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鬼蜘蛛おばさんの疑問箱 › 環境問題 › 黒木さんの水質検査で確認された有害物質は何に起因するのか? その2

2015年09月02日

黒木さんの水質検査で確認された有害物質は何に起因するのか? その2

 この記事は、こちらの記事の続きである。

 京都に行っている間、Super-Kさんがブログを更新された。以下の記事だ。

日向製錬所跡地の汚染と日向市で黒木さんが検出した汚染物質

 この記事では、ある方が情報開示請求で入手した資料をもとに、日向製錬所の跡地における地下水汚染のことを取り上げている。ここに重要なことが書かれている。以下にその部分を引用する。

更に(株)日向製錬所は裁判の中で、黒木さんが提出した有害物質による汚染を示すデーターにはグリーンサンドに含まれない成分があると言っていますが、本当にそうでしょうか?

前に、ダストと言う言葉も気になっていると書きましたが、こちらの報告書には、ニッケル製錬所の金属炉のヒューム等を高温でニッケル酸化物にする時に発生するヒュームに、セレン、テルル、ヒ素、カドミウム、鉛が含まれるとあります。

ヒュームとは粉塵や煙、蒸気の事ですからダストともつながりそうで、他にもロータリーキルンから発生するロータリーキルンダストという物もあります。

もちろんこれらから有害物質を除去する作業も行われてはいるんでしょうけど
グリーンサンドを精製する環境にこれらの有害物質は存在していると言う事です。

また、フェロニッケルスラグを水砕する時に使用する水も工業用水として、構内で循環使用しているという事ですが、どこかで洗浄が必要な訳で

下の図は汚染土壌を洗浄し排水を循環使用する時の例ですが

恐らく似た様な設備は(株)日向製錬所にもあるのだろうと思われるのですが、以前このブログに頂いた「沈殿汚泥の不法投棄かもしれない」というコメントは、この辺りの事を言っている訳です。

ツイッターでも、このシックナーから出る汚泥(図で言う脱水ケーキ)の処理がどうなっているか?と言及されていて、既に開示請求が出されているかも知れませんね。

 この説明から分かるように、黒木さんの水質検査で検出されているセレン、ヒ素、カドミウム、鉛などの有害物質は、日向製錬所に存在していると言えるだろう。

 Wikipediaの「鉱山」の「鉱害」の項には、「採掘・選鉱・製錬などの工程で発生した排水には重金属などが含まれている事から、そのまま河川に放流することはできない。このため、沈殿池などを設置し、石灰などの薬品で浄化し、重金属や有害物質を除去して河川に排水する。」という記述があり、製錬の工程で発生した重金属や有害物質を含む排水処理の際に、石灰を使っている可能性がある。もし日向製錬所で石灰による有害物質の除去が行われているとしたら、この有害物質を含む石灰の化合物はどう処理されているのかという疑問が生じる。

 それからもう一つ、よしおかさんの記事を紹介したい。

グリーンサンドには含まれないと言うフッ素やセレン等はH製錬所で使っている石炭からか? 

 よしおかさんによると、フェロニッケルの製造工程で使われる石炭の石炭灰には、ヒ素、セレン、六価クロム、フッ素、ホウ素が含まれているとのことで、これらの物質も黒木さんの水質検査で確認されている。

 こうしたことから、黒木さんの水質検査によって確認された有害物質は日向製錬所に由来するのではないかと考えるのは極めて自然だ。製錬の際に発生する有害物質の処理はどうなっているのだろうか? 有害物質の不法投棄はなかったのだろうか?

 ところで、Sper-Kさんも取り上げているが、川の白濁に関して黒木さんは以下のようにツイートで説明している。

https://twitter.com/mutsukuroki/status/632712307185872896?ref_src=twsrc%5Etfw
@HyuugaNanasi 白く濁った川の写真は、つぎの通り証拠説明書で提出済みです。 →『雨の日も工事を行っており、ダンプの行き来で道路にこぼれ、まきちらされたゴミをサンアイ従業員が ほうきで掃いて清掃するが掃いたものを拾い上げて処理することはせず、側溝側に寄せていた。(続く

https://twitter.com/mutsukuroki/status/632714828365234176?ref_src=twsrc%5Etfw
@HyuugaNanasi  寄せていたゴミが雨にうたれ溶出され、そこから白く濁った色の水が流れだしており 下流域に続いていた。」という状況でした。ですから、あれが石灰なのかは知りません。言えることはサンアイ従業員が掃いて積んだグリーンサンドのゴミから流れ出していたという事です。

 つまり、造成工事の際に道路にこぼれ落ちたスラグが作業員によって道路わきに掃いて寄せられており、雨の日にはそのスラグから白く濁った水が流れ出ていたという状況のようだ。とすると、スラグに白濁の原因となる物質が含まれていたのではないかと推測できる。

 そこで気になるのが、日向製錬所の北側にあるスラグの山である。航空写真で見ると、日向製錬所の北側にスラグの堆積場があり、その山のちょうど稜線のあたりが、まるで雪をかぶったように白くなっている。


 これを拡大してみると、白い物質がスラグの山の上に積まれているのが見て取れる。そしてその一部は雪崩のように崩れ落ちているのが分かる。この白い物質は一体何なのだろう? 崩れ落ち方から見るなら、さらさらの粉状の物質というより、粘性のある物質が固まったもののように感じられる。そして、この白い物質の左端の部分を見ると、その白い物質はスラグと共にダンプで運ばれているように見える。


 もし強度を上げるためにスラグに石灰を混入しているのであれば、石灰がスラグに均一に混ざるようにするのではなかろうか? しかし、この写真では均一に混ぜ込んでいるようには思えない。有害物質の処理で発生した石灰化合物をスラグと一緒に造成地に運んでいるという可能性はないだろうか? もしそのようなものが造成地に持ち込まれたなら、沈殿池から高濃度の有害物質が検出されることもあり得るのではなかろうか。

 フェロニッケルスラグそのものからは容易に有害物質が溶出されないとしても、スラグに混じて有害物質が不法投棄されているとしたなら、将来的には地下水を汚染する可能性があり、それはそれで大問題である。

 裁判とは別に、黒木さんの確認した汚染の原因を解明しない限り、日向のスラグ問題は解決しないだろう。


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Posted by 松田まゆみ at 17:10│Comments(0)環境問題
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