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鬼蜘蛛の網の片隅から › メディア › 削除要請に対するブログ運営会社の姿勢

2009年12月28日

削除要請に対するブログ運営会社の姿勢

 小倉秀夫弁護士のサイトに、権利侵害情報の削除要求に関する興味深い記事が掲載されていました。ただし、小倉さんの記事は、権利侵害を受けた側からの視点でプロバイダーの対応について書かれているものですが。

 はてなとGoo

 これを読むと「はてな」は、権利侵害情報の削除を求める人に対しかなり細かく注文をつけています。

 一方gooでは、「公的な身分証明書の写しを郵送してこなければ一切の削除には応じないとのことでした」とのこと。削除要請者の確認はきっちりとしているようです。

 削除要求といっても正当な理由によるものだけではありません。公共の利益に関わる告発記事の抹殺を目的とした不当な削除要求もあるわけです。ブログという意見表明の場を提供している以上、運営会社が通報者の身元や削除理由を確認し、削除要請に安易に応じないという姿勢は当然のことでしょう。

 こうしてみると、チャンネル北国tvが私にとった対応は、ブログ運営会社としては極めて無責任でお粗末なものだといえそうです。何しろ、通報者のメールひとつで記事の内容も精査せず一方的に非公開にし、私に対しては、通報者の名前はもとより権利侵害箇所の指摘すらしなかったのですから。

 こんな非常識な対応をする運営会社は稀かと思ったら、それとほぼ同様のことを行っているブログサービスもあるようです。FC2と@wikiです。以下の方は、これらのサービスの被害者です。

浦安事件・ブログ運営妨害問題
@wiki問題

 このようなブログ運営会社に共通しているのは、表現の自由に対する責任感の欠落と圧力に抗えない弱腰の姿勢でしょう。上記の方は、あえて同じFC2のサイトで削除された記事を公開し、不当な削除要請に対し問題提起されていますが、こうしたやり方は私も賛成です。

 チャンネル北国tvでは、過去に「反米嫌日戦線」を封鎖したことがきっかけで社会派ブログが大量に離脱したそうです。表現の自由を尊重せず高圧的な態度をとる運営会社への抗議という意味だと思いますが、「出て行く」という抗議の仕方は、運営会社の不当なやり方を半ば容認することにも繋がると思うのです。たとえ無料だからといっても、記事が法や規約に違反していなければ、非があるのはブログ管理者ではなく運営会社です。私は、チャンネル北国tvに二度と同じようなことをさせないためにも、出て行くのではなく、二つのサイトで並行して記事を掲載することを選択しました。

 ブログの「言論の自由」は、ブロガー自身が主張して守っていくべきことです。


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Posted by 松田まゆみ at 14:33│Comments(5)メディア
この記事へのコメント
そのため昨今の社会派ブログは圧力に比較的強い「ライブドア」「シーサー」「はてな」に集中する傾向が強くなっています。

チャンネル北国の場合には、運営的に社会派ブログよりも北海道の温泉やラーメンや鉄道のブログのほうがずっと大事だということも理解できるので、社会派ブログを始めようとする人は「ライブドア」「シーサー」「はてな」での開設をおすすめしておきます。

(グーグルの「ブロッガー」ブログも社会派ブロガーからの評判は悪くないようですが、ここについては詳しいこと知らないです)
Posted by はなゆー at 2009年12月28日 15:45
はなゆー様

一度、不当な非公開とか削除要請を経験した人は、やはり圧力に強い運営会社を選ぶということになるのでしょうね。

ただ、私が気になるのは、そうすることで圧力に弱い会社はいつまでたっても「まとも」になれないのではないかということです。弱腰の会社に対しても、ブロガーが表現の自由を主張して勝ち取っていくという姿勢も必要かな、と思います。利用者の多いFC2ブログなどは、不当な扱いを受けた人たちが団結して闘ってもいいのでは・・・なんて思ってしまいます。

チャンネル北国の場合、たしかに観光やグルメを看板にしているというのはわかりますが、ブログカテゴリーでは、政治・経済・ニュースなどにも対応していますし、規約上でも社会的なことを書くのは全く問題がないのです。北方ジャーナルのような報道機関のブログまであります。「はてな」など、他社のやっているようなきっちりとした削除要請への対応もやればできるはずです。是非、見習ってほしいと思います。
Posted by 松田まゆみ at 2009年12月29日 12:08
それはさておき、良いお年を。

(^◇^)ノ
Posted by はなゆー at 2009年12月31日 13:36
松田さんはjanjanにニュースも寄せられたりと、私は環境の記事を読ませていただくことが多いのですが、自費出版の問題にも取組んでおられ、とても考えさせられる事があります。

それにしても今年は政権交代でダムの問題は大きな変化となり、今後の環境行政、自然保護がどのようになっていくのか注目していきたいですね。

日本にとっても、良い年を迎えることができますように。
Posted by BEM at 2009年12月31日 16:18
はなゆー様

ご訪問、ご助言、記事の紹介等ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。


BEM様

事業仕分けで無駄な事業がいかに多いかを見せ付けられましたね。ダムが大きく見直されたのは大きな前進でした。まだまだ油断はできませんが。

どうぞ、よいお年をお迎えください。
Posted by 松田まゆみ at 2009年12月31日 21:12
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