さぽろぐ

日記・一般  |その他北海道

ログインヘルプ


鬼蜘蛛の網の片隅から › 原子力発電 › お金で築いた「原発安全神話」という虚構

2011年04月26日

お金で築いた「原発安全神話」という虚構

 前の記事「驚きの合同記者会見」で、25日の合同記者会見の際、フリー記者の田中龍作さんが東電の広告費についてズバリ切り込んだ質問をしたことを書いたが、その広告費について書かれている記事を発見した。高野孟氏がTHE JOURNALに書いたものだ。

マスコミが原発事故報道で腑抜けになるワケ(1)

マスコミが原発事故報道で腑抜けになるワケ(2)

 まず(1)で紹介されているCM出演料。中部電力の場合は500万円ほど提示されるとのこと。著者の高野孟氏は、「東電は中電などとは格が違うから、CM出演料も倍くらいになるのではないかと推測される」としている。これではお金に欲深い人は簡単に乗ってしまうだろう。まさに買収だ。

 さて(2)ではマスコミに払っている広告費が書かれているのだが、東京電力だけで年に680億円ほどがメディアに流れているらしい。その内訳は広告費が約244億円、販促費が239億円、普及啓発費が200億円弱。原子力界・電力業界全体でメディアに流しているお金は年間2000億円に迫るというのだから、いかに原発の安全神話のためにお金を注ぎ込んでいるのかがわかるというものだ。いったい誰が電気代を支払っていると思っているのだろう。

 そして、もちろん政治家、官僚の天下り、学者、代議士、暴力団、自治体への交付金など、あらゆる関係者にお金をばら撒いて原発の安全神話をつくりあげてきたのだ。金・金・金・・・お金がすべての世界だ。

 記者会見というのは国民のために行っているのだ。東電の広告費はほとんどバレてしまっているのだから、合同記者会見では是非これらの金額について解説していただきたいものだ。

 お金によって築きあげられた虚構だから、事故であっけなく崩れ去る「安全神話」。それでもまだ「安全」にしがみつこうとしている人たちのなんと滑稽で哀れなことか。


あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(原子力発電)の記事画像
巨大噴火の国に生きる日本人
家庭菜園の収穫と原発事故
同じカテゴリー(原子力発電)の記事
 大地震に警戒を (2024-01-04 16:13)
 二つの大罪 (2023-08-24 13:40)
 汚染水を海に流すという犯罪 (2023-08-14 10:21)
 原発事故から10年 (2021-03-11 23:15)
 被ばくによる健康被害を「風評」にしてしまう人たちを信じてよいのか (2019-04-19 09:57)
 早野龍五氏「見解」の嘘で濃厚になった捏造疑惑 (2019-02-11 21:31)

Posted by 松田まゆみ at 17:06│Comments(0)原子力発電
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
お金で築いた「原発安全神話」という虚構
    コメント(0)