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鬼蜘蛛の網の片隅から › 記事削除要請問題

2009年05月02日

一部記事の削除について

 このブログは、2009年2月18日にチャンネル北国tvを運営するジェイ・ライン株式会社によって非公開にされました。共同出版問題に関わる22本の記事が利用規約第5条の「他の利用者、第三者もしくは弊社の名誉や社会的信用を毀損したり、不快感や精神的な損害を与える行為」に抵触するとして削除要請を受けたためです。私は規約違反をしているとの認識はありませんので、運営会社と2ヶ月半にわたって協議をしてきました。

 弁護士の判断が必要との理由でジェイ・ラインからの回答待ちをしていましたが、4月28日の回答は相変わらず具体的な問題箇所の提示もなく、面談による話し合いを打診するという信じがたいものでした。早期にブログの再公開ができるよう努力するとの説明があったからこそ協議を続けてきましたが、2ヶ月以上も待たされた挙句、なんら進展なしです。

 この回答を踏まえて裁判も視野に入れ、さまざまな角度から対応を検討しました。その結果、指定された22本の記事を削除することで、再公開を優先させるという選択をすることにしました。もちろんジェイ・ラインの対応は到底納得できないものであり、要請に納得しての削除ではありません。

 ここまで納得できない対応をされた以上、本来なら裁判によって今回の対応が正当かどうかの判断を仰ぐべきと考えますし、そうしたい心境です。しかし、再公開したうえでの問題解決を拒絶された以上、裁判を起こすことで非公開状態がさらに長引くことになります。また、削除要請された記事はすでに他サイトで公開しています。

 今回の2ヶ月以上におよぶ協議によって、名前も具体的問題箇所も明らかにせず、不都合な記事の削除を求める「通報者」の不当性を浮き彫りにすることができました。またチャンネル北国tvは十分な検討もせずに修正の必要のない記事まで削除要請し、規約違反の具体的問題箇所を提示しないまま長期間にわたって非公開を強要するなど、常軌を逸した対応を続けました。裁判をしなくても審判が下されたと同然でしょう。2ヶ月以上かけた協議でしたが、このような問題を明るみにできたことは、言論封じを目的とした不当な削除要請問題を考えるうえでも決して無駄ではなかったと思います。今後、同様の事態が生じた場合にも参考になるでしょう。

 私が共同出版問題を書いてきた目的は、多くの人にこの商法の問題点を知らせることと悪質業者へ警鐘を鳴らすためです。この目的に照らし合わせても、非公開状態を長引かせて裁判に時間と労力を費やすより、ブログを公開させて言論活動を再開するほうが建設的だと判断しました。

 なお、22本の記事を削除したために、このブログのカテゴリー「共同出版・自費出版」は櫛の歯が欠けたような状態になっていますが、これらの記事については「鬼蜘蛛おばさんの疑問箱Part.2」を参照してください。今回の削除要請&非公開事件については、カテゴリー「表現の自由」に詳述しています。

 突然のブログ非公開で多くの方が心配し、励ましてくださいました。ご支援くださった皆様にはこの場をかりてお礼申し上げます。今後は、「鬼蜘蛛おばさんの疑問箱」と「鬼蜘蛛おばさんの疑問箱Part.2」の両ブログに記事を掲載していきたいと考えています。

 チャンネル北国tvは今回のことを教訓として通報に対しては社会的責任と慎重さをもって対応し、同じようなことは二度としないことを強く望みます。
  


Posted by 松田まゆみ at 13:45Comments(18)記事削除要請問題