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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 原子力発電 › 瓦礫の受け入れ拒否はエゴで、被ばくを恐れるのは愚かか?

2011年11月20日

瓦礫の受け入れ拒否はエゴで、被ばくを恐れるのは愚かか?

 津波被害で生じた東北地方の瓦礫の受け入れを拒否する動きがあちこちである。福島のみならず宮城も岩手も放射能汚染されている以上、瓦礫も汚染されている。それを燃やしたなら大気中に放射性物質が拡散される。たとえ放射能の汚染レベルが基準値以下であっても、大量に燃やしたなら基準値など意味はない。また焼却灰には放射性物質が濃縮される。そのようなものを埋め立てたなら、新たな汚染が引き起こされる懸念が拭えない。瓦礫受け入れは今以上に放射能汚染を拡大させることになる。多くの人が反対するのは当たり前のことだ。

 ところが、瓦礫の受け入れ拒否をしている人はエゴイストだと批判している人がいる。元原発プラント技術者の杉山弘一氏だ。

群馬にもエゴイストがいた

 杉山氏は、群馬県の沼田よりはるかに放射能による汚染レベルが低い場所の瓦礫を怖がるのは知的怠慢であり身勝手であると批判する。

 震災がれきの受け入れに関しては西日本が消極的であるとの報道があった。福島の原発事故で日本中どころか世界中に放射能が拡散された。とはいうものの、西日本や北海道の汚染は東北や関東に比べたらかなり少ない。これらの地域は今後、日本の食糧を担っていかなければならない重要な場所だ。また、原発災害を受けた人たちの避難場所にもなっている。そういう場所がこれ以上汚染されないようにするのは、原発事故で避難している人たちや日本人全体のことを考えたら当然のことだ。

 ある程度汚染されてしまった関東地方であっても、そこに大勢の人が住んでいる以上、さらに汚染してもいいということには到底ならない。放射能をこれ以上拡散させないようにするためには、汚染されたものを分散させるのではなく、集中させて処分するしかない。

 チェルノブイリ原発事故でもそうであったように、福島原発周辺の高濃度汚染地域はこの先しばらくの間は立入禁止にするしかない。汚染されたものはそのような場所に集め、放射性物質を飛散させないような対策を講じるしかないだろう。ところがこの国はそれとは反対のことばかりやる。放射能瓦礫を全国に拡散させ、警戒区域に指定されている大熊町では除染効果を検証するモデル事業をやるというのだ。狂っているとしか言いようがない。

 瓦礫の処理に関しては、もちろんいろいろな意見があるのは分かる。しかし、放射能の拡散を阻止したいという人たちをエゴだと決めつけ、アホだと罵るのはどうなのか。杉山氏は放射能に対して能天気だとしか思えないのだが、彼の書いている以下の記事をよむと合点がいく。

避難することのリスク
本当の反原発をしてきた学者
守るべきものは何か。

 杉山氏は放射能汚染による危険性を指摘する小出裕章氏などを過大評価だといって批判している。また、内部被ばくが外部被ばくよりはるかに危険だとする矢ヶ崎克馬氏の主張や、低線量被ばくがガン以外の様々な疾病を引き起こすと主張するクリス・バズビー氏の意見、ホットパーティクルの危険性を指摘するアー二ー・ガンダーセン氏の意見などはまったく信用していないらしいことが伺える。

 バズビー氏に対しては「放射線リスクの過大評価の権化、教祖様」「詐欺師」だとまで言い放っている(以下のコメント欄参照)。

放射線リスクの過大評価はやめよう

 バズビー氏に対する批判があるのは知っているし、彼の主張を100パーセント鵜呑みにすべきではないとは思う(これはバズビー氏に限ったことではなく、誰にでも当てまはる)。しかし、福島の事故のもたらした健康被害の結果が出ていない時点で、どうして「過大評価の権化」とか「詐欺師」などと批判できるのだろうか。過大評価だと批判するなら、福島の事故による健康被害の実態が明らかになってからにすべきだろう。チェルノブイリの場合、25年経った今ですら放射能の影響で亡くなる方が後を絶たないというから、健康被害の全容はまだ把握できないのだ。

 サプリメントを勧めるバズビー氏を詐欺師というのなら、サプリメントが効果ないことや、バズビー氏がそれで不当な利益を得ていることを証明する必要があるだろう。私にしてみれば、ニセ科学を標榜して被ばくの過小評価をする菊池誠氏や杉山弘一氏のほうがよほど教祖様に見える。

 真理は論理で証明されるのではなく事実から証明されるのだ。杉山氏のような主張は、政府や御用学者の言っていることとさほど変わらない。

 最近はこのような方を「エア御用」というらしい。「原発業界御用学者リスト@ウィキ」によると、エア御用とは以下のような人のことを指すようだ。

科学者の中に、不十分な知識に基づいて事象を判断し、安全を不適切に強調する人がいる。また、科学の外側にあるリスクをきちんと見積もれないままに、「科学的知識」だけに基づいて安全を不適切に強調する人がいる。
「不十分な知識」に基づいて、科学の外側のリスクも無視して、安全を不適切に強調する人がいる。専門外のことに口を出し、「放射能の健康被害を気にするのは愚者」「気にしなくて良いレベル」を繰り返す人々である。放射能との因果関係が不明な事柄に関し「放射能は無関係」と繰り返す。 今、避難対象地域以外の住民であっても、外部被ばくや内部被ばくがわれわれの健康にとって致命的となる可能性(リスク)が大きく存在しているのに、エア御用の方々は、それを他のあらゆるリスクと比較して小さく見せようとし、無視させようと努力している。 避難をしたい人が、避難したくなくなるように強要している。


 放射能による被害を過小評価している人として、菊池誠氏や片瀬久美子氏がいる。原子力産業とは縁がなく本人が本心でそう考えているのなら「御用」という用語は不適切だと思うが、低線量被ばく、内部被ばくを過小評価する杉山氏もまさにこういう方たちと変わらないと私は思う。

 まあ、どんな意見であれ個人の意見を尊重することは大事だ。菊池氏や杉山氏が自分の意見を発信するのは自由だ。しかし、チェルノブイリの事例からも低線量被ばくが危険である可能性が高いのに、その事実を見ようともせずに安全であるかのような意見を主張するのは無責任だと思う。間違っていた場合、責任がとれないではないか。安易に過小評価して安心意見をふりまくことは被害を助長しかねない。それに、自分と異なる意見であるからといって「知的怠慢」だと見下す姿勢は支持できない。

 私はブログでクリス・バズビー氏やアー二―・ガンダーセン氏などの話を紹介してきたし、放射能の危険性について自分が信頼できると思う情報を紹介してきた。健康被害が起きてからでは遅いのであり、少しでも危険性に気づいてできる限りの対処をしてほしいと思うからだ。自分や家族の健康は自分で守るしかないし、今の日本ではそうすることでしか個々の命は守れない。そのためには事実に基づいた情報がなければならない。

 もちろん、それらの情報をどのように受け止めどう行動するかは個人個人の判断によるしかない。たとえば避難を考える場合も、避難することのリスクとしないことのリスクを考えて個人個人が判断するしかない。だから私は自分の意見を主張はするが、強要するつもりは毛頭ない。

 杉山氏は、結局のところ関東地方などでは被ばくリスクは大きくはなく、気にし過ぎることのほうが弊害があると言いたいようだ。言いかえるなら、「病気になる確率は低いのだから、病気になったら運が悪かったと思え」と言っているようなものだ。原発を推進してきた電力会社や政府によってもたらされた被害を、「運が悪い」で誰が納得するだろう。防ごうと思えば防げた被害を「運が悪い」で誰が納得するだろうか。

 彼の発言はチェルノブイリ原発事故の経験を踏まえているとは思えない。事故の被災者が被ばくによる病気でどれほど辛く苦しい状態を強いられたのか少しでも理解しているなら、過小評価を喧伝するのではなく、チェルノブイリが示す事実を知らせ被害者を減らすような言動をとるというのが普通の感覚だと思う。取り返しのつかなくなる前に情報を提供することにこそ意味があるのだ。

 チェルノブイリの原発事故を経験したベラルーシの子どもたちの作文集「わたしたちの涙で雪だるまが溶けた」を読んでほしいと思う。子どもたちだけではなく、多くの大人が様々な病気で亡くなっている
。深刻な被害を受けた人たちの心の叫びを受け止めたなら、安全側に偏った主張など安易にできないと私は思う。


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この記事へのコメント
杉山氏の話を数回聞きましたが、彼はチェルノブイリ事故を契機に原子力発電のシステムの矛盾を感じて三菱重工を退職された方です。
放射線被曝のリスクは、人の死亡原因の30%がガンであることを前提にして、被曝者の死因が30%からどれだけ増加しているかを調べた物です。
ガンの発生因子が放射線以外に食物・化学物質・紫外線・ウイルス等無数に存在するために、100mSv以下の被曝線量では統計上有意の差を生じないためにICRPやECRR、ゴフマン等の様々の解釈を生んでいる訳です。
放射線被曝について言えば、最大の内部被曝はカリウム40のβ崩壊に伴うβ線です。次が同じくカリウム40の電子捕獲によるエックス線です。
安物の簡易型線量計が高めの数値を示すのは、このカリウムからのエックス線が原因です。人体には体重1kgあたり100Bqのカリウム40が存在しますから、大人では4000〜6000Bq全身に分布しています。
空気の成分の1%をしめるアルゴンという希ガスは、過去のカリウム40の電子捕獲によるものです。カルシウム40はカルシウム全体の97%をしめるが、カリウム40のβ崩壊によって生成した物です。
以上に書いたように、自然放射能の存在量が多いことや他の発ガン因子とのきり分けが不可能なために、低線量被曝の議論の結論は出せないのです。
内部被曝についても、放射性ヨウ素による甲状腺がん以外についての科学的証拠が未だに見つかっていない状況です。
低線量の放射性核種の線量測定は、検出限界との勝負になります。
検出限界はバックグラウンドの標準偏差の3倍の値になります。
誤差はカウント数の平方根になります。1%の誤差での測定を望む時は10000カウントが必要です。0.1%の誤差での測定では百万カウントの計数が必要になります。
低線量の測定は時間が長時間かかるため、実際には測定値に誤差が多く信頼性が低い場合が低いのです。
食品中には自然放射性元素も含まれるので、γ線スペクトロメトリー
という方法で放射性核種ごとのγ線の線量を分離して測定できる、ゲルマニウム半導体検出器と自然放射線を完全に遮蔽できる鉛や鉄の遮蔽容器がセットされた装置が必要です。ゲルマニウム半導体検出器は液体窒素温度に保つ必要があるので、液体窒素を常備する必要があります。
このような装置でも、10Bq/kgの物質100gを測定して1%の誤差で検出するには、2時間46分40秒の測定時間が必要です。
一般に測定にこんなに時間はかけませんから、公表される測定値には誤差が含まれることを理解してください。
Posted by 須永孝之 at 2011年12月20日 05:04
訂正
信頼性が低い場合が低いのです。......間違い


信頼性が低い場合が多いのです。......正しい
Posted by 須永孝之 at 2011年12月20日 05:14
ご批判ありがとうございます。

どうも誤解があるようです。

<「病気になる確率は低いのだから、病気になったら運が悪かったと思え」と言っているようなものだ。>

全くの誤解です。
放射線による確率的影響は因果関係が立証できません。放射線によって癌になったのかどうかが解らないのです。それを前提に対策をとるべきだと考えています。

<原発を推進してきた電力会社や政府によってもたらされた被害を、「運が悪い」で誰が納得するだろう。>

そこはまったく逆のことを考えています。被害を最小化するためには、損害賠償と健康被害は分けて考えるべきです。そして、健康被害がなくても東電に除染や損害賠償を求めるのは当然のことです。健康被害がなければ損害賠償が出来ないと考えると、損害賠償請求が極めて難しくなります。その弊害が大きいと思います。

<防ごうと思えば防げた被害を「運が悪い」で誰が納得するだろうか。>

防ごうと思って防ぐことが出来るのでしょうか。それが難しいという前提に立って考える必要があります。
たとえば、避難したときに事故に遭う確率をゼロにすることは出来ません。集団で避難すれば、どうしても事故が発生します。感染症や精神疾患も間違いなく増えるでしょう。それどころか、避難する際に被曝もします。それらを防ぐ努力も必要ですが、ゼロには出来ません。それについては「運が悪い」で片づけてしまうのでしょうか?
もう、被曝は事実なのです。そのリスクを完全に排除しようとすれば別のリスクが発生します。それを認識した上で、被害を最小化する努力をする必要があります。そして、それでも被害が出てしまった場合に備えて、例え因果関係が立証できなくても、賠償が出来る法的枠組みを作ることこそが大切です。

私はこう思っています。
あなたの発言はチェルノブイリ原発事故の経験を踏まえているとは思えない。事故の被災者が避難生活や風評被害でどれほど辛く苦しい状態を強いられたのか少しでも理解しているなら、過大評価を喧伝するのではなく、チェルノブイリが示す事実を知らせ被害者を減らすような言動をとるというのが普通の感覚だと思う。取り返しのつかなくなる前に情報を提供することにこそ意味があるのだ。
Posted by 杉山弘一 at 2011年12月20日 07:37
須永孝之様

丁寧な解説ありがとうございました。ひとつの考えとして受け止めさせていただきます。なお、杉山さんが元プラント技術者でありながら、現在は原発に反対する立場の方であることは存じています。また、泊原発の廃炉訴訟の会(私も原告の一人です)の学習会で講師としてお話をされていることも存じています。その上で、あえてこの記事を書きました。
Posted by 松田まゆみ at 2011年12月20日 10:39
杉山弘一様

コメントありがとうございました。

<「病気になる確率は低いのだから、病気になったら運が悪かったと思え」と言っているようなものだ。>

これは誤解とのことですが、読み手にはこのように受け止められるということです。もちろん、すべての方が私と同じように受け止めるとは限りませんが。

<原発を推進してきた電力会社や政府によってもたらされた被害を、「運が悪い」で誰が納得するだろう。>

この文では健康被害のことを述べていますが、だからといって健康被害がなければ損害賠償が出来ないとは考えていません。どちらも損害賠償の対象にすべきです。「例え因果関係が立証できなくても、賠償が出来る法的枠組みを作ることこそが大切です。」という意見は私も同じです。

<防ごうと思えば防げた被害を「運が悪い」で誰が納得するだろうか。>

この部分は根本的なところで意見が異なるのではないかと思います。少なくともチェルノブイリの事例からも高濃度に汚染されているところに住み続けるリスクは非常に大きく、それと避難によるリスクを同列に比べることはできないと思います。もちろん、避難によるリスクと留まることによるリスクを考えて最終的な判断をするのは被災者自身ですので、私は被災者の方に避難しなさいという言い方はしていません。なお「運」についてですが、今回、福島第一原発で過酷事故が起こってしまったことについては、「運」というしかないと思います。私の居住地の近くで事故がおきて汚染されたなら、それも「運」として受け入れるしかありません。

また、「防ごうとすれば防げた被害」は、避難だけを指しているのではありません。マスクの着用等による注意、汚染された水や食品の回避、一時疎開、サプリメントなど放射性物質に排除がある可能性のあるものの摂取(これには異論があると思いますが)なども含みます。

最後の杉山さんのご意見について。私は、過大評価の喧伝をしているつもりはありません。「最悪の可能性」を頭に入れて行動すべきだという考えです。チェルノブイリの被災者が避難で辛い思いをしたことは存じています。しかし、情報がもたらされずに危険なところに住み続けて被ばくし、家族や親族、友人・知人などが病気になったり亡くなるなど辛い思いをした方たちも大勢います。それは今も続いています。健康被害は取り返しがつきませんし、その苦しみははかり知れません。少なくとも子どもたちの作文「わたしたちの涙で雪だるまが溶けた」からは、そういう悲惨な情況がひしひしと伝わってきます。
Posted by 松田まゆみ at 2011年12月20日 10:42
松田さんへ

どうも誤解が解けないようなのでもう一度言わせて下さい。

1 高濃度汚染について

「少なくともチェルノブイリの事例からも高濃度に汚染されているところに住み続けるリスクは非常に大きく、それと避難によるリスクを同列に比べることはできないと思います。」

 松田さんの言われる、高濃度とはどの程度の汚染をいわれているのでしょうか。
一般的には、そこに居住すると年数百ミリシーベルト以上を被曝する地域を高濃度と言っている思います(ICRPでは100以上1000mSvを中程度の線量と言ってます)ので、今の日本の状況をそれと混同されてないでしょうか。
 少なくとも、年20mSv 以下のところでは、避難によるリスクと比べることが出来ないほどの大きな被曝リスクは確認されていません。そして、今日本で問題になっているのは、年1~20mSvの被曝が予想される地域です。

2  「わたしたちの涙で雪だるまが溶けた」について

 ご紹介の記事は、「新学年になると、子どもたちの中に、頭痛が始まり、失神したり、気分がわるくなったりするものが出てきた。その原因はただ一つ、放射能だ。」と、「すべての健康被害が放射線によるものである」が前提になってしまっています。
 たしかに、被曝は疑うべき原因の一つですが、どのくらいの線量を被曝したかが示されないまま、原因を放射線被曝に決めつけてしまっては被害を防ぐことは出来ません。
 今解っていることは、100mSv 以下の低線量被曝の健康への影響は解らないということです。影響がないのでもなく、あるのでもなく、解らないのです。そして、解らないと言うことは因果関係が解らないだけでなく、疫学的にも解らないのです。解らないからこそ、線量に応じて影響があると考えて、少しでも被爆を防ごうというのがICRPの考え方です。(IPRPを読んで頂ければ簡単に批判出来る物ではないことがお解り頂けるはずです。)

 バズビーの指摘するような大きな健康被害があれば少なくとも疫学的には影響があることが解っているはずです。しかし、バズビーの統計処理はまったくのデタラメですから、とても相手に出来る代物ではありません。
 疫学的にも解らないと言うことは少なくともバズビーの言うような大きな健康被害は無いことは解っているということです。

 松田さんは、「最悪の可能性」と言葉を濁していますが実質的にはバズビーの言う低線量、極低線量で大きな健康被害があるという説に乗ってしまっています。バズビー説を前提にすれば、私も松田さんと同じこと言います。
 しかし、繰り返しますが、解らないということはゼロとは言い切れないことであって、大きな影響があることではありません。バズビー説は明らかな間違いですし、データ処理は捏造としか言いようがありません。詐欺師と言ってまったく差し支えありません。

3 判断するのは被災者について

「避難によるリスクと留まることによるリスクを考えて最終的な判断をするのは被災者自身ですので、私は被災者の方に避難しなさいという言い方はしていません。」

 松田さんは「避難しなさいという言い方」こそしませんが、実質的には避難しなさいと言っているのと同じです。こういう逃げは松田さんらしくありません。

 また、たしかに最終的な判断は被災者自身ですが、そもそも多くの方が判断基準を持ち合わせていないのですから、このような逃げ道を造った言い方は安易な自己責任論につながりかねないものです。
 現実に避難すべきかどうかを悩んでいる方がいる群馬北部に住む立場からすると到底容認できる言い方ではありません。


4 「サプリメントなど放射性物質に排除がある可能性のあるものの摂取(これには異論があると思いますが)」について

 私のことを元気よく批判される割には、この点はよほど自信がないのでしょう。括弧を付けて逃げておられるようですが、松田さんのことを信用している方は、これを見て飲んでしまうでしょう。それを自己責任と片付けるおつもりでしょうか。それとも異論があることを明示したと責任回避をされるつもりでしょうか。

 原理的に、放射性物質だけを排出することなど不可能です。そんな程度の可能性でサプリを飲むのは自殺行為です。絶対にやってはいけない行為です。誰であっても、これだけは、特にバズビーのサプリは絶対に勧めてはいけません。危ない物質がたくさん入っています。こんなもの飲んで病気になったらそれこそつらい思いをします。以下をご覧下さい。少なくとも有害である可能性は高いです。

http://ameblo.jp/fedis/entry-11075884328.html

 放射線のリスクを徹底的に心配する松田さんが、サプリのリスクはまったく無視し、リスクゼロを前提に議論をしてしまう。それこそが、放射線被曝問題の難しさなのだろうと思います。
Posted by 杉山弘一 at 2011年12月20日 17:12
杉山弘一様

1  私の頭の中での「高濃度汚染」は、チェルノブイリでの移住権利区域以上という感覚です。早川由紀夫さんの地図でご確認いただけたらと思います。
ただし、首都圏でも体調を崩して避難したという方もいますから、どこであれば心配ないと線引きすることも難しいと思います。
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-450.html

低線量被ばくについては矢ヶ崎克馬さんの考え方を支持しています。ICRPは信用していません。ですので、これも基本的なところで杉山さんとは考え方が違うと思います。
http://onigumo.kitaguni.tv/e1858733.html

2 「わたしたちの涙で雪だるまが溶けた」では、確かに因果関係が特定できているわけではありませんが、少なくとも「感覚」というのは大切にすべきだと思います。放射能が原因としか考えられないような健康被害が次々と起きているということです。

3 避難するのが最善だと思います。そういう気持ちで書いています。しかし、最終的には本人が判断するしかありません。だから指示まではしません。このスタンスは私が問題としている悪質出版商法問題でも同じで、問題点の指摘とできる限りの注意喚起はしますが、最終的判断は本人に任せるしかありません。そういう姿勢が無責任だと批判されるのは、理解に苦しみます。

4 サプリメントの有効性については以下に書いています。
http://onigumo.kitaguni.tv/e1857894.html
Posted by 松田まゆみ at 2011年12月20日 21:54
杉山弘一様

バズビー氏の反論を貼りつけるのを忘れました。信用しないと言われればそれまでですが。

http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-264.html
Posted by 松田まゆみ at 2011年12月20日 22:58
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