それをブログに掲載しますので。」と返事をした。
私の返信に対するY氏の返事は「公開できる説明」として返事があったものと理解できるので以下の返信をした。
まず確認ですが、私は公開での議論や説明を求めていますし、メールにおいても公開できる説明をしてくださいと依頼しました。あなたは団体の会計をなさっているのですから会計責任者として責任ある回答ですよね。今回および今後のメールでの説明は公開の対象とさせていただきたいと思います。
ところが、このように書いた途端、公開するならこれ以上の返事はできないとのメールがきた。私は言いたいことがあるなら正々堂々と公開の場で意見交換しましょうといっているのに、「バンダジェフスキー講演会プロジェクト」は、公開での意見交換や議論はしたくないらしい。実に不可解なことである。
メールでのやりとりそのものを公開することは控えたいが、会計という役職名を名乗ってのメールは私信とは言えないと思うし、私はメール非公開についての守秘義務もないので、必要に迫られれば(事実を知りたいという依頼があるなど)公開も検討したい。ここでは、Y氏とのやりとりで公益に係る重要なことがわかってきたので、その要点のみお知らせしたい。
Y氏とは「バンダジェフスキー講演会プロジェクト」が非営利組織か否かというやりとりになったのだが、Y氏の説明によると「私たちは無報酬で財団の運営を行っています。仮に剰余金(利益)が生じても、それが役員(構成員)に分配されることはありません。」(私に対する返信より)とのことだ。この説明から、非営利の組織だと理解できる。非営利組織については以下参照。
非営利とは何ですか(NPOWEB)
つまり、「バンダジェフスキー講演会プロジェクト」がチケット販売やDVD販売で利益を上げたなら、それは役員に配分してはならないことになる。今回も専門家セミナーでは一人2万円もの参加費をとっているし、一般対象の講演会も参加費(前売り1200円、当日1500円)を徴収している。経費を差し引いてもそれなりの収益があったものと推測される。
「バンダジェフスキー講演会プロジェクト」は、講演会に係る事業が終了したなら、役割が終わるのだからいつ解散してもおかしくない。解散する非営利組織がある程度の財産を持っていたならいったいどうするつもりなのだろう? しかし、その事業で得られた収益金の額や、財産の処理方法は共催団体など外部には公開しないらしい。つまり闇の中だ。あくまでも仮定の話しだが、もし「バンダジェフスキー講演会プロジェクト」のメンバーで密かに分けてしまっても、誰もそれを確認することができないことになる。そのメンバーは木下黄太氏を含めたった3人とのこと。
2012年の収支が公開されなかったことが問題となったため、今年は公開しなくてもいいような組織形態にしたということではなかろうか。
はたして2万円もの高額な参加費を払った参加者、ボランティアで講演会開催に尽力した方たちは、非営利組織のそんな不透明の会計に納得できるのだろうか?
私がこのようなことを書くと「中傷」だとか「攻撃」などという人がいるらしい。中傷だから名誉毀損になり犯罪だと言いたいのだろうか。たしかに事実であっても他人の社会的評価を低下させたら名誉毀損になる。しかし表現された事実が公共の利害に関する事実で、公益目的であり、真実の証明ができれば名誉毀損罪に問われない。
ネット上の表現における名誉毀損の必然性(弁護士紀藤正樹のLINK)
2012年のバンダジェフスキー氏の講演会は「放射能防御プロジェクト」、2013年は「バンダジェフスキー講演会プロジェクト」という非営利組織が講演会を主催し、ネットでチケット販売を広く呼び掛けて高額な参加費を集めそれなりの利益を得ていると考えられるのに、その収支が不透明で残金の使途がわからない(不正な使われ方をする可能性も否定できない)、ということはきわめて公益性の高いことだ。
私は脱原発で活動している人たちを攻撃するつもりはない。ただ、会計問題は公益性の高いことであり、このようなことを看過すべきではないと思っているだけだ。この件は当事者が公の場できちんと説明したり会計報告を公開すれば簡単に解決する話しなのに、頑なに拒否するのはなんとも不可解ではないか。
脱原発運動で不透明なことが行われているのなら、脱原発運動全体の評価にも関わる。とりわけお金にまつわることが不透明というのは市民運動にとってマイナスだ。専門家などもお金によって容易に御用学者に豹変してしまうし、文化人も簡単に御用文化人になってしまう。だからこそ、市民活動はお金に関してクリア―であるべきだと思う。
安易に「中傷」だとか「攻撃」などと言う前に、私が何を問題にしているのか、自分の頭で客観的に考えて判断してほしい。
【7月25日追記】
木下黄太氏がようやく私のことをご自身のブログに書いた。しかし、関連記事にはリンクさせていないし、内容も私の記事に対する反論になっていない。
バンダジェフスキー博士から僕への感謝の私信。東京講演のDVD刊行計画と松田まゆみという人間の妨害。 (木下黄太のブログ)
彼の発言には不正確な部分があるので説明しておきたいが、私は他団体が会計報告を開示する義務ないことは承知しているし、私に対して開示しろという主張もしていない。開示義務はないが、非営利組織であり開示することに問題があるとは思えないので、収益金の流用疑惑(2012年の講演会の)を晴らすために関係団体には公開すべきだと言っているだけだし、公の場できちんと議論をしましょうと言っているのだ。私の意見が「意味不明の中傷」なのだそうだが、意味不明の中傷か否かは読者の方が判断していただきたい。
また、大沼安史さんの電磁波攻撃に関する木下氏とのやりとりは以下の記事で説明している。真実は今も分からない。しかし木下氏は自分の意見が正しいと強く主張し、異なる意見をどうしても認めようとしなかった。違う意見を認めようとせず、自分の意見を押し付けようとすること自体、思想・良心の侵害であると私は思う。
大沼安史さんへの電磁波攻撃は妄想、精神病か?!
また、私のことを「『自分と他人との境界』が無い人で、相手をしても無駄です。無視しましょう」と評定しているが、何を根拠にこういう判断をするのかまったく不明である。これこそ中傷だと思う。
なお、会計担当者のY氏から私にメールがなければ、この記事も書くことはなかったことを断っておく。
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