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鬼蜘蛛の網の片隅から › メディア › 地に墜ちた新聞業界

2009年06月11日

地に墜ちた新聞業界

 ジャーナリストの黒藪哲哉氏による、新聞の「押し紙」問題、波紋を呼んでいるようですが・・・。

「1日1350万部がムダに!?」“新聞社最大の闇”である押し紙と販売店の悲鳴 (日刊サイゾー)

 どうやら、毎日とてつもない量の新聞が廃棄されているようですが、こんな無駄と不正がまかり通っているとは開いた口がふさがりません。マスコミの恥部に触れることであり、タブーなのでしょうけれど、この国のマスコミの構図は末期的ですね。新聞業界が大変だということはよくわかります。若い人は新聞を読まなくなってきていますし、この不況に加え、インターネットが普及して新聞離れは進んでいるのでしょう。しかし、これはあまりにも酷い。

 黒藪氏は、週刊新潮にも押し紙問題を書き、これに新聞社が反発しているそうです。そういえば毎日新聞は「環境の毎日」といわれているそうですが、その毎日の押し紙率は一番高いとか・・・。無駄な新聞をつくるために資源やエネルギーを浪費している新聞社が、環境問題を論じる資格があるのか・・・。

新聞業界最大のタブー? 週刊新潮が「押し紙」特集記事 (J-CATニュース)

 この記事によると、朝日・読売・毎日の3社が週刊新潮に抗議文を送付したそうですが、事実ではないと言い張るなら、紙面で反論すべきことじゃないでしょうか? 「特に毎日新聞については、損害賠償請求を含む法的措置を検討することも明らかになっている」とのことですが、こんなことで裁判を起こすなら恫喝訴訟でしょう。マスコミが恫喝訴訟を起こしても、マスコミはそれを報じないからいいとでも思っているのか? 毎日新聞については黒藪氏の以下のような記事もありますから戦々恐々ということなのかもしれませんが、なんとも見苦しいですね。

偽装部数45%の販売店主が告発 闇金融まがいの新聞ビジネス (My News Japan)

 日本の新聞業界は地に墜ちたといえそうです。


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Posted by 松田まゆみ at 15:34│Comments(6)メディア
この記事へのコメント
 ほーんと、ひどいものです。怒りを通り越して、あきれてはててしまいます。うがや弘道氏の「「朝日」ともあろうものが」、買ってきました。読んだらブログに書きます。
 それにしても今の日本に「いいこと」とか「良心的なこと」ってあるんでしょうか? いえいえ、ごくごく少数ありますね。それらを思い起こして、元気を出すことにしたいです。
Posted by 渡辺容子 at 2009年06月13日 00:23
渡辺容子様

本来なら権力と対峙すべきマスコミが、こんな恥ずかしいことをやっているとは、怒りが込み上げてきます。
烏賀陽弘道さんの本、私も読みたいと思いつつ、書店に行ったときにおいてなくてまだ読んでいません。彼のオリコン訴訟も頑張って欲しいですね。一審の不当判決には本当に驚きました。裁判所も酷い。
Posted by 松田まゆみ at 2009年06月13日 17:50
こんにちは。
ブログ復活していたんですね♪
またお邪魔できて嬉しいです。

この押し紙問題はもう随分昔からあることだったのでしょう。
私が高校生で新聞配達をしていたときに聞いた事がありますが、地方だったので、町の購読者はほぼ北海道新聞でしたが、読売新聞などはあきらかに水増ししたような数の顧客を持っていると聞きました。
販売店が一日何十部でも全国の販売店の数を考えると膨大な数になる事は目に見えていますね。

ただ、販売店も地方は大変のようですが、大都市になるとチラシの折り込み料だけでかなりの収入だとも聞きます。

それから私が以前町内会の班長をやっていて、市の広報が毎月1部余り、街の施設にも山のように積まれていたりして、印刷する部数が多すぎではないかと、テレビに指摘した事があります。
テレビ局で市役所に取材に行った模様が流れましたが、それからちょうどの数しか来なくなりました。
広報を配る謝礼金は町内会費に充てられるそうなので、そういう所でも水増しがあったのだろうかと考えてしまいました。

ゴメンなさい。久しぶりで長くなってしまいました(^^;
Posted by BEM at 2009年06月16日 00:13
BEM様

こんにちは。再訪ありがとうございます。削除要請やら非公開やらいろいろありましたが、5月はじめに再公開しました。

押し紙は、おそらく昔から行なわれているのでしょうね。北海道の場合は北海道新聞のシェアが大きいのでそれほど目立たないのかも知れませんが・・・。何しろ、地方の小さな街では、全国紙は販売店すらありませんから。

都市にいくとチラシが新聞本体より厚いなんてこともありますが、あれはどうにかならないのかといつも思っていました。チラシの裏にもいろいろあるわけですね。

習慣のようになってしまうと罪悪感も薄れてしまうのかもしれませんが、マスコミともあろうものが事実を認めないというのは本当に見苦しいですし、世も末という感じです。
Posted by 松田まゆみ at 2009年06月16日 09:55
 うがや弘道さんの本、読み終わりました。おもしろかったです。簡単な感想を書こうと思っているのですが、それが終わったら送って差し上げます。買わないでおいて下さい。
Posted by 渡辺容子 at 2009年06月19日 23:33
渡辺容子様

送ってくださるのですか? 前から読んでみたいと思っていたので、嬉しいです。でも感想をお書きになるまで、どうぞゆっくりお読みになってくださいね。
Posted by 松田まゆみ at 2009年06月20日 13:42
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