さぽろぐ

日記・一般  |その他北海道

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鬼蜘蛛の網の片隅から

2024年04月05日

シャチホコガ

 蛾の中には前翅の両側から後翅をはみ出させて止まる蛾がいるが、シャチホコガもそのような蛾の一つ。全体的に灰褐色で、ギザギザの淡色の中横線、黒と淡色の点が並んだ外横線を持つ。幼虫は広食生で、カバノキ科、ブナ科、バラ科、ニレ科、ムクロジ科などさまざまな広葉樹の葉を食べる。前翅長は25mmくらい。シャチホコガ科。


2022年7月22日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 14:18Comments(0)昆虫

2024年04月03日

トビマダラシャチホコ

 全体的に灰褐色で前翅に腎状紋が目立つ地味なシャチホコガ。幼虫はドロノキの葉を食べるとのこと。写真の個体は前翅長25mm。シャチホコガ科。


2022年7月13日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 17:00Comments(0)昆虫

2024年04月02日

ウチキシャチホコ

 トビスジシャチホコによく似ているが、ウチキシャチホコは前翅後縁基部が黄色または黄褐色で(ウチキ=内黄)、中央部(内横線と外横線の間)の後縁付近も黄褐色になる。幼虫はシラカンバやダケカンバを食べる。前翅長は23mmくらい。シャチホコガ科。


2022年7月22日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 14:44Comments(0)昆虫

2024年04月01日

トビスジシャチホコ

 本種は外見がウチキシャチホコによく似ているために同定には注意が必要。ウチキシャチホコは前翅後縁基部が黄色いが、トビスジシャチホコは黄色味を帯びず淡褐色で、濃褐色に縁どられる。幼虫はカバノキ科のシラカンバ、ダケカンバ、ヤマハンノキなどを食べる。写真の個体は前翅長24mm。シャチホコガ科。


2022年7月21日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 16:31Comments(0)昆虫

2024年03月31日

スジモクメシャチホコ

 茶色の地味なシャチホコガだが、前翅の中央部は帯状に淡色になっている。幼虫はハルニレやオヒョウを食べる。写真の個体は前翅長21mm。シャチホコガ科。


2023年7月27日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 16:06Comments(0)昆虫

2024年03月30日

日高山脈一帯の国立公園の名称を巡る不可解

 日高山脈襟裳国定公園が国立公園に昇格するにあたり、環境省の中央環境審議会自然環境部会で環境省が「日高山脈襟裳十勝国立公園」とする案を提示し、それが了承されたことはこちらの記事で触れた。

 この名称の件、どう考えても「十勝」を入れるのは筋違いであり、意味不明だ。地元自治体の首長らが名称に「十勝」を入れるように動いていたのは事実だが、私は環境省がそんな名称を真に受けて審議会に提案するとは思ってもいなかった。まともな思考ができるなら、「十勝」を入れるなどという発想には到底ならない。なんでこんなことになるのか?

 環境省によると、名称の決め方に規則はないという。しかし、実際には基準といえるものがあり、複数の地名を入れる場合は国立公園として相応しい自然がある地域の名称を使用している。例えば、利尻礼文サロベツ国立公園は利尻礼文国定公園が国立公園に昇格する際にサロベツ湿原を加えたためにこのような名称になった。富士箱根伊豆国立公園は、富士箱根国立公園に伊豆半島も加えた際に名称に伊豆を入れた。

 秩父多摩甲斐国立公園の場合はやや異なるのだが、「公園区域の主要部分を占める都道府県の旧国名を使用。面積僅少の長野側は名称に用いられず。」とされている(国立公園の名称と当該名称による公園地域の代表性)。奥秩父を中心として東京、山梨、埼玉、長野の一都三県にまたがる国立公園だが、多摩(東京)、秩父(埼玉)は公園の名称に入っているものの、最大の面積を有する山梨県の名称が冠されていないことが「甲斐」を加えた理由であり、こうした経緯に特に問題は感じない。

 しかし「十勝」は1市16町2村で構成される広域行政区の名称であり、大部分が農地などになっていて国立公園に相応しい自然が残されているわけではない。「日高山脈」や「襟裳」は公園地域を代表した地名だが、「十勝」は公園地域を代表する地名とは到底言えない。それにも関わらず、なぜ環境省は審議会で前例のない広域の地域名である「十勝」を加えた名称を提案したのか?

 「財界さっぽろ」という雑誌の2024年4月号にそれにまつわる興味深い記事が掲載された。タイトルは「名称に『十勝』がなんで入っちゃったの!?」というもの。環境省は国立公園の範囲拡大で地権者との調整に難航していたのだが、参議院議員である長谷川岳氏が地権者との交渉を取り持ち、名称に関しても関与したという話があるらしい。

 これが事実だとすると、環境省は長谷川氏に恩があるということになる。その見返りとして名称についての要望を聞き入れた・・・ということであるのなら、環境省が「十勝」を入れた名称を提案したことも説明がつく。しかし、それが事実なら政治家との癒着、あるいは忖度と言われても仕方ないし、あってはならないことだ。

 長谷川岳氏といえば、最近こんなニュースがある。どうやら彼はパワハラ気質らしい。

〈CAに横柄な態度と吉幾三が暴露〉永田町や地元でも被害者続出…「派手なイベント好きでチャラい印象」「官僚へのイチャモンは日常茶飯事」自民・長谷川岳氏の散々な評判

鈴木直道北海道知事、パワハラ疑惑の長谷川岳氏に電話申し入れ

 長谷川氏と環境省との間に何かあったのか知らないが、もしかしたら名称のことで環境省に圧力をかけた可能性もあるのではないかと妄想してしまう。

 国立公園の名称に「十勝」を入れるという件は、あまりに意味不明で前例のないものであることは間違いない。北海道自然保護連合はこの問題で環境省に質問書を提出したが、この質問書を読めば今回の名称の決め方がいかに不公正で不可解なものかが分かる。

中央環境審議会自然環境部会に関する環境省の回答に対し質問書を送付



  


Posted by 松田まゆみ at 20:49Comments(0)自然保護政治・社会

2024年03月29日

カバイロモクメシャチホコ

 和名の通り、木目のような斑紋をした樺色のシャチホコガ。前翅の外縁は黒く縁どられ、内側に淡色の線がある。幼虫はサクラ類やズミなどバラ科植物を食べる。前翅長は30mmほど。シャチホコガ科。


2022年7月30日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 16:36Comments(0)昆虫

2024年03月27日

ハガタエグリシャチホコ

 褐色、赤褐色、黒色が複雑で派手な斑紋を織りなし、目を引くシャチホコガ。初めて見たときは、その奇異な斑紋にちょっと興奮した。幼虫は広食性で、カバノキ科やクルミ科の樹木やシナノキなどの葉を食べる。前翅長は20mm前後。シャチホコガ科。


2023年7月24日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 21:19Comments(0)昆虫

2024年03月25日

シロスジエグリシャチホコ

 茶色に黒いラインの入るシャチホコガだが、前翅の外縁が白っぽくなっていてよく目立つ。幼虫の食餌植物はカエデ類。前翅長約20mm。シャチホコガ科。


2022年7月8日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 20:43Comments(0)昆虫

2024年03月23日

ギンモンシャチホコ

 全体的に茶色いが、前翅の基部に銀色の斑が並ぶシャチホコガ。写真では斑紋は白くなってしまうが、実際には銀色をしている。幼虫の食餌植物はニレ科のハルニレやオヒョウなど。前翅長は20mm前後。シャチホコガ科。


2022年7月24日 北海道十勝地方
  


Posted by 松田まゆみ at 21:12Comments(0)昆虫