鬼蜘蛛の網の片隅から
2025年03月28日
シマカラスヨトウ
色彩には変異があり褐色がかるものから灰色味が強いものまでいる。前翅の環状紋から黒い条が伸びている。幼虫やブナ科やバラ科など広葉樹の葉を食べる。前翅長は25mmくらい。ヤガ科シマカラスヨトウ亜科。

2022年8月24日 北海道十勝地方

幼虫 2022年6月19日 北海道十勝地方
2022年8月24日 北海道十勝地方
幼虫 2022年6月19日 北海道十勝地方
2025年03月26日
イボタケンモン
濃灰褐色の地に白っぽい大きな斑紋が目立つケンモンヤガ。幼虫はイボタノキを食べるそうだが当地ではミヤマイボタを食べているのだと思う。前翅長は18mmくらい。ヤガ科ケンモンヤガ亜科。

2024年8月5日 北海道十勝地方
2024年8月5日 北海道十勝地方
2025年03月25日
ナシケンモン
灰色に黒い横線がはいるケンモンヤガで、前翅に白っぽい円形の環状紋があり、後縁近くに白い斑紋がある。幼虫はバラ科植物の他、アブラナ科やマメ科、タデ科など様々な植物を食べる。前翅長は18mm前後。ヤガ科ケンモンヤガ亜科。

2022年7月24日 北海道十勝地方
2022年7月24日 北海道十勝地方
2025年03月24日
シロシタケンモン
大型のケンモンヤガで、前翅には白っぽい環状紋がある。また、胸部に一対の黄褐色の斑紋がある。幼虫はハルニレなどニレ科植物の葉を食べる。写真の個体は前翅長28mm。ヤガ科ケンモンヤガ亜科。

2022年6月30日 北海道十勝地方
2022年6月30日 北海道十勝地方
2025年03月23日
オオホソバケンモン
灰色の地に黒くて太い十字形紋と剣状紋が目立つケンモンヤガ。キハダケンモンとよく似ていて悩ましいのだが、オオホソバケンモンではないかと思う。前翅長は22mmくらい。ヤガ科ケンモンヤガ亜科。

2022年6月30日 北海道十勝地方
2022年6月30日 北海道十勝地方
2025年03月22日
シロケンモン
和名のとおり、全体に淡い灰色をしたかなり白っぽい印象のケンモンヤガ。幼虫の食餌植物はシラカンバとのことだが、シラカンバの樹皮によく似た色彩をしている。写真の個体は前翅長20mm。ヤガ科ケンモンヤガ亜科。

2022年6月28日 北海道十勝地方
2022年6月28日 北海道十勝地方
2025年03月21日
会話のない社会
先日、久しぶりにとあるホームセンターに行ったら、レジの大半がセルフレジになっていた。セルフレジは空いていたものの、私は迷わず店員のいるレジに並んでしまった。ときどき入るスーパーも、行くたびにセルフレジが増えている。そのうちスーパーのレジは皆セルフになってしまうのだろうか。
スーパーなどなかった子どもの頃は、買い物といえば商店街に行って、店の人と会話しながら買い物をしたものだ。そもそも会話をしなければ買い物ができなかった。その後スーパーが普及してからは会話も減ったが、それでもレジで会話をすることはしばしばある。ところがセルフレジとなると店に入ってから出るまで、一切人と会話せずに終わってしまう。煩わしくなくていいという人もいるのだろうけれど、私はちょっと寒気がする。
考えたら、空港などでの手続きもどんどん機械に置き換わっている。チェックインも自動チェックイン機。最近は東京に行くこともほとんどなくなったが、以前は実家があったのでときどき上京した。そして頻繁に駅の切符の自動販売機が変わっているのに驚いた。改札も自動改札機なので駅員の姿がほとんど見えない。駅はなんとも味気ない場所になってしまった。
東京に住んでいた小学生のころ、私はときどき一人で電車に乗って出かけることがあった。引っ越して間もないある日、駅の改札口を出て駅前の光景を目の当たりにし、出口を間違えたことに気づいた。南口に出なければならないのに北口に出てしまったのだ。近くに踏み切りも見えない。仕方ないので改札口の駅員に事情を話したら、回収した切符から子供用の切符を取り出して、「これを反対側の改札口に出しなさい」と通してくれた。もし、今のように駅員も見当たらない自動改札の駅だったら途方に暮れていたかもしれない。
金融機関に行ってもATMでおおむね用事は足りる。最近は大きな病院では会計も機械になっている。病院に行きつけていない高齢者などは戸惑うだろう。北海道の田舎でほとんど遠出もせずに暮らしていると、たまに街中に出たとき時代に取り残されたような気になってくる。
それだけではない。昨今は北海道の地方の町でも、地域のコミュニティバスの自動運転化を目指したり、ドローンによる荷物の配達の実証実験をしたりしている。人手不足が背景にあるというが、こんな社会はどう考えても高齢者や障害者、子どもなどの弱者にやさしい社会とは言えない。そして、なによりも気になるのは人を機械に変えていくことで会話が消えていくこと。
配偶者に先立たれて一人暮らしをしている高齢者は、交通機関を利用しても、買い物をしても誰とも会話しない社会で暮らさねばならない。自分から人との関わりを持たなければ、誰とも会話しない日もあるだろう。機械化社会は人と人との関わりをどんどん希薄にし、会話を奪っていく。
人はコミュニティの中で生活している生き物だ。他者との関わりが人として健全な生活を支えている。挨拶、気遣い、助け合い、感謝の言葉・・・みな会話でつながっている。会話の消えた社会からは、喜びも幸福感も次第に消えていくのではなかろうか。
スーパーなどなかった子どもの頃は、買い物といえば商店街に行って、店の人と会話しながら買い物をしたものだ。そもそも会話をしなければ買い物ができなかった。その後スーパーが普及してからは会話も減ったが、それでもレジで会話をすることはしばしばある。ところがセルフレジとなると店に入ってから出るまで、一切人と会話せずに終わってしまう。煩わしくなくていいという人もいるのだろうけれど、私はちょっと寒気がする。
考えたら、空港などでの手続きもどんどん機械に置き換わっている。チェックインも自動チェックイン機。最近は東京に行くこともほとんどなくなったが、以前は実家があったのでときどき上京した。そして頻繁に駅の切符の自動販売機が変わっているのに驚いた。改札も自動改札機なので駅員の姿がほとんど見えない。駅はなんとも味気ない場所になってしまった。
東京に住んでいた小学生のころ、私はときどき一人で電車に乗って出かけることがあった。引っ越して間もないある日、駅の改札口を出て駅前の光景を目の当たりにし、出口を間違えたことに気づいた。南口に出なければならないのに北口に出てしまったのだ。近くに踏み切りも見えない。仕方ないので改札口の駅員に事情を話したら、回収した切符から子供用の切符を取り出して、「これを反対側の改札口に出しなさい」と通してくれた。もし、今のように駅員も見当たらない自動改札の駅だったら途方に暮れていたかもしれない。
金融機関に行ってもATMでおおむね用事は足りる。最近は大きな病院では会計も機械になっている。病院に行きつけていない高齢者などは戸惑うだろう。北海道の田舎でほとんど遠出もせずに暮らしていると、たまに街中に出たとき時代に取り残されたような気になってくる。
それだけではない。昨今は北海道の地方の町でも、地域のコミュニティバスの自動運転化を目指したり、ドローンによる荷物の配達の実証実験をしたりしている。人手不足が背景にあるというが、こんな社会はどう考えても高齢者や障害者、子どもなどの弱者にやさしい社会とは言えない。そして、なによりも気になるのは人を機械に変えていくことで会話が消えていくこと。
配偶者に先立たれて一人暮らしをしている高齢者は、交通機関を利用しても、買い物をしても誰とも会話しない社会で暮らさねばならない。自分から人との関わりを持たなければ、誰とも会話しない日もあるだろう。機械化社会は人と人との関わりをどんどん希薄にし、会話を奪っていく。
人はコミュニティの中で生活している生き物だ。他者との関わりが人として健全な生活を支えている。挨拶、気遣い、助け合い、感謝の言葉・・・みな会話でつながっている。会話の消えた社会からは、喜びも幸福感も次第に消えていくのではなかろうか。
2025年03月19日
アオケンモン
上翅の内横線と外横線の間は緑色を帯びた灰色で、外側は褐色をしているケンモンヤガ。幼虫はシナノキを食べるとのことなので、オオバボダイジュも食べるのではないかと思う。前翅長は20mmくらい。ヤガ科ケンモンヤガ亜科。

2022年7月21日 北海道十勝地方
2022年7月21日 北海道十勝地方
2025年03月18日
ウスベリケンモン
灰褐色をしたケンモンガで、外横線と腎状紋の間の白斑がよく目立つ。また、環状紋、腎状紋、白斑に沿って黒条がある。前翅長は25mmくらい。ヤガ科ウスベリケンモン亜科。

2022年7月13日 北海道十勝地方

2022年7月13日 北海道十勝地方