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2008年05月31日
北欧の芝生文化
北欧に行くと、教会、公園、キャンパスなどいたるところに青々と芝生が広がっていて、人々が寝転がったり読書をしたり・・・。まだ5月だというのに、天気が良くて暖かいと半そでやキャミソール姿で日光浴をしている人もいます。
ヨーテボリの植物園では広大な芝生があって、来園者があちこちで座り込んでいました。芝生でくつろぐというスタイルが定着しているんですね。日本では「芝生の中に入らないでください」なんて書かれているところもありますが、北欧の人たちにとってはそんな注意書きは理解不能でしょう。芝生は人がくつろぐところなのです。
公園などでは必ずといっていいほどベンチがありますが、これも戸外でくつろくという習慣によるのでしょう。なにしろ冬は日照時間が少ないのですから、日が長いときはできるだけ戸外で日光浴をしたいようです。
その芝生の多さ、広さを見てついつい「管理が大変だろうな・・・」と余計な心配をしてしまいました。だって、北海道では夏になるとあちこちの芝生で刈り払い機がうなりをたてていますから。暑い最中にあの音を聞かされるのにはちょっと閉口します。
と思っていたら、芝刈りをしていました。小回りのきく芝刈り車がすごい勢いで芝を刈っていきます。なるほど、これなら芝刈りもそれほど大変な仕事ではないでしょう。それに、雨が少なくて乾燥しているので、芝の生長も日本より遅いのかもしれません。
ヨーロッパの夏は雨が少なくて本当に乾燥しています。西洋芝はもともと雨が少なくて乾燥した気候に適応している植物なのです。いたるところに芝生があるのも、手入れが簡単で美しいからなのでしょう。
北海道でもあちこちで広大な芝生がつくられていますが、雨の多い日本では西洋芝は適しているとはいえません。春先など「雪腐れ病」で枯れていることもしばしばです。管理が悪いと雑草もどんどん侵入してきます。
日本のゴルフ場ではきれいな芝生を保つために大量の農薬を使い、土壌を汚染しています。とりわけグリーンなどは砂などを使って水はけを良くしているのですが、雨水といっしょに農薬も流されてしまうので河川などの汚染につながっています。ゴルフ場の芝の管理が大変なのは、気候に合わない植物をつかっているからなのです。雨の多い日本にゴルフ場をつくるのはミスマッチといえます。
ヨーロッパでは芝生の光景がとても美しいのですが、それは気候にマッチしているからでもあるのです。日本ではあまり西洋芝にこだわらないほうがいいのでしょう。
前回の記事 福祉国家の選択と自立
公園などでは必ずといっていいほどベンチがありますが、これも戸外でくつろくという習慣によるのでしょう。なにしろ冬は日照時間が少ないのですから、日が長いときはできるだけ戸外で日光浴をしたいようです。
その芝生の多さ、広さを見てついつい「管理が大変だろうな・・・」と余計な心配をしてしまいました。だって、北海道では夏になるとあちこちの芝生で刈り払い機がうなりをたてていますから。暑い最中にあの音を聞かされるのにはちょっと閉口します。
ヨーロッパの夏は雨が少なくて本当に乾燥しています。西洋芝はもともと雨が少なくて乾燥した気候に適応している植物なのです。いたるところに芝生があるのも、手入れが簡単で美しいからなのでしょう。
北海道でもあちこちで広大な芝生がつくられていますが、雨の多い日本では西洋芝は適しているとはいえません。春先など「雪腐れ病」で枯れていることもしばしばです。管理が悪いと雑草もどんどん侵入してきます。
日本のゴルフ場ではきれいな芝生を保つために大量の農薬を使い、土壌を汚染しています。とりわけグリーンなどは砂などを使って水はけを良くしているのですが、雨水といっしょに農薬も流されてしまうので河川などの汚染につながっています。ゴルフ場の芝の管理が大変なのは、気候に合わない植物をつかっているからなのです。雨の多い日本にゴルフ場をつくるのはミスマッチといえます。
ヨーロッパでは芝生の光景がとても美しいのですが、それは気候にマッチしているからでもあるのです。日本ではあまり西洋芝にこだわらないほうがいいのでしょう。
前回の記事 福祉国家の選択と自立
Posted by 松田まゆみ at 14:33│Comments(2)
│雑記帳
この記事へのコメント
「隣の芝生は青い」って言いますね。jijiiも30数年前この家に引っ越してきたとき、
青い芝生に憧れて、空いてる庭じゅう芝を張りました。
2、3年は良かったのですが、植木などお構いなしにはびこる、
雑草は生える、手入れは大変!!
芝生を剥ぎ取るのに5,6年かかりました。
まだまだ、築山の隅でちよっと油断するとはびこってきます。
そうですねえ、日本の公園の芝生は殆ど無粋な立ち入り禁止の札がありますね。
寝転んでくつろぐところではなく、眺めるだけの芝生なんでしょうね。
青い芝生に憧れて、空いてる庭じゅう芝を張りました。
2、3年は良かったのですが、植木などお構いなしにはびこる、
雑草は生える、手入れは大変!!
芝生を剥ぎ取るのに5,6年かかりました。
まだまだ、築山の隅でちよっと油断するとはびこってきます。
そうですねえ、日本の公園の芝生は殆ど無粋な立ち入り禁止の札がありますね。
寝転んでくつろぐところではなく、眺めるだけの芝生なんでしょうね。
Posted by jijii at 2008年05月31日 16:02
jijii様
そうだったのですか。たしかに「青い芝生」って憧れのようなものを感じてしまいますよね。でも見た目とは裏腹に、きれいに保つためには管理がけっこう大変だと思います。
日本の気候には従来からの日本芝が合っているのでしょうけれど、日本芝は冬に枯れてしまうので近年は西洋芝の方が人気があるようですね。
北海道では公共施設の周辺など広い場所はとかく芝生にしたがりますが、日本の植生は森林が基本です。どこでも芝生にするのではなく、場所によっては木を植えて森林にするほうがいいように思います。
そうだったのですか。たしかに「青い芝生」って憧れのようなものを感じてしまいますよね。でも見た目とは裏腹に、きれいに保つためには管理がけっこう大変だと思います。
日本の気候には従来からの日本芝が合っているのでしょうけれど、日本芝は冬に枯れてしまうので近年は西洋芝の方が人気があるようですね。
北海道では公共施設の周辺など広い場所はとかく芝生にしたがりますが、日本の植生は森林が基本です。どこでも芝生にするのではなく、場所によっては木を植えて森林にするほうがいいように思います。
Posted by 松田まゆみ at 2008年06月01日 06:14
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