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2009年09月01日
北海道の公共事業はどうなるのか
自民党惨敗で、民主党政権が誕生しました。これまでの経緯からも当然の結果ですが、何はともあれ政権交代が実現したことは喜ばしいことです。
民主党は、無駄な公共事業を見直すといっていますが、これから北海道の公共事業はどうなるのでしょうか?
たとえば「山のみち」(大規模林道)。高橋知事はいまだに費用対効果もだせずにいますが、民主党としては費用対効果の認められない事業は推進できないはずです。政権交代を機に、廃止を明確に打ち出すべきでしょう。
ダムはどうでしょうか。民主党のマニフェストでは、建設または計画中のダムはいったい凍結して再検討するとされていました。ところが、北海道の自然保護団体でつくる「北海道脱ダムをめざす会」が主要政党を対象に行ったアンケートでは、自民・公明・国民新党がダム建設推進、共産・社民は反対、そして民主党は条件付で推進するとの姿勢を示しているのです。具体的には、平取ダムは推進、サンルダムは「住民意見を反映する」、当別ダムは「慎重な検討が必要」としています(8月1日付け、北海道新聞より)。
私たちから見れば、どのダムも無駄な公共事業であり自然破壊事業でしかありません。党としての公約に立つなら、北海道のダムに限ってこんな曖昧で矛盾した態度をとることに大きな疑問を感じます。
高速道路はどうでしょう。民主党は高速道路を無料化するといっているのですから、今造っている高速道路を見直すこともあまり期待できそうにありません。高速道路を無料にしたらこれまで高速道路を利用していなかった人まで利用するようになり、化石燃料の使用増加につながります。いったい環境対策をどう考えているのでしょうか。民主党の環境対策には大いに疑問があり、今後も厳しく見つめていきたいと思います。
政権交代は歓迎ですが、これで大きく流れが変わるとも思えず、安易に喜んでいるわけにはいきません。民主党に期待するというより、民主党が弱者の声を反映したまっとうな政治を行うよう監視し働きかけることが求められるのではないかと思います。
民主党は、無駄な公共事業を見直すといっていますが、これから北海道の公共事業はどうなるのでしょうか?
たとえば「山のみち」(大規模林道)。高橋知事はいまだに費用対効果もだせずにいますが、民主党としては費用対効果の認められない事業は推進できないはずです。政権交代を機に、廃止を明確に打ち出すべきでしょう。
ダムはどうでしょうか。民主党のマニフェストでは、建設または計画中のダムはいったい凍結して再検討するとされていました。ところが、北海道の自然保護団体でつくる「北海道脱ダムをめざす会」が主要政党を対象に行ったアンケートでは、自民・公明・国民新党がダム建設推進、共産・社民は反対、そして民主党は条件付で推進するとの姿勢を示しているのです。具体的には、平取ダムは推進、サンルダムは「住民意見を反映する」、当別ダムは「慎重な検討が必要」としています(8月1日付け、北海道新聞より)。
私たちから見れば、どのダムも無駄な公共事業であり自然破壊事業でしかありません。党としての公約に立つなら、北海道のダムに限ってこんな曖昧で矛盾した態度をとることに大きな疑問を感じます。
高速道路はどうでしょう。民主党は高速道路を無料化するといっているのですから、今造っている高速道路を見直すこともあまり期待できそうにありません。高速道路を無料にしたらこれまで高速道路を利用していなかった人まで利用するようになり、化石燃料の使用増加につながります。いったい環境対策をどう考えているのでしょうか。民主党の環境対策には大いに疑問があり、今後も厳しく見つめていきたいと思います。
政権交代は歓迎ですが、これで大きく流れが変わるとも思えず、安易に喜んでいるわけにはいきません。民主党に期待するというより、民主党が弱者の声を反映したまっとうな政治を行うよう監視し働きかけることが求められるのではないかと思います。
Posted by 松田まゆみ at 14:12│Comments(2)
│政治・社会
この記事へのコメント
先の道新夕刊(8月22日)に編集委員報告として中尾吉清氏が
疑問提示した記事に驚きを禁じ得ませんでした。後志利別川上流、
ピリカダムに設置されたバイパス式魚道2.4kmに20億円もの
税金を使い完成。サクラマスの資源回復のため函館開建が工事を
監修したと言います。だが、遡上のためと作ったにもかかわらず、
4年間の調査でわずか10匹を確認したのみでまた稚魚8万匹に
標識を付け放流したが、回帰率を調べていないとの事。これらの
調査費として5年間で1億円を使い切ったと言うのです。
驚くべきは、函館開建がさらにこの先3.6kmのバイパス式魚道
工事を予定していると言う。調査と称した形だけの報告書を作り
効果が薄いと見れば更に予算を計上して莫大な税金を投入しよう
とする愚行が着々と進められています。最近、自然保護団体等の
申し入れや自然を大切にしようとの民間の声が大きくなり、砂防
ダムに魚道がつけられ始められましたが、ピリカダムのバイパス
式魚道は、保護団体や流域研究者等から過度な期待に疑問がある
と言われています。幅わずか2、3mのコンクリート製の人工の
魚道。もし延長工事が完成すると6kmもの長さになり到底魚が
登り切るとは素人が考えても思えません。
ここの地区は民主党の逢坂さんが当選しました。機会を見つけて
このことに関しての意見を聞きたいと思っています。道北手塩川
水系サンル川にもダムを作るためにこのバイパス式魚道(8km)
設置をすることで地元漁業関係者に受け入れられた、との事です。
検証を曖昧にし、工事ありきで進む国交省並びに開発局の愚行を
許す訳にはいきません。
疑問提示した記事に驚きを禁じ得ませんでした。後志利別川上流、
ピリカダムに設置されたバイパス式魚道2.4kmに20億円もの
税金を使い完成。サクラマスの資源回復のため函館開建が工事を
監修したと言います。だが、遡上のためと作ったにもかかわらず、
4年間の調査でわずか10匹を確認したのみでまた稚魚8万匹に
標識を付け放流したが、回帰率を調べていないとの事。これらの
調査費として5年間で1億円を使い切ったと言うのです。
驚くべきは、函館開建がさらにこの先3.6kmのバイパス式魚道
工事を予定していると言う。調査と称した形だけの報告書を作り
効果が薄いと見れば更に予算を計上して莫大な税金を投入しよう
とする愚行が着々と進められています。最近、自然保護団体等の
申し入れや自然を大切にしようとの民間の声が大きくなり、砂防
ダムに魚道がつけられ始められましたが、ピリカダムのバイパス
式魚道は、保護団体や流域研究者等から過度な期待に疑問がある
と言われています。幅わずか2、3mのコンクリート製の人工の
魚道。もし延長工事が完成すると6kmもの長さになり到底魚が
登り切るとは素人が考えても思えません。
ここの地区は民主党の逢坂さんが当選しました。機会を見つけて
このことに関しての意見を聞きたいと思っています。道北手塩川
水系サンル川にもダムを作るためにこのバイパス式魚道(8km)
設置をすることで地元漁業関係者に受け入れられた、との事です。
検証を曖昧にし、工事ありきで進む国交省並びに開発局の愚行を
許す訳にはいきません。
Posted by 北の旅烏 at 2009年09月02日 13:11
北の旅鳥様
22日は旅行で留守にしていたのですが、さきほどその新聞を見て驚き呆れました。最近では魚道をつければいいというような風潮になってきましたが、もともと大きな川に小さな流れの魚道をつけること自体が不自然であり、うまく機能しないのも頷けます。
こんなことに、いつまでも巨額の税金を投じるのはほんとうにやめてもらいたいですね。民主党がどこまで本気でダム問題を考えているのか、問いただしたいところです。
22日は旅行で留守にしていたのですが、さきほどその新聞を見て驚き呆れました。最近では魚道をつければいいというような風潮になってきましたが、もともと大きな川に小さな流れの魚道をつけること自体が不自然であり、うまく機能しないのも頷けます。
こんなことに、いつまでも巨額の税金を投じるのはほんとうにやめてもらいたいですね。民主党がどこまで本気でダム問題を考えているのか、問いただしたいところです。
Posted by 松田まゆみ at 2009年09月02日 20:16
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