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鬼蜘蛛の網の片隅から › 原子力発電 › 矢ヶ崎克馬さんが語る内部被曝の話

2011年11月28日

矢ヶ崎克馬さんが語る内部被曝の話

 原発事故で本当に恐ろしいのは内部被ばくだ。もちろん大量の放射線を浴びたら外部被ばくであっても命に関わるが、内部被ばくは長年にわたってじわじわと体を蝕んでいく。枝野元官房長官が「ただちに影響ありません」と繰り返したのは、内部被ばくの影響はただちに現れないということ。そして原発推進派がもっとも隠しておきたいのが内部被ばくによる健康被害だろう。

 日本中に放射能が拡散した今、内部被ばくの専門家である矢ヶ崎克馬さんの話に耳を傾け、真摯に受け止める必要がある。その矢ヶ崎さんの講演会での話を守田敏也さんが書き起こしして下さった。非常に重要な指摘が多々ある。多くの人に読んでいただき、また広めて欲しい。

子どもたちを放射能から守るために・・・矢ヶ崎さん講演録(1)
子どもたちを放射能から守るために・・・矢ヶ崎さん講演録(2)
子どもたちを放射能から守るために・・・矢ヶ崎さん講演録(3)
子どもたちを放射能から守るために・・・矢ヶ崎さん講演録(4)

 十分に理解するためには守田さんの書き起こしを通して読んでいただきたいが、以下に要点を箇条書きに書きとめておきたい。

・原爆投下やアメリカの核戦略のために内部被曝が隠され続けてきた。
・低線量被曝の記録が隠蔽され、事実が切り捨てられてきた。
・福島ではホールボディカウンターの検出限界を高く設定することで現実を無視しようとしている。
・市民と科学者が力を合わせないと健康が守れない。
・東京の子どもたちに鼻血、口内炎、気管支炎、下痢等の症状が出ており、尿からセシウムが出ているのが現実。症例については以下を参照。
必見!町田からのこどもたちの健康被害?報告。・・・大人の症例もあり。
・放射線によって分子が切断され、ダイレクトに機能破壊すると脱毛や紫斑、下痢、出血などの急性症状が出る。
・免疫力の低下が起き、感染症などの死亡率が高くなる。これについては以下を参照。
マイコプラズマなど感染症が増加・・・被曝の影響では?
・ストレスや病気をもつ高齢者も影響を受けるので、誰もが被曝を避ける必要がある。
・DNAが放射線を浴びて切断されることで、晩発性のガンを引き起こしたり、遺伝的影響が出る。
・内部被曝は、放射性物質の埃を肺の中に吸い込むことと、水や食べ物として取り込むことで生じる。
・放射能の埃は大きいものでも1000分の1ミリメートルと非常に小さい。内部被曝では体内から放射線が出るので、外部被曝より多くの放射線を浴びることになる。
・α線は45ミリ程度、β線は1メートルほどしか飛ばないので、これらが体外にあるときは1メートル以上離れていれば放射線は届かず、γ線だけが問題になる。
・α線やβ線を出す放射性物質が体内にあれば分子切断をするために外部被曝より非常に深刻な影響を与える。
・セシウムはβ線しか出さないが、β線を出すとバリウムに変化しこれがγ線を出す。つまりβ線とγ線の両者が放出される(放射平衡という)。セシウム137の放射線はγ線だという人がいるが、内部被曝の場合はβ線を考えなければ被曝量をつかめない。
・内部被曝をまじめに考えている科学者集団は、内部被曝は外部被曝の700倍の実効線量があると考えている。ヨウ素1000万分の1ミリグラムが1週間体内にあれば、1シーベルトの被曝になる。
・毎秒1万本の放射線が体に突き刺さることが1年間続いて、やっと1ミリシーベルトになる。この巨大な被曝量がICRPの定める平常時の許容量。
・放射能の害はストレスなどと相乗効果をあらわすので、タバコによるガンなどと比較するのは誤り。
・広島では原爆が落とされたあとに台風がきて被曝地が洗い流された。そのあとの放射線量を測り、はじめからこれしかなかったと誤魔化した。
・ICRPの基準は、被曝による分子切断が高密度に起こっていても、臓器全体として平均化することで被曝の実態を隠している。
・汚染のない食品を供給することが被曝を免れる基本。休耕地を利用して食料の大増産をしていかねばならない。
・移住すべき汚染レベルなのか、除染すべきレベルなのかを長期的な視点で見極めることが大事。
・国民の被曝を回避するよう、市民が要求していかなければならない。


 御用学者たちがいかにいい加減なことを言っているかが分かる。彼らは自分たちの利益のために国民を被曝させることを選んだのだ。今は日本中に汚染された食べ物が当たり前のように流通している。このようななかで、私たちはできる限り被曝をさける努力をし、汚染のない食べ物を流通させるように働きかけていかなければならないということなのだ。

 なお、今回の福島の事故による被ばくでは鼻血や下痢などの急性症状が出ることは考えられないという方がいる。医師の中にもそのようなことを言っている方がいるようだ。しかし、矢ヶ崎さんのお話からは被曝によって鼻血や下痢が生じることがよく分かる。医師や学者の言っていることは正しいだろうと何でも信じてしまうのは禁物だ。


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Posted by 松田まゆみ at 21:10│Comments(0)原子力発電
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