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鬼蜘蛛の網の片隅から › 原子力発電 › 木下黄太氏への反論

2013年07月30日

木下黄太氏への反論

 木下黄太氏がご自身のブログで私を中傷・批判する記事を書いたことについては、「2013年バンダジェフスキー講演会の収支も闇の中」の「追記」でも簡単に触れ、木下氏の主張は反論になっていないと書いた。しかしその理由を具体的に書いていなかったので木下氏の主張に対しもう少し具体的に反論しておきたい。以下が木下氏による私の批判記事。

バンダジェフスキー博士から僕への感謝の私信。東京講演のDVD刊行計画と松田まゆみという人間の妨害。 (木下黄太のブログ)

1.組織内部だけの問題ではない
 木下氏は、「第3者の松田まゆみ氏の妨害行為」と書いている。あたかもバンダジェフスキー講演会に係る会計問題は主催者組織内部の問題であり部外者が口出しすることではない、と言いたいようだ。

 まず、私が木下氏に説明を求めたのは2012年のバンダジェフスキー講演会のことだ(カルディコット氏の講演会は主催者が異なるのでここでは措いておく)。この講演会の経理が主催団体である「放射能防御プロジェクト」のメンバーに知らされておらず、木下氏への流用疑惑が指摘されている。以下の記事参照。

大物講演会のビジネスモデル(「木下黄太のネットカルト」を考えます)

 これは以前「放射能防御プロジェクト」のメンバーだった方による内部告発だ。組織内部の不祥事や不正は外部に出る前に適正に対処するのが普通だ。多くの市民団体では、トラブル等が生じた時点で内部で議論をし、話し合いで解決したり責任者が辞任するなどして対処する。しかし内部で適切な処理ができず内部告発された時点で、それは組織内部だけの問題ではなくなる。外部に出てしまえば、一市民団体の不祥事や不正という社会問題になる。

 バンダジェフスキー講演会の収入は組織のメンバーの会費などではなく、全国に広く参加者を募った講演会の参加費である。もしその収益が主催団体の活動に使われず一部のメンバーの懐に入っていたのなら、多額の参加費を支払った人たちは納得するだろうか? 「ボランティアの市民団体」という触れ込みに騙されたも同然だ。これだけでも、組織内部の問題とは言えない。

 しかも「放射能防御プロジェクト」は記者会見まで開いており、社会的に注目されている団体である。その中心メンバー、つまり責任者である木下黄太氏は、ジャーナリストを名乗っていた人物だ。ご自分のブログで講演会の宣伝を広く行っており、会計だって当然責任がある。そういう会の不正疑惑であり事実なら一種のスキャンダルだ。もし事実なら、代表者は記者会見を開いて謝罪し、関係者は辞任するなどの責任をとるのが普通だろう。これが社会問題ではなく何というのだろう。

 2012年のバンダジェフスキー講演会は「放射能防御プロジェクト」という市民団体が主催した講演会であり、この組織のメンバーは収支報告や利益の使途について知る権利がある。また、内部告発された以上、誰もが知りうる疑惑となったのであり、責任者である木下氏は外部の者に対しても「利益がどうなったのか」について説明する責任があるだろう。

 脱原発、放射能防御を目的とした活動であれば、何をやってもいいということにはならない。これは市民運動のあり方の問題でもあり、市民団体に関わっている私にとっても看過できない問題だ。木下氏には事実を明らかにする社会的責任がある。ネットで疑惑が公開されてしまった以上、「第3者」に説明などする必要はない、というのは失当である。

 なお、「『木下黄太のネットカルト』を考えます」というサイトに書かれていることに関しては、「中傷」「憶測の話」というだけである。中傷であれば名誉毀損だし、事実ではないのなら、反論するのが普通だ。ツイッターでの批判などに関してはいちいち反応するのに、告発サイトを放置し無視しようとするのはそこに不都合な事実が書かれているからとしか思えない。

 ちなみに木下氏は、私が批判の基としたのは林久義氏の情報であるとして、林氏との乳酸菌商品販売に係るトラブルについて言及して批判している。この件については林氏が具体的に説明をしている。

「被害者の実名公表」をマルチ問題と誤魔化すな! (「木下黄太のネットカルト」を考えます)

 林氏によると、木下氏は乳酸菌販売トラブルに関し問題提起した林氏を独断でフェイスブックの管理人から外し、他の関連グループから参加が削除されたと主張している。林氏の説明が事実であるなら、私はこのトラブルでの林氏の対処は適切であったと思うし、木下氏のとった対処はきわめて独善的なものだと思う。これでは告発サイトを立ちあげられるのもやむを得ない。

2.「妨害」という中傷
 木下氏は、私の批判をしきりに「妨害」だと主張する。「バンダジェフスキー講演プロジェクト」のDVD販売について、私は反対も批判もしていない。ただし、非営利組織である以上、販売事業によって利益が出たなら公益的な活動に使うべきだと言っているに過ぎない。例えば、放射能防御に関するリーフレットを作って無料配布したり、土壌汚染などの検査を行って結果を公表したり、避難の支援に使ったり、いろいろ考えられるだろう。「バンダジェフスキー講演プロジェクト」が非営利組織であり、得られた利益を構成員に分配できないのだから、使い途も明らかにしてほしいと思う。

 もし、私の記事が元で木下氏のところに苦情が殺到したというのなら、それは木下氏が説明責任を放棄したからだろう。苦情の責任は木下氏にあるのであり、私に責任転嫁するのは止めてもらいたい。

 私は木下氏に恨みも何もない。ただ、市民運動の健全な発展を望んでいるだけだ。市民運動による収益が一部の関係者のポケットマネーになっているようなことがあれば極めて由々しきことであり、看過できない問題だ。そのために木下氏に事実確認を求めたのである。私の批判が失当なら私は記事を修正したり謝罪しなければならない。逆に私的流用が事実なら、木下氏は謝罪し責任を取らねばならないだろう。しかし、木下氏は何が事実なのか明らかにしようとしない。それを「妨害」だというが、そう主張する理由がまったく分からない。まるで中傷である。


3.「バンダジェフスキー講演プロジェクト」のY氏からのメールについて
 木下氏は、私とY氏とのメールについて「そのメールの公開をほのめかすことしか、松田氏の反応はありません」と書いている。たしかに、私は「メールでのやりとりそのものを公開することは控えたいが、会計という役職名を名乗ってのメールは私信とは言えないと思うし、私はメール非公開についての守秘義務もないので、必要に迫られれば(事実を知りたいという依頼があるなど)公開も検討したい」と書いた。そう書いたのは理由がある。

 Y氏は「バンダジェフスキー講演プロジェクト」について私に説明をしてきたのだが、その内容は公開するのがマズイとは到底思えないものだ。それなのに「私信」を理由に非公開を求めるのはとても不可解に思えた。もし私への説明の中に嘘があるのなら、メールが公開されたら不都合に違いない。だから「必要に迫られれば(事実を知りたいという依頼があるなど)公開も検討したい」と書いたのである。

 実際、木下氏は2013年の「バンダジェフスキー講演プロジェクト」に関し以下の発言をしている。

 なお、このバンダジェフスキー関連の講演会は「バンダジェフスキー講演プロジェクト」が今回の為に作られたネットワーク的な実行委員会団体で、「放射能防御プロジェクト」をはじめ、各地にある独立した団体としては、福岡県の「九州ひまわりプロジェクト」や徳島の「ミツバチぶんぶん実行委員会」及び京都の「子どもと未来を守る会・京都」が、開催に直接共催しています。そして、「放射能防御プロジェクト」メンバーの会社が、博士のビザ引き受けの為に、対応しています。関連組織はここまでですし、おおまかな収支はこれらの関係者の間で共有しつつあります。中心の事務的なメンバーは10人程度です。


 「バンダジェフスキー講演プロジェクト」がネットワーク的な実行委員会団体なら「市民団体」だ。ところがY氏の説明はまったく違う。Y氏は、ネットワーク的な実行委員会団体だとはしておらず、市民団体というより「財団」というのが実態に近く、しかも役員(構成員)は3名で、講演会の開催運営に協力してもらった市民の方たちは財団の役員(構成員)ではないと説明しているのだ。また。会計も構成員の3人の間でオープンになっているとのこと。いったいどちらが正しいのだろう? 嘘の説明をしているのなら、メール自体を公開する必要があるだろう(もちろん公開する場合はY氏の個人情報は伏字にする)。

 大沼さんのことで木下氏と電話で話した件についても、木下氏の書き方は非常に不正確だ。木下氏の記事では私が抗議の電話をしてきたかのように書かれているが、木下氏がメールで電話をしてほしいといってきたのである。そもそも私は木下氏の説を聞きたいとも思っていないし意見が違う人に自説を主張して抗議する気などない。木下氏の求めに応じて電話をしたら、木下氏は自説をしきりに主張した。いくらかやり取りをした後、「あなたと私では意見が違う。これ以上話しをしても意味がない」と言って電話を切ろうとすると、木下氏は執拗に自説を繰り返し、違う意見もあるということ自体を認めようとしない。そんなことを2、3回も繰り返したので私もカチンときて電話を切った。それが事実である。

 なお、7月27日に大沼さんのブログが更新され、関係記事を削除して決着をつけたと報告されている。このことからも妄想や精神病、あるいは電磁波過敏症ではなかったことが示唆される。

[ご報告]新天地に移り、再出発しました(机の上の空 大沼安史の個人新聞)

 木下氏は私を中傷(批判とは言い難い)しているだけで、論点をずらして肝心の流用疑惑に関しては一切答えていないし、答えるつもりもないらしい。

 いったい2012年の利益はどこに行ったのだろう? そして2013年の利益はどう使われるのだろうか? このことに決して触れようとしないのだから、疑惑は深まるばかりだ。

【関連記事】
マスコミが伝えない奇形の事実(追記あり)
木下黄太氏の見識を問う
木下黄太氏への公開書簡
説明責任を放棄して恫喝する木下黄太氏
2013年バンダジェフスキー講演会の収支も闇の中(追記あり)
バンダジェフスキー講演会主催団体には納税義務がある(追記あり)
講演会ビジネスとY氏のメール
実感した木下黄太氏の「ネットカルト」 


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この記事へのコメント
やっと論点が分かったよ

問題点は、組織の内部の話と外部の話の2つあって、

1.内部の人間で、ボランティア(無料)で働いている人達は
 一種の寄付状態(労働対価を寄付したのと同じ)であること。

2.講演会参加費は、参加者が主催者の趣旨に賛同し、
 多少高くても、高い部分は、これも寄付状態であること。

3.実質的に寄付を受けているのと同じ状態であるなら、
 寄付をした人に、その残金の使途を明白にする義務が
 ある。

4.非営利団体と思っていたが、実は営利団体で、税金を
 払う義務があるのに払っていないこと。


上記4は、違法行為だから、刑事告発できること。

これで、なぜ「放射能防護プロジェクト」なのに、防護方法を
書かないのか? 公演で言わないのか? やっと理解できた。

松田まゆみ様、私に気づかせて頂き、ありがとう。
脱税だけは、告発した方が良いと思います。
Posted by ひで at 2013年07月30日 15:55
ひでさん

疑惑が事実であれば、ご指摘のような問題点があると思います。3については、義務というより責任でしょうか・・・。

4の税金については、収益金が多額になれば営利・非営利に関わらず支払う必要があるのではないかと思いますが(チケットやDVD販売で消費税を支払う必要があるのでは・・・)、今の時点で脱税といえるかどうかまでは私は分かりません。
Posted by 松田まゆみ松田まゆみ at 2013年07月30日 16:52
  税理士に聞いて来ました。
 (一応、私も経営者なので念のため)

 税務上の非課税団体は、審査と登録が必要である。
 (宗教法人、NPO、財団法人、等)

 上記、財団法人でないのに、「財団」の名称を使うことは
 詐称になる(刑法)。

 非課税で登録された団体以外は、全て税務申告が
(所得税・消費税、その他の通常の法人・個人と同等が)
 必要であること。

 現状は、無申告の可能性があること。
 注意しても、申告しない場合は、明らかに脱税であること。

 所轄の税務署(世田谷税務署?)に、匿名でも告発できるが、
 実名の告発なら、真面目に調べてくれること。
Posted by ひで at 2013年07月30日 17:50
ひでさん

ご教示ありがとうございます。

少なくとも財団法人とか社団法人、あるいはNPO法人などの非課税団体ではなさそうですし、現状は税金も無申告の可能性がありますね。

「バンダジェフスキー講演プロジェクト」は表向きは財団を名乗ってはいないので詐称にはならないと思いますが、Y氏の「財団」という説明は私には意味がよく分かりませんでした。なぜ単なる実行委員会とか市民団体ではなく、財団に近いような組織にしたのでしょう。しかも構成員はたった3人です。何らかの意図があってのことだと思いますが、不可解です。
Posted by 松田まゆみ松田まゆみ at 2013年07月30日 20:29
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