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鬼蜘蛛の網の片隅から › 地学 › 北国ならではの凍上現象

2008年03月18日

北国ならではの凍上現象

北国ならではの凍上現象 3月に入ってからは気温がどんどん上昇し、雪が見る見るうちに融けていきます。十勝平野はまだ3月中旬だというのに雪がほとんどなくなってしまい、黒い畑の光景に変わってしまいました。例年にない速さです。

 僻地住まいの私のところでも、道路の雪はすっかりなくなってしまいました。そして現れたのがデコボコの路面。

 特に、深く掘り込んで砂利を入れていない道路では、路面が大きく波打っています。道路の部分は除雪をするので、どうしても凍結深度が深くなるのですね。それで地面が凍って盛り上がり、舗装を壊してしまいます。北国ならではの「凍上」という現象です。今年は1月の冷え込みが厳しかったので、とりわけ凍上がひどいようです。

 凍上については「クモはどこで越冬するのか?」でもちょっと触れました。

 写真ではちょっと分かりにくいのですが、ひどいところではこのように舗装に亀裂が入ってしまうのです。写真の亀裂の部分では10cmほどの段差ができていました。春になると毎年、路面の補修が行われるので、つぎはぎ道路になります。

 北海道では家を建てるときに地面が凍らないところまで掘り込んで基礎をつくるのですが、我が家の場合も1.8メートル掘り込んでいます。基礎が浅いと、家がゆがんでしまうのです。永久凍土地帯に住んでいる人たちもいますが、家を持ち上げてしまう凍上には悩まされているようです。

 春の訪れは嬉しいものですが、あまりにも早いのはやはり気になりますね。生物にもさまざまな影響を及ぼしますから。

 春の足音だけではなく、温暖化の脅威も感じざるをえません。


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Posted by 松田まゆみ at 14:38│Comments(0)地学
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