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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 原子力発電 › 原子炉の危機的状況を伝えない東電とマスコミ

2011年04月06日

原子炉の危機的状況を伝えない東電とマスコミ

 1週間ほど東京に行ってきた。ネオンが消え、駅などのエレベーターの多くが止まっているし、電車は空調も止めている。コンビニもスーパーも照明を減らしてうす暗い。いつもと違うのは、あちこちで省エネに取り組んでいることと外国人の姿をほとんど見かけないことくらいだろうか。人々の生活を見ている限り、原発事故の危機感は伝わってこない。どうやら「原発事故の処理は時間がかかるものの、これ以上悪化せずに何とか収束するだろう」と楽観的に考えている人が大半のようだ。そう願いたいものだが、私にはとてもそう思えない。

 日ごろはテレビをほとんど見ないのだが、東京にいる間のニュースはテレビが中心だった。それで思ったのは、相変わらず御用学者ばかり登場させ、肝心なことをちっとも伝えないマスコミの酷さだ。テレビがさかんに伝えているのは、放射能に汚染された水の処理のことばかり。もちろんそれも大問題だが、昨日の汚染水の海への放出で私は原子炉の危機的状況を感じとった。いったい原子炉はどんな状態にあるのだろう? テレビを見ていてもそのことが全く伝わってこない。それどころか、インターネットの情報などに惑わされないように注意喚起しているのだから、呆れかえる。現場はもはや高濃度の放射線と次々と襲いかかる難題でパニック状態になっているのではないかと勘繰りたくもなる。

 テレビニュースばかり見ている市民は、原子炉が危機的状況に陥っていることがわからないのも当然だ。外国人の多くが東京から姿を消したというのは、恐らく放射能に対する危機感が強いとか避難しやすいということだけではないだろう。原発事故の危機的状況については海外のほうがきちんと把握しており、自国民にはっきりと警告しているのではなかろうか。

 小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)は昨日(4月5日)のラジオ放送で、すでに原子炉は再臨界になっているのではないかと疑っているという恐るべき話しをしている。そう考える理由はヨウ素の濃度が増えてきていることと、クロール(塩素)38が検出されていることだという。クロール38は、再臨界が起きていると考えないと説明がつかないそうだ。それが間違いないなら、事態はますます深刻化していることになる。

 以下の小出氏の話を聞いてほしい。





 マスコミが原子炉の状況をほとんど報じなくなり、汚染水の処理に話題を集中させているのはあまりにも不気味だ。東京電力も保安院も政府もマスコミも共謀して事実を隠ぺいしているとしか思えない。もし再臨界の可能性などということを報じたなら、パニックに陥るという判断をしているのだろう。しかし、国民に正確な情報を伝え、大量の放射能が放出される前に避難できるように準備してもらうのが東電や政府の責任ではないだろうか。いつまで国民を騙し欺きつづけるつもりなのだろう。

 今はとにかく水で原子炉を冷やし続けなければならないのだが、現時点では放射能の放出が止まるなどということはなさそうだし、海は汚染され続けている。この上、もし最悪の事態になったなら爆発的に放射能が大気中に放出されることになる。テレビで安心情報ばかり流し続ける御用学者には憤りを覚える。東電と御用学者、御用マスコミの責任は果てしなく重い。

 以下、御用学者と御用マスコミに関する記事もお読みいただきたい。この国はもはや回復不能の末期的症状に陥っているとしか言いようがない。

東電のカネに汚染した東大に騙されるな!

「東電情報隠し」の裏で進行する放射能汚染~その9~

【4月7日追記】
YouTubeが削除されたので、話しの内容を文字にしたサイトを以下に紹介しておく。こちらをお読みいただきたい。

http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/632



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この記事へのコメント
>汚染水の処理に話題を集中させている
 確かに...
 人を隠すには大量の人ゴミ.情報を隠すには大量のゴミ情報.というようなことを誰かが書いていましたね.
 いちおう熱心にニュースを見ていますが,いま原発が具体的にどうなっているのか,ますます理解困難です.
Posted by Ladybird at 2011年04月07日 03:38
高濃度汚染水も重大ですね。
もちろん再臨界の可能性もあるというのも大変心配です。
ただ対策はひたすら大量の水で冷やし続けるしかない。
そしてこの結果大量の放射能汚染水が溜まりそれが地下へと海へと流れている。
2号炉3号炉の圧力容器格納容器とも壊れている。
プラント関連パラメータでバレバレ。
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110406005/20110406005-3.pdf
岩上さんの小出助教へのインタビュー映像がわかりやすい。
http://www.ustream.tv/recorded/13695456?lang=ja_JP
Posted by 透明 at 2011年04月07日 08:46
リンク元へ行き読んでみました。
事実の隠蔽や事後報告を繰り返している当事者の
煮え切らない態度から、この世も末...的な醜さ汚さを
見た感があり、ほとほと情けなくなりました。
真実を隠して東電はどこに行きたいのでしょうか...。
記者会見が終わったその後に、やれやれと今日もボロを
出さずに済んだとお酒でも飲んでいるのでいるのかな?
Posted by 北の旅烏 at 2011年04月07日 09:00
Ladybird様
北海道新聞では数日前までは各原子炉の状況を表にして掲載していましたが、最近はそれもなくなりました。進展が望めないためなのか、不安を募らせないためなのか分かりませんが、不可解です。汚染水の出所は原子炉なのですから、両方の情報をきちんと報じるべきです。

透明様
サイトの紹介ありがとうございました。明らかに1号から3号まで圧力容器も格納容器もが壊れていますね。東電も政府も2号機の格納容器の損傷のことは認めても、それ以外の損傷については国民に明言しません。日本の対応は、今後海外から厳しく非難されるでしょう。

北の旅烏様
気象庁は事故の直後から放射能の拡散予測を毎日していたことが今頃明らかになりました。ヨーロッパの各国ではずっと前から予測しているのに、肝心の国内で情報を隠ぺいしているとはあまりにも国民を馬鹿にしています。今後、放射能の拡散がより広範囲に及ぶ可能性も低くはないと思います。自分で情報を集めなければダメですね。
Posted by 松田まゆみ at 2011年04月07日 11:27
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