鬼蜘蛛の網の片隅から › 昆虫
2023年04月21日
カバシャク
散歩をしていたら見慣れない蛾が止まっていた。良く見るとオレンジ色の後翅が少しだけ見える。写真を二枚撮ったところで飛び立ってしまった。家に帰って調べたところカバシャクだった。春に出現する昼行性の蛾で、食草はシラカンバなどカバノキ科の植物。前翅長は約16mm。シャクガ科。

2023年4月11日 北海道十勝地方
2023年4月11日 北海道十勝地方
タグ :カバシャク
2023年04月17日
ミヤマスカシクロバ(オオスカシクロバ)
ミヤマスカシクロバも早春に現れる蛾の一つ。北方系の種で、黒い翅は半透明をしている。今年は3頭を目にしたが、雌は色彩がやや淡い。写真は触角が櫛歯状なので雄。マダラガ科。前翅長は約11mm。

雄 2023年4月11日 北海道十勝地方
雄 2023年4月11日 北海道十勝地方
タグ :ミヤマスカシクロバ
2023年04月16日
シロトゲエダシャク
蛾に特に興味を持っていなかった頃には、早春に蛾を見た記憶がない。もしかしたら見ているのかもしれないが、意識して見ていなければ頭に残らないのかもしれない。
シロトゲエダシャクは早春に見られるシャクガの仲間。歩道の柵に止まっていた。前翅長22mmほど。

2023年4月3日 北海道十勝地方
シロトゲエダシャクは早春に見られるシャクガの仲間。歩道の柵に止まっていた。前翅長22mmほど。
2023年4月3日 北海道十勝地方
タグ :シロトゲエダシャク
2023年03月26日
フクジュソウに群がるキタヨツモンホソヒラタアブ
今年は雪解けが早く、3月20日にはフクジュソウが咲き始めた。私の居住地にあるフクジュソウ(たぶんキタミフクジュソウ)は自生しているものではなく、人が庭に植えたものやそれが実生で広まったものだと思う。雪解けが早い南斜面にあるフクジュソウから順に花が開いていく。花が咲くのはフキ(アキダブキ)より早い。
フクジュソウは晴れた日しか花を開かない。つややかな黄金色に輝くフクジュソウの花は春の始まりを告げる花だ。そして、この花が咲くと同時に小さな黒いアブが集まってくる。

ハエの仲間は同定が難しいこともあってスルーしていたのだけれど、どうやらムツモンホソヒラタアブ属のアブらしいと分かった。この仲間は「札幌の昆虫」(木野田君公著、北海道大学出版会)に同定のポイントが書かれている。そこで昨年採集して同定をしてみたのだが、キタヨツモンホソヒラタアブのようだ。同書によると4~5月に平地から山地のヤナギの花などで見られると書かれている。
当地ではまだヤナギの花は咲いていない。だから春一番に花をつけるフクジュソウに集まってくるのだろう。もしこの小さな虫たちがいなければ、フクジュソウは受粉することができず絶えてしまうかもしれない。自然はこうした小さな命のつながりによって維持されている。
フクジュソウは晴れた日しか花を開かない。つややかな黄金色に輝くフクジュソウの花は春の始まりを告げる花だ。そして、この花が咲くと同時に小さな黒いアブが集まってくる。
ハエの仲間は同定が難しいこともあってスルーしていたのだけれど、どうやらムツモンホソヒラタアブ属のアブらしいと分かった。この仲間は「札幌の昆虫」(木野田君公著、北海道大学出版会)に同定のポイントが書かれている。そこで昨年採集して同定をしてみたのだが、キタヨツモンホソヒラタアブのようだ。同書によると4~5月に平地から山地のヤナギの花などで見られると書かれている。
当地ではまだヤナギの花は咲いていない。だから春一番に花をつけるフクジュソウに集まってくるのだろう。もしこの小さな虫たちがいなければ、フクジュソウは受粉することができず絶えてしまうかもしれない。自然はこうした小さな命のつながりによって維持されている。
タグ :キタヨツモンホソヒラタアブ
2022年11月02日
ハンノキハムシ
艶のある藍色をしたハムシで、体長は6~8mmくらい。ハンノキ類やカンバ類、ヤナギ類などさまざまな広葉樹を食べるが、北海道ではケヤマハンノキやカンバ類が大発生による被害を受けることが多いようだ。幼虫は葉脈を残して葉の表面を齧るので、網目状になる。大発生すると葉が茶色くなって枯木のように見える。

2022年6月21日 北海道十勝地方
2022年6月21日 北海道十勝地方
タグ :ハンノキハムシ
2022年10月28日
クロマルケシキスイ
倒木の樹皮に黒くて丸っこい小さな甲虫がいた。触角の柄部と歩脚跗節は赤褐色。写真を拡大してみると頭部や前胸背に微細な点刻がある。また上翅には点刻列があり、点刻列の間には微細な点刻があるのでクロマルケシキスイだと思う。体長は4mmほど。キノコに集まる。

2022年8月5日 北海道十勝地方
2022年8月5日 北海道十勝地方
タグ :クロマルケシキスイ
2022年10月25日
クロオオハナカミキリ
散歩で見つけた全身が真っ黒のカミキリ。調べたところクロオオハナカミキリだと分かった。クロオオハナカミキリというのだから皆黒いのかと思ったら、上翅が赤褐色のものもいるとのことで、セアカハナカミキリという別名を持つ。旧名はオオクロハナカミキリ。なんだかややこしい。写真の個体は体長25mm。寄主植物はトドマツやアカエゾマツなどの針葉樹のほか、ハリギリやオヒョウ、カンバ類など。

2022年8月6日 北海道十勝地方
2022年8月6日 北海道十勝地方
2022年10月24日
クロアオカミキリモドキ
春に網走地方に出かけたときにタンポポの花にいる黒っぽいカミキリモドキを見つけた。クロアオカミキリモドキだと思う。花粉を食べているのか、体中に花粉がついている。しきりに動き回るのであまり良い写真が撮れなかった。体長は約12mm。

2022年5月21日 北海道網走地方
2022年5月21日 北海道網走地方
タグ :クロアオカミキリモドキ
2022年10月21日
クリイロジョウカイ
ジョウカイボン科のクリイロジョウカイ。普通種らしいが今年初めて見た。動きが早く、良い写真が撮れないうちに逃げてしまった。体長は8mmほど。

2022年8月10日 北海道十勝地方
2022年8月10日 北海道十勝地方
タグ :クリイロジョウカイ